7月10日より始まる、『ウルトラマンギンガ』で、主演の礼堂ヒカル役を演じる、根岸拓哉くん。初の主演、史上最年少のウルトラマンということで、プレッシャーもあったと思うけど、大切な作品になったのでは？

「はい。自分にとっての代表作が出来たのがすごく嬉しいです。決定したのが僕の17歳の誕生日の3日前だったんですけど、最高の誕生日プレゼントになりました！」

いざ、撮影が始まってみてどうでした？

「本読みやリハなど、撮影まで1ヵ月くらい時間があって。アベ（ユーイチ）監督やキャストの方、スタッフのみなさんと話している中で、『一人で作るんじゃないから、そんな重圧を感じなくていいよ』と言っていただいて。撮影は素直にリラックスして挑めました」

アクションシーンなど、初めての経験も多かったと思いますが？

「『ウルトラマンギンガ』はウルトラマン史上、初めて地球防衛軍が存在しない世界のウルトラマンで。僕らも素の状態では怪獣に勝てないんです。だから、怪獣に投げられたり、ボコボコにされたりして……そういう演技は初めてだったので、新鮮でしたね」

さっきまで、この（インタビュー）現場にはヒロイン・石動美鈴役の宮武美桜ちゃんら、共演者がいましたが。みんな本当に仲良さそうですね。

「ホント仲良くて、撮影が終わっても現場を離れるのが嫌だったんです！ だから、みんなと会えるのが嬉しくて、今日もいつも以上にフザケちゃいました（笑）。みんなといると、なぜか僕がイジられ役で。宮武さんとかにすごいイジられるんです、せっかくの主演なのに（笑）」

アハハ。愛されキャラの主人公なんて、最高じゃないですか。

「でも、礼堂ヒカルはカッコいいですよ。正義感に溢れてて、物怖じしなくて、冒険が好きで。何でも出来る人なので、根岸とは大違いです！（笑） 僕との共通点は、物怖じしないところと、恋愛に不器用なところくらいですかね」

そうなんだ（笑）。そして、7月6日からは、善法寺伊作役で、映画『忍たま乱太郎−夏休み宿題大作戦！の段−』に出演。昨年の夏に撮影が行われたんですよね？

「昨年の7月末から京都の太秦で撮影がスタートして、3週間半くらい一人でホテル暮らしをして……寂しかったです（笑）。太秦は普段の現場と全然雰囲気が違って、いい意味ですごく緊張感がありました。初めての経験も多かったので、色々と勉強させてもらいました」

え、その時点になっても、乗り気じゃなかったんですか？

「はい。『頑張るぞ！』というよりは、『残っちゃったよ……』って感じで。だから最後までBLOGもやらなかったんですけど（笑）、最終審査まで残ってしまって。そこでやっと、『これはやるしかないな』と思って、最終審査で披露する特技を練習したんです」

どんな特技を見せたんですか？

「サッカーのリフティングです。でも、一度も成功しませんでした、アハハハ。本番ではなんと、係員さんの頭にボールを当てるというミラクルを起こして（笑）。そんな13歳の夏でした……」

それで受かっちゃうんだから……。

「『ウルトラマンギンガ』のオーディションもそういう意味では、良い感じにくだけて臨めました（笑）。隣のすごく意気込んだ方が『ティガのワンシーンを再現します』って特技を披露し始めたんですけど、僕は見せられる特技がなかったんで、『じゃあ僕、お手伝いをします！』って、死体の役をやりました（笑）。演技始まって早々に攻撃されて、その後その方が5〜6分、真剣に演じてる間、机の下に転がってただけという」

1996年3月12日生まれ、埼玉県出身。ワタナベエンターテインメント所属。身長188cm。俳優集団D2のメンバー。2013年7月6日より公開の映画『忍たま乱太郎−夏休み宿題大作戦！の段−』に出演。7月10日から始まる、『ウルトラマンギンガ』（テレ東系『新ウルトラマン列伝』内で放送）では、主演の礼堂ヒカル役を務める。『TV・局中法度！』局中音楽館LIVE（8月16日〜18日、赤坂BLITZにて）に出演。