松原夏海(AKB48)×横山ルリカ(アイドリング!!!)×宮崎理奈(SUPER☆GiRLS)×篠崎愛(AeLL.) | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「松原夏海×横山ルリカ×宮崎理奈×篠崎愛」

2012/06/01

「松原さんはイケイケな人かと思っていたら(笑)、本番では本当に暗ーい子になっていて」

骨壺
AKB48、アイドリング!!!、SUPER☆GiRLS、AeLL.と人気アイドルグループのメンバーたちが共演した映画『骨壺』が公開! 人気作家・山田悠介の短篇を原作としたホラー映画で、アイドルたちに呪いの恐怖が襲いかかる! レアな顔合わせによる撮影の裏表を4人に聞いちゃいました。



骨壺

左から篠崎愛、松原夏海、横山ルリカ、宮崎理奈

Q 『骨壺』で共演するまでは、それぞれ面識はあったんですか?

松原 「知ってるけど会ったことはない、っていう(笑)」

横山 「松原さんと事務所のイベントで一緒になったくらいです」

松原 「共演が決まってから、雑誌とかを見てリサーチしてました」

横山 「テンション上がりましたね。一緒にお仕事できるのが嬉しくて。現場で誕生日のサプライズもやったんですよ」

篠崎 「私とみやりちゃん(宮崎)の誕生日が近くて」

横山 「監督さんが『2人のシーンを撮る』と言って、他のみんなは2階で待機していて」

宮崎 「『アドリブでしゃべりながら廊下を歩いて』と言われたんですね。“そんなシーン、使うのかな?”と思いながら、とりあえず適当に話していて、ドアを開けた瞬間、めっちゃ笑顔の2人が立っていたんです」

篠崎 「『お誕生日おめでとう!』と言われて、ビックリしました」

横山 「2人は一生懸命アドリブを入れながら演技していて、楽しかったです(笑)」

Q 撮影を共にするなかで、お互いの意外なキャラが見えてきたりは?

横山 「愛ちゃんは、もっと女の子っぽいかと思ってたんですけど(笑)」

篠崎 「よく言われます(笑)」

骨壺

ホラー映画『骨壺』

横山 「男の子っぽくてサバサバしていて、話しやすかったです。私もそういうタイプだから、親近感が沸きました」

篠崎 「趣味も合うし」

松原 「2人はいつも韓国の話をしてました」

横山 「K-POPのPVを携帯動画で観たり」

宮崎 「アイドリング!!!さんは元気で面白いイメージがありましたけど、ルリカちゃんは本当に気がきく方で、やさしくて、お姉ちゃんみたいな感じでした。『お茶いる?』とか聞いてくれたり」

横山 「撮影現場がすごく寒かったので、みんなのことが心配だったんです。そういう風に言ってもらえると嬉しいですね。アイドリング!!!のメンバーは、誰も言ってくれないので(笑)。みやりちゃんはすごい天然。“そこを真顔で言うんだ”みたいな(笑)。走ってくるところとかは、子犬みたいで可愛い(笑)」

松原 「(AKB48の)中塚智実ちゃんがみやりちゃんと同じ学校だったらしくて、『いい子だよね』とか話しました」

Q そういう話を聞くと楽しそうですけど、映画自体は怖い話ですよね。現場では撮影に入ると、スパッと切り替えて?

松原 「寒くてしゃべれなくて、体力を温存してました(笑)。私の演じた絵里は暗い子だから、歩き方に気をつけました。腕を振ってスタスタ歩かないように。すり足で元気がなさそうにしようと」

横山 「美津子は学校で目立ってる役で、演じるのは恐縮しました(笑)。私は普段、学校ではすごく地味なので」

篠崎 「えーっ!? 華やかな感じがルリカちゃんにピッタリだと思いましたけど」

横山 「演じていて楽しかったですね。“派手な子って、こんな感じなんだ”と。わがままも出るし、こんなに可愛い2人が慕ってくれるんですよ。そりゃ嬉しいですよ(笑)」

宮崎 「私も怒ったときはポロッと方言が出てキツイ口調になったりしますけど、普段は役の涼子のような口の悪さは出さないように心がけているので、ちょっと難しかったです。果穂(篠崎)と言い合うシーンも、申し訳なくて目を見て言えなくて(笑)」

骨壺

ホラー映画『骨壺』

篠崎 「そこは私も“どうしよう……”って感じでした。見た目みやりちゃんは小さくて、私の方が完全に弱い者いじめみたいじゃないですか(笑)。でも、本番ではバーッと言い合えて、いい感じになったと思います」

宮崎 「台詞も早口だし、人生であんなに怒ったのは初めてですけど(笑)、殻を破れました」

松原 「みやりちゃんはリハより本番派だな、と思いました。本番はドン!とやるんですけど、リハではチョン……って感じだったから、すごいなと(笑)」

宮崎 「リハでは本当に“すいません……”って感じで、緊張して泣きそうだったんです(笑)。でも、松原さんも楽屋ではクールビューティーでカッコイイと思ってたら、撮り始めると暗い子になり切っていたので、私ものめり込めました。それで本番では、思い切り胸ぐらをつかませてもらって(笑)」

篠崎 「私も、最初に会ったときの松原さんと本番の絵里の印象が全然違っていて、ビックリしました。イケイケな人かと思っていたら(笑)、本当に暗ーい子になっていて」

松原 「私も愛ちゃんに髪を掴まれたときは、本気で怖かった。低いトーンがイイ感じで(笑)」

篠崎 「涼子がバーッと言う怖さだから、果穂は普通に低いトーンで逆に怖い、みたいなことを意識しました」

Q ホラーだけに、実際に現場で怖い思いもしませんでした? 夜の山道のシーンとか。

松原 「私は全然(笑)」

横山 「すごいねー。私は山でトイレに行くのが怖すぎて。真っ暗で街灯もないなか、10分かけて行くんですよ。スタッフさんに頭に懐中電灯をくくり付けてもらったんですけど(笑)、格好の恥ずかしさより、とにかく怖くて。自分がおばけになっちゃうんじゃないか……と思いました(笑)」

松原 「私は見えないものは怖くなくて、いちばん怖かったのはヤモリですね(笑)。ハ虫類が嫌いだから。山のなかの廃屋で2匹出てきました。本番中は集中していて気にしなかったけど、ふとしたときに目に入って」

Q でも、夜の山道のトイレは普通に行けたと?

骨壺

ホラー映画『骨壺』

松原 「それは別に大丈夫でした」

横山 「水をあまり飲まないよね。だから、トイレに行かなかったんだと思う」

松原 「そうかも。トイレは1日に4回ぐらいと決めてるので。面倒くさいから(笑)。MAXに行きたくなるまで行かない。体には良くないと思います(笑)。でも、夜も無音で真っ暗じゃないと寝られないタイプだから、きっと慣れてるんですよね」

Q 怯える表情とかは自然に出ました?

松原 「AKB48のメンバーと仕事で会ったときに、突然驚く練習をしました(笑)。おばけって、私は見たことないけど、たぶん突然見えるんですよね。だから、『ワッ!!』みたいな突発的なリアクションを、遊びながら練習して。周りのみんなは面白かったみたいで、笑ってました(笑)」

宮崎 「私は怖いシーンをハウススタジオで撮って、真っ暗だったんですね。暗いところが苦手だから“どうしよう……”って素で怖くて、そこは演技してません(笑)」

篠崎 「私も怖がりですけど、あまり顔には出ないんです。無表情なので(笑)。だから“大丈夫かな?”と思ってやったら、監督さんに『思っていたより何倍も良かった』と言ってもらえました。私のいちばんの見せ場っぽいのは、その前の先生と争うシーンです」

宮崎 「そこを私は教室の外から見ていて、すごく怖かった」

篠崎 「『可愛さは要らないから』と言われたので、『やめろー!!』とか本気でガーッと暴れながらがんばりました。果穂はかわいそうなんですよね。好きな先生に振り向いてもらえず、逆に……。辛かったです(笑)」

横山 「私は最後に絶叫するところがあって。何回もやるとできなくなっちゃうから、本番2回ぐらいでOKにしてもらいました。首が切れた人間は見たことがないので(笑)、一生懸命想像しながら」

Q この映画に出てくるような呪いとか、信じる方ですか?

骨壺

ホラー映画『骨壺』

松原 「考えたこともないです」

宮崎 「実体験はないですけど、SUPER☆GiRLSの田中美麗ちゃんが、膝の悪い幽霊のモノマネをしたんですよ。そしたら1週間後に、自分の膝を悪くしちゃって。それからまた『モノマネやって』と言われてやったら、反対の膝も悪くなって……」

松原 「それ、たぶん呪いと違うよ。“膝の悪い幽霊”ってワケわからないけど(笑)、マネをして膝に負担をかけたんじゃない? だからだよ」

宮崎 「思い込みかもしれませんけど、美麗ちゃんはけっこう悩んでいて……」

篠崎 「私も呪い、信じてます。知り合いが4人で心霊スポットに行って、帰ってきてから1週間以内に3人がケガをしたんです。もう1人も怖くなって、通学も徒歩にしたり気をつけてたのに、2階の窓際でお弁当を食べてたら、急にコロッと下に落ちて大ケガをしたんですよ。誰も押してないし、風も吹いてなかったのに……」

横山 「怖〜い……」

松原 「私も生き霊を飛ばしたことがあるらしくて(笑)。友だちに『朝、寝てたら夏海が来た』と言われました。私がスタスタ歩いてきて、その子の名前を呼んだんですって。私は行った覚えはないですけど(笑)」

篠崎 「そういうの、絶対あると思う」

横山 「でも、自分が悪いことをしなければ、大丈夫だと思います。良いことをしてたら、良いことが起こるはず。だから誰にも見られてなくても、悪いことはしないようにしてます(笑)」

松原 「呪いをかけたりは、しない方がいいですね(笑)」

インタビュー・終

取材・文/斉藤貴志 撮影/古賀良郎

●松原夏海(AKB48、チームA)1990年6月19日生まれ。2006年からAKB48として活動。
●横山ルリカ(アイドリング!!!)1991年9月27日生まれ。2006年からアイドリング!!!に加入。
●宮崎理奈(SUPER☆GiRLS)1994年2月21日生まれ。2010年、SUPER☆GiRLSの一員としてデビュー。
●篠崎愛(AeLL.)1992年2月26日生まれ。グラビアを中心に活躍する中、2011年に4人組アイドルユニットAeLL.を結成。
『骨壺』
その骨壺に入った遺灰を飲み込んだ人間は、3日以内に必ず死ぬ――。「空気」呼ばわりされる地味な女子高生、絵里(松原)は、幼なじみでクラスの中心人物の美津子(横山)から今では口もきいてもらえない。しかし、美津子を慕う絵里は、ストーカー教師から美津子を守りたいという一心で、そんな伝説を持つ呪いの骨壺に手を出してしまう。周囲はただの都市伝説だと本気にしていなかったが、ひょんなことからその遺灰を口にしてしまった女教師が突然自殺。その遺体は、右ひじから先が消えた無残な状態であった。殺すはずじゃなかった先生も、友達も…。絵里の美津子を思う気持ちとは裏腹に、次々と広がっていく呪いの連鎖。次に死ぬのは…。

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