川島海荷 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「川島海荷」

2017/02/23

「一つできたと思っても、次の課題がやってくる。終わりのない世界だけど、それを乗り越えたら何かがある」

川島海荷

撮影/mika 取材・文/斉藤貴志

昨年10月から日本テレビ朝の情報番組『ZIP!』の総合司会を務め「朝の顔」になった女優・川島海荷。3月、浅草にオープンする小劇場『浅草九劇』の杮落とし公演『あたらしいエクスプロージョン』に出演。さらにドラマ『北風と太陽の法廷』で元ヤンの子持ち妻を演じるなど、新たなチャレンジを続けている。ユニット9nine在籍時代から、女優、大学との両立を果たしてきた努力家の芸能活動への想いを聞いた。
川島海荷
──『ZIP!』の総合司会を始めて半年ほどになりますが、朝の情報番組のレギュラーという生活サイクルにはすぐ慣れました?
「今も常に試行錯誤している感じです。最初のうちはドラマなどの作品は入らず『ZIP!』だけだったので、比較的自由気ままでしたけど、今は撮影や舞台の稽古なども入ってきていて。慣れてきつつも毎回新しいことが起きています。でも、朝起きるのはそんなに苦ではなくなってきました」
──朝は何時起きなんですか?
「午前3時です。夜は撮影とかが入ってなければ、9時か10時に寝ています。人間、6時間は睡眠をとらないといけないと聞いて、逆算しました」
──今みたいに舞台の稽古が入ると、なかなかそうもいかないのでは?
「『ZIP!』が終わってから少し仮眠をとったり、寝られるときに寝ています。そこはあまり神経質にならないようにしていて。『こうしなきゃいけない』っていうルールを作っちゃうと、できなかったときの罪悪感で悪循環になりそうだから。そのときの体調に合わせます」
──生活のなかで気をつけることも増えました?
「お酒を全然飲まなくなりました。20歳になってから飲む機会ができて、夜に出掛けることもありましたけど、今は平日はほぼ出掛けなくなりましたね」
──演技や歌の仕事の場合は台詞を覚えたり練習したりして臨むんでしょうけど、MCの場合は事前にどんな準備をするんですか?
「毎日、コーナーのリハーサルはあります。私はVTR読みをやらせてもらうこともあるので、確認のために少し早めにスタジオで入って練習します。原稿は毎日、その日の朝にもらうので、本番前に2回くらいは読むようにしていて」
川島海荷
──2回で完璧にできないといけない?
「そうですね。最初は全然できなかったんですけど、日に日に慣れてきて、初見で原稿を読む適応能力はもしかしたらレベルアップしたかもしれません」
──朝の番組ということで、心掛けていることはありますか?
「普通に生活している人の時間感覚を忘れないことです。朝に早起きしすぎていると、7時でも気分的には9時ごろなんです(笑)。だけど世間はまだ7時だから、ハキハキしようとか思います。起きたばかりで観ている方もいるでしょうし、そこでまったりした感じは出さないように。『ZIP!』の放送が終わってからも、9時には12時ぐらいの感覚で、夕方には『もう疲れた。寝なきゃ』みたいな空気を出しちゃっていることがあると、『あっ、まずい!』と思います(笑)」
──この半年の放送で、特に印象深かったことといえば?
「『うみナビ』という自分のコーナーが2週に1回あって、それはすごく楽しいです。単純にロケが楽しいし、トレンドを追って流行りの場所で流行りのことを体験して、スタジオと違って体を動かすことも多いので。生放送だと言葉には特に気を遣いますが、収録のレポートだと、どんなコメントを言ってもいいという気軽さが、楽しさに繋がっているかもしれません。うまく編集して、いつも面白いVTRにしていただけるので大満足です(笑)」
──スタジオとはまた違った一面を見ることができますね。
「あと、すごく良い経験だと思うのが、ハリウッドで活躍されている女優さん、俳優さんにインタビューさせてもらえることです。自分が担当している『REDCARPET』のコーナーで、それはもう、なかなかできないことなので」
川島海荷
──会えて感動した人も?
「皆さん、素敵な方でしたね。今の私の携帯のホーム画面は、エディ・レッドメインさんと撮らせていただいた写真です。私も意識を高めて頑張ろう!と思って」
──何か良いお話が聞けたんですか?
「『役作りをするまでに、いろいろ研究するのが好き』とおっしゃってました。そういうことが俳優としての意識に繋がって、深く追求することで出てくるものがあるんだと思いました。私、インタビューする方とお会いする前に、出演された作品を観るんですが、そうすると感動がより増します。エディさんのときは『リリーのすべて』を観たあとにお会いしたので、『この方があの役をやった人なんだ!』という信じ難い印象がありました」
川島海荷
──海荷さん自身も女優として3月、舞台『あたらしいエクスプロ―ジョン』に出演します。さっき出たように、『ZIP!』に毎日出演した後に稽古で、体力的にはキツイのかなと思うんですが。
「でも舞台の稽古中は、今が何時かもわからないで没頭しますね。必死な部分があって、それどころじゃない(笑)。あまり辛さも感じない。アドレナリンが出ているんですかね?」
──舞台は『高校中パニック!小激突!!』以来、3年ぶりになりますが、前回から舞台の面白みは感じていました?
「いやー、まだまだです。舞台って観ているときは衝撃的ですごく楽しそうですけど、やってみると全然違います。私はまだまだ楽しんでできる感じではないですね。もともと映像のお仕事が多かったので、舞台だともっとパワーも要るし、声も出さなきゃいけない。そんなに余裕がないです。もっと自信を持ってできるようになれたらと、常に思っています」
──劇団『ベッド&メイキングス』の公演で、稽古場も独特の感じもあったりしますか?
「演出と脚本が同じ方なので、台本を作りながら演出していくんですね。最初に完成台本がないというのは初めてでした。(そういうスタイルは)私はやりにくいともやりやすいとも思わなくて、変わらないのですが、いまだに台本が日々変化していることにちょっと焦ります(笑)。『初日まであと何日? 大丈夫かな?』って。でも、ベッド&メイキングスではそういう作り方は結構あるみたいなので、皆さんに頼っています」
──『あたらしいエクスプロ―ジョン』は邦画初のキスシーンを巡る物語ということで、戦後の1946年が舞台のお話なんですよね?
「終戦直後の日本、重いテーマも秘めていますが、暗い雰囲気ではないです。衣裳はボロボロだったり、メイクとかも戦後ならではの感じになると思います」
川島海荷
──「余裕がない」とのことですが、どんなことが課題になっています?
「キャストが6人だけで2時間くらいの舞台なので、1人1人の出番がすごく多いんです。お芝居にスピード感もあって、そこに付いていく反射神経みたいなところは鍛えられています。この作品は新しい劇場『浅草九劇』の杮落としになるのですが、100席ぐらいの小さな劇場で、お客さんの近くで地声で演じるのも、ドラマとは全然違うところですね」
──そして、3月に『金曜ロードSHOW!』で放送されるドラマ『北風と太陽の法廷』にも出演。こちらは元ヤンで子持ちの妻役。ビックリした台詞もありました?
「ずっと『○○じゃねーよ!』とか言って、常に暴言を吐いている感じです。トゲはありますけど、芯には熱い気持ちがある子なのかなと思いました。ただ、台詞には常にビックリしました。なかなか使わない言葉ばかりで」
──海荷さんのイメージとは違いますね。
「でも、私も小さい頃はそういう言葉を使っていたと思います。性格はちょっと荒めだったので(笑)。自己チューで口もめちゃくちゃ悪くて、男の子を泣かせたりしてました(笑)。そういうところも、なくはないなと」
──へ〜、想像つきませんね(笑)。そんな役を演じるときのポイントは?
「普段の態度がいちいち大きいんですよね(笑)。これまでお母さん役もあまりなかったんですけど、子どもに見せるやさしい姿とのギャップを出せたらいいなと思いながらやっていました」
──確かにドラマの場面写真を見ると、睨みつけるような怖い顔もありつつ、子どもと一緒の写真ではやさしい笑顔を見せていて。
「意識して切り替えるようにしました。そこがこの役の魅力なので。子どもはそんなに得意でなかったんですけど、息子役をやってくれた子がすごくかわいくて良い子で、仲良くなれました。最初から仲良くしようと思って、待ち時間でも近くにいるようにしたので、良かったです」
川島海荷
──昨年春に大学を卒業して、夏には9nineも卒業。今現在はいろいろ新しいチャレンジの時期という感覚ですか?
「まず『ZIP!』自体が大きなチャレンジで、毎日の放送で様々な経験を積みながら、また別のところでも自分の幅をもっと広げていけたらと思います」
──小学生の頃から芸能活動をしてきた海荷さんも、今改めてこの世界の魅力を感じますか?
「本当に終わりのない世界というか。ひとつできたと思っても、またできないことがやってくる。いつも課題がある感じです。楽しさだけではうまくいかない大変なときもありますけど、それを乗り越えたら何かある。常に新しいものを求めているところはあります」
Profile
川島海荷(かわしま・うみか)●1994年3月3日生まれ、埼玉県出身。スカウトをきっかけに芸能界入りし、2006年女優としてデビュー。以降、ドラマ『ブラッディ・マンデイ』(TBS)、『ぴんとこな』(TBS)、『花燃ゆ』(NHK大河)、映画『私の優しくない先輩』、『怪物くん』、『星守る犬』などの作品に出演。2016年3月に明治大学文学部を卒業、同年7月ガールズパフォーマンスユニット9nineを卒業。2016年10月より、日本テレビ系情報番組『ZIP!』(毎週月〜金曜日5:50〜8:00)に総合司会として出演中。
ベッド&メイキングス第5回公演『あたらしいエクスプロージョン』
3月3日(金)〜3月21日(火) 浅草九劇
作・演出:福原充則
■出演:八嶋智人/川島海荷/町田マリー/大鶴佐助/富岡晃一郎/山本亨
あたらしいエクスプロージョン
敗戦から一年を経ずして公開されたある青春映画に、邦画初のキスシーンが収められていた。これにより秘め事、芸者遊びの枠の中で語られてきた「口づけ」が、恋人達の愛の証「キス」として日本に浸透していく。お互いの愛情をより気軽に表現する方法を手にした人々…。
この国により多くの「愛」が燃え上がっていく…。
邦画初のキスシーンを演じて、日本の愛の発火者となった男女2人の映画俳優を中心に、“邦画初”の肩書きを狙う監督と他の映画屋達、キスによってアメリカ文化を浸透させようとしたGHQ、終戦から立ち上がろうと歯を食いしばる市井の人々達の思惑が絡み合いながら展開する、史実を元にしたフィクション。人を愛することの尊さと馬鹿馬鹿しさが炸裂する物語。

公式サイト: http://asakusa-kokono.com
デビュー×レプロエンタテインメント『2017年4クールオーディション』
第1弾“春の新スタート! 未来のスター大募集!”
2017年4クールオーディション
川島海荷、内田理央、マギー、菊地亜美、久間田琳加、中村蒼、稲葉友ら、今注目の若手タレントが数多く所属する芸能プロダクション「レプロエンタテインメント」とオーディション情報サイト「デビュー」がコラボし、2017年の年間を通して4クールにわたる『特別オーディション』を実施。
第1弾は“春の新スタート! 未来のスター大募集!”と題して、俳優・女優・モデルを目指す中高生(12歳〜18歳までの男女)に限定して募集。芸能活動やレッスン等の未経験者も大歓迎!!
応募〆切は2017年2月28日(火)まで!!

オーディション応募の受付は終了しました。

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