佐伯大地 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「佐伯大地」

2019/06/14

「好きな相手の話くらいは、最後まできちんと聞こうと思いました」

佐伯大地

――この撮影を経て、女性への対応に関して変化はありましたか?

「そんなすぐに劇的には変わらないですよね(笑)。でも、結婚式の話になると、周囲の人たちからももれなく揉めたという実体験の話を聞くんですよね。いつもお世話なっているカメラマンさんとこの映画の撮影時期にお仕事をしたときに、その方もちょうど結婚式が近くて準備をしているって話をしていて。『いろんなことで揉めている』とおっしゃっていたんです。実際にどんなことで揉めているのかを聞いたら『テーブルクロスの色を何にするかで揉めている』と。本にも書いてあるんですけど、選択肢があると女性は引っ掛かる。それが怒るタイミングの一つになる。男からすると“そんな些細な事で…”とか、“好きなように決めたらいいんじゃない?”って思うけど、その些細な事が積み重なっていくことで、結婚式に協力する意志がないじゃないかってことにだんだんなっていくっていうことで。だから僕が結婚をするときには、事細かなことも一緒に決めようって思いました」

佐伯大地

――そんな佐伯さんの結婚願望というのはどのようなものでしょうか。

「僕、結婚願望に関しては、この仕事をしていなかったらとっくに結婚しているんじゃないかってくらい、家族を持つことに憧れがあるというか、若いパパでいたいなという想いはあります。うちの父がけっこうアクティブなタイプで、キャンプに連れていってくれたり、マウンテンバイクでサイクリングに行ったり、色んなアクティビティを一緒にやってくれましたし、そういう父の背中を見てきたので、子供にはそういったスポーツとか経験させてあげたいなと思うので。自分の身体が動くうちに家族で遊びたいという気持ちがあるから、結婚願望がないわけではないですし、むしろ楽しみですけどね。それにこの映画を経験したからといって結婚式が怖いとは思わないかな。きっと何かトラブルが起きても、それを乗り越えて絆を深めるカップルも多いと思うんです。この物語はハッピーエンドで終わっているけど、きっとこの先も悠はまた茉莉さんの機嫌を損ねてしまうことがあると思う。でも、そういうことをひとつずつ乗り越えて、一歩ずつ夫婦として、パートナーとして進んでいくんだと思いますし、うちの父と母もすごく仲が良いけど、母はいつも父に対して怒っていますから(笑)」

――先日の舞台挨拶で『理想の夫婦像はご両親』とおっしゃっていましたが、もしも佐伯さんが結婚するならどんな夫婦になりたいですか?

「家族になって、子供が生まれたとして、それでもやっぱり初心を忘れないというか、出会った頃と同じように相手のことを好きだと、愛していると思えるような関係がいいですね。冷めてしまって手も繋がないとか、どこかに買い物に行ったとしてもそれが作業だと思うことっていうのは嫌なので。子供も含めて家族としてずっと仲が良い関係性を築いていけたらなと思います。綺麗ごとかもしれないけど、それは忘れないようにしたいですね」

佐伯大地

――そのためにこれはやっておこう、ということはありますか?

「今の段階で僕が思うことは、お互いに意見をぶつけ合うのではなく、とにかく男は我慢をして、相手の話をちゃんと聞くことが大事なのかなと。それが女性の求める“察する”ということに達しなかったとしても、話を最後まで聞かずに自分勝手に意見を言ったり、“これはこうだ”、“あれはこうだ”と解決脳で切り込んでいったりしてはいけないという部分にはとても共感できたので。最後まできちんと相手の話を聞こうと思いました。好きな相手の話くらいは、自分の意見とか思いをぐっと堪えて『それは大変だったね』と相槌を打たないといけないなと思いました。原案本の先生が実際に旦那さんに自分の上司の愚痴を言ったとき、『それはあなたの目線であって、その上司の人はこういう風に思ったかもしれないよ』という答えが返って来て、旦那さんにブチ切れたらしいんです。『なんであなたは愛する妻を庇わずに、顔も知らない上司の肩を持つんだ』って書いてあって。でも、僕ら男からしてみれば、肩を持っているのでもなんでもなくて、平等に見ているだけなんですよね。あなたはこう言っているけど、もしかしたら上司の人はこういう気持ちがあって……って。でも、そんな気持ちはいらないって書いてあったんです。僕はわりとそういう反応をしてしまうので、気を付けなきゃいけないなって思いました。『わかるよ』だけではなく、気の利いた、その話の内容に最適な相槌が必要なんですよね。それってめちゃくちゃ難しいですけど……。」

佐伯大地

――今回の作品も含めて、佐伯さんは数多くの作品に出演されていますが、そんな佐伯さんが思う、役者の楽しさや魅力を教えてください。

「この仕事はすごくたくさんの人に出会う仕事であって、毎回、毎回、一緒にお仕事をする人が変わっていくというところがひとつの大きな魅力だと思います。あと、人って日常生活の中で感情を隠して生きているじゃないですか。でも、僕たち役者というのは、怒ったり泣いたり……きっと一般の職業の方よりもそういう感情と向き合う機会が多い。感情を吐露するということを人前でする気持ち良さたるやという感じが僕の中ではあって。日本人って本当に演劇が好きだと思うんです。プロ・アマは関係なく、劇場もたくさんあるし、こんなに小劇場がいっぱいある国もそんなにないと思うんです。それにお金が儲からないのに役者をやっているというか、バイトをしながら、チケットのノルマを背負ってでも人前に出てお芝居がしたいっていうのは、すごく国民性が出ているなって思うんです。日本人の多くは、外国の方と比べて、自分の感情や想いを真正面からはっきりと言うということはなかなか出来ないと思うんです。そういったことを自分ではない役を通して思い切り出来ることが心地いいんだと思います。普段自分ができないことを堂々と、役というキャラクターを通してならできる、というのは一種の快感であり魅力なんじゃないかなと思います」

佐伯大地

――夢を叶えるために大切なことはどんなことだと思いますか?

「俳優になりたいと思ったなら“自分は俳優になるんだ”と思い込むことが大切なのかなと。そうすると人って、そのためには何をしたらいいのか、何をすべきかを考えられるし、具体的な方向に向かい始めるんですよね。たとえばオーディション情報を探すということもそうですし。そしてもう一つは、自分がなぜそうなりたいのかをちゃんと考えることが大事だと思います。漠然と“有名になりたい”とか“芸能人になりたい”という人もいると思うんですが、それもアリだと思うんです。僕の場合は映画が好きで、映画館に通うのが楽しかったから、映画にまつわる仕事がしたいと思っていて。物心ついたときにはスクリーンの中の人たちに憧れているということにも気づいて、役者になりたいんだと思った。ただ役者さんが好きだ、華やかな世界が好き……でもいいけれど、そこに意味と意図を見出していかないと続かないと思います。成功する人って本当に一握りの世界なので、ちゃんと自分と向き合って、自分がどうしてそう思ったのかというのを理解して進んだ方がいいと思います」

――大変参考になるお話をありがとうございます。では最後に今回の映画『女の機嫌の直し方』のアピールをお願いします。

「『女の機嫌の直し方』は、とてもポップでハッピーで、だけと男女間のトラブルという、ある種誰もが抱えている問題に切り込んだ作品だと思います。それを“脳科学”という目線で、論理的に、でも感動的なエピソードを交えながら紐解いてくれる素敵な作品なので、肩の力を抜いて楽しめると思います。きっと男性の方は、この作品を観て“ここ、オレもダメだな”“気を付けなきゃいけなかったな”という、いい反省もできるんじゃないかなと。笑って泣ける可愛らしい作品なので、ぜひ観て頂けたら嬉しいです」

PROFILE

佐伯大地(さえき・だいち)●1990年7月19日生まれ、東京都出身。ホリ・エージェンシー所属。2009年にミスター立教コンテスト準グランプリに選ばれ、翌年2010年に、ホリプロ主催のオーディション「キャンパスター★H50withメンズノンノ」でファイナリストに選ばれた。同年、ドラマ『ストロベリーナイト』(CX)で役者デビューを果たす。その後、ミュージカル『刀剣乱舞』で岩融役を演じ、注目を集め、『愛してたって、秘密はある。』(NTV)、『崖っぷちホテル!』 (NTV)、読売テレビ開局60周年記念スペシャルドラマ『約束のステージ〜時を駆けるふたりの歌〜』など、数々の話題作に出演。現在、1st DVD「REBORN」が発売中。

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Information

映画『女の機嫌の直し方』
2019年6月15日(土)ユナイテッド・シネマアクアシティお台場ほか全国順次公開

『女の機嫌の直し方』©2019 「女の機嫌の直し方」製作委員会

物語の舞台は、とある結婚式場。結婚式は、式と準備でケンカする夫婦75%とも言われる“女の機嫌を損ねる地雷原”。そんな結婚式場でアルバイトとして働くことになった大学生・理系女子の真島愛(早見あかり)。彼女がバイト先に式場を選んだ理由、それは、卒業論文の検証データを収集するため。そのテーマとは……『女の機嫌の直し方』を網羅するAI(人工知能)開発!
「仕事と私、どっちが大事?」とすねる女へ 男の正しい答え、
昔のことを蒸し返して怒る女に 男がかける言葉、
女にしか通用しないモチベーションの上げ方、などなど、
愛は、女性脳と男性脳の違いから「女の機嫌の直し方」を研究する学生だったのだ!
その結婚式場でも、男が女を怒らせるトラブルが次々と勃発!
「結婚式をやめる!」と新婦が泣き、
「余興をやりたくない!」と同僚女性が叫び、
親戚夫婦には熟年離婚の危機が!
「女の機嫌」を直すために奔走する愛と、ウェディングプランナーの青柳誠司(平岡祐太)。
男女脳の違いを分析した最新の脳科学で男女トラブルを解決していく、かつてないハートフルコメディ。

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