何かあるたびに“おれ、まげね”とつぶやこうと思ってます(笑)

２月４日から配信されるLISMOドラマ第21弾『HENCHMEN(ヘンチメン)』で就職活動中の女子大生を演じる桐谷美玲ちゃんが登場。女優、モデルとして活躍する美玲ちゃん自身も現在大学３年生。等身大の役でコメディドラマに挑む心境とは？ 撮影秘話を話しながら、知られざる得意技も披露してくれました！

Ｑ　『HENCHMEN(ヘンチメン)』では就活中の典子を演じてるけど、美玲ちゃんが実際に就活するならどんな職業を希望する？

「典子みたいにファッション系かな……。実はこの世界に入るまで、小さい頃に何となく保母さんになりたいと思ったぐらいで、この職業に就きたいと強く思っていたものはないんです」

Ｑ　芸能界への憧れも？

「それも全くなかったです。高校は進学校で勉強が大変だったし、部活もやっていたから毎日のことでいっぱいで、芸能界は全然想像もできない世界でした」

Ｑ 興味の無かった芸能界に進もうと思ったきっかけは？

「高１の夏にスカウトされて。“何で、私が！？”って不思議でしたね。でも、事務所の先輩の内山理名さんの雑誌の取材を見学させてもらって、そこで理名さんがキラキラ輝いてるのを見て“すごいな”と思ったんです。それを見て、こんなチャンスをいただいたのに、何もやらないで断るのはもったいない！ 無理だったら辞めればいいから、ちょっとだけでもやってみようって思うようになりました」

Ｑ　そして未知の芸能界にいざ入ってみて……。

「とにかく不思議な気持ちでいっぱいした。もちろん最初は順応なんて全然できなかったのだけど、そのことで悩むという以前に、芸能界の仕事をしている実感が全然わかなかったんです。雑誌とかテレビに出ている自分を見ても、他人みたいで。家族や友達にも、よく“違う人だよね”って言われてました」

Ｑ　芸能界に入って５年。モデル、女優として活動してきて、普段の生活を送る中で意識も変わってきた？

「それも全く変わらないんです(笑)。本当にそのまんま、素のまんま。おいしいモノ、好きなモノは好きなだけ食べるし、別に食事制限とかもしないし。逆にそういう風にしちゃうのが、私にとってストレスになって、何もしない方がかえって調子が良いような気がするので、ありのままでいいかなと思っています。オフのときもお家でゲームをしたり、ゴロゴロして何もしてないときが幸せです。超インドア派なんで、本当に休みの日は家にずっといます」

Ｑ　でも仕事の面では確実に変化が。 女優業でいえば、次々と新しいタイプの役に挑戦、昨年の初主演連続ドラマ『女帝　薫子』(テレビ朝日系)は、転機になったのでは？

「あれは本当に大きかったですね。それまで主演っていう立場でやらせていただいてはいなかったので、立場が変わるとこんなにやることが増えるんだと思いました。出番が増えるだけではなく、観てくれる方がどう受け取るのかも、現場の雰囲気を良くするのも悪くするのも私次第だったりする。そういうところまで気を配らなきゃいけないことが、こんなに大変なんだなって。あのタイミングで、こういうことを体験ができたっていうのは、恵まれてたなってすごい思います」

Ｑ　役としても、なまりのあるセリフだったり、設定が夜の世界だったり、挑戦しがいがあったよね？

「そうですね。“おれ、まげね”というセリフは一生心に秘めて、何かあるたびにつぶやこうかなと思ってます(笑)。今は本当にこの仕事が楽しいし、どんどんいろんな経験をしていきたいなって思います。その挑戦の一つが、この『HENCHMEN』。今後もいろんな役を演じていきたい。ただ最近は、ちょっと性格のひねくれた役が続いてたりするので、ピュアな、本当に“女のコ”っていう感じの役をやってみたいです！」

インタビュー・終

Text／藤岡真司(日刊編集センター)