花岡なつみ | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「花岡なつみ」

2015/08/19

「どんなタイプの歌をいただいても『花岡なつみらしい』と言われる歌手に成長していきたい」

花岡なつみ

2014年開催の『第14回全日本国民的美少女コンテスト』音楽部門賞を受賞した花岡なつみ。ドラマ『エイジハラスメント』(テレ朝系)の主題歌としてオンエア中のデビュー曲『夏の罪』は、あの鬼束ちひろ作詞・作曲による情念あふれるロックバラード。19歳とは思えない大人っぽい歌声と歌唱力で、早くも話題の彼女の素顔に迫る。


花岡なつみ
デビュー曲『夏の罪』は、鬼束ちひろさんが初めて他のアーティストに提供した曲とのことですが、どういう経緯で提供が決まったんですか?
「鬼束さんは昔からとても尊敬していて、昨年出場した『全日本国民的美少女コンテスト』の歌唱審査でも鬼束さんの『月光』を歌ったんです。それがきっかけでスタッフの方が話を進めてくれたんだと思うんですが、まさか提供していただけるとは思わなかったので、最初に聞いたときは信じられない気持ちでした」
コンテストの模様はよく覚えています。当時から歌唱力抜群で、花岡さんが歌い始めたとたん、会場の空気が変わりましたよね。
「たぶん、ほかの出場者の子と選んだ曲のタイプが違ったからだと思います。ほかの子はアイドル系とかアップテンポな曲が多かったので、私も最初は“場違いだったかな”って思っちゃいました。でも大好きな曲だったから、『月光』で勝負しようって」
花岡さんの持ち味の低音ボイスにぴったりな選曲だったと思います! でも当時高校3年生だった花岡さんと『月光』の出会いって?
「通っていたスクールの発表会で歌う曲を選んでいる中で、初めて聴いたときにピンと来たんです。それまでビブラートとかこぶしとかを効かせた曲って歌ったことがなかったんですが、これを歌えるようになったら、一歩レベルアップできる気がして、発表会まではこの曲に集中して練習しました」
花岡なつみ
14歳からスクールに通っていたそうですが、昔から歌手志望だったんですか?
「もともとスクールに入ったのは母の勧めだったんです。すごく引っ込み思案で、人としゃべったり前に出たりするのがとても苦手だった私を心配して、“芸能系のことを学べばもっと積極的になれるんじゃないか”と、スクールに入れてくれたんですが、そのうち自分自身が歌の楽しさにハマっていって、いつしか“歌手になりたい”という夢も膨らんでいったんです」
じゃあスクールに通って、性格も変わったとか?
「そう……ですね(笑)。少しは人前に出られるようになったかな? でもやっぱりレッスンではコソッと後ろのほうにいるタイプでした。発表会とかのステージではぜんぜん前に出るのも平気だし、楽しめるんですけどね」
『全日本国民的美少女コンテスト』のステージでも堂々としていましたよ! でも美少女コンテストというと、やっぱり女優やモデルの登竜門というイメージが強いですよね? だからファイナルでも、花岡さんの本格的な歌唱力は異色に映りました。
「でも音楽部門賞もあるので、歌手志望でもチャンスはあると思ったんです。ただ、自分では絶対に落ちると思っていました」
まったくのダメ元で受けたということ?
「はい。ちょうど歌手への夢がどんどん大きくなっていって、チャンスを掴むためには動かなきゃダメだと考え始めていたときに、スクールの先生が『募集してるよ』と教えてくださったんです。でも、これまで選ばれた人を見たら“自分はムリだろうな”と思ってました。志望ジャンルというよりは、年齢がネックになるだろうなと思ったんです。ファイナリストの中でも一番年上でしたし。でも、それまでオーディションというものを受けたことがなかったので、練習と言ったらおかしいけど、挑戦の第一歩として応募したんです」

花岡なつみ
自分でも思いがけず、一発でチャンスを掴んだということですね。
「はい。でもファイナルに残れたこと自体、ビックリだったんです。途中の審査でも上手に答えられなかったですし、演技やウォーキングも初めてだったので。しかも周りを見ると、私より年下なのにみんな堂々としていて、その空気に飲まれそうになりました。でも圧倒されてばかりじゃダメだと自分を奮い立たせて、とにかく歌だけは頑張ろうと思って受けていました」
やっぱり歌やステージで人が変わるタイプなのかも?
「そうかもしれないです。友だちにも『歌ってるときと普段ではぜんぜん雰囲気が違うね』って言われるので。『夏の罪』のジャケットも、地元の友だちはビックリしていました。こういうスタイルで来るとは思わなかった、みたいな」

花岡なつみ
ハードな革のジャケットを着たクールな女性という雰囲気が曲の世界観にぴったりだけど、普段の花岡さんはどんな子なんですか?
「基本、のんびりしてるほうです。友だちから『ほら、行くよ!』って急かされたりとか。だからボケとツッコミで分けたら、ボケのほうだと思います(笑)」
歌の雰囲気とは真逆ですね! でも口調もほんわかしていて、そんな見た目とのギャップも武器になるかも。花岡さんはどんなシンガーを目指しているんですか?
「ほかの人にはない自分のスタイルを持ったシンガーになりたいです。美少女コンテストで賞をいただいてからデビューまでの間、1年間の集中レッスンをしてきたんですが、スクールとはまた違った観点で指導していただくことも多くて勉強になります。スクールでは歌唱法の基礎から、それこそ『月光』を完璧に歌えるようにビブラートなどのテクニックも教えていただいたんですが、事務所のレッスンはどちらかというと誰かの真似ではなく、自分ならではのスタイルを探していくみたいなところが大きくて、発声も一から勉強し直しています」
美少女コンテストのときから歌唱力もさらにパワーアップして臨んだ『夏の罪』、完成していかがですか?
「世界観もテクニック的にもとても難しい歌で、最初は『この曲は鬼束さんじゃないと歌えないんじゃないか』と思いました。それでも自分なりに解釈してレコーディングに臨んだんですが、鬼束さんがわざわざスタジオに来てくださったんです。しかも目の前で歌ってくださって、感動で鳥肌が立ちました。だけどやっぱり真似ではなくて、自分のものにしないといけないと思って、鬼束さんの『すがりつくように歌ってほしい』という指導を守りつつ、自分の解釈も加えられたと思います」

花岡なつみ
花岡さんがこの曲でどんなことを伝えたいですか?
「歌詞だけ読むと、裏切られたことへの絶望だったり、別れた人への未練の歌のように見えると思うんです。でももっと深く読み込んだら、それでも人は人を好きになってしまうし、失望や悲しみといった経験も自分のものにして一歩進んでいこう、という強い意志を私は感じたんです。この曲が主題歌になってるドラマ『エイジハラスメント』で武井咲さんが演じている吉井英美里も、そういう意志を持った女性だと思うので、イメージを重ねられればいいなと思って歌いました」
デビュー曲がいきなり主題歌というのもすごいですよね!
「はい。歌手になったらいつか主題歌を歌いたいという目標を持っていたので、それがこんなに早く叶うなんて、最初は驚きのほうが大きくて……。だけど今はただ驚いてばかりではなくて、プロの歌手としての務めをしっかり果たしたいと思っています。スキルももっとアップして、どんなタイプの歌をいただいても『花岡なつみらしい』と言われる歌手に成長していきたいです」

インタビュー・終
撮影/booro(BIEI)取材・文/児玉澄子

Profile

花岡なつみ
はなおか・なつみ●1996年6月24日生まれ、広島県出身。オスカープロモーション所属。地元・広島の名門スクールでシンガーを目指して14歳からボーカルレッスンを積んできた実力派。昨年8月に開催された『第14回全日本国民的美少女コンテスト』音楽部門賞を受賞。

INFORMATION

『夏の罪』

シングル『夏の罪』
発売中/1,620円(税込)/初回限定盤/ビクターエンタテインメント

鬼束ちひろが初めて楽曲提供をした、花岡のデビュー曲『夏の罪』。アップテンポでロックテイストのメロディに、花岡の力強い低音で大人っぽい歌声がマッチした楽曲に仕上がっている。現在、武井咲主演のドラマ『エイジハラスメント』(テレ朝系)の主題歌としてオンエア中。

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