朝里升尋 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「朝里升尋」

2025/07/01

「芝居の技術、現場経験、そして役者を目指す覚悟。TSALで培ったものすべてが評価されて所属への道が開けたと実感しています」

牧野羽咲撮影/厚地健太郎 取材・文/児玉澄子

今年5月、ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)との育成契約が決まった朝里升尋。高校卒業後より俳優養成/演技研究所・トライストーン・アクティングラボ(TSAL)で学びながら数々のCMやドラマなどで現場経験を積んできたが、事務所所属への一歩を踏み出した。演技経験ゼロからスタートした彼が、TSALでの4年半の学びでどのようにステップアップしてきたのかを振り返ってもらった。

牧野羽咲

──SMAにはどのような経緯で育成契約が決まったのですか?

「SMAのタレントオーディションにエントリーし、演技審査や面接などを経て決まりました。実は高校を卒業した頃にもSMAに応募したことがあるのですが、その時は箸にも棒にも引っ掛からなくて…。当時は演技経験はもちろん、人間的にも未熟すぎたので当たり前だったなと今ならわかるんですけど」

──TSALには高校卒業後に入所されていますが、そもそもどのようなきっかけで役者を目指すようになったのですか?

「最初は単純な憧れでした。ドラマや映画といったフィクションの世界で必死に生きている人たちが輝いて見えて、自分もその住民の一人になりたいと思ったんです。経験はまったくなかったですけど、行けるだろうという根拠のない自信もあって。すぐに打ち砕かれましたけど(苦笑)」

牧野羽咲

──俳優を目指す上でさまざまな選択肢があったと思いますが、なぜTSALで学ぶことを決めたのでしょうか?

「TSALに入る時の面接でめちゃくちゃ厳しいことを言われたんです。本心ではものすごく緊張していたんですが、悟られたくなくて虚勢を張っていて、それがナメた態度に見えたのかもしれません。『本気でやりたいと思ってる?』『甘い世界じゃないよ』と釘を刺されたのを覚えています。入所する前からそれほどまでに真剣に向き合ってくれることに感動して、ここならゼロからでも役者を目指せるんじゃないかと思えたのが大きかったですね」

──振り返ってみて、その頃の自分は「甘かった」と思いますか?

「そうですね。高校を卒業したばかりで物事に対して真剣に考えたこともなかったですし、時間にもルーズでした。時間厳守は最低限のルールとして最初の頃に厳しく指導されましたね。そのため初めてのCMの仕事で集合時間の1時間半前に現場に着いてしまい、誰もいなくて逆に焦ったのを覚えています(笑)」

牧野羽咲

──これまで多くのCMやドラマに出演していることからも、TSALで芝居の技術がしっかり養えたことが伺えますが、具体的に「何ができるようになった」と実感していますか?

「もともと僕は『フィクションの世界の住民になって、自分が感動したい』という思いから役者を目指し始めています。だから演技経験ゼロからスタートして少しずつ芝居ができるようになった頃に、妙な満足感みたいなのを覚えてしまったことがあるんですね。レッスンで芝居していて、自分はめちゃくちゃ感動しているんです。だけど講師からは『何も伝わってこない』と言われて。その時には一瞬『もうやめようかな』と思ったこともありました」

──自分が感動できる芝居ができるようになったことに満足していた、ということですか?

「今なら役者は人を感動させる仕事で、そのために技術を身につける必要がある、という当たり前のことも理解できるんですけど、もともと『自分が感動したい』という気持ちが強かった分、ギャップがあったんですよね。その頃は『なぜ自分は役者を目指すのか』と自問自答ばかりしていました」

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トライストーン・アクティングラボ
2025秋(10月スタート)レッスン生募集

人気・実力を兼ね備えた俳優が所属する芸能プロダクション、トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所。演技の未経験者から、演技術の向上を目指すプロの俳優まで、幅広く門戸を開いている。講師陣は多数の俳優を指導してきたエキスパートぞろい。また、映画や舞台の製作者、監督、演出家、俳優などによる特別講義も実施している。映画『クローズZERO』シリーズや『ルパン三世』そして『新宿スワン』といった大型映画を自社製作しているのもトライストーン・エンタテイメントの特色。TSAL生にもこれらの作品への出演の機会を提供している。もちろん、外部の映画、ドラマ、舞台のオーディションへも積極的に送り込んでおり、TSAL在籍中から俳優として現場に入る人は多い。レッスンで有望と認められたり、人一倍の努力が評価された場合には、トライストーン・エンタテイメント所属に向けて推薦が受けられる。当欄にてインタビュー掲載のあった前原滉も、演技未経験でTSAL入所〜レッスンを経てトライストーン・エンタテイメントに所属をした一人であり、主演映画『ありきたりな言葉じゃなくて』が2024年12月に公開、2025年1月には映画『アンダーニンジャ』(小津役)が公開。また東野絢香もTSALで芝居を磨き、トライストーン・エンタテイメントに所属。NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』にて花魁・志津山役で出演、2025年公開の出映画『ゴーストキラー』『でっちあげ 〜殺⼈教師と呼ばれた男』など多数の映画にも出演している。


▼トライストーン・アクティング・ラボの詳細は下記まで
TEL:03-5433-2195
WEB: http://www.tristone.co.jp/tsal/

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