原 菜乃華 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「原 菜乃華」

2017/03/22

「主演映画『はらはらなのか。』を通して、女優としてやっていく覚悟が決まりました」

原 菜乃華

雑誌『キラピチ』専属モデルや『おはスタ』のおはガールとして活躍中の原 菜乃華ちゃん。4月1日に公開となる主演映画『はらはらなのか。』は、主人公のナノカが子役から女優へとステップアップするまでを描く、まさに彼女のリアルを切り取ったようなお話。「本当(リアル)」と「嘘(フィクション)」が入り混じったファンタジーの世界で、本人役を演じるという不思議な経験を語ってもらいました。

原 菜乃華
今日のお洋服、すごく可愛いですね! 映画『はらはらなのか。』の世界から飛び出してきたみたい。
「ありがとうございます! このお洋服、『NEB AARAN DO(ネバアランド)』さんというブランドと『はらはらなのか。』のコラボレーションアイテムで、実はリボンに“HARAHARANANOKA”って入っているんです。映画にもNEB AARAN DOさんのお洋服がいっぱい登場するので、そこもぜひ楽しんでいただきたいです」
このお洋服そのままのファンタジックな映像もさることながら、“主人公の原ナノカを、女優・原菜乃華が演じる”というこの映画。初めて企画を聞いたときは、どう思いましたか?
「まず、タイトルに自分の名前が入っていることにびっくりして、しかも主演ということにさらにびっくりしました。嬉しさもありましたけど、自分で自分の役を演じるって、“どうやればいいんだろう?”と、最初は不安も大きかったです」

原 菜乃華
“子役だった女の子が本物の女優へと成長していく”という、実際の菜乃華ちゃんともリンクするようなストーリーですが、菜乃華ちゃんもナノカには共感するところは多かったですか?
「はい。実は撮影に入る前に、酒井麻衣監督と“デート”して、いろいろお話をさせていただいたんです。でもそのときは、酒井監督が監督だということは知らなくて。若くて可愛いお姉さんだったので、“映画のスタッフさんかな?”くらいにしか思ってなかったんですけど」
監督とはどんなデートをしたんですか?
「浅草でもんじゃ焼きを食べてから、上野の博物館で恐竜の化石とかを見ました。その間に好きなグリム童話のこととか、好きなミュージシャンのこと、学校のこと、普段の話をいっぱいしました。あとから聞いたら、そのデートのときにした話を元に、ナノカのキャラクターや脚本を作っていったそうです」

原 菜乃華
デートのおかげで、現場でもやりやすかったんじゃないですか?
「はい! 監督とのデートがすごく楽しかったので、現場でも話がしやすかったです。監督も『このシーン、菜乃華ちゃんはどう思う?』とかいろいろ聞いてくださって。そんなふうに、一緒に映画を作るという現場は初めてだったので、とても新鮮でした」
菜乃華ちゃんの意見は、どんなところに反映されましたか?
「映画ではナノカと透明ナノカ(もう一人の自分)という一人二役を演じているんですが、二人の性格がけっこう違うんですね。ナノカは普段の私に近い感じなんですが、透明ナノカはもっとポジティブで強い感じ。監督が『ふわふわした感じでやってみて』とおっしゃったんですが、最初はその感じがうまく掴めなくて。監督といっぱい話し合って、私の意見も入れながら、キャラクターを固めていきました」

原 菜乃華
ところで、劇中のナノカは“お芝居=ウソ”という女優のジレンマにぶつかりますよね。菜乃華ちゃんは“お芝居=ウソ”だと思う? それとも……。
「私は相手の方とお芝居じゃなくて、普通にお話しているみたいに言葉をキャッチボールできたらいいなと思っています。“セリフをこう言おう”みたいにお家で考えていくこともありますが、相手の役者さんのセリフによって、自分も反応するみたいにできたらいいなって。いつもそうできるわけではないんですけど」
今回の現場で、それがうまくいった!という瞬間はありましたか?
「リナ役の松井玲奈さんが、待ち時間中も劇中の関係と同じようにとても優しく接してくださったんです。そのおかげで、本番でもとても自然にお芝居ができたので、やっぱりお芝居は一人ではできないんだなと思いました」

原 菜乃華
また、映画では子役から女優に脱皮しようともがくナノカの姿が描かれます。菜乃華ちゃんにも、そんな時期はありましたか?
「小学校5、6年生の頃はすごく悩んでいました。今までのやり方が通用しなくなったというか、『それじゃ子役芝居だよ』と言われることもあって」
大人の女優としての芝居を求められるようになったんですね。
「そうだと思います。たとえば泣くシーンでも、子役の頃は『はい、泣いて』と言われて、涙が流せればよかったんです。そこから、ただ涙を流して泣けばいいということではなく、役の感情をのせた、もっと深いお芝居が求められるようになって。でも、すぐにはできなかったです」

原 菜乃華
本作でも涙を流すシーンがありますが、まさに溢れ出したという感じのリアルなお芝居でした。
「あのお芝居はもう、二度とできないと思います。映画の後半に出てくるシーンなんですが、そのシーンは、クランクインして2日目の撮影だったんです。実はその前日、お芝居がぜんぜんうまくいかなくて、監督からも何度もダメ出しされたんです。それがすごく悔しくて……。ダメ出しが悔しいというより、できない自分が悔しくてたまらなかったんです。涙のシーンは、その悔しさをバネにして、とにかく集中して臨みました」
監督からも大きな「OK!」が出たんじゃないですか?
「実はあのシーンは2パターン撮る予定だったんです。でも1回目を終わった後に、監督が『本当に良かった!』とおっしゃってくれて、モニターを見せてくださったんです。それを見て、私も達成感で涙がボロボロこぼれてしまって、監督から『まだ撮影2日目だよ』とツッコまれたんですけど(笑)。でもあのシーンは、ぜひ見てもらいたいです」

原 菜乃華
この涙のシーンを撮れたことで、菜乃華ちゃんも“本物の女優”に脱皮できたのでは?
「自分ではそう言いきれないですけど、この作品を通して女優としてやっていく覚悟が決まりました。小さい頃からお芝居は好きだったけど、できないことがあると引きずっちゃったりして、“自分は女優としてやっていけるのかな”と思ったりもしていたんです。でも、この作品は2週間というギュッとした撮影期間だったこともあって、そんなふうに落ち込んでいる暇もなくて。厳しいことも過酷なこともあったけど、“納得いくまで芝居をする”という楽しさもいっぱい味わえました。この映画は“何がなんでも絶対に女優さんになろう!”と思えた作品ですし、もっともっとそんな作品に出会いたいなと思っています」
では最後に、菜乃華ちゃんは将来どんな女優になりたいですか?
「そうですねえ、憧れの存在はいっぱいいますけど……。この映画を観てくださった方が、10年後に『原菜乃華が女優になる瞬間を見ておいてよかった』と思ってもらえるような女優になっていたいです!」

インタビュー・終
撮影/加藤千絵(CAPS)取材・文/児玉澄子

Profile

原 菜乃華
はら・なのか●2003年8月26日生まれ、東京都出身。研音所属。映画『3月のライオン』(前編:3/18公開、後編:4/22公開)幸田香子(少女時代)役で出演。現在、『おはスタ』(テレビ東京)に「おはガール」としてレギュラー出演中。『キラピチ』(学研)専属モデル。

INFORMATION

『はらはらなのか。』
『はらはらなのか。』
(C)2017「はらはらなのか。」製作委員会

映画『はらはらなのか。』
4月1日(土)新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

この物語の主人公は、13歳のさえない子役女優・原ナノカ。自分が生まれると同時に亡くなった母・マリカに憧れて始めた道だが、オーディションは不合格続きで鬱屈とした日々を送っている。父・直人の都合で田舎町に引っ越して来たナノカは、マリカが出演した舞台の再公演とキャスト募集のチラシを見つけ、絶対に主役をやりたい!と事務所にも直人にも内緒でオーディションに挑むが……。
運命に導かれるように出会った喫茶店の店主・リナや劇団Z-Lionの演出家と奇妙なメンバーたち、転校先のスター的存在の生徒会長たちと、いざ「本当(リアル)」と「嘘(フィクション)」の世界へ!ナノカは物語の向こう側に何を見るのか――?

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