神木隆之介 | インタビュー | Deview-デビュー

Deview LOGO

お知らせ

検索の条件設定はコチラ

Deview LOGO

検索の条件設定はコチラ

インタビュー「神木隆之介」

2016/06/22

「僕も大助に近いタイプの高校生だったので、モテるためにいっぱい努力しました!」

神木隆之介

撮影/高橋依里 取材・文/永堀アツオ

宮藤官九郎による待望のオリジナル脚本&監督最新作『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』。17歳でこの世を去った大助が、大好きなクラスメイトとキスしたい一心で、赤鬼・キラーKと地獄からの生還を目指して大奮闘するという、“クドカン”ワールド全開な【超絶地獄】コメディ。神木は、残念すぎてかわいい高校生・大助をいきいきと演じ、新境地を開拓!
神木隆之介
――神木さんが演じる大助は不慮の事故で17歳で若くして死んでしまう役柄ですが、神木さん自身、17歳当時はどんな高校生でしたか?
「どちらかというと大助に近いタイプの高校生だったなと思います。だから、今回は素に近いテンションだったので、すごく伸び伸びと楽しく演じることができました」
――お調子者でチャラい男のコですよね。宮藤官九郎さんが脚本を書かれたドラマ『11人もいる!』で、突然チャラくなる芝居をされていましたが、もともとの“俳優・神木隆之介”のイメージにない部分としての面白さを感じていたんですが。
「実際は、映画に出てくる登場人物の中では杉本くんタイプだったんです。バスに乗る時は、一番後ろのセンターか窓側に座っていましたし、帰りのバスで歌ったりもしていました。クラスを巻き込んでいくタイプというか、つまらなさそうに過ごしている人がいたら、何か面白いことをできないかなって考えて、ちょっかいを出したりしました。人に突っ込んだり、リアクションも大きかったりする高校生でした」
神木隆之介
――とても意外な感じがします。また、大助は片思いをしているひろ美ちゃんの気を惹くためにいろんなことをしてますよね。
「そこも一緒だなと思いました(笑)。僕もモテるためにいっぱい努力したんです! 少女漫画も読みましたし、体育祭の徒競走で1位になるために、前日に公園に行って、重りを巻いて走ったりしました。テストで100点を取ればモテると思って、勉強も本当に頑張っていたし、昼休みのバスケで女の子から拍手をもらえるように、夜の公園で練習したりもしていました(笑)。いろいろやっていたけど、隠していなかったです。『俺はモテるために頑張っているんだぜ!』ということをずっと言っていました」
――隠さずに全面に出していたと(笑)。
「大助が前髪をピンで留めているシーンがあるのですが、あれも僕の実体験からくるアドリブでした。僕は決してテンションが低い性格ではないですし、クラスにいたらツッコむ時もあれば、ボケて滑って笑われる時もあるようなタイプでした」
――そうなんですね(笑)。今、こうして話しているのが、シャイでピュアでナイーブな役を演じてきた神木さんだっていうことを忘れそうになります。で、結果は伴っていたんですか?
「……本当にモテる人って、自分で“モテたい”とは口にしないし、一匹狼みたいな人の方がモテるんです。ある程度、集団の輪から離れたら違う結果が出たかもしれないのですが、今、思うと、友達から『お前、モテたいモテたいって、それ、口にすることじゃないよ』って笑ってくれるのが嬉しかったのかなと思います。だって、本気でモテたかったら黙りますもん。『お前、ダサいな。滑稽だな』って笑ってもらえる自分が好きだったのかもしれないですが、そこも大助と通じる部分があると思うんです。大助は人をイラつかせる天性の才能を持っているし(笑)、ダサいし、バカで単純な人物ですが、ひろ美ちゃんへの想いを貫いて、彼女に会うためだけに頑張っている。ずるいところもあるし、自分勝手なところもいっぱいありますが、根本にあるのは純粋な気持ちなので、最終的には1シーンでもいいから、もがきながらも真っ直ぐに突き進んでいる姿がカッコイイと思ってもらえるといいなと思いながら演じていました」
神木隆之介
――22歳にして17歳の高校生の役柄というのも全く抵抗なかったですか?
「全然意識していなかったです。きっと心が高校生のままで止まっていて、まだ抜けきれていないので、いつでも高校生のノリで演じることができるなと思っています。それはたぶん、僕が学生時代をものすごく楽しんで過ごすことができたからだと思うんです。いろんなクラスメイトと関わって、昼休みに遊んだり、一緒に帰ったり、本当に普通の高校生のノリで遊んでいました。そういう生活ができて良かったなと思っているので、すぐに高校生の感覚に戻れるし、全く抵抗もないです。25〜6歳になったらまた違った想いが出てくるかもしれないです」
――高校時代を思い出したり、戻りたいなって思ったりします?
「思い出しますね。自信を持って『楽しい!』と言える高校生活ができたので、一生忘れないと思います。だから、楽しんで良かったなと思います。ただ、戻りたいかと言われると、半分半分ですね。楽しかったからもう十分だと思っていたし、早く卒業したかったので。でも、少女漫画を読んだりすると、戻りたいなと思うときもあります。少女漫画に出てくる主人公みたいにキャーキャー言われたかったなって(笑)」
神木隆之介
――あはははは。かなり充実した高校生活を過ごした神木さんとしては、どんな10代を過ごすべきだと考えていますか。
「僕自身は、大学に進学しない道を選んだ組だったので、高校2年生までは進路のことは何も考えなくていいと思っていました。大学に進学する人も、大学のために勉強するのもいいけど、学校にいる時は友達と楽しいって思えることを率先してやることが大事だなと思います。僕は、20歳までに、高校を卒業してからの2年間を将来に向かってゆっくり考える時間にしようと思っていました。大学に行った人は、大学卒業までに自分が本当にやりたいことを考える時間に当てたらいいんじゃないかなって思います。10代というのは……僕も3年前までは10代でしたけど、その時にしかない独特の勢いというか、すごく爆発的なパワーを持っているので、とにかく、自分が楽しいだろうなって思うことを全力でやった方が絶対にいいと思います」
――神木さんは今、振り返って、『全く後悔ない』そう言えているんですもんね。
「僕は楽しいと思う方に行きましたが、絶対にそっちの方がよかったなと今も思っています。ブレたりしてもいいんです。10代のうちに、いろんなことに興味を持って欲しいし、いろんなことを試した方がいいと思うんです。その分、高校を卒業してから、2年間かけて、覚悟を決めてほしいと思っています。僕は、20歳から“役者として食べていくんだ!”という覚悟を決めたんです。20歳になって、大人1期生として、“ここで生きていくんだ”という思いで仕事をしているので、10代のうちは準備期間として思い切り楽しんでほしいなと思います。この映画を通しても、大助が後悔ない今を楽しんでいる姿が伝わったらいいなと思います」
――今の役者としての日々も充実してますか?
「楽しいです。今作でいうと、他の役者さんたちが自由にアドリブを入れてくるのがすごく面白くて。僕も、人が思いつかないことをやろうと思っていたし、芝居を通して心が動く瞬間が多々ありました。他の作品でも、壮絶な役柄であればあるほど、燃えます。冬場の寒い環境だけは苦手なのですが、芝居に関しては燃えるんです。それは、やっぱり好きだからなのかなと思います」
――役者として、“この役をやるまでは死ねない!”というものはありますか?
「社会人とか会社員です。就活生とか工場で働く役は演じたことがあるのですが、スーツを着た社会人2年目は演じたことがないんです。1年目の後輩には調子に乗って接するのですが、上司の前ではへこへこしている。そういうずるい役のコメディをしてみたいなと思っているので、“宮藤(官九郎)さん、企画をしてくれないかな”と思っています(笑)」
神木隆之介
――大助はひろ美ちゃんに会うために、現世に蘇ろうと必死になってますが、神木さんは生まれ変わっても俳優になりたい?
「なりたくないです(笑)。次は物理学者になって、ノーベル賞を取りたいです。バイオリンやピアノも弾ける、モテる物理学者になりたいです! 絶対に!!」
――なんだかそれ、事務所の先輩のレジェンドハンサムを思い起こしますが……。
「そうですね。完全に福山さんの『ガリレオ』ですね(笑)。僕にとって、モテる=福山雅治=ガリレオの印象が強いんです(笑)」
Profile
神木隆之介(かみき・りゅうのすけ)●1993年5月19日生まれ、埼玉県出身。アミューズ所属。主演映画『太陽』が公開中。映画『君の名は。』(声の出演)が8月26日に公開され、2017年には主演映画『3月のライオン』【前編】【後編】2部作が公開される。
映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』
6月25日(土)全国ロードショー
TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ
TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ
(C)2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. / KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
日本のエンタテインメント界を牽引する当代きってのストーリーテラー、宮藤官九郎による、オリジナル脚本&監督最新作。
不慮の事故で17歳にして命を失った、フツーの高校生・大助(神木隆之介)。目覚めるとそこは―まさかの【地獄】だった!! たいして悪いこともしてないのに、大好きなひろ美ちゃん(森川葵)とキスもしてないのに、このまま死ぬには若すぎる! 慌てる大助を待ち受けていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼のキラーK(長瀬智也)。キラーKによると、なんと、えんま様の裁きにより現世に転生するチャンスがあるという!キラーKの“鬼特訓”のもと、生き返りを賭けた、大助の地獄めぐりが幕を開ける!!!
こんなに笑える地獄、見たことない!? 底抜けに明るく、バカバカしく、むしろあまりのバカバカしさに感動するかも!? まさに世界初! 誰もやろうとしなかった【超絶地獄】コメディの誕生!
関連記事

最近のインタビュー

インタビュー一覧

ア行のタレント
カ行のタレント
サ行のタレント
タ行のタレント
ナ行のタレント
ハ行のタレント
マ行のタレント
ヤ行のタレント
ラ行のタレント
ワ行のタレント
×