朝里升尋 | インタビュー | Deview-デビュー

お知らせ

検索の条件設定はコチラ

検索の条件設定はコチラ

インタビュー「朝里升尋」

2025/07/01

「大学にも友人はたくさんいたけど、TSALに来なかったら『役者を目指す』ことを真正面から語り合える仲間とは出会えなかった」

牧野羽咲

──どのように乗り越えたんですか?

「TSALの同期や先輩、すでに卒業した人も含めていろんな人に話を聞いてもらいました。自分だけで考えていても答えは出ないけど、会話をすると頭も整理されるんですよね。『見る人を感動させる』という役者として最も重要で、だけど難しい技術を掴む努力から逃げているだけだったことにも気付かされました。そんな自分がダサいと思ったし、絶対に掴みたいと思ったんですよね。大学にも友人はたくさんいたけど、TSALに来なかったら『役者を目指す』ことを真正面から語り合える仲間とは出会えなかったですし、話を聞いてくれたみんなには本当に感謝しかないです」

──現在は、江口のりこさん主演のダイナマイトボートレースCMとスピンオフドラマにメインキャストで出演中です。TSALでの学びは現場で生かされましたか?

「役を生きる上でも、共演者やスタッフさんとコミュニケーションを取る上でも『自己解放』が役者の基本ですが、言葉で言うほど簡単ではないんです。僕自身、TSALで『自己解放』を学ぶ前は知らない人と話すのが苦手だったし、たぶんプロの役者さんを前にしたらガチガチに硬直してしまっていたと思います」

牧野羽咲

──江口のりこさんとは距離感の近い芝居も多かったですが、いかがでしたか?

「誰に対しても自然体で接している姿がすごく素敵でした。カメラが回っていないところでも、僕にたくさん話しかけてくださって、キャリアに関係なく同じ作品に向き合う仲間としての関係性を築けるのがプロの役者なんだと肌で感じました」

──CMではバスケ部の役で、見事なシュートも披露しています。特技が生かされた形ですか?

「バスケ経験があることがオーディションの条件だったんですが、高校以来だったので若干ブランクもあって、撮影当日もテストではスリーポイントシュートがなかなか決まらなかったんです。同じバスケ部を演じたエキストラのみなさんが現役プレイヤーで、撮影の合間に練習にも付き合ってくれました。撮影本番、シュートが一発で決まった時にはみんなリアルに『おーっ!』と盛り上がってくれて、その瞬間は芝居を超えてうれしかったですね」

牧野羽咲

──すべてにおいていい現場だったようですし、反響も大きかったのでは?

「高校時代の同級生からも久しぶりに『俳優をやってるなんて知らなかった』といったDMも来たりと、あのCMで認知してくれた人は多かったです。『応援してるよ』というメッセージもたくさんもらって、期待に応えたいという思いもさらに強くなりましたね」

──SMAのオーディションでは、何が決め手になったと思いますか?

「芝居を見てもらう機会もありましたが、面接は大きかったのかなと思います。僕がバラエティ番組『しゃべくり007』が好きだと言ったところ、『ゲストで呼ばれたことを想定して、トークしてみて』と無茶振りをされまして。一瞬、え!? と思ったんですけど、一発ギャグを披露したんです。結果はややウケでしたが、後から審査をしてくださった方に『あの時、ひるまずに一発ギャグをやったのが良かった』と言っていただきました」

──その度胸もTSALで培ったものだったのでしょうか?

「それこそTSALに入所する前にSMAを受けて落ちていますし、芝居の技術、現場経験、そして役者を目指す覚悟。そうしたTSALで4年半で培ったものすべてが評価された結果だと実感しています」

牧野羽咲

──TSALはトライストーン・エンタテイメント直結の俳優養成機関ですが、他社への所属のチャンスもあるのですね。

「その点についてもこの4年半でTSALのマネージャーさんにいろいろ相談する機会がありました。もちろんトライストーン・エンタテイメントを目指していた時期もありましたが、事務所にはそれぞれカラーがあるし、もしかしたら自分はもっと他に合う事務所があるかもしれないと。実際、SMA以外にもいろいろ受けていて、その中でマネージャーさんの人となり的に一番『ここで仕事をしたい!』と感じたのがSMAだったんです」

──将来はどんな俳優になりたいですか?

「人間の感情って大まかに27種類あると言われているんです。だけど僕自身、映画を見ていてそのどれにも当てはまらない気持ちになることはあって。最近だと特に映画『怪物』の永山瑛太さんの演技に、今まで味わったことのない感情を揺さぶられました。自分も見る人の特別な感情を引き出せる芝居ができる俳優になりたいです。それが応援してくれる家族や友だち、期待してくれているSMA、そして送り出してくれたTSALへの恩返しだと思っています」

PROFILE

朝里升尋(あさざと・まひろ)●2001年9月20日生まれ、東京都出身。特技:バスケ、サッカー、水泳、スポーツ全般。資格:小学校の教員免許、中学校の数学教員免許
経験:バレエ・ドラム・テニス
出演:ダイタン株式会社「生きる、のそばにいる。」篇(2025年)、ダイナマイトボートレーススピンオフドラマ「ノリコの場合」息子役(2024年)、りそな銀行 口座開設ウェブCM「仲間と、りそなと始まる、新生活」入出金管理編 チャラ男役(2024年)docomoムービー「青春ビンゴ」サッカー少年役(2023年)、大正製薬「コパトーン」(2021年)

関連記事

Information

トライストーン・アクティングラボ
2025秋(10月スタート)レッスン生募集

人気・実力を兼ね備えた俳優が所属する芸能プロダクション、トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所。演技の未経験者から、演技術の向上を目指すプロの俳優まで、幅広く門戸を開いている。講師陣は多数の俳優を指導してきたエキスパートぞろい。また、映画や舞台の製作者、監督、演出家、俳優などによる特別講義も実施している。映画『クローズZERO』シリーズや『ルパン三世』そして『新宿スワン』といった大型映画を自社製作しているのもトライストーン・エンタテイメントの特色。TSAL生にもこれらの作品への出演の機会を提供している。もちろん、外部の映画、ドラマ、舞台のオーディションへも積極的に送り込んでおり、TSAL在籍中から俳優として現場に入る人は多い。レッスンで有望と認められたり、人一倍の努力が評価された場合には、トライストーン・エンタテイメント所属に向けて推薦が受けられる。当欄にてインタビュー掲載のあった前原滉も、演技未経験でTSAL入所〜レッスンを経てトライストーン・エンタテイメントに所属をした一人であり、主演映画『ありきたりな言葉じゃなくて』が2024年12月に公開、2025年1月には映画『アンダーニンジャ』(小津役)が公開。また東野絢香もTSALで芝居を磨き、トライストーン・エンタテイメントに所属。NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』にて花魁・志津山役で出演、2025年公開の出映画『ゴーストキラー』『でっちあげ 〜殺⼈教師と呼ばれた男』など多数の映画にも出演している。


▼トライストーン・アクティング・ラボの詳細は下記まで
TEL:03-5433-2195
WEB: http://www.tristone.co.jp/tsal/

最近のインタビュー

インタビュー一覧

ア行のタレント
カ行のタレント
サ行のタレント
タ行のタレント
ナ行のタレント
ハ行のタレント
マ行のタレント
ヤ行のタレント
ラ行のタレント
ワ行のタレント
×