ファンキー加藤 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「ファンキー加藤」

2015/10/14

「ツアー前にすごくナイーブになっていて、その“モヤモヤを吐き出したい”という想いから生まれた」

ファンキー加藤

撮影/草刈雅之

2015年1月から約半年に渡る、初ワンマンライブ全国ツアーでは、39ヵ所44公演を実施し合計9万人以上を動員。さらにパワーアップしたファンキー加藤による、約1年ぶりとなるシングル『MUSIC MAGIC』が10月28日にリリースされる。ツアーが始まる前の不安な想いを綴ったという同曲への想い、過去最長の全国ツアーを走り切って見えたもの、初主演映画への想いなどをたっぷりと語ってもらった。
ファンキー加藤
――まずは今年1月からスタートした全国ホールツアーのお話を。FUNKY MONKEY BABYS時代を含めても過去最長のツアーとなったわけですが、この半年間はどんな時間でしたか?
「最初は大きな不安があったんです。“本当に一人で44公演もできるのか? 日本武道館の2公演でも体ボロボロになったのに……”って、すごくナイーブになったんです。でも、公演を重ねていくごとに、ネガティブだった感情がどんどんポジティブになっていって、ツアーの後半あたりは、“この倍の100公演くらいあればいいのにな”っていうくらい充実した楽しいツアーでした」
――気持ちが切り替わったきっかけみたいなものはあったんですか?
「FUNKY MONKEY BABYS時代に応援してくれていたファンで、ファンキー加藤としてのソロ活動を、ちょっとわだかまりがあっていまいち応援体制になれなかったという人たちが、全国ツアーで自分の地元や街に来てくれるということで、“じゃあ、1回観に行ってみようかな”と来てくれた人たちもいて。それでライブ終わった後、“改めて、加藤さんのことを応援しようと思いました”っていう声がけっこうたくさんあったんです。今はブログとかTwitterとかがあるから、距離を越えていろいろ発信はできるんだけど、本当に面と向き合って、同じ空間で同じ音楽を共有しないと分かり合えないこともあるんだなって感じたんです。そういう人たちの声が自分の中での大きな原動力になりましたね」
ファンキー加藤
――ファンの方々の声が、不安な想いを打ち消してくれたんですね。
「基本的に俺は最初の第一歩目って、物事をネガティブに考えがちなんです。初ワンマンライブで日本武道館2Daysというのも一度はNOを出しているし、映画主演も、ツアー44公演も最初はNOを出していて。最終的に、優しいスタッフさんに『大丈夫だから頑張りましょう』って背中を押されて、『わかりました』ってなる。もちろん、やると決まったら全力で挑むんだけど。それで、今回のツアーの前もやっぱりナイーブになっていて、“自分の中のモヤモヤを吐き出したい”、女々しいかもしれないけど、“みんなに手を差し伸べてほしい”という想いから、生まれたのが『MUSIC MAGIC』なんです」
――事前に、ツアー前に新曲を作ろう!という予定があったわけではなかったと。
「スタッフさんに『1回、曲を作らせてもらっていいですか?』と、ツアーのリハで時間がない中で、ちょっとだけスケジュールを割いてもらって。でも、どうしても言いたいことだったから、制作時間はすごいスムーズでした。曲が完成した後、すぐに練習して、レコーディングも短期でやって、ツアーの初日から歌い始めたんです。でも、まさかこういう形でシングルの表題曲としてフックアップされるとは思ってなかった」
ファンキー加藤
――ツアーで初お披露目したときはいかがでしたか?
「反響は大きかったですね。ミラーボールを使ったり、バックスクリーンのCGを派手にしたり、視覚的なものも含めて、『MUSIC MAGIC』は本当に魔法がかかったみたいに会場を照らしてくれたし、ファンの人たちもすごい楽しそうに踊ってくれた。元々、俺はJ-POPフィールドで戦っていて、なるべく誰も排除しない、みんなが聞ける音楽をやっていたいという想いがあるんです。でも、この曲って、ラップも結構早口になっちゃったから、たとえば小さい子とかには難しいのかなと思ってたんですよね。そしたら、サビのWowow〜♪のところで、6歳、7歳くらいの子が満面の笑みで踊り狂っている姿をみて、“この曲すごい力もってるな”というのは感じました。その光景を見ていた、全国各地の関係者の方々も“『MUSIC MAGIC』いいね〜!”って言ってくださる人も多くて。この曲を表題曲にするって、けっこう勇気がいることだったんですけど、大阪城ホールで、これを1曲目にしたら、いきなりそれで会場に火がついたし、そういう自分が見てきた場面、場面が背中を押してくれて、“じゃあ、コレで勝負してみようか!”ってなったんです」
――ツアーでの反響が、シングルリリースへとつながっていったんですね。そして“つながる”といえば、カップリングには、今年1月からオンエアされていた、『マイナビ転職』CMソング『つながるから』を収録。
「昨年末にオファーをいただいたんですけど、この曲は、涙腺を刺激するような、みんなが共感できるような曲にしようと思って。“転職”というのを自分なりに考えて、かみ砕いていたときに、“つながる”っていう言葉や、“星空”とか、一つの星がみえてきて、そういうものを歌詞に落とし込みました」
ファンキー加藤
――応援歌だけど、『頑張れよ!』って力強く背中を押すという感じではなく、隣にそっと寄り添って、優しく包み込んでくれるような温かさを感じました。
「そうですね、クリアな答えは出さないようにしました。“つながるから”も、いろんな“つながるから”で受けとめてほしいなと思って。転職というのも、もともと居たつながっていたところを切って、一瞬、一つの点になって、また新しくつながるっていうことだし。それは、聴き手側の夢や目標、希望というところにうまく浸透していけばいいなと思ったので」
――そして、もう1曲『少年の声』。こちらもフジテレビ系めざましテレビめざましデイリーテーマソングとして昨年オンエアされていた楽曲ですが、これはどんな想いで制作されたんですか?
「これはまさに自分自身というか、歌詞の「」(かぎかっこ)の言葉は、高校生時代の加藤少年なんです。高校時代に、思春期とか反抗期とか、そういうものをこじらせたり、日々が窮屈に感じたり、大人が嘘つきに思えたり。そういう時期があって、なんかモヤモヤしていて。けど、そのモヤモヤの吐き出し方もわからないし、発散の仕方も知らない」
――思春期ならではの悩みや苦しみですよね。
「中学の時に野球をやったり、バンドをやったり、恋愛ごっこしたり、すごく充実していたんです。でも、高校になったらそういうのがパタッとなくなって。朝起きたらみんなと同じ制服を着て……っていう日々が俺はけっこうしんどくて、高校3年間は本当に無気力に過ごしていたんです。けど、その3年間を無駄にするのはもったいないなと思って、“その無気力な3年間があったからこそ、俺は頑張ることの大切さを知ったんだぞ!”と。今の俺が頑張れば頑張るほど、もっと大きくなれる。そして大きくなるほど、その3年間にもっと意味がつけられるんじゃないかなって思って。“未来の俺、頑張ってるぞ! まかしとけ!!”っていうような歌になりました」
ファンキー加藤
――オーディションになかなか受からずに悩んでいる『Deview』ユーザーにもすごく響く楽曲なんじゃないかなと思います。そしてこの楽曲たちがリリースされた後、11月28日には宮城セキスイハイムスーパーアリーナでのワンマンライブも控えています。
「止まってらんね〜なって思いましたね。ツアー終わった後に大阪城ホールでのライブやって、すぐに映画関係の仕事も始まって、シングルのプロモーションもあって……。本当はちょっと夏休み欲しかったけど(笑)。仙台でのライブは、シングルを発売した後なので、どういう感じでみんなが消化してくれて、どういう想いを持ってライブに挑んでくれるかなっていう新たな楽しみもある。俺の歌って、みんなの歌声とか想いも乗っかって、初めて完成するので、それがけっこう楽しみです」
――たしかに、加藤さんのライブはファンの方達も一緒になって熱唱しているイメージがあります。
「俺がよくいう言葉だけど、“みんなと一緒になら世界一の応援歌を奏でることができる”。俺は本当にそういうふうに信じている。仙台でのライブもいろんな想いを持って、またみんなのことを応援できたらいいなと思います」
――では、最後に『Deview』ユーザーへのメッセージをお願いします!
「寂しさとか悔しさ、自分の中のマイナス要因は、突き放さずにそれを抱えながら、歩いていったほうがいいと思います。そこもその人のキャラクターというか、強さになるような気がする。緊張しいなら緊張しいのままでいいし、自信がないならないままでもいい。でも、目標や夢はずっと見続ける……そういうことが大切なんじゃないかなと。もし、それが叶ったとしても、叶わなかったとしても、一生懸命頑張った日々に絶対に後悔はないと思います」
Profile
ファンキー加藤
ふぁんきー・かとう●1978年12月18日生まれ、東京都出身。イドエンターテインメント所属。2006年にFUNKY MONKEY BABYSとしてCDデビュー。2013年6月に同グループを解散。その後、ファンキー加藤としてソロ活動を開始し、2014年2月にシングル『My VOICE』でソロデビューを果たす。11月28日に宮城セキスイハイムスーパーアリーナにてワンマンライブ『I LIVE YOU 2015』を開催。映画『サブイボマスク』(2016年初夏公開)では、映画初主演&主題歌を担当。
シングル『MUSIC MAGIC』
10月28日発売/ドリーミュージック
『MUSIC MAGIC』
初回生産限定盤【CD+DVD】1667円+税

『MUSIC MAGIC』
通常盤【CDのみ】1000円+税
初の全国ホールツアー『ONE FOR HALL TOUR 2015』のステージで初披露された表題曲は、EDMを基調にした新しいファンキー加藤のサウンドと、ド真ん中の歌詞の世界観がぴったりとハマった楽曲。『よみうりランド2015 ジュエルミネーション』テーマソング。 カップリングには、『マイナビ転職』CMソング『つながるから』と、『めざましテレビ』(フジテレビ系)デイリーテーマソング・水曜日に起用された『少年の声』を収録。初回生産限定盤のDVDには「MUSIC MAGIC」ミュージックビデオ・「ONE FOR HALL TOUR 2015」FCイベント@オリンパスホール八王子公演ライブダイジェスト映像、「漢への道 番外編 〜ボルダリングチャレンジ編〜」収録予定。

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