細田佳央太 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「細田佳央太」

2019/06/05

「テレビ初出演のとき、できないことがすごく悔しくて、“もっと上手くなりたい”と思って…。今作でその思いがより強くなった」

細田佳央太 撮影/草刈雅之 取材・文/児玉澄子

1000人超えのオーディションを勝ち抜いた細田佳央太と関水渚の超新人二人が主演を務める、石井裕也監督最新作の映画『町田くんの世界』(6月7日公開)。岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子という主役級の豪華俳優陣が脇を固める本作で、運動も勉強も出来ないけど、すべての人を分け隔てなく愛する主人公・町田くん(町田一)を演じた細田にインタビュー。ほぼ演技経験ゼロの新人の彼が中心に立って経験したこととは? 今後の活躍が期待される細田に、本作にかけた思いを語ってもらった。

細田佳央太

――メガネをかけてないからでしょうか、映画とはけっこう雰囲気が違いますね。

「そうですか? 撮ったのが1年くらい前だからというのもあるかもしれないです」

――1000人を超えるオーディションを勝ち抜いて主演に抜擢された細田さん。審査はどんな内容だったんですか?

「オーディションは何回にもわたって行われたのですが、実際の台本を使った演技審査が中心でした。(もう1人の主人公である)猪原さん候補の女優さんも一緒に審査を受けていて、2人一組でお芝居をすることが多かったです」

――オーディションでの手応えはいかがでしたか?

「正直まったくなかったです。オーディション自体も石井裕也監督が審査してくださったのですが、ダメ出しばかりで……。その度に修正しながらお芝居をしたのですが、結局、監督に納得してもらえないまま1日終わったことも多くて、悔しいなあという気持ちが大きかったんです。なので、絶対選ばれないだろうなと思っていました」

細田佳央太

――じゃあ、決まったときには……。

「本当にびっくりしました。それもオーディションの延長みたいな感じで知らされたんです。ある日、またオーディションをやるということで呼ばれていったら、(猪原さん役の)関水(渚)さんがいて、そこで2人でお芝居をしたんです。そしたら監督が『いいんじゃないですかね』と。最初、僕はその監督の言葉を聞いたときに『今日はもういいです』という意味かなと思ったんです。それが、僕と関水さんで行きましょうという意味だということが、周りの雰囲気でだんだんわかってきて。なので、嬉しさとか実感も、徐々に湧いてきた感じでした」

――クランクインまでは、どんな過ごし方をしていたんですか?

「撮影に入る2、3ヵ月前からリハーサルをやりました。それと同時進行でロケハンに連れていってくださったり、美術打ち合わせに呼んでくださったり、僕と関水さんという新人を、映画を作るチームに入れてくださったんだなということを感じることができてすごく嬉しかったです」

細田佳央太

――町田くんは運動も勉強も不得意だけど、持ち前の真面目さと優しさで周囲の人を惹き付けていくという人物ですが、役作りについてはいかがでしたか?特に意識された点とか。 

「最初の頃は原作や台本を読んでも、自分の中で“町田くん”という人物がなかなか掴めなくてとても難しかったです。普通に“優しい”、“思いやりがある”とかを超えた、今まで会ったことのないような人物だったので、どうやったらいいのか頭を抱えてしまいました。結局、1回目のリハーサルも何も掴めないまま臨んだのですが、そのときに監督が『町田くんは世界中の人を家族だと思っている。それって神様だよね』という言葉を投げかけてくださって。“町田くん=神様”という、僕と監督の間での共通ワードができたことで、迷いがなくなったような気がします」

――そんな神様のような町田くんですが、ご自身との共通点って何かありましたか?

「あそこまで、すべての人を分け隔てなく愛することはできないかもしれないけど……。ただ、わからないことがあっても投げ出さないこと、問題から逃げないで真正面からぶつかりにいくところは近いものがあるのかなと思います。今回の町田くんの役作りもそうでしたし、学校の勉強とかでもわからないことは先生とかに助言を求めたりしてでも、答えが見つかるまで考えたいほうです」

細田佳央太

――劇中では町田くんの全力疾走する姿がとても愛らしいというか、印象に残るシーンでしたが、あれはどうやってできたものだったんですか?

「町田くんは運動がぜんぜんできなくて、50メートル走のタイムが12.4秒なんです。それは原作でも説明されていることなのですが、それを動きで表現するにはどうすればいいかと考えたときに、監督から『エネルギーを“前”じゃなくて“上”に持って行ったら、勢いは出るけど前には進まないよね』というアイデアを頂いて。それであんな風に腿上げみたいな走り方が完成したんです」

――ちなみに細田さんは50メートル何秒くらいですか?

「中3のときの記録ですけど、だいたい7.0秒とかでした。そんなに早いほうじゃないけど、普通ですかね。なので、町田くんの走り方は遅いけど、演じるのがけっこう難しかったです。撮影を行っていた去年の夏はかなり暑くて、しかも何か叫びながら走るシーンが多かったので、俳優って体力勝負の仕事なんだなと改めて実感しました」

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Information

映画『町田くんの世界』
2019年6月7日(金)全国ロードショー

『町田くんの世界』©安藤ゆき/集英社 ©2019 映画「町田くんの世界」製作委員会

≪story≫
町田一(細田佳央太)、16歳。地味なメガネの高校生。見た目は優等生なのに勉強は苦手。運動神経はゼロに等しく、要領も悪い。そのうえ、機械音痴で携帯不所持。得意なものが見当たらない……。でも、“人を愛する才能”だけはズバ抜けていた! 困っている人を放っておけず、バスで立っているお年寄りがいれば必ず席を譲る町田くん。
ある日、授業中にけがをして保健室へ行った町田くんは、そこでサボっていた猪原さん(関水渚)と出会う。不在の養護教諭に代わって手当てをしてくれた猪原さんだが、彼女は「人が嫌い」だと言う。そんな“人嫌い”の猪原さんが町田くんはとても気になった。今まで出会ったことのない“わからない感情”が芽生え始める町田くん。誰かに優しく接することは、ほかの誰かを傷つけることもある……!?
生まれてはじめて直面した現実に、町田くんの中で嵐が吹き荒れる! これまで関わったすべての人たちを巻き込んで、町田くんが走り出す。“わからない”の先にある未知なる世界に向かって――!

■公式HP:wwws.warnerbros.co.jp/machidakun-movie/

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映画『町田くんの世界』豪華キャストに失神寸前!超新人オーディション舞台裏

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