【 BOYS☆インタビュー】岡田 将生 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「岡田将生」

2011/04/18

“すごいキャラクターを演じることになった”というのが率直な感想でした。

岡田将生
【特別企画! BOYS☆インタビュー】
手塚治虫さん原作の漫画『ブラック・ジャック』の主人公が無免許医師になった背景をオリジナルストーリーで描くドラマスペシャル『ヤング ブラック・ジャック』(日テレ系)。若き日の“ブラック・ジャック”時生を演じる岡田将生くんが、作品に懸ける熱い想いや話題の特殊メイクにまつわるエピソードなどを、たっぷりと語ってくれました!



Q 最初にオファーが来た時の率直な感想を聞かせてください。

岡田将生

岡田将生 撮影/加藤千絵(CAPS)

  「“すごいキャラクターを演じることになった”というのが率直な感想でした。もちろん、原作も知っていたので、ある意味挑戦だなと思いながら。スタッフの方々とお会いしてお話を聞いていると、皆さんとにかく“ブラック・ジャック”好きな方ばかりで、熱く話されるのを聞くうちに、ちょっとプレッシャーにもなりましたが(笑)、それに応えたいとも思いましたし、演じるうちに僕も“ブラック・ジャック”のことがどんどん好きになっていったので、この作品に参加できて良かったと思っています」

Q 医療ドラマは初めてだと思いますが、苦労したことは?

「医療ドラマを観ていると、焦りながら難しい専門用語を話すみたいなシーンがあったりするので、それが大変そうだなと思ったんです。僕は結構かむ方なので(笑)。でも、ブラック・ジャックは焦る場面がないのでひと安心というか……良かったです! 以前、ドラマをやっていた時は“NG王”って言われるくらい出していたんですけど、今回は大丈夫でした(笑)」

Q ただ、物語の終盤では感情を爆発させるシーンもありますよね?

「あのシーンは演じる上で一番の山場でしたね。スケジュールを渡されて、そのシーンの撮影日が決まった時から“この日が来なければいいのに”って思うくらい(笑)、プレッシャーでした。でも、原作ではブラック・ジャックが苦しむ場面ってあまりないはずなので、この場面は今作にとって大事なシーンだなと」

岡田将生

ドラマスペシャル『ヤング ブラック・ジャック』より一場面

Q 特殊メイクも話題になっています。

「原作の(顔の半分に移植された)肌の色は青ですけど、今回は茶色です。準備に1時間程度かかるので、皆さんより少し早く現場に入ってました。自分ではとてもリアルで良い感じだと思っています。メイクしたままの格好で普通に外歩いたり食事に行ったり」

Q みんな驚いてませんでした?

「変な目で見られることもなく……って、本当ですよ! お店の人も“何食べますか?”って普通に聞いてきましたし(笑)。恥ずかしい部分もありますけど、結構似合ってるなって。そう思わないと演じることできないですし、自分に自信を持ちながら“イケてる、イケてる”と言い聞かせながら……恥ずかしい(照笑)」

Q 役作りでしたことは?

「縫合手術の練習をしました。最初は先生に指導していただいて、その後は家で糸を使っての自主練習。監督からは“スピードよりも正確さを”と言われていたので、焦らずゆっくり的確に。それと、カッコ良く見せることも意識しました。具体的には動きにメリハリをつけたりとか。糸を引っ張るときも、ピッと引っ張って一瞬留めたりするだけでも変わると、先生に言われていたことを意識しながら」

Q ドラマ『オトメン(乙男)』(2009年、フジ系)のイメージもあって、器用な印象がありますが?

岡田将生

ドラマスペシャル『ヤング ブラック・ジャック』より一場面

「不器用ですね。『オトメン』の時も苦労しました。でも、あの時の苦労が今回は少しだけ生かされている気がします」

Q ちょうど『オトメン』をやっている頃、演じる上で「自分で考えて発見したことを大事にする」ことを心がけていると話していましたが、変化は?

「もちろん今でも考えますが、最近になって、そればかりじゃダメだなとも感じています。日々、新しい発見が生まれるので、ひとつのことにこだわらずに、できるだけ大きな視野で、人とちゃんと話せるようになってから、少しずつ役をつかんでいくのが大事なのかなという風に思っています」

Q 撮影を終えて、作品への手応えは?

「あまりこういうことは言わないんですけど……今回はとても良い作品になるという自信があるというか……。もちろん、良い作品になっていると思わなければいけないんですけど。ただ、今回はそう思いたいという気持ちが特に強いです。観てくださる方がどう思うかはわからないんですけど、ちょっといつもの岡田将生とは違うとは思ってもらえるんじゃないかと」

Q 以前、時間ができたら海外旅行に行きたいと話していましたが?

岡田将生

ドラマスペシャル『ヤング ブラック・ジャック』より一場面

「まだプライベートで実現できていないので行きたいですね。世界遺産とか見てみたいです。自分の目で見て何か感じることができれば、仕事に役立つと思いますし」

Q 最後に、芸能界を目指す人にメッセージをお願いします。岡田君との共演を夢見ている人もいると思います!

「僕で良ければ……(笑)。まずは自分を大切にすることだと思います。そして、自分の意見を持って、それをきちんと話すことができれば。あとは人との出会いですね。僕が最初に向き合ったのがマネジャーでした。今もマネジャーを大事にしていますし信頼してるので。それが僕の原点です」

取材・文/樋口俊介(日刊編集センター)



おかだ・まさき●1989年8月15日生まれ、東京都出身。スターダストプロモーション所属。2006年にデビュー後、翌年に出演した映画『天然コケッコー』やドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジ系)で一躍注目を集める。10年は『告白』『悪人』ほか4本の映画に出演し、「第34回日本アカデミー賞助演男優賞」を受賞。年内は5/28に『プリンセス トヨトミ』、秋に主演映画『アントキノイノチ』、来年は『宇宙兄弟』の公開を控える。


ドラマスペシャル『ヤング ブラック・ジャック』
4/23(土)午後9:00〜11:08 日テレ系
子供のころ、母と共に爆破事件に巻き込まれながらも一命をとりとめた医大生・時生(岡田将生)は、当時の姿のまま人工冬眠状態を続ける母を目覚めさせる方法を探していた。ある日、時生は通りで倒れて心肺停止状態に陥った女性を適切な応急処置で救う。居合わせた医大生の優奈(仲 里依紗)は、時生の鮮やかな処置に驚く。その後、優奈は時生が訳あって病院に行けない患者を無免許で治療していると知り……。

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