私立恵比寿中学 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「私立恵比寿中学」

2016/11/16

「ちょっとずつみんなと一緒に成長できているんだなと思うと、一瞬一瞬が転機なんですよね」

私立恵比寿中学

撮影/草刈雅之 取材・文/三沢千晶

「king of 学芸会」の異名を掲げて活動する8人組アイドルグループ・私立恵比寿中学(通称:エビ中)が、ベストアルバム『「中卒」〜エビ中のイケイケベスト〜』、『「中辛」〜エビ中のワクワクベスト〜』を同時発売! ベスト盤のなかからメンバーイチオシの楽曲やエビ中の活動を通して転機になったことなどを語ってもらいました。さらに、現役中学生が不在となったエビ中の2016年は、どんな1年だったのか!?
私立恵比寿中学
真山りか
――メジャーデビュー後の、初のベスト盤がリリース。どんな想いがありますか?
廣田あいか「2016年はメジャー5年目っていうこともあり、10枚目のシングルも出して、区切りもいいタイミングでのベスト盤なのかなって思いました。振り返ってみると、1年に2枚シングルをリリースしていた計算になるし、“あ、こんなにやっていたんだ”っていうのをすごく感じました」
安本彩花「確かに。5年目だし、シングル10枚出したもんね〜。今、あいかに言われてそっか〜ってなったけど、私たち的にベスト盤を出すっていうのが、ぜんぜん実感ないよね」
廣田「かほりこ(小林歌穂&中山莉子)はさ、今回のベスト盤出すにあたって、8人バージョンの歌割りで録り直したよね。どうだった?」
中山莉子「ライブでは何回も歌っている曲だけど、CDとして残るってなると、ライブのときのテンションとは違うから、特に『仮契約のシンデレラ』の冒頭のセリフとか難しかったです」
――ベストアルバムジャケットのテーマが“まだまだ嫁ぎません。まだまだ稼ぎます”ということで、ウェディングドレスや白無垢、インドの民族衣装サリーを着ていますね。まさかこんなに早く花嫁衣装を経験するとは(笑)。
真山りか「ウェディングドレスは、今までも撮影とかでウェディング風みたいなものがあったり、意外と着慣れてるんですよね」
――今の衣装もウェディングドレス風だしね。
真山「この衣装はウェディングドレスを意識している衣装なんです。でも、白無垢は日本人として着る前から特別感がありました。しかも重くて重くてすごく大変でした」
柏木ひなた「重くて大変だったけど、着ている間だけはちょっとおしとやかというか、落ち着いた雰囲気になって、いつものエビ中じゃない感じでした(笑)」
真山「私、暴れて怒られました! 1人だけ着物がずっと乱れていて、着付けの先生が付きっ切りで、乱れたらすぐ直す……みたいな感じでした(笑)」
廣田「素敵だなって思ったし、写真でみてもすごいなって思ったけど、着ている最中は想像以上に重たくて、体が曲がらなくて、何もできないって感じでした」
私立恵比寿中学
安本彩花
――自分の結婚式ではどうする? 今回の撮影で、ウェディングドレスも白無垢も両方体験しましたが。
真山「私は、撮影の日に両親に『今日、白無垢着るよ』って言ったんです。そしたらちょっと寂しそうなLINEが来たから、いつかは着ることになるのかな?って思っています」
安本「私、自分の結婚式はジャージがいい!! それくらい白無垢はつらかった〜(笑)」
柏木「今まで誰もやったことないんじゃない?」
廣田「初めてのジャージ婚だね!」
――「中辛」のほうに収録されている新曲『サドンデス』は、今注目のアーティスト岡崎体育さんプロデュース。ドラマ仕立てでラストはけっこう感動的でした。
柏木「そうなんですよ。劇みたいになっていて最後感動するっていう」
廣田「“終わりよければすべてよし!”みたいなね。さすがだな〜って思いました。メロディもすごく好きだし、最近まさにブームの岡崎体育さんということですごく嬉しかったです。実際にレコーディングのときはディレクションもしてくださって、それぞれ岡崎体育さんと会話しながら楽しんでできたと思います」
――今回のベスト盤収録曲の中で、みなさんそれぞれ特に想い入れのある曲を教えてください。
廣田「え〜〜。迷うな〜」
真山「私は『金八DANCE MUSIC』。この曲が入ったアルバム『金八』が発売されるときに、私ちょうど社会人と学生の狭間だったんです。リリースされた後にすぐ高校を卒業して、プロ中学生になるタイミングで。そのときに思ったのが、これからは何も武器がないなって。とりあえずがむしゃらに頑張りたいんだけど何を頑張ればいいのかわからないってときに、ギロッポンジャンプを無我夢中に跳んでいたら、“ジャンプすごい子”みたいな感じでいろんな方が認知してくださったんですよ。それがすごく嬉しかったなって。逆にライヴではそこは絶対に気合いを入れなきゃいけないというプレッシャーもあるんですけどね。でもライヴのセットリストにあったら絶対に頑張れる曲だし楽しい曲です」
――ジャンプ力がついたんじゃない?
真山「つきましたね。家でも筋トレのあとに必ずジャンプしています。筋力って1日やらないと3日分衰えるって言うじゃないですか。なので、痛めないように気をつけながら一生懸命跳んでいます」
安本「私は『大人はわかってくれない』という曲なんですけど、大人に反抗する中学生のグレた感じというか、ちょっと不良って感じがするんですよ。当時の私は、グレた曲ってそんなに得意じゃなかったし、ロックテイストの曲もそんなに聴いたこともなかったんです。でも、グレてる人が清純になるのは難しいけど、普通の人がグレるのはできるだろう!って、ちょっと甘く見ていたんです。で、いざレコーディングに臨んだら、なかなか難しくて。なので、この曲でグレというか、不良をすごく勉強しました」
一同「(笑)」
私立恵比寿中学
廣田あいか
――どんな勉強したの?(笑)。
安本「私のイメージの中の不良って、頭を金髪にして、頭をブンブン振ってっていうイメージだったんですけど(笑)」
廣田「いや、ブンブン振ってないでしょ。頭振ってたら、不良じゃなくて楽しい子だと思う」
真山「獅子舞みたい(笑)」
安本「でも、この歌詞をよくよく読んでいくと、不良の方って意外と冷静に考えているな〜と思って。いろんな想いがあって、ちゃんと大人に反抗しているんだなって、すごく勉強になりました」
一同「あははは!(大ウケ)」
真山「いつの間にか不良の歌になっちゃっているけど、本当は反抗期の歌ですからね(笑)」
――ぁぃぁぃは?
廣田「私は『ラブリースマイリーベイビー』です。これは、こんなに歌のパートをもらえるとは思わなかったので、個人的にただ嬉しかったんです。アイドルっぽい曲で歌えて嬉しいなって。アイドルって、曲中にしんみりしたパートがあって、みんなに見てもらって……っていうイメージが私の中ではあるんですよ。だから“私ちゃんとアイドルやってる!”って思える唯一の曲です」
柏木「私のイチオシは『梅』です」
中山「あ……」
柏木「あ、かぶった?」
中山「うふ。いいよ、いいよ!(笑)」
柏木「ごめんね! この曲で私は<花見といったら 桜/卒業式 桜/ああ いつも 二番手>のパートをレコーディングで歌っているんですけれど、レコーディングした当時はまだ私も幼かったので高音が出ていたんですが、<二番手>の“手”の部分が年を重ねるごとにライブでだんだん出なくなって。それで同じメロディーのパートを持っている(安本)彩花に相談したんですよ。そしたら『後ろからボールをフワッと投げるようにすると声が出るんだって』っていうアドバイスを、彩花のお父さんがくれたんですよ。それがすごく嬉しかったし、実際そうやって歌うと声が出るんですよ!」
廣田「出た!彩花のパパ知識!! ある意味プロデューサーだよね。みんなに参考にしてほしいね、カラオケに行ったときとかね」
――ちなみに莉子ちゃんはどうして『梅』にしようと思ったの?
中山「これは、私がエビ中に入る前に、初めて買ったエビ中のCDなんですよ。それが今回のベストアルバムに入ることになって、録り直して、私の声が『梅』に入ってるってことが嬉しくて『梅』にしようと思いました……」
柏木「すいませんでした!(笑)」
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柏木ひなた
――(笑)。では、改めて莉子ちゃんの想い入れのある曲は?
中山「『I’m your MANAGER!!!』がすごく好きな曲です。作詞のクレジットが“前山田健一・Twitterのみなさん”になっているのがすごくいいな!って思うんです」
廣田「一般の方から募集して、歌詞を考えるプロジェクトの企画をやったんですよ」
中山「ライブのセットリストに入っているとすっごく嬉しい。サビのところとか、中4の今の自分の気持ちをサビにガンと乗せてダンスできるのが気持ちいいんです。だから、その気持ちを忘れないようにこれからもやっていけたらいいなって思っています」
――ベストアルバム発売というのは、アーティストにとっては一つの節目となることだと思うのですが、今までのエビ中の活動を振り返って、みなさんそれぞれの転機になった出来事は何ですか?
真山「やっぱりメジャーデビューして、3人転校(卒業)して、かほりこ(小林&中山)が入ったっていうのは本当に大きな転機だったし、それをキッカケにいろんな成果があったと思うんです。私、日本武道館でライヴをやるのがずっと夢だったんですけれど、それが叶ったのが皮肉にも3人が転校するというときだったんですよね。だから今でも自分の中ではすごく大事にしているライヴなんです。もちろん9人になってつらかったこともあったけれど、今思うと全部幸せだったなと思うし、武道館ライヴでしっかりと区切りをつけられたからこそ、8人でしっかりと走り出せて、今はもうこの8人のほうが長く一緒にいるんだな〜ってしみじみ思いますね。こういう取材のときに質問されて、改めてこの8人になってよかったなって感じます」
――今はどんなところがいいと感じているの?
真山「今は年下のメンバーしかいないけど、年下の子たちにたくさんの刺激をもらっていて。私もこうしないといけないなとか思う部分があったり、ちょっとずつみんなと一緒に成長できているんだなと思うと、一瞬一瞬が転機なんですよね。1日1日一緒に成長して変わっていかなきゃな!って思います」
――やっぱり最年長としての責任感がある?
真山「そんなにないというか、私のほうが引っ張っていってもらっていると思うことのほうが多い。一応、エビ中の中では私が一番お姉さんなので、大人として、私が失敗したことではみんな失敗してほしくないし、逆に私が成功したことはみんなにもやってもらいたいしって、思いながら生活しています」
廣田「はいっ!! わかりましたぁ! 先輩、ついてゆきますっ!」
安本「私は、個人的なことなんですけれど、前山田健一さんと出会ったこと。前山田さんと出会って、自分の印象が変わったんです。それまでは私自身は、個性的ではないノーマルな普通の女のコだと思ってたんですよ」
真山「えっ!?」
安本「いや、思ってたんですよ!(笑)。それが前山田さんと一緒にレコーディングさせてもらえるようになって『すごいキミ、すっごい棒読みだね』とか言われたりして、“あ、私って人とちょっと違うのかな?”と初めて気づきました。そのときに、“あ、自分にも色があるんだな”って思ったんです」
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中山莉子
――自分の個性に気づかせてもらえたんだ。良かったね!ひなたちゃんは?
柏木「転機になったことはいっぱいありますけど、私はやっぱり突発性難聴という病気になって一時期活動を休止したことが大きいかなと。でも病気になってから気づくことが多くて。今まで自分を見つめ直すってことをちゃんとしてこなかったので、自分と向かい合う時間をいただけたというのもありますし、人にあまり相談をしなかったんですけど、これをキッカケにけっこう人に話すようになったし、自分が変われたというのはあります。ネガティブとポジティブ両方持っていていいと思うんですけど、前よりも思考がプラスに働くことが増えていっているのかな?と思います」
――あと、ひなたちゃんは『脳漿炸裂ガール』で映画に初主演したことも大きいのでは?
柏木「大きいです! 映画の撮影期間、エビ中のみんなとは離れて1人でやったことは大きかったです。いつもは大人数でワチャワチャしているのに、現場では1人で役に入らなきゃいけない。主演をやらせていただくのはいろんなプレッシャーもありましたけど、すごく嬉しいことですし自分の中で大切なものになりました」
――莉子ちゃんはどう?
中山「2015年夏の“ファミえん”のレッスンのときからの自分が、すごく大きく変われたなと思っていて。そのレッスンのときに、ダンスのパフォーマンスについて、先生からいろんなアドバイスをもらったことを自分の中ですごく重く考えすぎちゃっていたんですよ。でも、ファミえんが終わって大学芸会では“見返してやろう!”っていう気持ちが自分の中から出てきて。2015年から2016年にかけては自分を大きく変えようとすごく考えた年だなと思います。だから、今年の春ツアーとか、パフォーマンスを自分なりに頑張って、それを見てくれた人が『いいね!』って言ってくれたり、私の小さな変化に気づいてくれたり、そういうのが嬉しかったから、いろんなことをこれからも頑張れたらいいな!って思っています」
廣田「今年、莉子ちゃん自身が高校生になったというのもあって、一気にガラッと変わったなと思いました。ファッションモデルも始めたりして、性格を知っちゃったらそうでもないけど(笑)、女のコらしさというか、可愛くなろうという想いが一番伝わってくるんです。だから、その変わりようはすごいなって思うし、尊敬しています」
――そしてぁぃぁぃは?
廣田「私は、毎日転機(笑)。いつも“今が転機になるように!”と思って生きているのは事実なので、いつも変われたらいいなって思っています」
私立恵比寿中学
――ぁぃぁぃは、ピンチをチャンスに持っていく力を持っている子という印象だけれど。
廣田「安全がキライなタイプだし、自分のことは破天荒だと思っているので、山あり谷ありじゃないと生きている気がしないんです。だから何かをしていたい。今までも大きな転機はたくさんあったけど、振り返ってみると、そのときには大きく思えた変化が今思うとそうでもないなっていう自分になれてきていることが一番の変化かな。そのときは大きな悩みでも、今思えばちっぽけだったりね。そういうことをこれからも続けていきたいなって思います」
――知らない間に成長している感じなのかな。エビ中の2016年をまとめるとどんな1年でしたか?
真山「本当に今年はいろんなことがいっぱいあって……」
安本「難しいね。なんだろう」
廣田「±(プラスマイナスの記号)。いいこともそうじゃないこともあったけど、それをみんなでカバーしよう!って気持ちをいろんなところですごく感じたし、マイナスになったと感じたことはひとつもない。逆に自分たちに厳しくしてきたからこそプラスと感じられなくて停滞していたかもしれないけれど、個人が充電できたことが絶対にいっぱいあるから、それがすごい良かったなと思う1年ですね」
――では、最後に2017年のエビ中はどうなっていきたいですか?
安本「今年は日曜日のお休みが何回かあったので、来年は日曜日も休まないで忙しくいたいですね」
廣田「それは、安本だけにして!」
真山「私も日曜日は休みたい(笑)。じゃあ、安本は日曜、桜エビ〜ず(私立恵比寿中学の妹分ユニット)のお手伝いとかしたら?」
安本「いいかも〜!」
真山「来年は高校卒業してプロ中学生になる人が4人いるから、自分を見つめ直す時間がたくさん増えるし、時間を自分で上手く使えるようになるよ。だからみんな“ちょっとずつ大人になっていけてるよ”っていう年にしたらいいんじゃない?」
安本「さすがプロ中の先パイ!」
真山「みんなより時間潰し上手だからね!(笑)」
柏木「時間つぶしの仕方、先パイに習お!!」
Profile
私立恵比寿中学(しりつえびすちゅがく)●2009年8月結成。スターダストプロモーション芸能3部に所属する平均年齢17.2歳の8人組アイドルグループ(今回の取材メンバーに加え、星名美怜、松野莉奈、小林歌穂が所属)。2012年5月にシングル『仮契約のシンデレラ』でメジャーデビュー以後、全シングルがオリコンシングルランキングTOP10入りを記録。12月22日、23日には「クリスマス大学芸会2016」を国立代々木競技場第一体育館にて開催する。

真山りか(まやま・りか)●1996年12月16日生まれ、東京都出身。エビ中のハイテンションガール

安本彩花(やすもと・あやか)●1998年6月27日生まれ、東京都出身。トマト大好き、リコピン少女

廣田あいか(ひろた・あいか)●1999年1月31日生まれ、埼玉県出身。ミラクルマジカルマスコット

柏木ひなた(かしわぎ・ひなた)●1999年3月29日生まれ、千葉県出身。エビ中のいつも笑顔なおもちゃ箱

中山莉子(なかやま・りこ)●2000年10月28日生まれ、東京都出身。さそり座の中学生
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「中辛」〜エビ中のワクワクベスト〜
11月16日発売/SMEレコーズ
「中辛」
通常盤/2,700円(税込)
エビ中のベストは1枚に収まらない!Live人気曲「フレ!フレ!サイリウム」初の正規リリースをはじめ、全曲・現メンバー編成で収録。さらに、レーベルの後輩である、岡崎体育プロデュースによる新曲『サドンデス』を収録。一言で表せないエビ中の魅力を構成するスパイスを独断と偏見でセレクトした、フレーバー満載の“ワクワク” なベスト&最新アルバム。
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