――和田は戦略的に一人で行動するタイプでしたが、現場では共演者のみなさんとはどう接していたんですか？

「役がそういうキャラクターだったので、クランクインする時はみんなとあまり話さないようにしようと思って現場に入ったんです。でも、ありがたいことに、サッカー部の（小関）裕太くん、甲斐（翔真）くん、中尾（暢樹）くん、福山（翔大）くんが常に話しかけてくれて。一人でいようと思っていたところ、結果、サッカー部と一緒にいることが多くなりました。そのおかげで、どの作品に入るときも感じる緊張感が解消されたので、リラックスして作品に入ることができました」

――主演の橋本環奈さんの印象はいかがでしたか？

「橋本さんは、めちゃくちゃ喋る方だなって思いました（笑）。きれいで可愛いのに、男でいえば三枚目みたいなこともできるイメージが、普段でもそのままで。座長として周りにも気を遣って笑わせてくれたり、頭が上がらなかったです。僕はなぜかすごく突っ込まれました。別にボケているつもりはないのに。そこは謎でした（笑）」

――もし、瀬戸くん自身がこの作品と同じ状況になったら、どうなるタイプだと思います？

「流れに身を任せちゃうかな。でも最後まで生き残らないだろうなっていうのは確信しています。たぶん、真ん中あたりで死んじゃうんだろうなって（笑）。しかもしょうもないことで。最初のほうにそれが原因で死んだ人がいるはずなのに、同じことをうっかりやっちゃって『あ……』って死んじゃうタイプな気がします。“学習しろよ！”って思われるタイプじゃないかな（笑）」

――和田はクールな性格で、クラスメイトとは距離を置いているようなタイプでしたが、瀬戸さんご自身の高校時代はどんな男の子でしたか？

「高校時代は、あまりワイワイはしていなかったですね。中学ではこの作品のサッカー部みたいなグループにいたんですけど、高校は気の合う友達がいなくて……（笑）」

――もしかして人見知りですか？

「けっこうな人見知りです。なのに、高校に進学するときに、友達がいない高校に行きたいって、なぜか思ってしまったんです（笑）。地元の友達は家が近いからいつでも会えるし、また新たな世界を見てみたいと思っちゃったんですよね。それで地元の友達がいない高校に入ったら、見事に合う友達がいなくて……。そういう意味では、和田っぽかったのかもしれないです。いつも一人でいるというか、そこまで仲良くなった人がいなかったから。でも、隣の高校に行けば地元の友達がいっぱいいたので、学校が終わったら、わざわざ友達の学校のほうまでチャリで行って、そこから一緒に帰って遊んでっていうことをしていました」