高野 洸 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「高野 洸」

2016/07/13

「殺陣も歌もいっぱいやることがあって、課題も多いけど、この一年でできる限り成長したい」

高野 洸

子供達に大人気の「ようかい体操」でブレイクしたダンス&ボーカルユニットDream5。そのダンサーである高野 洸くんが、アーティスト活動はもちろん、近年では役者としても急成長中!! そして「ROCK MUSICAL BLEACH」〜もうひとつの地上〜主演に抜擢!初の2.5次元ミュージカルで初主演の大役を担う高野くんに直撃インタビュー。

高野 洸
これまでも幾度となく上演されてきた「ROCK MUSICAL BLEACH」が4年ぶりに帰ってきます。今回、主演・黒崎一護役が決まったときの率直な感想は?
「こういう“カッコイイヒーローになりたい”というのはずっと思っていたことなので、今回黒崎一護役に決まってホントに嬉しかったです。最初に聞いたときはビックリし過ぎて実感がなくて。マネージャーさんから電話が来たんですが、話を聞きながらも全然内容が頭に入ってこないというか、“ホントなのか?”って。電話を切って改めて落ち着いたときに、“あ〜〜出演するんだ”って感じでした(笑)」
本作はどの辺りのストーリーが描かれるんですか?
「原作・アニメでも人気の尸魂界(ソウル・ソサエティ)篇が主軸になっています。以前に上演された「ROCK MUSICAL BLEACH THE ALL」がベースとなっているので、プレッシャーというか難しいなとも感じています。上演された『THE ALL』のDVD映像を観ていても皆さんすごくカッコ良くて、ホントに何十回って観ているんですけど毎回鳥肌立つんです。観る度に感動が増すし、緊張感ももっと増して僕も頑張らないとなと思います」
高野洸
稽古はいかがですか?
「今は歌稽古が始まったところなんですが楽しいです。もちろん楽しいだけじゃない緊迫感もありますが、和気あいあいとしています。共演者のなかでは、個人的に猪野広樹さんにお会いできるのを楽しみにしていたんです。僕の初舞台の『フライングパイレーツ〜ネバーランド漂流記〜featuring GUY'S』は再演だったんですが、その初演で同じピーターパン役を演じられていた猪野さんと共演できるっていうことで。実際お会いしてみたらすごく優しくてオーラがあって、猪野さんは人見知りだとおっしゃってましたが、稽古場を盛り上げてくださる方ですごく安心します」
演じる黒崎一護はどんな人物だと捉えていますか?
「男らしくて、カッコイイ。仲間想いで家族想いで、ルキアを助けるために命がけで頑張っていく姿が大好きです。基本的に僕とは似てないんですけど(笑)。でも楽観的だったりするところはちょっと似ているかな? “いけるっしょ!”っていうような(笑)。何が起きるかわからないことに対して立ち向かうときに、僕は何も考えずに立ち向かうことが多くて、そういう深く考えないところが似ているかなと思います。一護の場合は“いくしかない!”ですけど」
自身が演じるからこその“一護のこんな部分を出したい”というところはあります?
「先輩方の公演が“すごく良かった”という評判を多く聞きますし、“ROCK MUSICAL BLEACH”自体のファンの方もたくさんいらっしゃるので、今回の上演が情報解禁した後、改めて先輩たちのすごさを実感してよりプレッシャーも感じていて。しっかり頑張らないといけないなと思っているんですが、今のところは一護に精一杯なりきります!」

高野洸
自分らしさよりは原作のキャラクターに寄せたい?
「オリジナリティというか、自分しか出せないものがもしあるとしたら、出しても支障がなければ入れてみたいですけど……。お客さんが必要としているものが何かって考えたとき、皆さんは一護を観に来ていると思うので、まずは一護に寄せて。オリジナリティを加えてもファンの方も納得いくようなものならぜひ加えたいです」
先ほど歌稽古のお話もありましたが、Dream5での歌とはまた違いますか?
「ちょっと苦戦しています(苦笑)。まだやっぱり想いを全部乗せて歌えてないと思いますね。観ているほうからするとすごいナチュラルに感情を入れたまま歌に入ったりするところを、先輩方の映像で何回も観て本当にすごいなって感じていて。今回ソロもあるので緊張します。2.5次元作品自体も初めてなので、初舞台と同じような緊張感があると思います」
今回も初舞台のときのような気負いがある?
「そうですね。初舞台のときはすごい重圧を受けたまま舞台に立って、“すぐに終わってしまった……”って感じで、その次の作品は主演じゃなかったこともあっていろんなことを見ることができたんです。いろんな人の演技を見ながら稽古を受けられて、本番中も心にちょっとだけ余裕があったんですけど、主演となるとやることが多くて。混乱しているところは見えます」

高野洸
自分の未来が(笑)?
「テンパってる自分が見えます(笑)」
歌のほかにも今回も殺陣がたくさんだとか。
「殺陣・アクションは楽しみです! ダンスをやっていた分、一応どういう動きするのかっていうのは先生を見ながらなんとなくわかるんですけど、基本的なことは習ってないのでまだそれを体現できなくて。ダンスとは使う筋力も違うので、アクションをやるとすごく疲労感があって、しかも一護の“斬魄刀”(ルビ:ざんぱくとう)がでかいので、鍛えないとなと思ってます」
メインビジュアルでも“斬魄刀”を持っていますね。この撮影自体はどうでした?
「こういう衣裳を着て、カツラを被って、刀持って撮影っていうのは初めてだったので、ビジュアル撮影は不思議な体験でした。撮影でも刀の持ち方を指導していただいて、一護らしい持ち方もアドバイスをくださって。公開された一護の振り向いた写真は、背中を向けてるけど顔は見えなくちゃいけなくて、刀の向きもこっちのがいいからと、すごくいろんな筋肉使った状態での撮影でした(笑)。もうちょっとで腕がプルプルしてツリそうになる感じで(笑)」

高野洸
ちなみに舞台はこれで3作目となりますが、もともと演技に興味はあったんですか?
「めちゃめちゃありましたね。小さい頃にドラマを観ていて、出たいなって思ったのが最初だと思います。人を自分の演技で感動させることができるって素晴らしいって。いろんな方に観て感動していただけるような、そんな存在になりたいなっていう気持ちが今はすごく大きいですね」
それが今年に入って、続けて3作の舞台出演も。プライベートでも初の一人暮らしを始めるなど、環境が変わる年ですね。
「一人暮らしはだいぶ慣れてきました。洗濯物を洗って干すのは初めてで、家では洗濯物をたたむことはやっていたんですけど、かけて干すっていうことはやってなかったので。あと自炊が意外と楽しいので、慣れないとかよりは、一人暮らしも楽しめている部分があります。スーパーで主婦みたいな買い物しちゃってたり。昨日は舞茸とピーマンと〜……その辺買いました(笑)」
自立心も増して、やりたかったお芝居にも挑戦。勝負の年ですね。
「自分でもそう思っています。この一年でできる限り成長したいです。殺陣も歌もいっぱいやることがあって、課題も多いですけど、大きく一番ほしいのは演技力。“全然足りない”とは言いたくないですけど、まだ足りてないです」
高野洸
そんな課題を乗り越えながら次にステップアップしたい目標は?
「今舞台の経験をたくさん積ませていただいているんですけど、やっぱり映像にも挑戦してみたいです。ドラマとかスーパー戦隊シリーズとか仮面ライダーとか。あ、でも悪役、サイコパスみたいな役もちょっとやってみたいですね、難しそうですけど」
ちなみに高野くんが思う“夢を叶えるために必要不可欠なこと”って何だと思います?
「努力とか諦めない心とかは大事だと思います」
くじけそうなときってどうしているんですか?
「その苦しみは忘れて、すぐストレスを振り切っちゃうんですよね。ポジティブというか、前向きなんです。演技力が足りないなって思っても、稽古中なら“まだ明日があるし、もっともっと上をいける。全然大丈夫!”って。また次の日があるからって。ホントはきっとこういう考えじゃ、ダメなんですけど(笑)」
でもそれくらい楽観的というか、前向きなの気持ちがないと芸能界ではやっていけないのかな?
「そうなんですかね」

高野洸
じゃあ高野くんは芸能界でやっていく上で大切なことはなんだと思います?
「感謝ですね。支えてくださっているファンの皆さんや、スタッフさんに対しての。僕は小学生のときにデビューして、その当時は何も考えていませんでしたが、成長するとともに“自分ひとりじゃ何にもできないんだ”と思うようになって。それからは感謝することを大切にしています」
では最後に「ROCK MUSICAL BLEACH」〜もうひとつの地上〜を観に来てくださるファンに一言お願いします。
「皆さんが思う黒崎一護に全力で近づけるように頑張りますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします!」

インタビュー・終

撮影/三山エリ 取材・文/舘野玲果

Dream5・高野洸が主演舞台「ROCK MUSICAL BLEACH」〜もうひとつの地上〜の見どころを語る

Profile

高野 洸
たかの・あきら●1997年7月22日生まれ、福岡県出身。エイベックス・マネジメント所属。2009年の『天才テレビくんMAX』オーディション合格をきっかけにダンス&ボーカルユニットDream5のダンサーとして活動をスタート。2016年3月『フライングパイレーツ〜ネバーランド漂流記〜featuring GUY'S』にて初舞台・初主演を務め、5月に劇団マツモトカズミプロデュース公演『読モの掟!2016』を経験。ほか今年4月までの1年間は『おはスタ』にてプリンスあきら役で出演するなど、音楽アーティストのほか役者としての活躍にも注目が集まる。

INFORMATION

『ROCK MUSICAL BLEACH』

「ROCK MUSICAL BLEACH」〜もうひとつの地上〜
【東京公演】7月28日(木)〜8月7日(日)AiiA 2.5 Theater Tokyo
【京都公演】8月24日(水)〜8月28日(日)京都劇場

「週刊少年ジャンプ」にて連載中の久保帯人による漫画「BLEACH」を原作に、2005年に伊阪達也主演で『ロックミュージカル BLEACH』として初演が上演。その後再演、続編、ライブ公演『卍解SHOW』を経て、2011年にはキャストを一新した新生版が上演。いずれも絶大な人気を博した伝説的舞台「ROCK MUSICAL BLEACH」が約4年ぶりに蘇る。 本作は初演〜『No Clouds in the Blue Heavens』(2007年)までの4作の総集編とも言える『THE ALL』をベースに新キャスト・新演出で上演。霊感が強い高校生・黒崎一護役は2.5次元ミュージカル初出演で初主演となる高野洸。家族を護るため死神の少女・朽木ルキアから力を譲渡されるが、生きている人間の一護に死神の力を譲渡した罪で死神の世界・尸魂界(ソウル・ソサエティ)へと連れ戻され、処刑を待つ身となってしまったルキアを助け出すため奮闘する一護らの姿を描く。決して揺らぐことのない友情、信じていた人達の裏切り、それぞれの想いが錯綜する尸魂界。一護は果たしてルキアを護ことができるのか……。人気急上昇中の実力若手俳優らが集結しさらに熱を帯びる、この夏必見の2.5次元ミュージカル。

(C)久保帯人/集英社・RMBLEACH製作委員会2016

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