ばってん少女隊 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「ばってん少女隊」

2016/04/20

「みんなの可愛さと、曲がカッコイイところと、この組み合わせのバランスがとってもいいんです!」

ばってん少女隊

4月20日にシングル『おっしょい!』メジャーデビューを果たす、“スターダストプロモーション100年に1組の逸材”ばってん少女隊。「ももいろクローバーZ」、「私立恵比寿中学」、「チームしゃちほこ」、「たこやきレインボー」に続くアイドルグループとして、地元福岡を拠点に活動中の彼女たちの魅力を徹底解剖。“逸材”のワケが明らかに!?


希山 愛

希山 愛

新日本プロレスに許可を得て、棚橋弘至選手から拝借した“100年に1組の逸材”が、グループのキャッチコピーになっていますが、自分たちのどの辺が“100年に1組”っぽいと思いますか?
上田理子「振付や歌がアイドルというよりロックな感じで、他にあまりいないかなーと思います」
西垣有彩「みんなの可愛さと、曲がカッコイイところと、この組み合わせのバランスがとってもいいんです!」
やっぱり自分のグループながら、メンバーは可愛いと。
西垣「可愛いです! スバラシイ。もう、美人さんが集結しています!」
上田「誰目線?(笑)」
西垣「特に(希山)愛ちゃんは最初見たとき、“わーっ!!”となりました。大人だなぁって」
希山 愛「私たちメンバーは、中学1年生から高校2年生まで居るので、年齢はけっこう離れていますけど、みんな仲良くて、一緒に遊んで盛り上がります」
最年少の蒼良さんから見たら、他のメンバーはお姉さん的な感じ?
星野蒼良「そうですね……」
上田「ホント? ホントに?」
星野「ダンスでは愛ちゃんは頼りがいがあります。愛ちゃんが勉強しているときも、いかにも“高校生”って感じがします」
上田「よく『わからーん! 0点だ!』って叫んでますけどね(笑)」
希山「勉強は苦手なんです(笑)。小学校からずっとそう。勉強するんですけど、わからなくて……いつもテスト前に“あーっ!”となっています」
春乃きいな「逆に、蒼良ちゃんが最年少なのに、一番しっかりしています。みんながバカなことを言っていても、冷静にツッコんできたり(笑)。トークをまとめてくれたりもします」
星野「やった!」

上田理子

上田理子

『Deview/デビュー』初登場ということで、まずはみなさんのことについてお聞きしたいのですが。それぞれメンバーの“逸材”だと思うところはありますか?
上田「ありっさー(西垣)は存在が非凡すぎます(笑)」
春乃「キャラがすごい」
西垣「んー。そんなことはないです〜」
瀬田さくら「撮影中や移動中に急にミュージカルを始めます(笑)」
希山「自分でお話と歌を作って」
春乃「『ダーッ!』と言って幕を上げて(笑)」
西垣「やっぱりミュージカルは大切なものであって、皆さんの心を成長させるものだと思うのです」
上田「さっきもヘアメイクしていたら、ありっさーがいきなり入ってきて、何だろう?と思ったら、『りっちゃん、あなたは今日からジョセフよ』と言われました(笑)」
西垣「ジョセフというのは、ミュージカル『バリー・フラナガン』の主人公のおばあちゃんです」
その話を聞くと長くなりそうですが(笑)、そういうのが急に思い浮かんで、やりたくなるんですか?
西垣「何なんでしょう? 私、習字を習っていて、漢字を思い描いたままに書くので。“人”とか“母”とか、意味を考えながら書こう……みたいのがあって。先生はいつも大絶賛なんですよ、“ありさは才能がある”って(笑)。だから歌もすぐ浮かんで、即興で歌えるんです」

春乃きいな

春乃きいな

わかるような、わからないような……(笑)。
上田「あとは、さくらちゃんはありっさーとまた違う不思議さがあります」
春乃「自分の世界を持っています」
星野「たまに怖いことを言うよね」
上田「テレビで怖い話の特集をやっていて、“ドアを開けたら人の顔が……”という話があったんですけど、さくらちゃんは『その人のまつ毛を抜きたくなる』と言うんですよ(笑)」
瀬田「最初は“怖い”と思うんです。けど、しばらくじーっと見て異常がなかったら、まつ毛を抜いたり、ほっぺをつねったりしたいなーって」
春乃「普通、ドアを開けて人の顔があった時点で、逃げ出しちゃうと思うんですけどね(笑)。じっと見ている時点からムリ」
瀬田「何となく触りたくなります(笑)」
さくらさんに怖いものはないんですか?
瀬田「ハトとニワトリが怖いです! あと魚が怖い。食べるのも苦手です」
では、理子さんについては、どんなところが“逸材”だと思いますか?
春乃「親しみやすいし、盛り上げてくれる感じです」
希山「テンションが高いよね。常に『ワーーッ!』って騒いでる」
瀬田「何言っているのか、わからなくなるけど(笑)」
春乃「絶対こうしながら(手を叩く)しゃべるよね」
瀬田「何とかでね(パンパン)、それでね(パンパン)……って」
上田「表現のために手を使うんです! 言葉が出ないとジェスチャーで届けようとします」

瀬田さくら

瀬田さくら

きいなさんの逸材ぶりは?
瀬田「ヘルメット!」
春乃「ホントそれ言うの、もうやめようよ」
希山「勉強ができます。頭がすごく良くて、漢字の意味とか教えてくれます」
西垣「“円柱の体積と表面積を求めましょう”という問題があって、答えが合わなくて『わからないなぁ』と言ってたら、教えてくれました」
春乃「約分が間違っていました」
西垣「そう。『約分が違ってるよ』って、1からちゃんと計算して、どこが間違っているか、教えてくれたんです!」
春乃「ありっさーは常に約分が間違っています(笑)」
蒼良さんは、さっき出たように、最年少なのにしっかりしているとこですかね?
瀬田「テストの復習をよくしています」
希山「几帳面だなと思います。一緒に泊まったときも、ちゃんと次の日の準備をして寝るし」
星野「だって、そうせんと次の日どうする? 寝坊してさ、“わー、間に合わん!”となったらどうする?」
愛さんは翌日の準備はしないで寝るんですか?
希山「あまりしないです(笑)」
上田「愛ちゃんは、夜になると8時半ぐらいから眠たそうな顔をしていて(笑)」
星野「お風呂に入る前から眠そう」
瀬田「わりと早めに寝るのに、起きるのは……」
星野「一番遅い(笑)」
希山「今朝もちょっと寝とったら、みんなもう布団とかたたみよって、アセってたら、『もう出ます』という」
上田「こんなフワッとした感じなのに、ダンスはすごく激しくて」
春乃「キレッキレ!」
西垣「上手だよね〜」
希山「ダンスは楽しいです」
西垣有彩

西垣有彩

そしていよいよメジャーデビューとなりますが、インディーズデビューのときとは環境も心持ちもだいぶ違いますか?
春乃「すごくたくさんの人が関わってくれている感じがします。それに応えるようなパフォーマンスをしていかないといけないと思います」
上田「レコーディングでも今までより『いろいろな表情をつけて歌って』とか、バリエーションがすごく多くなって」
瀬田「ジャケット写真もいろいろなパターンで撮影していただいて、『ポーズをこの角度で』とか細かくなった感じでした。やっぱりメジャーデビューとなると規模が大きくなるから大変ですけど、その分の責任を持って頑張りたいなと思います」
デビュー曲のタイトルの『おっしょい!』は、福岡の山笠祭りの掛け声なんですね。
上田「そうです。山笠は朝早くから始まるのでテレビで観ることが多いんですが、福岡ではずっと流れています」
希山「街が盛り上がる感じがします」
瀬田「私はまだ行ったことはなくて。歌詞にも出てくるどんたく、山笠、放生会のなかでは、放生会で屋台がズラーッといっぱい並んでいるなかから、いろいろ見たりするのが好きです」

星野蒼良

星野蒼良

歌詞には博多弁がいっぱい入ってますよね。関東の人間としては外国語のようにも聞こえるんですが、長崎出身のきいなさんや山口出身の有彩さんはわからない言葉はありませんでした?
西垣「意味は何となく“こういう感じかな”とわかるんですけど、言い回しが大変でした。最初から『どげんこげんもなかとよ』と出てきて、ちょっと戸惑いました。山口では『どげん』も言わないし『こげん』も言わないし(笑)」
星野「ありっさーは最後の『Uh〜おっしょい!』を『おっちょい!』って言ってました(笑)」
西垣「言った?」
星野「言ったよ(笑)」
春乃「『さんのーがーはいっ』は長崎では使いません。メンバーはけっこう使っているので意味は知っていましたけど、初めて聴いたときは、何だろう?と思いました」
スカのリズムはインディーズ時代から取り組んでますが、もう馴染んでますか?
上田「歌がすごい早口で、歌詞を見ながらでもよくわからない感じだったんですけど、自分たちで歌ってみたら、意外とそうでもなくて。初めて聴いたら全然聴き取れないと思います。関東の方とかは、博多弁なうえに速いから」
春乃「方言がわかる自分たちでも、最初は歌詞を見ずに聴いたら……」
上田「“何語?”と思ったよね(笑)」
希山「最初は、かろうじて“ばってん少女隊”とか“放生会”とかが聴き取れたくらい」
上田「ちょっとゆっくりになるあたりがね」
瀬田「でも、最初にインディーズで『ばってん少女。』を出したときは、ダンスも全然ついていけなくて、ガシャガシャガシャーンとなってバラバラでしたけど、テンポが速いのには慣れてきました」

ばってん少女隊
普段、しゃべるのがゆったりな有彩さんも歌うときは早口に?
西垣「そうですね」
5人「えー――っ!?(笑)」
西垣「やっぱり速くなります。ウキウキで。リズミカルなのが好きなんです。ゆっくりも好きですけど、これぐらいノリノリなのも好きで、最初に聴いたときから“あーっ! 来たなー!”と思って、降りてきました(笑)」
メジャーデビューが決まって、夢は広がりましたか?
上田「まだ自分たちの名前が全国に行く実感が沸きませんけど、東京でのプレイベントにもすごくたくさんの方が来てくれて。初めて来てくださった方もいて、“関東の方が知ってくれているということは全国にも広げられるんだな”と思いました」
春乃「メンバーみんなで『いつかヤフオクドームでライブしたい』と話していて。そこに少しでも近づけたらと思っています。一度、先輩のももクロ(ももいろクローバーZ)さんの前座で立たせていただいたので、いつかは自分たちの力で立ちたいなと」
希山「ヤフオクドームを満員にしたいです。横も上も下もまた横も(笑)。いろんな人がヤフオクドームでライブをやられていますが、『ばってん少女隊が一番良かったね』と言われたいです」
上田「4月にZepp Fukuokaでライブをやらせていただくんですけど、Zepp Fukuokaの目の前にヤフオクドームがあるんです。なので、まずはZepp Fukuokaを成功させて、ちょっとでもドームに近づきたいと思います!」

インタビュー・終

撮影/mika(f-me) 取材・文/斉藤貴志 ヘアメイク/池上 豪・青山佑綺子(NICOLASHIKA)

Profile

ばってん少女隊
2015年6月に活動開始、スターダストプロモーション福岡営業所に所属する平均年齢14.0歳の福岡を拠点に活動していくアイドルグループ。ももいろクローバーZ・私立恵比寿中学・チームしゃちほこ・たこやきレインボーの後輩グループに当たるが、“スターダストプロモーション100年に1組の逸材”と自分たちから発信する事で、ただ先輩グループの背中を追いかけるのではなく、自分たちのスタイルでアイドルとして輝いていく事への明確な決意を示している。
≪メンバー≫
希山 愛(きやま・あい)2000年1月10日生まれ
上田理子(うえだ・りこ)2000年11月26日生まれ
春乃きいな(はるの・きいな)2001年7月18日生まれ
瀬田さくら(せた・さくら)2002年2月2日生まれ
西垣有彩(にしがき・ありさ)2002年7月21日生まれ
星野蒼良(ほしの・そら)2003年11月14日生まれ

INFORMATION

メジャーデビューシングル『おっしょい!』
4月20日発売/ビクターエンタテインメント・Colourful Records

『おっしょい!』
【初回限定盤】見んしゃい盤 <CD+DVD>
/1,700円(税込)
『おっしょい!』
【通常盤】聴きんしゃい盤<CD>
/1,200円(税込)
『おっしょい!』
【期間限定生産盤】ホークスとごいっしょ盤<CD>
/1,200円(税込)

地方アイドルがメジャーデビューする際、楽曲は地元色をアピールする場合と、逆に地元色を薄めて全国仕様にする場合があるが、ばってん少女隊は前者。それも極度なほど福岡色を押し出してきた。タイトルから博多山笠の掛け声で、“ばってん、どげんこげんもなかとよ”で始まる歌詞もすべて博多弁。しかも、高速スカコアサウンドに乗って歌われ、一聴して何を言っているのかさっぱりわからない。だが、そこで平均年齢14歳の少女たちの無垢そのものヴォーカルが立ってくるのが面白い。ヘッドバンキングも入ってバリバリなのにどこか牧歌的で、東京発のアイドルにない味わいが最大限に生きた。作詞・作曲・編曲は木村カエラもプロデュースする渡邊忍(ASPARAGUS)。

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