この春、高校を卒業したアリスちゃんの制服が今見れるのはドラマ『35歳の高校生』だけですね！

「はい、意外に早い段階で初コスプレを披露しちゃいました(笑)」

しかし今回は第一話からかなり重い役どころで。

「そうですねえ。演じた“長谷川里奈”は、リストカットとか便所飯とか、最初のほうは暗い顔ばっかりで全然しゃべらなかったのに、中盤から後半には泣くわ叫ぶわで(苦笑)。一話でこんなに振り幅がある役は初めてでした。お芝居してる間もずっと何かに追われてるようで、心臓がドキドキしていましたね」

米倉涼子さん演じる馬場亜矢子の“友だち第一号”になった今では、里奈もすっかり明るくなって。

「というか、ちょっと抜けた子になっちゃいましたね(笑)。けっこうハードな話が続く分、亜矢子と里奈のジェネレーションギャップ満載の会話にホッとして欲しいというか、箸休め的な存在でありたいなと思ってます」

米倉さんとはかなり年齢も違うけど、友だち同士の役を演じていてどう？

「正直、クランクインの前日は緊張で寝れなかったです。今まで出た作品では、同世代の共演者との絡みがほとんどだったので、現場でも最初のほうは隅っこのほうにいたんです。でも米倉さんってすごく気さくな方で。第一話で出てきたジェネレーションギャップ会話も、実はあれ、アドリブだったんですよ。米倉さんとは一緒にお弁当を食べるシーンが多いんですが、お醤油入れってリスとかウサギとか可愛い形が多いじゃないですか。そしたら米倉さんが『私の頃は魚のしかなかったよ〜』って言って、その話に二人で大ウケしたまま、お弁当シーンの撮影に突入したんですよ」

じゃあ、今では現場でもすっかり米倉さんと“友だち”なんだ。

「米倉さんが一番話しやすいです。逆に、普段は仲の良い森川 葵ちゃんや新川優愛ちゃん、北山詩織ちゃんとは、最初の頃は現場ではほとんどしゃべらなかったですね。私から距離をとっていたと思います」

高校は卒業したけど、当分は学生役もできそうだね！

「はい。もう少し大人になったら本気でコスプレになっちゃうので(笑)、あとしばらくは制服を堪能できる役も演りたいです」

中学の頃からずっと学業と両立してきただけに、多少は肩の荷も降りた？

「卒業は寂しかったけど、ホッとしたところもあります。時間もできたので、最近は映画をよく観るようになりましたね。1日中、家に籠ってDVD8本とか観てる日もありますよ」

それ、引きこもりすぎですよ！

「あっ、でもジムにも行ってます。このところ撮影続きで運動不足の体バキバキだったので、体を動かしたいなって。けっこう筋トレにハマっちゃって、仮面ライダー体型になっちゃうかも(笑)」

仕事もプライベートも充実していますね。最後に今後の目標を教えて！

「これまではわりと等身大の女の子を演じることが多かったんですが、とことん濃い役に挑戦してみたいんですよ。映画『愛のむきだし』の満島ひかりさんのような、ぶっ飛んでる役とか──。あの映画も何回観たかってくらい観ました（4時間超の大長編！）。だから今回、『35歳の高校生』の里奈役を経験できたのは本当にうれしくて。これからもどんどん、今までの広瀬アリス像を壊す役に出会えたら幸せだなって思ってます」

ひろせありす●1994年12月11日生まれ、静岡県出身。09年、『ミスセブンティーン』でグランプリを受賞し、同誌専属モデルに。以降、多くのドラマ、映画、CMにも出演。ドラマ『35歳の高校生』（日テレ系）長谷川里奈役で出演中。映画『絶叫学級』が6月14日公開。毎週水曜24：45〜25：10『もはや神ダネ』（CX）にレギュラー出演。フォスタープラス所属。