前原滉 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「前原滉」

2024/02/01

「TSALでちゃんと悔しい思いをしておいたことが活きている。その悔しさが『らんまん』で成仏したのかな」

前原滉撮影/厚地健太郎 取材・文/児玉澄子

2023年はNHK朝の連続テレビ小説『らんまん』波多野泰久役の好演が大きな反響を呼んだ俳優・前原滉。大作映画『沈黙の艦隊』で主要キャストを演じ、今年3月にはシェイクスピア戯曲に挑むなど、今や演技の世界で着実にポジションを築いている。そんな彼の原点は所属事務所が運営する俳優養成/演技研究所「トライストーン・アクティングラボ」だが、つい最近も初心に帰る出来事があったとか。2024年もさらなる飛躍が期待される若き名バイプレイヤーに話を聞いた。

前原滉

──先日、Xで「家族が増えました」と公表されていましたね。

「そうなんですよ。4ヵ月の女の子の猫で名前はボス。うちに来たばかりの頃は先住猫のルイージ(13歳・オス)がシャーシャー言っていたので、寝る時はケージに入れていたのですが、だいぶ慣れたみたいなのでこないだ出したんです。だけどやっぱり心配で3時間に1回くらい起きちゃって。したことはないですが、子育てに近いのかなって思いました(笑)」

──3月には舞台『リア王』が控えていますので、体調もお気をつけください。映像の仕事が充実する中、毎年1作ペースで舞台にも出演されていますが、舞台にはどんなやりがいがありますか?

「舞台は経験値もまだまだですし、小手先の芝居では通用しないことをいつも痛感します。映像はカメラがあるので視点の置き場もある程度わかるんですが、舞台はいわばお客さんの目がカメラ。下手に計算しても全部見られているわけで、結果、今はまだとにかく剥き出しに芝居するという方法にしか至れてないです」

前原滉

──映像とは似て非なるものなんですね。

「映像で演技をしている時って、役に100%なりきれているわけではないんです。どこか演出のことを考えている自分もいるし、カットがかかったら感情も切り替えなければいけない。最近は"役と自分の一番いいバランス"ってどこだろう? と考えることが増えました。そういう意味では舞台は幕が上がったら素の自分に戻る瞬間がないので、映像演技にも通じるヒントが何かしら掴めるような気もしています」

──『リア王』ではリアを陥れるオズワルドを演じます。初のシェイクスピア戯曲に挑む思いはいかがですか?

「段田安則さんがどんなリア王を作り上げるのかワクワクしますね。段田さんとは舞台『セールスマンの死』でもご一緒しましたが、お芝居がとてつもなく素晴らしくて。また演出がショーン・ホームズさんなので、一筋縄ではいかないシェイクスピアになるんじゃないかと楽しみです。ちなみにショーンさん演出の舞台はこれが4作目(『FORTUNE』『セールスマンの死』『桜の園』)。もはや"ショーンの劇団員"って思っています(笑)」

前原滉

──キャリアを重ねると再共演や再タッグも増えると思いますが、やはりうれしいものですか?

「もちろんです。だけどなぜ呼んでくれるのかぜんぜんわからなくて。一応、ショーンさんにも聞いたんですけど、『滉さんは乗り物に乗るのが上手だから』とジョーク? で返されました(笑)。もしかしたら僕の前世が(ショーンと同じ)イギリス人だからなのかな、と思ったりもするんですけど」

──前世がイギリス人!?

「占いで言われたんです(笑)。去年の3月頃、たまたま縁が合って面白そうだなって僕も行ってみたんです。そうしたら『メガネをかけてるイギリス人が見えます』と言われまして。そのほかにもけっこう良いことを言われたので、良いことはなんとなく信じてます(笑)。昔は『占いなんて…』というほうだったんですが、30代になっていろんなことを柔軟に受け入れられるようになったのかなと思います」

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トライストーン・アクティングラボ
2024春(5月スタート)レッスン生募集

小栗旬や田中圭、綾野剛、木村文乃、坂口健太郎、間宮祥太朗、赤楚衛二、原菜乃華といった、人気・実力を兼ね備えた俳優が所属する芸能プロダクション、トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所。演技の未経験者から、演技術の向上を目指すプロの俳優まで、幅広く門戸を開いている。講師陣は多数の俳優を指導してきたエキスパートぞろい。また、映画や舞台の製作者、監督、演出家、俳優などによる特別講義も実施している。映画『クローズZERO』シリーズや『ルパン三世』そして『新宿スワン』といった大型映画を自社製作しているのもトライストーン・エンタテイメントの特色。TSAL生にもこれらの作品への出演の機会を提供している。もちろん、外部の映画、ドラマ、舞台のオーディションへも積極的に送り込んでおり、TSAL在籍中から俳優として現場に入る人は多い。レッスンで有望と認められたり、人一倍の努力が評価された場合には、トライストーン・エンタテイメント所属に向けて推薦が受けられる。当インタビューの前原滉も、演技未経験でTSAL入所〜レッスンを経てトライストーン・エンタテイメントに所属をした一人であり、若手バイプレーヤーとして注目の東野絢香もTSALで芝居を磨き、トライストーン・エンタティメントに所属した女優である。

トライストーン・アクティング・ラボの詳細は下記まで
TEL:03-5433-2195
WEB: http://www.tristone.co.jp/tsal/

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