ファンキー加藤 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「ファンキー加藤」

2016/06/08

「(プロレスラーの)武藤敬司さんとの共演なんて、中学生の頃の俺が知ったらビックリしちゃうだろうな」

ファンキー加藤

撮影/草刈雅之 取材・文/えびさわなち

ファンキー加藤、初主演映画『サブイボマスク』がついに6月11日に公開される。それに先駆け、映画主題歌でもある『ブラザー』を含む、6枚目のニューシングルが発売。映画の世界観をリンクさせつつ、自身の経験を反映させた“兄弟愛”がテーマの新曲について、そして初主演映画についてなどを直撃インタビュー!
ファンキー加藤
――4月に開催した名古屋ガイシホールでのライブも大成功だったそうですね。
「1日だけのライブというのがまた良かったですね。ツアーとは違って、その日だけで完結する、というライブは久々でもあったので」
――ソロになってからライブに対しての気持ちも変わってきていそうですよね。最初の武道館2DAYSでは「埋まるのかな」「出来るのかな」みたいな不安を口にしていながら大成功させ、続くツアーも始まる前は不安ばかりだとおっしゃっていたのが大団円で。
「ツアーは大きかったですよね。FUNKY MONKEY BABYS時代にもやったことのないくらいの、最長のツアーだったから。そこはソロミュージシャンとしての自信を持てた瞬間でした」
――そんな昨年のツアーが終わって、大阪城ホールでのライブも終わった直後に撮影に突入したのが今回の主演映画『サブイボマスク』。ついに公開ですね!
「沖縄国際映画祭で、レッドカーペットの上を歩いているときには本当に不思議な気分でした」
――子供の頃から‟俳優”というのも、一つの夢だったとおっしゃっていましたよね。
ファンキー加藤
「小さい頃からの夢を一つずつ叶えている……本当にそんな感じです。それこそ、役者もそうなんですけど、今回のニューシングル『ブラザー』の特典映像で、(プロレスラー)武藤敬司さんの団体『WRESTLE-1』に行って、1日プロレス入門体験させてもらったのだって、やっぱり夢が叶っているなっていう気持ちになったし、武藤さんとの共演なんて、中学生の頃の俺が知ったらビックリしちゃうだろうなって。武藤さんに『加藤くん、上手いね〜。ドラゴンスクリューだけは一流だよ(武藤選手のモノマネで)』って言われましたからね(笑)」
――今までやってこられたアーティスト業とは、また違った現場だったと思うのですが、『サブイボマスク』の撮影で苦労されたことは?
「体力面と集中力かな。俺は人前に立つときに、ライブとかもそうですが、一発勝負の世界に慣れちゃっているんですよね。もちろん、それってやり直しの効かない怖いことではあるんですけど、ライブという空間に慣れていたので、カメラ位置を変えて何度も同じ場面を撮影することにちょっと参ってしまいました。すごいテンションでワァッ!と感情的になるシーンも『OKです!では今のところをカメラ位置変えてまた撮るので、しばらく休憩してください』と言われてしまうと、物凄く集中してテンションをギュッと持って行ったのを、またテンションを作り直さなきゃいけない。しかもさっきと同じテンションで同じ芝居をしなければならない。それが大変でした。役者というのは、これを何度も何度もやるんだなと改めて感じました」
ファンキー加藤
――この撮影で加藤さんが得たものとは。
「役を演じることの楽しさというか。単純に今後もやっていきたいと思えたのが良かった。細かい技術はわからないですし、撮影に入る前に演技レッスンも受けて、臨んだんです。役を自分自身に取り込んでいくことを続けていった結果、撮影10日目くらいに春雄自身になったという瞬間があって。それからは撮影がすごく楽しくなったんです。役を演じることでその人の人生を疑似体験できること。加藤俊介の人生が豊かになったという気がします」
――そんな思い出いっぱいの『サブイボマスク』の主題歌でもある『ブラザー』は、映画撮影後に作られた曲だそうですが、どのようなことを反映させて作っていったんでしょうか。
ファンキー加藤
「直接的なものというよりは、共演者さんやスタッフさん、みんなの想いになるかな。元々、映画のざっくりとした内容っていうのは、クランクインする前からわかってはいたから、作ろうと思えば作れたんです。でも、なんとなく自分の感覚的に、一通り撮影終えた後に曲を作った方がいいだろうなぁっていう想いがあって。まあ、映画のスタッフさんたちからは、『あとは、加藤くんの主題歌次第で!』と言われて、相当プレッシャーかけられましたけどね。(笑)。本当にいい経験が出来たというか。映画の撮影って、監督さんやスタッフさんの動きを間近で見られるんですよね。音楽のライブとかだと、どうしても照明さんも音響さんも遠くにいて、ステージ上にぽつんといますから。でも映画の撮影は、半径10メートル以内にみなさんぐっと一緒にいるわけですよ。監督さんをはじめ、照明さん、大道具さん等のスタッフさん、そしてスタンバイしている共演者のみなさんも近い場所にいて。そういうところで、一つの作品を作り上げるのはどれだけ大変なのか、どれだけみなさんが情熱を注いでいるのかというのを間近で見ることができた。“これはヘタなものは作れないなぁ”って思ったし、“みんなの期待に応えなきゃ”と決意を新たにしてスタジオに入ったのを覚えています」
――その想いでスタジオに入ったところから制作に入ったんですね。
「そうですね。まずは曲のテーマを考えていく中で、主人公の春雄と、小池徹平くんが演じる権助の関係性が浮かんできたんです。カメラが回っていないところでも本当に毎日一緒にいて、親友くらいまでの関係性になれたし、実際に映画の中でも春雄と権助の関係は深く描かれていて、その関係性が素敵だなって思って。それで“兄弟”というテーマが決まったんです。ファンモン時代にもタッチしてこなかったテーマだし、面白い切り口で作れるかもなと」
ファンキー加藤
――役以外のところでも、小池くんと密な関係性が作れたんですね。
「徹平くんはね、天才的な人懐っこさなんですよ。撮影終わった夜、一人で街に飲みに行ったりとかして、現地の人たちと仲良くなって、最後には肩組んでカラオケで歌っちゃうっていうくらい、人の懐にはいるのが上手い。だから、気づいたら、俺の懐にもガッと入ってきてくれて。それはすごく救われましたね。会う前は、“顔はカッコイイし、歌も上手いし、絶対、性格悪いだろ?”と思っていたんですよ(笑)。“こんな、ピュアな笑顔する人いる??”って思っていたけど……居たね!(笑)。撮影現場でテンパっている俺のことも常に気づかってくれたし、飛び交う映画の業界用語とかもこっそり教えてくれたりとか、本当に助かりました」
――『ブラザー』の制作にあたって、ご自身の“加藤家三兄弟”のことも浮かびましたか?
「どちらかというとそっちの方がメインだったかもしれない。きっかけは映画だったり、撮影中のことなんだけど、それ以降は昔の思い出を掘り返したりもして。脳裏に浮かんでいたのは自分の兄と弟の姿……むしろ兄が強かったかなと思います。思い出したのはまずはオレンジ色の風景だったですよね。八王子の夕焼けのシーンが浮かんで、みんなで野球をやったり、鬼ごっこして遊んだりしたことを思い出しました。この曲はこれまで同様、音楽プロデュサーの田中隼人と作った楽曲なんですが、まずは『オレンジ色の景色が浮かぶようなイントロにしたい』と話していたら、ホーンの音を入れてくれたり、レゲエを思わせる裏打ちのリズムが出てきたんです。だから僕の中ではこの曲に滲むのは“八王子の夕焼けの景色”。歌詞に関しては、実際に兄弟でやっていた“プロレスごっこ”とか、『音痴』ってからかわれたくだりとか、あと比較的に優秀だった兄に対して、比べられることの多かった次男坊の苦悩とかを歌詞に起こしていった感じです」
――『ブラザー』のカップリングの『勇者のうた』は、「2016TBS系列プロ野球中継“SAMURAI BASEBALL”」テーマ曲でもありますが、『Deview/デビュー』読者にとっても心に迫る応援歌だと感じます。
ファンキー加藤
「TBSさんからSAMURAI BASEBALLのテーマ曲をお願いしますというオファーがあって。元野球少年の僕からしたら本当に嬉しいことで。オファーをいただいてからは、動画サイトで好プレー特集をひたすら観ました。それを観ながら、曲のメロディを生み、歌詞の言葉を見つけていったんですが、見ていて気付いたのは、ファインプレーを出せば出すほどユニフォームは汚れていくんですよね。そんな土臭さや泥臭さを込めました。あと僕自身も頑張りました。この曲は、いつもよりキーが高いんです。一度、下げようっていう話も出たんですが、でもどうしてもこのキーが熱が伝わるっていうことで、そこは戦って、頑張って歌いました」
――もう1曲『あの夏のカクテル』はいかがですか?
「この曲は、『ブラザー』、『勇者のうた』と力を込めて歌いすぎたので、力を抜いて歌える曲が欲しくて作った感じなんですけど。でも、結果的にレコーディングで拳を握って歌ってしまって、力を抜く歌い方ということを改めて勉強したような曲になりました」
――本日6月8日にシングル『ブラザー』が発売になり、6月11日には初主演映画『サブイボマスク』が公開。そして、7月には横浜アリーナ2DAYSが決定。最後にライブに向けての意気込みを!
「この夏一番熱い場所にします! 皆さんにも、この夏一番熱いライブは『I LIVE YOU 2016』って言わせてみせます! ぜひお越しください!!」
Profile
ファンキー加藤(ふぁんきー・かとう)●1978年12月18日生まれ、東京都出身。イドエンターテインメント所属。2006年にFUNKY MONKEY BABYSとしてCDデビュー。2013年6月に同グループを解散。その後、ファンキー加藤としてソロ活動を開始し、2014年2月にシングル『My VOICE』でソロデビューを果たす。7月23日、24日に横浜アリーナにてワンマンライブ『I LIVE YOU 2016 in 横浜アリーナ』を開催。
シングル『ブラザー』6月8日発売
ドリーミュージック
『ブラザー』
初回生産限定盤【CD+DVD】¥1,667+税
『ブラザー』
通常盤【CD】¥1,000+税
映画『サブイボマスク』の主人公・春雄とファンキー加藤が出会っていなければ生まれてくることのなかった『ブラザー』は、赤裸々な兄弟愛ソング。春雄がいなかったなら、蘇らなかったオレンジの懐かしい景色。改めて言葉にしなかったかもしれない想い。それはきっとリスナーの中にもある家族への想い。ホーンの音が軽快に響く中でどこかノスタルジックさも滲むハッピーチューンだ。カップリングには戦う人たちの熱き想いに心動かされる力強いメッセージソング『勇者のうた』。そして力を抜いて、リラックスムードで歌い上げられるオーセンティックなビーチソング『あの夏のカクテル』の3曲を収録。まだまだ新たな面を見せるファンキー加藤を感じる1枚。
映画『サブイボマスク』
6月11日(土)全国ロードショー
『サブイボマスク』
『サブイボマスク』
(C)サブイボマスク製作委員会
日本中、どこにでもある田舎町。人影まばらなシャッター商店街。 ほとんど死にかけた地元に何とか笑顔を取り戻そうと、熱血青年団員の春雄(ファンキー加藤)はある日、覆面レスラーだった父の形見をかぶり、ミカン箱の上で立ち上がってマメカラ片手に“1人ライブ”を始める。 感動で“心のトリハダ”を呼び覚ます謎のシンガー、その名も「サブイボマスク」! 熱すぎる魂を持った男が、“町おこし”ならぬ“人おこし”で住民の心にもう一度火を灯すハートフル“自虐”コメディーの決定版!

公式サイト: http://www.sabuibomask.com/

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