ネコを見ると“ネコ〜”ってテンションが上がります

7月1日スタートの連続ドラマ『俺たちは天使だ! NO ANGEL NO LUCK』(テレビ東京系)で探偵事務所のヒロイン・藤原心を演じる秋山奈々ちゃん。19歳とは思えない落ち着いた雰囲気を醸し出す奈々ちゃんが、演技やファッションなどに対する思いを語ってくれました。

Ｑ　デビューのきっかけを教えて!

「中1の夏休みに今の事務所の方に声をかけていただいて。ちょうど図書館に本を返しに行く途中でした(笑)。それまでにも、ほかの事務所の方にも声をかけていただいたことはあったのですが、お仕事を始めたいと思うまでにはいかなかったんです。でも、今の事務所の方たちのお話を聞いていたら、この方たちだったら自分のこれから先を任せられる、一緒にお仕事をしたいなって思えたんです」

Ｑ　中1にして、そんな冷静にジャッジを下せるとは!(笑)。よく落ち着いているって周りから言われてきたでしょ？

「まだそのころは年相応のキャピキャピ感があったと思うんですけど、どんどんなくなっていって(笑)。役者としてデビューしたのが2005年放送の『仮面ライダー響鬼』(テレビ朝日系)で、そのオーディションのときは15歳だったんです。でもオーディション中“本当に15歳？　本当に中3？”って何回も聞かれ続けました(笑)。見た目と違うとビックリされることが多いですね。同年代の子に比べて大人の方と接する機会が多かったからかもしれません。知らないうちにこの性格が出来ていました(笑)」

Ｑ　(笑)。『俺たちは天使だ! NO ANGEL NO LUCK』で演じる藤波心(COCO)はかなり明るい女のコだけど、役作りは苦労した？

「今まではマジメだったりミステリアスな女のコ役が多くて、これぐらい明るい方に振り切れている役は初めてでした。だから私で大丈夫かなと思っていたんですけど(笑)、楽しくやらせていただいてます。COCOは“麻生探偵事務所”にはアルバイトとしてお手伝いに行って、“藤波法律事務所”ではお父さんが弁護士だから秘書をやろうって、軽い気持ちで決めちゃうような女のコ(笑)。素直で明るくて自分の感情をありのままに出しちゃう。この作品の中で周囲を引っかき回すような若い女のコはCOCOしかいないので、声もだいぶ高くして、とにかくテンションが高いっていうところだけは忘れないようにして演じています(笑)」

Ｑ　テンションが高い女のコを演じていると、そのままプライベートでもテンションが高くなったりしない？

「それはないですね。暗い役を演じていたときも“今日は終了です”って言われたら、すぐ普段の自分に戻っていたので(笑)。少し前に『仮面ライダーディケイド』(テレビ朝日系)に、(『仮面ライダー響鬼』で演じていた天美あきら役で)出させていただいたんですが、そのとき助監督さんたちに“(収録が)終わった途端に奈々ちゃんに戻るよね”って言われました。自然に切り替えができているみたいです。ドラマと歌のお仕事が重なっても、まるで電気みたいに勝手にスイッチが入ったり消えたりしますね」

Ｑ　奈々ちゃんは、女優だけでなく歌手に声優にも挑戦し、幅広く活動をしているよね。

「それでも軸にあるのはお芝居なので、役者としての自分がいかに別の顔を皆さんに見て楽しんでいただけるかっていつも考えてます。だから、これからも私にいただけるお話は何でもやってみたいと思います。いい意味で期待を裏切ってみたいというか。ファンの方だけでなく初めて私を知った方にも興味を持っていただきたいですね」

Ｑ　すごくしっかりした考えを持ってるんだね。奈々ちゃんって19歳だよね(笑)？

「今年二十歳になります(笑)。いろんなことに挑戦しつつ、役者として生き続けていくことが目標です。誰か相手がいて、そこで芝居をする自分っていうのが一番自然でいられるので、ずっとお芝居は続けていきたいです」

Ｑ　ドラマに舞台に大変そうだけど、リフレッシュはできている？

「お仕事がすごく好きなので、お休みが続いたりすると何をしていいか分からなくなっちゃって(笑)。家に帰ってお風呂に入ったりするだけでだいぶ休まるというか、勝手にリフレッシュしてると思うんですね。入浴剤がすごく好きで、お店が開けるんじゃないかくらい家に在庫があります(笑)。あとは、家にネコがいるんですけど、一緒に遊んだりしてます。ネコを見るとテンションが上がります。“ネコ〜”って静かに(笑)」

PART2につづく…

Text／藤岡真司(日刊編集センター)