大地伸永 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「大地伸永」

2015/07/29

「得意なスポーツを活かしてアクションをやってみたいです」

大地伸永

『東宝芸能創立50周年記念オーディション』に合格し、早くもNHK大河ドラマ『花燃ゆ』に出演という大きなチャンスをつかんだ大地伸永くん。デビューのユーザーから、歴史ある事務所に所属を果たした期待のホープを早速取材しました!

月刊デ☆ビューの『誌上オーディション』に登場してくれたときよりも身長が伸びました?
「中学校に入ってから20センチくらい伸びて170センチを超えました。最初クラスで前のほうだったんですけど、今は後ろから3番目ぐらいです。膝の関節が痛かった時期があったぐらいで、今もまだ伸びています」
芸能界に憧れたきっかけはなんですか?
「小学4年生のころに、芸能界の裏舞台を特集したテレビ番組を観たんです。汗をかきながら一生懸命にやっている姿を観て、自分もやってみたいと思いました。僕らが見ている部分では笑顔でやっているんですけど、裏では必死にネタを考えたり、稽古に励んだり。そういう努力を見て興味が湧きました」
俳優の仕事に興味を持ったのは?
「仮面ライダーがすごく好きでベルトも買っていたんです。『変身』ポーズをしてなりきろうとするんですけど、実際は全然なれなくて(笑)。芸能界のことを具体的に知ってからは、仮面ライダー俳優になりたいと思うようになりました。ライダーはアクションもあるので、そこでこれまでのスポーツ経験が活かせたらいいなと。水泳は4歳から11歳まで続けて、小学校6年間続けたラグビーのチームではキャプテンでした。僕のチームは攻撃が要で、どんどん当たりにいって、体も傷ついて何回も骨折して、痛さは何度も経験して慣れているし、骨も丈夫になったかなと思います(笑)」

大地伸永
オーディションに応募するようになったのは中学生から?
「お母さんにはずっとやりたいって言っていたんですけど、まあ無理だろうって言われていて。それで、小学校の卒業式で、壇に上がって将来の夢を言うときに“将来有名な俳優になりたい”ってマイクで宣言したんです。友達には誰にも言ってなかったのでビックリされましたが、お母さんはそれを聞いて、やってみてもいいんじゃないかって考えてくれて。月刊デ☆ビューを買って、一緒にオーディションを探しました」
東宝芸能のオーディションを選んだのは?
「東宝芸能の書類審査に通過したとき、どういうところかなと思って調べたら、映画の最初によく見るマークが出てきて。長澤まさみさんや、おばあちゃんがよく見ている『科捜研の女』の沢口靖子さんも所属していて、所属できたらいいなと思いました」
オーディションはどうでしたか?
「笑顔を絶やさないようにと思っていたんですけど、自分がしゃべらないときは、緊張しすぎて息が止まって、笑顔が消えてしまって焦りました。面接の1週間後に学校で合唱祭があるという話をしたら、“歌える?”って聞かれて。合唱祭の課題曲を歌ったんですが、男性パートだけだったので、何を歌ってるか理解できたのかなって(笑)。でも面接が終わって家に着いてリラックスしていたら、すぐに電話が来てビックリしました。“合格したよ”って聞いてから、家で“ウオーッ”ってはしゃいでました(笑)」
所属してみて、東宝芸能の印象は?
「挨拶すると笑顔で返してくれたり、自分の悩み事を話せる人もたくさんいて、自分のことを考えてくれている会社という雰囲気があります。学業や部活を優先して仕事やレッスンを入れてくれるのでありがたいです。テスト期間も一切予定を入れないで、勉強に集中させてくれました」
初めて体験した俳優のレッスンはどうでした?
「滑舌のレッスンで。な行の発音が苦手であるということを、そこで初めて知りました。演技のレッスンでは、短い台本を実際に演じるんですが、セリフをちゃんと覚えて先生の言ったことを真似しても何か違うと思って。“自分の若さを出せ”って言われても、いつもどおりの自分を出してるつもりなのにってすごく悩みました」
特に悩んだのはどんなところですか?
「感情の表し方は一人ひとり、役によっても違うと思います。怒りの表現も、目つきや表情、体で表さないといけないんですが、日常生活では、あまり怒ったことがなくて、芝居でどう怒ったらいいのかすごく悩みました。雑誌やドラマや映画の怒るシーンを見て、いろんな人の怒り方の中に自分と共通するもの探して、そこから発見することもありました」
レッスンでのアドバイスのなかで印象に残っていることは?
「『言葉を形にして出す』です。言葉は音で形はないものなんですが、それを形にして物として出すつもりで発すると、人の捉え方も違ってくるという意味で。考え方次第で伝わり方も全然違うんだなと思いました。このアドバイスを受けて、怒りの演技でも『怒った!』っていう物が頭に入ってくるぐらいに演じられたらいいなと思いました」
今は、プロとして役を獲得するオーディションに挑戦しているんですよね。
「映画のオーディションには同世代がたくさんオーディションを受けに来ています。人によって全然個性が違うし、自分と共通した部分があっても表現の仕方が全く違っているので、見てしまいますね。台本を使って演技をするときは、相手の方の感情に負けないように感情を出すのがすごく大変です。でも監督やスタッフの方々がすごく真剣な目で見てくださっていて、自分が注意すべき点も指摘してくださるので、毎回すごくためになると思います」

大地伸永
そしてNHK大河ドラマという大きな仕事に繋がりました。
「最初に大河ドラマと聞いたときには“マジ?”って(笑)。学校の先生には、放送後に“お前出てたよな?”って言われました(笑)。実際に撮影現場に入って、現場の雰囲気や、他の俳優さんやスタッフさんはどういう人なのか、そこで仕事をするうえで大事なことや、マナーも知ることができました。でも、演技をしている間は自分がどういう顔をしているのか意識できなくて、出来上がりを見て想像と違っていることがあって。これがどうやったら一緒になるのかなって考えさせられました」
徳川家茂役として馬に乗るシーンもありましたね。
「乗馬の練習も始めてでした。実際に間近で馬を見ると自分より全然大きくて、正直振り落とされたりしないかって心配してました。でも乗ってみると、馬の呼吸に合わせて自分でも操縦できて、馬のことについても知れたし、乗馬を自分の趣味に出来たらいいなと思いました。俳優としての経験が増えて、馬にも感謝したいです」
撮影現場には有名は俳優さんがたくさんいたのでは?
「俳優の方々は、舞台裏ではテレビで観るのとは雰囲気が違っていて。普段リラックスしていても、撮影に入ると風格があって、気持ちも顔も全然違う。そのギャップというか切り替えがすごくて、自分もそういう役者さんになりたいと思いました」
俳優としてのスタートを切った大地くん。普段の生活ではどんなことをしていますか
「小説を沢山買って読んでいます。マンガも好きなんですけど、小説は文字だけでもどんどん想像できて入り込めるので、今は小説のほうが好きです。俳優の仕事は、台本に書かれた言葉をひたすら読んだり、漢字を覚えたりしないといけないですし。小説を読んで主人公の背景に何があるとか、主人公の周りの人に対しての感情や関係を考えていくことは、社長からも宿題として出されてます。最近では有川浩さんの『キケン』が面白かったです」
今後、俳優としてどんな作品に出たいですか?
「とにかくアクション系をやりたいです。目標の俳優は佐藤健さんと小栗旬さんなんですが、佐藤健さんは以前『仮面ライダー電王』に出ていて、僕はちょうどベルトが出るたびに買っていた世代。最近も映画『るろうに剣心』ですごいアクションを見せていて、どうやって練習をしたのだろうかと思いました。小栗旬さんは『クローズ』で演じていたケンカのアクションがすごくカッコよくて。こんな風に体を使ったアクションもやってみたいです。そしてその先には『仮面ライダー』に出たいです。そのためにはもっと身長を伸ばさないと。あと10センチは欲しくて、187センチのお父さんを越したいです」

インタビュー・終
撮影/mika(f-me)

大地伸永くんが所属する東宝芸能が『東宝芸能創立50周年!!新人男女募集オーディション』を開催中
応募はここから!

Profile

大地伸永
だいち・のぶなが●2001年2月26日生まれ、埼玉県出身。2014年『東宝芸能創立50周年!!新人男女募集』で同事務所に所属。2015年NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第21回に徳川家茂役で俳優デビュー。

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