望月 歩 | インタビュー | Deview-デビュー

Deview LOGO

お知らせ

検索の条件設定はコチラ

Deview LOGO

検索の条件設定はコチラ

インタビュー「望月 歩」

2016/09/21

「こんなビッグプロジェクトに呼んでいただけたのは本当に光栄。いい経験をさせていただいてます」

望月 歩

“真田イヤー”といわれる2016年、堤幸彦監督と中村勘九郎がタッグを組んで大ヒットを記録した、舞台『真田十勇士』を映画化。現在上演中の舞台版再演と9月22日公開となる映画版で、真田幸村の息子・大助役を演じている望月歩に直撃インタビュー。最年少キャストとして、史上初のビックプロジェクトに参加した彼の想いとは!?


望月 歩
映画の試写をちょうど(取材日の)今朝、観たばかりということですが。
「撮影していたときにはわからなかったことが、こういうことだったんだ〜とわかりました。ちゃんとCGがついていて、あ、ここはこうなってるんだなっていうのがたくさんあっておもしろかったです」
今作は映画+舞台+小説という史上初のビッグプロジェクト。そこへの参加が決まったときはどう思いました?
「嬉しかったです! 僕は、嵐さんに憧れてダンスを始めました。そのダンスの知り合いの方をキッカケに、お芝居に触れることになり、それで演技をすることが好きになったんです。そこから俳優を目指そうと思ったので、こんなビッグプロジェクトに呼んでいただけたのは本当に光栄ですし、いい経験をさせていただいているなって思います。でも舞台は初めてだったので、映像での演技とは違うし、“どうなるんだろう?”と最初は不安もありました」
ちなみに歴史には興味ありますか?
「勉強はあんまり好きじゃないんですけれど(笑)、歴史の物語だったり、歴史上の人物の話を聞くとおもしろいと思います。戦国武将もちょっとは知ってますよ。ゲームとかで真田幸村とか真田昌幸(祖父)が出てくるんですけれど、すごく強くて、しかもすごい戦術ができる人だって知っていたので、今作の台本を読んで、こういう捉え方もあるんだな、おもしろいなぁって思いました」
今作の幸村は“実は腰抜けだった!?”という、ちょっとコメディタッチでもありますからね。そういう中で、望月くんが演じる真田大助はどんな人物なんですか?
「お父さん(幸村)が、実はダメ男なのに、嘘をついているんですよね。その嘘を本気で信じたらこうなりますよっていう典型というか(笑)。とても素直でいいコだと思います」
そうですね。望月くんは史実上の大助と同世代なんですよね。映画を観て、大助は無邪気であり、勇気もあるけど戦うことへの恐怖も併せ持っている、等身大の少年剣士ぶりだったなぁと思いました。
「ありがとうございます(照)」

望月歩
なにか役作りはしましたか?
「歴史をいろいろと調べたりはしました。あとは馬に乗るシーンがあったので、馬の稽古にも行きました。最初はすごくワクワクして練習に行ったんですけれど、そこで厳しさを知ったというか(笑)。乗っていると、お尻を鞍に叩きつけられるのがすごく痛くて、実は行きたくなくなっちゃったんです。でも少しずつ乗れるようになってくると楽しくなっていきました。いまは、馬に乗って走るのが、すごく楽しいです!」
十勇士のみなさんが集まったときなど、撮影の雰囲気はいかがでしたか?
「本当にみなさん動物的というかおもしろくて」
動物的とは?(笑)。
「場に流れた空気を逃さないんですよ。その場の空気を拾って笑いに変えて……っていうことがずっと続く現場で、笑いが絶えなくて楽しかったです。(中村)勘九郎さんもそうですし、高橋光臣さんは天然というか(笑)、面白い方でしたし、(松坂)桃李さんは想像どおりの方でした」
え、どんな想像を?
「落ち着いているのにおもしろいというか。ワイワイとはしゃぐ感じじゃなくて、落ち着いてはしゃぐみたいな(笑)」
出演者の中で最年少の望月くんでしたが、先輩方になにかアドバイスをもらったりしましたか?
「幸村役の加藤雅也さんにはいろんなことについて教えてもらいました。すごく現場が寒かったので、中に着るオススメの防寒用のインナーを教えてくださったり、身体にいい食べ物とか、役に立つことをいろいろと教えてくださいました。本当のお父さんみたいに、優しく気さくに話してくださいました」
望月くん自身はそういう現場にすぐに溶け込めるほうですか? それとも人見知りしちゃうタイプ?
「めちゃくちゃ人見知りです。撮影も後半のほうでやっと話せるようになりました。やっぱりみなさん年上の方たちなので、普通にはしゃべれない部分はありました」

望月歩
大変だったシーンはありました?
「撮影は本当に楽しかった思い出しかないんですけれど……、大助が死ぬシーンのとき雨が降っているんですが、上を向いていると息がしづらいし、すごく寒くて……。でも絶対に動いてはいけないし、あの撮影は大変でした。でも急いでやろう!って、みなさんが気を使ってくださったので助けられました。合戦のシーンは一人ひとりの殺陣の演技をつけられていて、けっこう時間はかかりました」
合戦シーンは迫力ありましたね。
「はい。本当に映像は想像以上ですごかったです。自分のシーンも、“こういう表情をしてたんだ〜”って思いました」
感動したシーンは?
「幸村が倒れて、(猿飛)佐助に『あとは頼んだぞ』って言った後、佐助が家康を睨むんですよ。あのシーンはすごくいい顔してるなーって思いました。みなさんの表情一つ一つがすごかったです」
映画の公開前には舞台が開幕。このインタビュー掲載時には絶賛上演中になりますが、今はお稽古の真っ最中ですよね。
「ハイ。映画の撮影でご一緒させていただいた方々が現場にいるということがすごくありがたくて」
望月歩
初舞台ですからね。
「舞台って、毎日お稽古場で同じメンバーで過ごすことになるので、最初は“どうなるんだろう?”と思っていたんですけれど、映画の撮影で打ち解けた方々なので、心やすらぎながらお稽古ができていて、本当に助かりました」
舞台と映像と、違うなと感じた部分は?
「たとえば身振り手振りとか、後ろのほうのお客さんにもわかるようにするっていうのは、映像ではないなって思いながらやっていました」
今回の経験から、学んだことは?
「いつもあるんですけれど、今回は特に“みんなで作っている”という実感がすごくあって。その中の一人であることが幸せで、いい経験してるなって思いました。前の公演のときに、光臣さんの“筧十蔵パニック”と呼ばれるくらいのことがあったみたいなんです。たとえば失敗をおもしろくしちゃったり、そういうライヴの中で生まれることって僕にはまだ経験がないので、楽しみですね。最初は“失敗しちゃったらどうしよう?”って心配だったんですけれど、お稽古終わりにいつもみなさんに“今日は楽しかったよ”って言っていただいていたので、安心して頑張ろうという気持ちになっています」
『真田十勇士』という映画、舞台のメッセージってなんだと思いますか?
「作っているときは“一大エンターテインメント!”って気がしていたんですけれど、今日映画をちゃんと見て思ったのは、こういう戦いって本当によくないなぁってことですね。戦争ってイヤだなって心から感じました。佐助と根津甚八(永山絢斗)のやりとりで“楽しいだろ?”“楽しいか?”みたいなところがあるんですけれど、そこにすっごい共感しましたね。あのシーンはゾクっとしました」

望月歩
今後、出てみたい作品ややってみたい役はありますか?
「今回の映画だと猿飛佐助だったり霧隠才蔵だったり、強くてカッコイイ方がいますよね。あと由利鎌之助の槍の戦い方がカッコ良くて。そういうのは憧れるので、やってみたいですね。でも、カッコいい役は、あまりできない気がします……」
そんなことはないですよ(笑)。
「でも、頑張ってやってみたいなと思います!」
望月くんはダンスもやっていたし、ミュージカルとかは?
「ミュージカルって歌うじゃないですか。僕、歌がちょっと上手くなくて」

望月歩
カラオケとか行かないんですか?
「行くんですけれど、周りの人が上手くてイヤになるんですよ(笑)。だから行くときは、レベルが同じくらいの人を連れていきます」
あははは(笑)。
「自分だけだとつらいので(笑)」
ちなみにどんな歌を?
「最近、天月-あまつき-さんが好きで、そういう“歌ってみた”系の方の歌を歌います」
望月くんが思う、お芝居の魅力ってなんですか?
「みなさんと現場で一緒に作っていくことが楽しいなって思いますし、好きです。みなさん本当にすごいお芝居をされるので、自分もいつかできたらいいなって思いながらやっていますね」
憧れの俳優さんはいますか?
「ちょうど昨日観たばかりなんですけれど、『るろうに剣心』の福山雅治さんが好きです。カッコいいです! ちっちゃい頃から福山さんが大好きなんですよ。いずれ共演できたらいいなぁって夢見てます」

望月歩
デビュー読者と同世代の望月くんが、夢を叶えるために大事だなって思うことはなんですか?
「本当にたくさんの方に言われるのが、演技力を上げるのもそうですけれど、“声とか発声とかで足を引っ張らないように”ということなんです。要は、前もって自分でできることはちゃんと練習をして最低限できるようにしておきなさいっていうことなんですけれど、それは本当に大事なことだなって思います。と言っても僕もまだまだできないところはあるんですけれど。あとは、家族とかいろんな方に応援してもらって手伝ってもらっているということを忘れないで、いつも感謝の気持ちを大事にするっていうことが大事だと思います」

インタビュー・終

撮影/草刈雅之 取材・文/三沢千晶

Profile

望月歩
もちづき・あゆむ●2000年9月28日生まれ。ヒラタオフィス所属。2015年公開の映画『ソロモンの偽証』で謎の転落死を遂げる中学生・柏木卓也役を演じ、注目を集める。その後、ドラマ『マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜』(TBS系)、映画『秘密 THE TOP SECRET』などに出演。11月26日公開の映画『疾風ロンド』に出演が決定している。

関連記事
加藤和樹×荒井敦史インタビュー/『Deview/デビュー』トップインタビュー(2016.8.24)
『Deview』ニュース/加藤和樹、舞台『真田十勇士』で霧隠才蔵演じる「パワーアップした新しい作品を見せたい」(2016.9.11)
『Deview』ニュース/加藤和樹「未だかつてない『真田十勇士』が出来上がった」と自信たっぷり 映画『真田十勇士』レッドカーペットセレモニー(2016.8.31)
『Deview』ニュース/村井良大らが”不可能”にチャレンジ『真田十勇士』大ヒット祈願イベント(2016.8.9)
『Deview』ニュース/映画『真田十勇士』クランクアップ 堤幸彦監督の無茶ぶりに、松坂桃李「何を言ってるんだろうか」と驚愕(2015.3.17)

INFORMATION

『真田十勇士』
『真田十勇士』
『真田十勇士』
(C)2016『真田十勇士』製作委員会

映画『真田十勇士』
9月22日(木・祝)全国ロードショー

“真田イヤー”といわれる2016年、堤幸彦監督と中村勘九郎がタッグを組んで大ヒットを記録した、舞台『真田十勇士』を映画化。それと同時に堤監督演出による舞台版の再演も上演され、“映画と舞台が同時期に公開・上演”という、史上初の画期的なビッグプロジェクトが始動。
戦国時代の名将と讃えられる真田幸村は実は“腰抜け男”で、数々の武功は十勇士のひとり・猿飛佐助の作戦によるものだったという大胆な発想で、『嘘もつき通せば本当になる』と、佐助が世紀の大嘘をついて戦国の世を生き延びていく痛快な物語。
観る者を圧倒する怒涛のアクションをはじめ、スリルに満ちた頭脳戦あり、熱いドラマあり、ほのかなロマンスもあり……。佐助が、そして十勇士が仕掛ける、観客全員がド肝を抜かれる“大逆転”のストーリーを、堤監督が最新の映像技術とキャスト陣のリアルな肉体表現を結集させた、超ド級のエンタテインメント・ムービーが完成。

最近のインタビュー

インタビュー一覧

ア行のタレント
カ行のタレント
サ行のタレント
タ行のタレント
ナ行のタレント
ハ行のタレント
マ行のタレント
ヤ行のタレント
ラ行のタレント
ワ行のタレント
×