セクシーではないけど心からの笑顔が詰まってます

8月20日にファーストソロ写真集『彼女』を発売する、AKB48チームKの元気＆笑顔担当、宮澤佐江ちゃん。選抜メンバーとなった13thシングル『言い訳Maybe』のリリースや、初の武道館公演とてんこ盛りのこの夏、19歳になったばかりの彼女に「AKB48」にかける熱い思いや将来の夢について語ってもらいました。

Ｑ　ファースト写真集はオールカンボジアロケで撮ったそうですね。アイドル写真集っていうと、グアムなどが定番だけど？

「カンボジアって珍しいみたいですね。もちろん私も初めてだったんですが、想像していたのとぜんぜんイメージが変わりました。キレイな場所がいっぱいあって、ご飯もおいしくて、何より現地の人がすごく暖かくて。この写真集でぜひ、カンボジアの魅力をみなさんにお伝えしたいです！」

Ｑ　観光大使みたいですね(笑)。

「本当にいいところなんですよ。首都のプノンペンはすごくキレイで、ホテルから眺める町並みも素敵でした。一方で田舎のほうに行くと木とワラでできたような民家もあったり。でも一番印象的だったのは、世界遺産のアンコール遺跡。行く前に本でどんな場所か予習していったんですが、実物を目の前にすると圧倒されちゃって。そしてキレイなままじゃなくて、崩れかけているのがリアルで。石の破片とか、木の根が絡みついて一つになっているところとか、何百年もの歴史が今に繋がってるんだなあって感動しました」

Ｑ　そんな世界遺産のなかでグラビアを撮るのはOKだったの？

「現地の警備の方がずっとついていたんですが、あんまりセクシーな衣装は“No！No！”って言われました。長いスカートを腿くらいまでたくしあげるポーズもギリギリみたいで。周りを伺いながら、“今見てない、やっちゃえ！”って感じで撮ってました(笑)」

Ｑ　では、セクシーショットもバッチリ？

「それが後から見たら、ぜんぜんセクシーに写ってなかったんです(笑)。プールとかほかの場所で水着の写真も撮ったんですが、幼くてとても19歳には見えない(笑)。水着の写真っていまだにこっ恥ずかしいんですけど、これでもけっこうがんばってクールな表情とか色っぽい顔をしたつもりだったんですよ。帰ってからファンのみなさんに“ぜんぜんセクシーになりませんでした、ごめんなさい！”って言ったら、“大丈夫、もともとそういう目で見てないから。こっちが恥ずかしくなっちゃうよ”って(笑)」

Ｑ　セクシーさは期待されてないってこと？

「ファンのみなさんからは“一生懸命やったのが伝わればいいよ”と言っていただいて。それはもう、思いを込めて一つひとつ丁寧に作ったので、伝わるといいなあとは思うんですけど」

Ｑ　特に「がんばった！」と思うのはどの写真？

「市場でロケした時ですね。35度の暑さで生ものを扱っているので虫がすごいんです。しかも寄ってくるんですよ〜。虫はもうぜんぜんダメで。世界で一番ダメなんです！　その時だけはホントに、“よし、ナイスファイト！　がんばれっ”って自分を励ましながら撮ってました(笑)。でも、南国のフルーツをその場でパカッて割って食べさせてもらったり楽しいこともいっぱいあって。ドラゴンフルーツがめちゃくちゃ美味しかったです！」

Ｑ　まさにカンボジアの魅力がギュッと詰まった写真集という感じですね。

「本当にこれを見たらカンボジアに行きたくなると思います！　たっぷり60分のメイキングDVDには、現地の方々の笑顔もいっぱい収録されています。みなさんすごくフレンドリーで、写真を撮ってるとどんどん寄ってきてくれるんですよ。私、普段からぜんぜん人見知りしないし、逆に初めての人とは積極的に話したいほうなんですけど、今回は初めての海外で英語もしゃべれないし、どうなのかなと思ってたんです。だけど向こうの方って目が合うとニコニコ笑ってくれるんですよね。言葉は通じないけど、アイコンタクトとか心で通じ合えたって感じですごく嬉しかったです」

Ｑ　宮澤さんのオープンな雰囲気を、現地の方も感じ取ったんじゃないかな？

「たしかに現地ではずっと笑顔だったから。写真を撮ってるから笑顔を作ってるんじゃなくて、ホントに楽しくて自然に笑みがこぼれたって感じだったんですよ。セクシーな写真は撮れなかったけど(笑)、心から笑ってる本当の笑顔がいっぱい詰まってるので、ぜひ楽しみにしていて欲しいです！」

Part2へ続く

Text／児玉澄子