松井咲子 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「松井咲子」

2012/09/14

アイドルもピアノも両方楽しい! 私欲張りなんです

松井咲子
「当たれば死刑」の人間ビンゴで、極限状態の心理を描き出す山田悠介原作の映画『ビンゴ』。そのヒロイン・池上真弓役に挑戦するAKB48の松井咲子ちゃん。10月3日には『呼吸するピアノ』でAKB48初のソロピアニストとしてアルバムデビューも果たす彼女にお話を聞きました。音大にまで通うピアノの天才がアイドルでデビューしたきっかけも!



松井咲子

松井咲子(AKB48)

Q 今回の映画『ビンゴ』にヒロイン役での出演が決まった感想は?

「山田悠介さんの作品が大好きで、『ビンゴ』も高校生ぐらいのときに読んだことがあって、映画のお話が来たときは“えぇっー!?”ってすごく嬉しかったです。AKB48のメンバーが出演している映画も観ていて、菊地あやかちゃんと仲川遥香ちゃんが出ている『×ゲーム』が好きだったんですよ。何回観たか分かんないぐらい観ていたんですが、スタッフを見たら同じ福田陽平監督だったので、だからダブルで嬉しくて。映像の演技をまだちゃんとやったことがなくて、今回ヒロイン役でびっくりです」

Q 原作を読んでイメージしていたのと映画とでは違いました?

「自分が出演するシーンの撮影現場は、死刑が執行されるビンゴのセットとは別の場所だったんですけど、クランクインの日に見に行きました。巨大なビンゴと首つり台だけが置いてあるだけの、無機質な倉庫みたいなところで、すごく怖かったですね。“映画だーっ”て思いました」

Q 囚人の死刑執行をビンゴゲームで決めるという荒唐無稽な設定。どんな風に演じようと思いましたか?

「やっぱりリアルではあり得ないことだったので、難しくはあったんですけど、非現実的な部分をゼロから作れるな、というのはありましたね。以前舞台をやらせていただいたときも、最後に“どんでん返し”という役だったので、私って裏があるように見られてるのかなと思いました(笑)」

松井咲子

9月22日全国ロードショー映画
『ビンゴ』より。

Q かなりヘビーなモチーフの作品ですが、撮影現場の雰囲気はどうでした?

「監督はすごく現場を盛り上げてくださって、私が人見知りを発揮していたときも盛り上げてくださったし、休憩時間も楽しい雰囲気で撮影に持っていこうとしてくださいました。被害者家族などが集まる投票室のシーンが中心だったんですが、すごくいろんなタイプの方がいらっしゃって、みんなとてもいい方でした。見た目がすごい怖そうな方もふざけて楽しませてくれたり」

Q 号泣したり、死刑を決めるビンゴに投票するときにためらいに震えたりと、感情をあらわにする演技が多かったと思うんですが。

「普段のAKB48の活動では見せていない面を、この映画ではたくさん見せていると思うので、新たな一面?が見られると思います。最近、メンバーからも“何をやったら怒るの?”とか言われてて。怒ったことがないわけじゃないんですけど、普段感情を表に出してないのかなあって思ったり。東京ドームで泣いたりとか、チームKの公演で感動してウルウルしたりはあったんですけど、この映画みたいに激しい感情は出さないかなと思います」

Q もし映画のように、死刑執行にかかわる投票をすることになったら?

「どの人がどんな罪を犯したかもわからないし、本当に悪いことをした人が釈放されるかも知れないし、誰かの罪をかぶっている人がいるかもしれないし…。現実ではイヤですね。行きたくない、選びたくないです!」

Q 結構過激な惨劇のシーンもありましたが?

松井咲子

9月22日全国ロードショー映画
『ビンゴ』より。

「楽しかったです! そんな撮影をしてて楽しいとかもないんですけど(笑)、絶対に経験できないことなので。包丁を刺すとチューブから“ぴゅーっ”て血糊が噴き出て、見ててスゴイって思ってました(笑)」

Q 共演の清水一希さんはどんな印象でした?

「私、『ゴーカイジャー』も観てたんですよ。でも人見知りなうえに、ゴーカイグリーンですし(笑)。二人のシーンも多くて、同い年だったんですけど全然話せなくて、話せたのは最後のほうですね。撮影も終わりのころの空き時間に、ピアノがあったので“AKB48の曲とか弾いてよ”って言ってくれて、『ポニーテールとシュシュ』を弾いたり、“他に何か弾けない?”って言われたときには『ゴーカイジャー』の曲を知ってたのでメロディーを弾いたり…(笑)」

Q 特撮ヒーローマニア的には高まった(笑)

「そうですね。特撮の話もしました。“『シンケンジャー』いいよね〜”とか(笑)」

松井咲子

9月22日全国ロードショー映画
『ビンゴ』より。

Q 今回の映画みたいに、自分の名前がいつ呼ばれるかわからないという緊張感はAKB48の選抜総選挙に似てるのでは?

「アハハハ!逆に呼ばれて嬉しいほうだから全然違いますけどね(笑)。でも物語の最初では“呼ばれたら助かる”みたいに希望を持っているときがあって、祈りながら座ってるのはAKBっぽくはあるかな。ドキドキ感は共通してますね」

Q 映画『ビンゴ』の見どころを教えてください。

「演じている真弓は、元々ピアノを弾く役ではなかったんですけど、台本でピアノのシーンを作っていただけて、演奏を披露していますので注目して観てもらえたら嬉しいです。あとはやっぱり、普段見せていない顔をたくさん見せていると思うので、恥ずかしいなーという気持ちもありますけど、レアな表情を見てほしいなと思います」

Q そして、10月3日にはアルバム『呼吸するピアノ』でソロデビューを果たします!

「自分のピアノのアルバムが出せるなんて、まだ信じられないですね。ホントに出るのかな?って感じで、お店に並んでいるのが想像がつかないです。今回ジャケットにはAKB48 美術部のみんなが参加してくれて、最初はイラストのなかから3つぐらいを選んだんです。そして秋元康先生が“咲子の写真を入れたほうがよくない?”っておっしゃって。石田晴香ちゃんがデザイン画で、ピアノがここにあって、咲子がここにいて、シャンデリアがあってっていうのを描いてくれていたので、それをもとに作成しました」

松井咲子

『呼吸するピアノ』より。

Q そうやって仲間とコラボできるのはいいですね。

「みんなが動いてくれて、すごく嬉しかったし、今回選ばれなかったほかの作品もブックレットに載せるので。感謝ですね!」

Q 全曲ピアノのソロかと思ったら、様々なジャンルの曲や他のミュージシャンとの共演もあって。

「幅広くやらせていただきました。最初は私もこうなるとは思っていなくて、一枚で幅広いタイプの楽曲を経験させていただきました。ピアノのレコーディング自体が初めてなので毎回緊張していましたし、オリジナル曲『心の譜面』をプロデュースしてくださった服部隆之先生も毎回いらっしゃるんですよ」

Q 大先生ですよね?

「もちろんですよ〜! ずっと服部先生の音楽を聴いてきましたし、好きな曲も多いので。毎回緊張でしたね(笑)」

Q なかでもお気に入りはどの曲ですか?

「ピアノで弾いたらどうなるんだろう?って曲も多くて、本当に『会いたかった』もドラマチックになっているし…。全部がお気に入りなんですけど、『心の譜面』はCM(日清カップヌードル『REAL』)でも使っていただいていて、ファンの方にも知っていただいていて。レコーディングの一発目がその曲だったんですよ! とにかく緊張した思い出と、オリジナル曲を作っていただけたという嬉しさとがあって、お気に入りですね。フラメンコ調の『フライングゲット』もアレンジがカッコよくて、やっていてすっごく楽しかったです」

Q ハードルが高いかなと思っている人にも、ピアノの魅力が伝わるアルバムですよね。それにしても、ピアノを小さい時からやってきて、東京音楽大学にまで進むような松井さんが、なぜアイドルの道に入ったのでしょうか?

「アイドルはずっーと好きだったんですけど、AKB48のオーディションには母親が応募したんですよ」

Q 「ピアノ一本で行きなさい」って普通は言いそうなものですよね?

松井咲子

松井咲子(AKB48)

「でも親のほうが興味あったんだと思います。私がAKB48に入る前から、家にめっちゃデ☆ビューがあったんですよ。でも私は何で家にあったのかわかってなくて。オーディションの雑誌ということはわかってたんですけど、私、別に芸能人になりたいとか言ったこともなかったですし、芸能界のことも全然わかんないですし。この事務所にこの子が所属してるんだーっていう感じで読んでました」

Q アイドルが好きなのを見ていたからですかね?

「でも、私になんの相談もなく応募していたんですよ。急に書類審査に受かったから“○日に2次審査だから行ってきなよ”って(笑)。えっ!いやいやいやいや。人前で何かをするのは小さいころから好きだったんですけど、アイドルってキャラでもなかったし。アイドルって皆若い時に入るじゃないですか? 私17歳で受けて18歳で入ったので、アイドルだなんて学校の友達にいったら笑われるって思って、受かってからも友達には言えませんでした」

Q 今はこうして立派なアイドルです! でもトップアイドルと一流のピアニストの道を両立させるのは並大抵のことではないと思いますよ。

「両方好きだからですかね。ピアノもずっと続けてきてたし、AKB48として活動するのもすごく楽しいんですよ、握手会とか公演とかいろんなお仕事も。私、欲張りなので楽しいんです。まったく苦ではないですね」

Q 結果としては、大好きなピアノでソロCDを出すという夢も実現して。

「そう考えたら、応募してくれた親のお陰でもあるのかなって」

Q そんな松井さんから、デビューを目指している読者にメッセージを。

「挑戦はたくさんしたほうがいいのかなと思います。デ☆ビューみたいな雑誌を買って、いろんな募集が載っているのを読むわけじゃないですか。迷っているんだったらやってみたらいいと思いますよね。私は自分の意志で応募したわけじゃないんですけど、やってみたらすごく楽しいし、もっとやりたいことが出てくるんです。今AKB48ですごくいろいろなことをやらせてもらっているんですけど、まだまだやりたいことがホントにたくさんあるので、始めなきゃもったいないなって思います」

インタビュー・終

撮影/古賀良郎


まついさきこ●1990年12月10日生まれ、埼玉県出身。08年AKB487期生オーディションに合格。2012年第4回選抜総選挙では53位でフューチャーガールズ入り。8月24日東京ドーム公演で、チームKからチームAに所属することが発表された。現在東京音楽大学器楽専攻ピアノ科に在学中。アイドル好きで仮面ライダー好きとしても知られる。『読響シンフォニックライブ』(日テレ系 毎月第3水曜26:29〜27:29)では司会者としてレギュラー出演し、9月22日公開の映画「ビンゴ」ではヒロイン・池上真弓役を務めるなど、女優としても活動中。
『呼吸するピアノ』
『呼吸するピアノ』

左『呼吸するピアノ』
(CD/2000円/税込)
右(CD+DVD/2800円/税込)

(ポニーキャニオン/10月3日発売)
音楽プロデュース・服部隆之、総合プロデュース・秋元康による本格的ピアノインストゥルメンタルアルバム。日清カップヌードルCM曲『心の譜面』、『魂の移動〜ぐぐたす民のテーマ〜』などのオリジナルソングや『会いたかった』『フライングゲット』『Everyday,カチューシャ』『Beginner』『ポニーテールとシュシュ』『ヘビーローテーション』『桜の木になろう』などAKB48のカバーまで全11曲を収録。
『ビンゴ』
『ビンゴ』
ワーナーマイカルシネマズ板橋ほかにて9月22日全国ロードショー
20XX年、日本の死刑制度の大改正が行われた。囚人たちを死刑にするかどうかを被害者家族などがビンゴで決定するのである。とある罪で収監されている正哉(清水一希)。彼が凶悪殺人犯とともに連行されたのは、不気味な巨大ビンゴカードの上。ビンゴに当たれば即死刑執行の“人間ビンゴ”の会場だった。マジックミラー越しの別部屋から、ビンゴを操る面々のなかには、正哉を見つめる真弓(松井咲子)の姿があった…。

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