3月22日（金）よりPrime Video にて世界独占配信される、Amazon Originalドラマ『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』。青春・恋愛作品の名匠、三木孝浩監督の最新作で、日米クリエイター陣による新感覚バトル・ファンタジーラブコメディである本作の主演・佐野勇斗に、主演が決まった際の想いや演じる役柄について、撮影現場のエピソードなどをインタビュー。
さらには、自身の俳優デビュー作『くちびるに歌を』以来となる、三木監督との作品づくりへの想いなど、たっぷりと語ってもらった。

――『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』主演が決まった際の想いからお聞かせください。

佐野勇斗「これまで、映画やドラマといろいろ出させていただいたのですが、世界配信される作品の主演というのは経験がなかったですし、憧れていたので、嬉しかったです。台本も海外の脚本家の方が書いているということで、今まで、僕が手にしてきたものとまったく違う感じで新鮮でした。ト書きのところに、脚本家の方の遊び心なのか、“すごい面白いでしょ!? ”“面白いね”“怖いじゃん”とか、そういう心の声が書いてあって（笑）。僕ら向けに書いてくれているのかどうかはわからないのですが、なんか海外っぽいというか、アメリカンだなと思いました」

――演じているのは、ゲームオタクの大学生・犬飼忠士（通称：ハチ）という役です。

佐野勇斗「ちょっと冴えない感じの子です。恋愛経験もなく、最初のほうでも描かれていますが、家では妹にバカにされているし、学校ではいじられキャラで、優しすぎるが故に、いじられているようなタイプ。これまでもオタクの役はいろいろやってきたので、同じような感じにならないように…というのは気をつけました。見た目も、メガネは着用せず、服装もわりと普通というか、色味がポップでオーバーサイズっていう感じなので、少し可愛らしいテイストになっています。ゲームをやっているシーンとか、少し頼りないところがあるくらいで、“オタク感”というのはそこまで意識していないんです。『トリリオンゲーム』のガクや、『3D彼女 リアルガール』筒井光では、オタク感を強めてやっているのですが、今回は、そこはちょっと少ないかもしれないですね」

――そんなハチの性格で、共感できるところはありますか？

佐野勇斗「ハチって一途で正直で、素直なんですよ。自分で言うのもあれなんですけど（笑）、僕も結構正直なほうで、何か思ったことは言っちゃうので、そこは似ているかなぁ」

――演じていて楽しかったのは？

佐野勇斗「イジー（吉川愛）とのお芝居はもちろん、あとは親友役のアントニーさんとのやりとりも楽しかったですね。彼とのシーンは、比較的コメディ要素の強い場面が多かったので。アントニーさんが現場で『なぜ、俺を選んだ（キャスティングした）んだ!?』って、ずっとおっしゃっていたんですよ。ここまでがっつり映像作品に出る役は初めてなのに、こんな大量の台詞、言えるわけがないって。アントニーさんは監督から『洋画の日本語吹き替えみたいな感じでやって欲しい』って言われていたんです。なので、僕もアントニーさんとのやりとりでは、ちょっとタガが外れるというか、一個ボルテージ上げてコメディに振ってやっていました。ただ、一個だけ、アントニーさんには言いたいことがあるんです！ 彼にビンタされるシーンがあるんですけど、あれ、マジで痛かったです（笑）。今は普通に仲良しですけど、直接言ったことはないかもしれないので、どこかで伝わったらいいな（笑）」