結木滉星 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「結木滉星」

2018/08/22

「目標は唯一無二の役者。いろんな役を経験して、結木滉星にしかできない表現をたくさんしていきたい」

結木滉星 撮影/草刈雅之

8月4日より同時上映された『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』が大ヒットスタートを記録。熱血ドまじめ警察官・朝加圭一郎/パトレン1号を演じる結木滉星に、“ルパパト”への想い、演じる役について、チームワークの秘訣、役者としての目標などを語ってもらった。結木が思う、憧れのヒーロー像とは!?

結木滉星

――劇場版が大ヒットスタート。過去5年のスーパー戦隊シリーズ&仮面ライダーの劇場版の中でもNo.1の成績を記録しましたね。

「全員でやれるだけのことを全力でやってきて良かったなって思いました。それがこういう形で評価されてすごく嬉しかったですし、今後もこのままの勢いで突っ走っていきたいです」

――劇場版の公開に併せて、テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭りや舞台挨拶など、ファンの方々にお会いする機会もあったかと思いますが。

「放送開始から半年が経ち、応援してくださっているみなさんにお会いしたいなとずっと思っていたのですが、今回、テレ朝夏祭りで初めてファンの方々とお会いできる機会をいただいて。“僕たちのことを応援してくださっている方がこんなにもたくさんいるんだ”というのを実際に感じることができて、やっぱり嬉しかったです。この仕事って、そういうのを直に感じられる機会ってなかなかないので、みなさんの声援を受けて、改めてより一層頑張っていかないといけないな、みんなの期待を裏切れないなと身が引き締まる思いでした」

――夏休み期間ということで、小さなお子さんたちもたくさんいらっしゃったのでは?

「そうですね。僕が演じる圭一郎のコスプレをしてくれている子がいたり、“ルパパト”の人形を持って手を振ってくれる子がいたり、本当に可愛かったです。僕も小さい頃はスーパー戦隊シリーズが大好きで、同じように応援する側だったけど、その自分が今では子供たちに応援される側に立っているというのがすごく感慨深かったです」

結木滉星

――放送開始から半年が経ち、街中で声をかけられたりすることも増えました?

「実は僕、あまり気づかれないんですよね……。でも先日、パトレン2号(役の横山涼)と、(ルパンレッド役の伊藤)あさひと一緒に、映画館に劇場版を観に行ったんです。そのとき初めて気づかれて嬉しかったです。しかも、その方が『実在するんですね』って、泣いてくださっていて。『僕らは泣かれるほどの人間じゃないですよ』って言ったりしたんですが、そんな風に応援してくださっている人にお会いできて嬉しかったです」

――改めてオーディションのことも振り返っていただきたいのですが、小さい頃から憧れていたというスーパー戦隊シリーズ。どんな想いで挑んだのでしょうか?

「スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーのオーディションはこれまでも何回か受けさせていただいていたんです。でも、年齢的なことも考えると、今回が最後のチャンスだなと自分の中では思っていて。だからこそ、“絶対受かってやる!”という想いでしたし、やる気は誰にも負けてなかった気がします。その場で台本を渡されて、それを演じるというオーディションだったんですが、“とにかく100%出し切ろう!”“ 今の自分のできるものを全部ぶつけて、それでダメだったらしょうがない”という想いで挑みました」

結木滉星

――その時、手応えとかは感じたりしていたんですか?

「正直、そういうことを考える余裕はなかったです。なので、出演が決まったときは、いろんな想いが溢れてきました。びっくりもしたし、嬉しかったし、ホッとした部分もあったし、いろんな感情が一気に湧いてきて、時間が経つに連れて、だんだんと“出演できるんだ!”と実感することができました」

――演じている朝加圭一郎は正義感が強くとても熱い役ですが、演じていて半年、結木さんの中で圭一郎に対して変化した部分とかありますか?

「最初のころは、ただただ熱いキャラクターなんだなと思っていたんですが、演じていくうちに、熱いだけじゃなくて、少し抜けている部分とか、真面目すぎるからバカできるというか、人間らしい部分がけっこう増えてきて。圭一郎はそういう二面性があって、人間くさくて面白いなって思いました。今は移動時間や普段の生活の中でも、常に圭一郎について考えている感じです。“この動きは取り入れられるかもしれないな”と考えたり、普段から意識するようになりました」

結木滉星

――普段からつい圭一郎っぽい行動をとってしまったりも?

「あります。圭一郎のような、昔ながらの言葉遣いがプライベートでも増えてきたように思います。普段しゃべっているときに、ポロっとそういうのが出るようになったりして、自分でも“今は結木滉星じゃなくて、朝加圭一郎だったかも”と思ったり。半年間も演じているので、自然と役が入ってくる感じです」

――どんどん愛着も湧いてくる?

「はい。朝加圭一郎という役は、この作品が終わっても、自分にとってずっと特別な存在になるんだろうなって思います」

――スーパー戦隊シリーズの現場は、アクションやアフレコなど、様々なことを経験できる機会でもあるかと思いますが、特に苦労した部分は?

「アフレコです。アクションもこれまでそんなに経験はなかったですけど、ほかの現場でも題材によっては、アクションはやれる機会はあるじゃないですか。でも、アフレコってなかなか経験できないことだと思うんです。普通の演技だと、体の動きや表情とかで表現できたりするけど、アフレコは声だけのお芝居になるのですごく苦労しました」

結木滉星

――戦うときの声とか息遣いとか難しそうですよね。

「『ハッ!!』とか、『ウゥッ!!』みたいな、戦っているときの息遣いや、やられたときの声の出し方とか、最初の頃のアフレコではかなり苦戦しました。どういう風にやったらいいのかもわからなかったし、どれが正解なのかもわからず、本当に手探り状態で。今は半年も演じているので、だんだんとわかってきましたが、当時は、言っている自分に恥ずかしくなっている自分もいたりして、とても難しかったです」

――舞台挨拶時の掛け合いや、みなさんのSNSとかを拝見していると、とても仲の良さそうな雰囲気が伝わってきますが、どんな風にチームワークを深めていったんですか?

「作品に入る前に、全員でテーマパークに遊びに行ったんですが、それがきっかけでみんな仲良くなりました。追加戦士の(元木)聖也が入ったときも、聖也がクランクインする前に、全員でボーリングやカラオケに行って。それでみんな変に気を遣わずに、仲良くなれたんじゃないかなと思います。作品に入る前に、そういう機会がとれたのはすごく良かったなと」

――どなたからの提案だったんですか?

「その2つとも、言い出したのは僕なんです。ガチでは誘わずに、冗談混じりの感じで言ってみたら、みんなノリが良くて、その誘いに乗っかってくれたんです。主演だから……という想いは多少あったかもしれませんが、普通にみんなと仲良くなりたいし、作品入る前にみんなで遊びに行けたらなと思って、提案しました」

結木滉星

――作品の中では、ルパンレンジャーとパトレンは対立しつつも、互いに刺激しあって成長していくお話しでもありますが、キャスト間でも刺激をたくさん受けています?

「そうですね。みんな、自分にないものを持っている人ばかりなので、一緒にやっていてとても刺激を受けます。そういう仲間とともに、一つの作品を作り上げていくというのは楽しいですね」

――劇場版では、ルパンレッドと共闘するシーンが見どころポイントでもあると思いますが。

「(ルパンレッド/夜野)魁利とのシーンは、基本的に全部見どころです! 魁利と圭一郎は本当に対照的な二人なんです。それぞれ守るべきものがあって、違った正義感を持っていて。向こうは“共闘”という考え方かもしれないけど、パトレン側からしたら、あくまでも一時休戦って思っていたりとか、そういう考え方一つとってもぜんぜん違うというのは、一緒に戦っていても面白いなと思います。戦い方にしても、ルパンレンジャーはシュッとしたカッコ良さがあるけど、パトレンは熱くて泥臭いカッコ良さがあるし、いろんな視点から観ることができる作品だなと。ルパンレンジャー側の視点と、パトレン側の視点でだいぶ見方が変わってくるというのが、これまでのスーパー戦隊シリーズにはない大きな一つの違いでもあって。視点を変えてもう1度観るという楽しみ方もできると思いますし、子供はもちろん、大人の方にも楽しめるドラマになっていると思います」

結木滉星

――圭一郎とは対照的な魁利を演じる、伊藤あさひさんについては、役者としてどんな印象を抱いていますか?

「あさひが演じる魁利もそうですし、あさひ自身もそうなんですが、すごく芯がしっかりしているなと思います。あさひは、魁利としてやりたいことがハッキリしていて、まだ18歳で若いし、デビュー間もないのにすごいなと。一緒にやっていて、“役者としてやっていくんだ!”という覚悟みたいなものをすごく感じます」

――結木さんが思う、憧れのヒーロー像とは?

「やっぱり、圭一郎みたいなヒーローはカッコイイなって思います。自分の信じる事に対してまっすぐに突き進む姿とか、僕らの世代が観てもカッコイイなと思う存在だなと。だからこそ、観てくれている子供たちにも諦めてほしくないなという思いがあって。嫌なことがあっても、一度決めたら諦めてほしくないし、僕自身もそれは心がけていることですし、僕もそういうカッコイイヒーローになりたいなと思います」

結木滉星

――結木さんの役者人生についてもお聞きしたいのですが、芸能界デビューのきっかけはスカウトだったんですよね? もともと芸能界には興味はあったんですか?

「中学まではわりと本気でサッカーをやっていたんですが、高校に入ってからはサッカー部には所属していたけど、趣味程度でやっていて。その頃に、昔からドラマが好きだったんですが、観ているだけではなくて、この中の世界ってどんな感じなんだろうって、ちょっと興味が沸いていて。それと同時期に、ちょうどいいタイミングでスカウトをしていただいて。やってみたいなという思いも多少ありましたが、一番はモテたかったから(笑)。事務所に入ればモテるって、勝手に思っていたんです」

――男子高校生にありがちな動機ですね(笑)。実際に入ってみて、自分が想像していた世界と現実とのギャップはありました?

「芸能界のことをまったく知らなかったし、スカウトされて事務所に入ったら、もう売れるって思っていたんです。自分の中では“やった〜!モテる!!”って思っていたんですが、ぜんぜんそんなことはなく……。オーディションを受けたり、レッスンを受けたりする日々だったし、“なんだ、この世界は!?”というギャップは大きかったです。しかもオーディションにはぜんぜん受からなくて。でも、通らない時期があったからこそ、今があるのかもしれないなとも思っています」

結木滉星

――オーディションでなかなか通らずにいた中でも、諦めずに続けてこられた原動力って何だったんですか?

「負けず嫌いなので、オーディションに受からなかったことも悔しかったし、できない自分に対してもすごく悔しかったんです。そのころに、舞台の仕事で演出家の鈴勝(鈴木勝秀)さんに出会って、役者ってこんなにも魅力的で面白いんだということに気づいたんです。それが僕の大きなターニングポイントでもあるんですが、そこからは死ぬ気で向き合うようになりました」

――どんなところに役者の仕事の魅力を感じていますか?

「正解がないというところが面白いなと思います。自分次第というところに対してもやりがいを感じますし、いろんな方に出会えることも刺激になる仕事だなと感じています」

――“将来、こんな役者になりたい”という目標はありますか?

「唯一無二の役者になりたいです。いろんな役を経験して、結木滉星にしかできない表現をたくさんしていきたいと思っています」

結木滉星

――9月にはファースト写真集も発売されます。こちらでは今まで見せた事のない、様々な表情が詰まっているとか。

「まさか、自分が写真集を出せるなんて思っていなかったので、お話しをいただいたときは、単純に嬉しかったです。初めて沖縄に行って、撮影をしたんですが、ずっと行きたい場所でもあったので、それが表情にも出ていると思いますし、自然な感じで撮影することができました。天候的に危ういところもあったんですが、そこはカメラマンさんやメイクさんなど、スタッフさんたちが臨機応変に対応してくださって。晴れてなくて曇っているときには、“爽やかというよりもカッコ良くいこう”って、切り替えてくださったり、チームワークで作り上げていくことができたなと思っています。どのカットも本当にお気に入りですし、自分で言うのもなんですが、1冊にするのはもったいないくらい、とてもいい出来になったので、みなさんにぜひ手に取ってもらえたらと。圭一郎とはまったく違う顔を見せていますし、いろんな僕を感じてもらえると思います」

――では最後に、結木さんが思う、“夢を叶えるために大切なこと”とは何でしょう?

「僕は出会いだと思います。始めるきっかけって何でもいいと思うし、それをずっと続けていれば、いろんな出会いがあると思うし、この世界には刺激を受ける人たちにたくさんいる。どこで何が繋がるかわからないし、一つひとつの出会いを大切にして、そこで出会えた人たちと刺激を与え合える関係性になれたら、とても素敵なことだなと思います」

PROFILE

結木滉星(ゆうき・こうせい)●1994年12月10日生まれ、大分県出身。スターダストプロモーション所属。主な出演作は、舞台/恵比チリDAN 第5回公演舞台「ノール」、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」"進化の夏"(梟谷学園高校・赤葦京治 役)、映画/『一礼して、キス』(遠藤章太郎 役)など。18年2月スタートの『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(テレビ朝日)で朝加圭一郎/パトレン1号 役に抜擢され注目を集める。9月14日には、結木滉星1st写真集「滉星」を発売。9月16日(日)には福家書店 新宿サブナード店にて、発売記念イベントを開催する。

Present

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結木滉星

【応募のきまり】
件名:結木滉星 サイン入りポラプレゼントと明記し、本文:[名前]、[年齢]、[都道府県]、[インタビューの感想]、[今後インタビューしてほしい人・要望]を記入して、下記メールアドレスに送信して応募。

【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp

【応募締切】
2018年9月5日(水)23時59分まで。

※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

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