内田理央 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「内田理央」

2016/02/24

「自分のオタク的な部分を発信できるようになって、世界が変わりました」

内田理央

血まみれセーラー服姿にチェーンソーの写真が先行公開され、『仮面ライダードライブ』の霧子で知ったファンに大きな衝撃を与えた内田理央ちゃん。人気コミックの実写化『血まみれスケバンチェーンソー』で映画初出演&初主演に挑む理央ちゃんが、作品へのこだわり、原作への愛、そして自身のターニングポイントについて語ってくれました。


『血まみれスケバンチェーンソー』の話をもらったときの率直な感想は?
「最初にマネージャーさんから原作の漫画を渡されまして、“どう思う?”って感想を求められたんです。読んでみたらすごく面白くて! 純粋に爽快で、インパクトがあって、コミカルで。その後にお話をいただいたので“ぜひ!”っていう気持ちでした。マネージャーさんは私が主人公の鋸村ギーコに容姿が似ているということで話を持ってきたんですけど、ちょうど黒髪のロングで前髪パッツンだったし、目がギョロッとしてるってよく言われるので、あぁ似てる! 嬉しいな!って思いました(笑)。原作の漫画があって実写化するという責任の重みも感じながら、やる気まんまんでした」
自分が漫画やアニメが好きだから、原作を大事にしたい気持ちも強い?
「そーなんです! 元々はファンとしていろんな漫画やアニメを観ていますが、実写版は原作とは別モノですし、実写化というのも素敵だなって毎回思うんです。でもやっぱり観ていて愛のある作品だとすごく嬉しくなるので、そのことはとても意識しました。原作に対しての敬意は忘れずに、原作ファンの方も、また新しい気持ちで楽しめるように。そして初めて映画を観て知ってくださった方にも、原作漫画を読んでいただけるように。元々ずっとファンとして感じていたことを一番大切にしました。新しい挑戦でしたし、スケバンで、インパクトのあるこの格好で、ゾンビをチェーンソーでぶった斬るっていう、この漫画でしかありえない世界を、すごくワクワクしながら演じました」

内田理央
鋸村ギーコのキャラクターはどうやって作り上げたんですか?
「最初に苦労したのはギーコの声でした。私は普段声が高いほうなんですが、今回はスケバンで不良なので、声のトーンを低くして、巻き舌を練習しました。戦うシーンでよくあるのは“ハッ!”とかいう掛け声ですけど、この作品では『オラァーッ!』とか『ウリャーッ!』っていうセリフで。そこで迫力を出すのは難しかったんですが、やっぱりチェーンソーを持って走り出したら自然と本読みの段階とは違う声が出せたので。現場に入ってからはすんなり表現できました。あとは、原作のギーコがものすごく目力が強いキャラクターなので、目は大事だなって意識しました」
衣装もセーラー服にふんどしに下駄履きというすごいインパクト。
「このビジュアルが先行公開されたとき、皆さんから“ビックリした!”“どうした!?”みたいなお声をいろいろといただいて(笑)。そのころ『仮面ライダードライブ』で演じていた霧子は警察で、そこからのスケバンですからね。皆さんがそれぞれ話題にしてくださったんですが、私はギーコのことを知っていたから、そこまで皆さんが驚くとは思っていなくて。こんなにビックリすることにビックリでした」
迫力あるアクションにチャレンジしていますね。
「元々動くのが苦手で、体育も全然できないほうだったんですが、1年間『仮面ライダードライブ』でスーツアクターさんの動きを興味深く見たり、私も少し経験したりしていたので、今回アクションの監督さんに褒められまして。1年間やってきたことが自然に身についていたのが嬉しかった。でもこのチェーンソーが実際4キロあってすごく重いし、足元は下駄だし、真夏のアクションだったので、やっぱりアクションの現場は過酷だなって思いました」

内田理央
チェーンソーさばきがいちいちキマってました!
「重たいものを動かすと速度は遅くなるんですが、アクションならではの『止め』や『動き出し』について、『仮面ライダー』の現場でスーツアクターさんの動きを興味深く見ていたのでイメージは出来ていて、それが役立ちました。アクションはキレイに止めることでカッコよさが出るので、重くて大きいチェーンソーでも決めポーズや止めだけは気をつけようって。そこに気付いていただけて嬉しいです!」
無双状態でゾンビをバッサバッサと斬り捨てるシーンはスタイリッシュでした。
「あれはリハも無しに一気に撮ったんですが、本当に無敵状態で爽快でした。先日試写をみたらすごくカッコよくて、もう『血まみれスケバンチェーンソー』ってこういうことだ!って思って嬉しくなりました。誰でも憧れるじゃないですか? 無敵でどんどん敵を倒して、振り返ったらみんな倒れていた、みたいな(笑)。今まではどの現場でもアクション専門の方がいて、私がちょっとパンチしただけで皆さんが受けを取ってくれるという、私が一番“下っ端”みたいな感じだったんですが、今回は私が現場を引っ張るという状態も初めてで新鮮でしたし、頑張らないといけないと思いました。監督はすごく自由にやらせてくださる方で、私からどんどんアイデアを出せる環境だったので、一緒に作り上げている感じが楽しかったです」

内田理央
話を聞いていると現場の楽しさが伝わってきます。
「体力的には大変だったんですけど、自分の中でずっとどこかでギーコが動いていて、すごく達成感がありました。キャストの皆さんともすぐに打ち解けて、和気あいあいの現場でしたね。殺伐としたシーンの撮影でも、ゾンビ役の方が特殊メイクで身体を縫ってたら“え!どうなってるの?”って興味津々だったり、血を飛ばす仕掛けを間近で見れて盛り上がったり。みんな血みどろなので傍からみたらすごい画なんですけど(笑)、一つひとつが新鮮でした。ロケ現場は廃校だったんですが、トイレがちょっと遠くて怖くて、みんなで一緒に行ったり、お泊りの日も怖くて眠れなくて、みんなで一つの部屋に集まって寝たり、林間学校みたいな感じで楽しかったです」
ホラー映画が実は苦手だと聞きましたが。
「スプラッタとかゾンビは平気なんですけど、幽霊とかお化けがホントに苦手だったので廃校の雰囲気にビクビクしてました。こっちが血まみれだし、一番強そうなのに(笑)」
全編を通じてギーコのカッコよさが印象に残って、ギーコというキャラクターへの愛も感じました。
「ギーコはこの作品の中でのヒーローであり、とてもカッコいい女の子なので、何としてもそこだけは絶対に譲れないと思って、ポーズや歩く姿も、不良だけど様になっているということを目指しました。意外と熱いし、仲間想いで、芯が通ってる。肉体的にも精神的にも強くて、尊敬できて憧れる女性像だったのでイメージもしやすかったです。自分とは全然かけ離れてるなぁって(笑)」
途中でギーコが、一つのことに夢中になれる『オタク』を熱く肯定するセリフがあって…
「あのセリフは、私にも共感できるところがあったので、刺さりました! オタクって小バカにされたり、自信を持てないこともあるじゃないですか。そのオタクについて、スケバンである彼女が言うところに意味があると思う。そういう意味でも精神的に芯が通ってるキャラクターなんですよね」

内田理央
自分自身の『オタク的』な部分をどんどん出せるようになってきたから、こういう作品と繋がることができたのではないですか。
「もしかしたらそうかも知れません。自分のオタクな部分を出せるようになったのは、ハタチを過ぎてからですね。18歳からこのお仕事を始めているんですけど、デビュー当時は『清楚な大学生』“だった”ので(笑)。なかなか自分の好きなことをそのまま言うことは難しかったし、そういう意志もなかったと思うんです。でもハタチを過ぎたころからは、自分の好きなことや、やりたいことを言いたいという気持ちになったし、ツイッターやインスタグラムで自分から発信できる場所をもらえたことで世界が変わりました。漫画好きとかサブカルチャー好きとか、以前アンダーグラウンドだったものが、今はちょっとオシャレで“いいじゃん!”みたいな世の中になってきた影響もあると思います」
公式ホームページの『だーりお共和国』では独特なイラストも披露しています。
「(笑)。最初はイラストを載せただけで“コイツ病んでる”っていうふうに言われたので、ずっと載せてなかったんですよ。でも、最近はそれも一つの個性として認められるようになったので、あまり考えすぎず、常識の範囲内で(笑)」

内田理央
『仮面ライダードライブ』の霧子で知った人は、今回の映画を観たらビックリしますよね。
「その気持ちはものすごく分かります! 1年という長い期間ヒーローと一緒に戦ったので、仮面ライダーファンの方は内田理央というより霧子として応援してくださる方が多いですし。私も小さい頃に仮面ライダーや戦隊を観ていたんですが、仮面ライダーの役者さんはやっぱり今でも仮面ライダー。役者さんだとわかっていても、自分の中のヒーローとして覚えているので。私もきっとこれからもずっと、子ども達や『ドライブ』を観てくださった方にとっては霧子なんだなって思うと…。ビックリするだろうなって思うけど、いい意味で衝撃を与えられたと思いたい。“内田、こんなこともやってんだな”みたいに(笑)、深く考えずにエンターテイメントとして観て欲しいです。映画ではスケバンですけど、いつでも霧子にもなれる、っていう気持ちは持ってます」
さらに女優としての欲が出てきたのではないですか?

内田理央
「『ドライブ』から本格的にお芝居をやらせていただいているので、まだ本当に経験が少ないんですが、今回の映画を経験して“もう何でもできる”っていう感じです。なんでもチャレンジしたいんですけど、逆に次は何が来るんだろうってドキドキしてます。普通の女の子の役はできるのか?とか。でも、ずっとみんなをビックリさせたいですね。次はこう来たか! 次は木の役か!とか(笑)」
以前取材で『To LOVEる-とらぶる-』の実写版に出たいって言ってましたね。
「そう! やりたいんですよーっ! 周りから止められても、これだけはやらないと気がすまない(笑)。もちろん無理矢理やらせてくれってわけじゃなくて、オーディションがあったらオーディションに行きたい、そういう気持ちです。どうせやるなら愛がある人にやってほしいというのがファンとして誰でも思うことなので…私は愛なら負けません! 今後何かの実写化のお仕事があっても、そこだけは大切にしていきたいです」

内田理央
最後に改めて作品のPRをお願いします。
「タイトルの通り、血まみれで、スケバンで、チェンソーをぶん回してゾンビを倒すという、爽快でアクションがたっくさんあって、ポップなスプラッタ映画になっています。普段スプラッタ映画を観ない方も、原作が好きな方も、新しい話として楽しんでいただけますので、ぜひ劇場でごらんください」

インタビュー・終

撮影/厚地健太郎

Profile

内田理央
うちだ・りお●1991年9月27日生まれ、東京都出身。レプロ・エンタテインメント所属。2010年『アイドルの穴〜日テレジェニックを探せ ! 〜』でデビューし、日テレジェニック2010に選ばれる。2014年『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)にて、ヒロイン・詩島霧子役を演じて本格的に女優活動を開始する。2015年より雑誌『MORE』の専属モデルを務める。アニメ・漫画好きとしても知られ、『WOWOWぷらすと』(ニコニコ生放送)、『パセラボ+PLUS+』(パセラボTV)ではMCとしてもレギュラー出演中。ブログ・Twitter・Instagramでは独自の世界を展開している。

INFORMATION

『血まみれスケバンチェーンソー』
『血まみれスケバンチェーンソー』
『血まみれスケバンチェーンソー』

映画『血まみれスケバンチェーンソー』
3月5日(土)シネマート新宿、ユナイテッドシネマ豊洲ほかロードショー

解体屋の娘に生まれ、天涯孤独に生きる正真正銘の無類派スケバンの鋸村ギーコ(内田理央)は、うぐいす学園に通う女学生である。その同級生には碧井ネロ(山地まり)という少女がおり、ネロはその破天荒な言動により周囲から拒絶され孤立をしていた。ネロは孤独であったが、その天才的なマッド・サイエンティストとしての能力を活かし、クラスメイトを次々に改造していき自らの帝国を築きつつあった。全身に武器を埋め込まれた爆谷さゆり(佐藤聖羅)、怨憎(ハンゾウ・玉城裕規)率いる忍者部一同など、次々に襲い来るネロの刺客を、家業で培ったチェーンソーの技で撃退するギーコ。荒れ狂う学校を舞台に、果たしてギーコは無事追試を受けられるのか?

(C)2016三家本礼・KADOKAWA刊/VAP

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