多和田任益 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「多和田任益」

2021/06/08

「去年の『改竄・熱海殺人事件』モンテカルロ・イリュージョンで、木村伝兵衛をやったことが大きな転機になった」

多和田任益 撮影/mika

ミュージカル『テニスの王子様』、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』などの数々の作品をはじめ、ダンスエンターテインメント集団「梅棒」への加入など、幅広く活躍中の俳優・多和田任益。初舞台からちょうど10年という節目の年を迎える6月に、紀伊國屋ホール改修後のこけら落とし公演である「新・熱海殺人事件」(熊田留吉役)、「改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン〜復讐のアバンチュール〜」(木村伝兵衛役)と、2作連続で相反する2役を演じるという、長い「熱海殺人事件」の歴史の中でも“前代未聞”の挑戦に挑む。芝居が苦手だったというデビュー当時から、舞台・映像と多岐にわたる現在に至るまでを振り返ってもらい、転機になった作品への想い、芝居の魅力・楽しさ、今後の目標などを聞いた。

多和田任益

――初舞台に立ってから、ちょうど10年という節目。当時、10年後の自分の姿というのは想像できていましたか?

「ぜんぜん想像できていなかったです。俳優デビューは舞台作品ですが、当時の僕は、離れて暮らす両親や祖父母に観てもらいたい、親孝行のために…という想いも含めて、単純に”テレビに出たい“という浅はかな考えしか持っていなかった。なので、今こうしていろいろな作品に出演させていただき、そして、僕の周りの役者仲間もみんなそうですが、演劇人なら一度はやりたいと思う、『熱海殺人事件』という戯曲を、まさか2本連続でやれることになっているとは、まったく想像もしていませんでした」

――以前の取材で、最初の頃は芝居が苦手だったという話もしてくださっていますが、映像も舞台も本当に幅広く出演されていますよね。舞台に限っていえば、デビューしてから毎年、何かしら出演されています。

「デビュー当時、『テニミュ』をやる前までは、1年に1本舞台をやっていただけでしたが、こんな風に1年間のうちに何本も作品をやらせていただけるなんて、本当に想像もしていなかったです。今となっては、当たり前のような感じになってきていますが、そのころから考えると、すごくありがたいことだなと思います。本当に感謝の想いしかないです」

多和田任益

――舞台作品ひとつとっても、ストレートから2.5次元作品やミュージカルなど、ジャンルも多岐にわたっていますが、それぞれの現場で求められる芝居も違いますよね? 現場、現場での切り替えみたいなものも難しそうですが。

「自然とできるようになりました。明確にいつからできるようになったかはわからないですが、役者としてちゃんとやっていこうと改めて思えたりとか、少しだけ自信がつき始めたりしたころからかなと…。たぶん、2017年、18年頃くらいからだと思うのですが、そのころから、徐々にできるようになってきたのかなと。ここ最近は、“この現場はこうだから、こうしなきゃな”みたいなことは考えずに芝居ができるようになってきたと思います。この演出家さんはこういうのを求められているんだろうなとか、このバランスだったら僕はこういうことを表現しないといけないなとか、自分なりに解釈して、それを自然に出せるようになっているんじゃないかなと」

――どんな経験が大きかったのでしょう?

「最初にやらせてもらった『熱海殺人事件 NEW GENERATION(2017年)は大きかったと思います。あのころは、俳優としての自信がまだなかった時期だったんですが、でも、やり切ったことによって少し変われたんです。つか作品をやりきったという達成感や自信もある程度ついたし、演出家の岡村(俊一)さんもよくおっしゃっていることなのですが、“つか作品をやるとみんな役者として太くなる”ということを、自分自身でも体感できた。それを経験した後に、朗読劇『ぼくらが非情の大河をくだる時-新宿薔薇戦争-』で、中屋敷(法仁)さんと出会ったりするタイミングがあって、そこから徐々に芝居が楽しくなったり、表現することが面白くなってきたんだと思います。それと、去年の「改竄・熱海殺人事件」モンテカルロ・イリュージョンで、主演の木村伝兵衛をやったことがかなり大きかった気がします』

多和田任益

――それはどんな点で?

「バージョンは違いますが、以前『熱海殺人事件』で熊田をやったときに、伝兵衛の先頭を走って引っ張っていくような役柄に、いつかああいう役をできたらいいなっていうのを思っていたんです。そうしたら、まさかバージョン違いで、よりエキセントリックな『改竄・熱海殺人事件』モンテカルロ・イリュージョンで伝兵衛をやれることになって。それをやりきったことで、かなり自信がつきました。基本的に僕は自分に対して自信がない人間で、それは今も変わらないのですが、その中でも最低限の自信が保てるようになったんです。だから、”イケる!“と思えるようになった。それまでは自分のことが嫌いで、まあ今でも好きではないけど、でもそんな嫌いな自分も認められるようになったし、”自分は自分“と思えるようになったのは、モンテ〜が終わった後くらいからでした。そこから、コロナ禍になり、自粛期間中に考えることも増えて、自分が本当にやりたいことってなんだろうってことを考えて、梅棒に加入することを決意した。その頃から、”自分は自分の道を行くんだ“という想いになれました」

――昨年のモンテ〜の経験がとても大きな転機になったんですね。これまでの取材等を振り返ってみても、最初の舞台作品やテニミュ、スーパー戦隊シリーズ、つか作品など、本当に1つ1つの作品が転機になって、ステップアップしてきているのかなと。

「そうですね。1つ1つどれも大切な作品です。これまでの作品1つ1つが点と点で繋がって線になっている感覚がある。これをやったことでちょっと違う方向に行ってしまったなとかっていうのが一切なくて。想像していたところよりもちょっと違う方向に行ったとしても、あの経験があるからこっちに活かせるみたいなことが多くて。たとえば、テニミュでの経験が『ニンニンジャー』で活かせたり、『ニンニンジャー』での経験があったからこそ、その後の初主演舞台『ソラオの世界』のときにこういう気持ちになれたり…とか、全部が繋がっているなって思います」

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Information【1】

『新・熱海殺人事件』
2021年6月10日(木)〜21日(月)紀伊國屋ホール

新・熱海殺人事件

■作:つかこうへい
■演出:中江功(フジテレビジョン)

■出演:
木村伝兵衛部長刑事:荒井敦史
熊田留吉刑事:多和田任益
婦人警官水野朋子:能條愛未/向井地美音(AKB48)
犯人大山金太郎:三浦海里/松村龍之介

紀伊國屋ホール新装開場記念公演
ゲストヒロイン:愛原実花

◆公式サイト:www.rup.co.jp/shin-atami_2021

Information【2】

「改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン〜復讐のアバンチュール〜」
2021年6月24日(木)〜27日(日)紀伊國屋ホール

モンテカルロ・イリュージョン

■作:つかこうへい
■演出:中屋敷法仁

■出演:
木村伝兵衛部長刑事:多和田任益
速水健作刑事:菊池修司
婦人警官水野朋子:兒玉遥
容疑者大山金太郎:鳥越裕貴
◆公式サイト:www.atami2020.jp/

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