野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹」

2018/12/06

「若手キャストのみんながとても良い子たちばかりで、芝居が本当に好きなんだなっていうのをすごく感じている」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹 撮影/宮坂浩見

佐野瑞樹(ジャニーズ事務所所属)と佐野大樹(ラ・セッテ所属/*pnish*リーダー)の兄弟による演劇ユニット『WBB』の第15回目の公演、『まわれ!無敵のマーダーケース!!』がいよいよ12月7日(金)より開幕。兄弟が順番に企画を担当し、奇数回・偶数回で異なるカラーの作品を上演しており、奇数回となる本作は、兄・瑞樹が企画を担当。ワンシチュエーションで繰り広げられる、サスペンスコメディに挑む。『デビュー』では、WBB初参加となる、野口準、岩城直弥、一ノ瀬竜という若手俳優と弟・大樹の対談インタビューをお届け。

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹野口準

――WBB初参加となる野口さん、岩城さん、一ノ瀬さん。稽古始まってみて、カンパニーの雰囲気など、どんな印象をお持ちですか?

野口準「今回、キャストの中で僕が最年少になるんです。なので、稽古始まる前は、すごいキャストの方ばかりの中、自分は実力的にも経験もまだまだ浅いし、“ちゃんとついていけるのかな?”とか、“やっぱり、緊張するかな?”という不安があったんですが、いざ稽古が始まってみたら、みなさんすごく温かくて。逆に、みなさんが温かすぎて、“自分は大丈夫かな? ちゃんと出来ているだろうか”って心配になるくらい、本当に優しい方ばかりですごく安心しました。それに、今日はここまで覚えようとか、毎日それを達成していくのが楽しくて、すごくいい雰囲気だなって思います」

岩城直弥「最年少なのに、めっちゃしっかりしたこと言うじゃん(笑)。そうですね……。僕も同じなんですが、すごく人見知りなので緊張するかなと思っていたけど、何かわからないことがあればすぐに教えていただけるし、先輩方が本当に優しくて。でも、いい意味でちゃんと緊張感もあって、そういう意味ではとてもステキな現場だなと感じています」

佐野大樹「なんか、みんな真面目だね(笑)」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹岩城直弥

―― 一ノ瀬さんは今年、初舞台となった『恋するアンチヒーロー』で大樹さんと共演されていますね。

一ノ瀬竜「はい。前回、大樹さんとご一緒させていただいたこともあり、WBB初参加という部分に関しては緊張はなかったんですが、10代や20代の同世代キャストのみなさんたちとは、全員初対面だったので、そこの輪にちゃんと入れるかなという心配ではありました」

野口「ありました……で終わっちゃうと、まだ距離感あるみたいな感じじゃないですか(笑)」

一ノ瀬「そうだね(笑)。僕、事務所に所属したのが今年の4月なので、芸歴でいったら一番経験が浅いんです。なので、みなさんに対して敬語を使ってお話ししていたんですが、年下のキャストの方から『何で、敬語なんですか?』って言われて」

野口「僕は18歳で、一ノ瀬さんは21歳だから、僕のほうがぜんぜん年下なのに、敬語をめちゃくちゃ使ってくれるんです。なので、『敬語はやめてくださいよ』ってお願いしました。そのほうが距離が縮まるかなと思って」

一ノ瀬「今日、稽古場まで一緒に来たんですけど、そのときにタメ語が解禁になりました(笑)」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹一ノ瀬竜

――そんな若手を迎え入れる側の大樹さん。今回、このお三方のほかにも若手の方々が多数参加されていますが、カンパニーの雰囲気はいかがでしょう?

佐野「今回、演出の(川本)成くんのスケジュールの都合もあって、ある程度形にしてから演出家に見せるというスタンスを取っていて。成くんが稽古に参加するまで、僕が全体を観ていたりしているんです。そんな中で若手のみんなのお芝居を見ていると、とても良い子たちで、芝居が本当に好きなんだなっていうのをすごく感じています。この3人にしても三者三様で、見ていて面白いし、こちらが何か言うと、それに対してすごく真面目に向き合って芝居しているなっていう印象ですね」

――それぞれ、役者としての印象は?

佐野「野口くんは18歳なのに、すごくしっかりしているなと思います。僕なんて18歳の頃はまだこの仕事を始めてもいなかったし、デビュー当時はセリフもちゃんとしゃべれないし、何もできなかったですからね。これはみんなにも言えることではありますが、最近の若手はすごいなって思います。岩城くんは一番普通にみえるというか、性格的な変なクセもなくてフラットな感じがして、とても愛らしいなと。あと、一ノ瀬は……よくわからないですね」

一ノ瀬「え〜っ!!“よくわからない”って……。唯一、共演経験があるんですから、この3人の中では一番わかっていてくださいよ(笑)」

佐野「あははは(笑)。彼は好きなことに対しての強い思いとかがすごくわかりやすい。芝居が本当に好きでやりたいんだなと。あと、多少、ズレがあって、それが面白いんです。まあ、良い時と悪い時があるんだけど(笑)。たまに、楽屋で話しかけられても、“ソレ、何の話してるの?”って思うときがある」

一ノ瀬「嘘!! そんなふうに思われていたんですか?」

佐野「まあ、そこが彼の面白いところなんですけどね。彼らだけじゃなくて、ほかの若手のキャストも含めて、すごくいいバランスだなって思います」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹佐野大樹

――それに対し、みなさんから見た大樹さんの印象はいかがですか?

野口「この舞台のビジュアル撮影の時に初めてお会いしたんですが、髪の毛がすごく明るくて、それを見た瞬間にめちゃくちゃ緊張してしまって。でも、実際お話ししてみたら本当に温かい方で、『準』っていきなり下の名前で呼んでくれたのがすごく嬉しかった。すごくいい距離感をとってくださる方だなって思いました」

岩城「大樹さんは、周りを見ていろいろと考えながらやってくださっているんだなというのをすごく感じます。中間職というか、若手の僕達にもこのように優しく接してくださいますし、僕らとベテラン俳優の方々の間に立って、そこを上手く繋げてくださっている存在でもあって、いなくてはならない存在。ありがたいなって思っています」

一ノ瀬「大樹さんは、芝居のことで何かを話すときに、相手のことをすごく考えてくれているなと感じます。こちら側が傷つかないように、すごく気を遣って話してくださっている感じがあって」

佐野「バレてるじゃん(笑)」

一ノ瀬「もっとがっつり言ってもらっても大丈夫なんですけど、すごく考えて話してくださるし、とにかく優しい。すべてを包み込んでくれる人です」

野口「こんなお兄ちゃんがいたらいいのになって思う」

佐野「そんなことないよ〜(照)。じゃあもし、僕が成くんにものすごいダメ出し受けて傷ついていたら、ちゃんと包んでよ?」

野口「はい! 後輩全員で包みます(笑)」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹

――今作は、マンネリ化に悩むコメディ作家がサスペンスを書くため、嘘の殺人現場を起こして人間のリアルな反応を見ようと仕掛けたドッキリに、本物の殺人鬼が紛れ込む……というワンシチュエーションのサスペンスコメディ。みなさんがそれぞれ演じる役柄についても教えてください。

岩城「僕は、瑞樹さん演じるコメディ作家・藤澤の担当編集をつとめる末国という役を演じます。真面目で一生懸命な性格で、ドッキリで無理やり殺される役を任されたり、藤澤に振り回される役どころです。演出の成さんに『末国は藤澤のことが好きなんだけど、ちょっと面倒くさいなって思っている部分があって。でも、藤澤を好きだから故に行動するという、その軸さえしっかりしていれば大丈夫』と言われて。その軸さえしっかりと捉えて、ブレずにやって、そこから役をもっともっと深めていけたらなと思っています」

――野口さんは、そのドッキリに“第一の客”として招かれる小山田役。

野口「小山田は、ミステリー界の若き帝王で、今一番勢いに乗っている新進気鋭の作家で、わかりやすく例えるなら、『ドラえもん』でいうところの出木杉くんみたいなキャラクターです。生意気なところもあるんですけど、生意気になるほどのスキルを持っているというか、鋭い感性を持っていて何でもサラっとこなしちゃう。ただ、そこだけじゃなく、温かい人間味があるところとか、いろんな面を表現できたらいいなと思っています」

佐野「小山田は、自分が言っている事に対して、別に悪気はないんだよね。達観しているような役で、物怖じせずにズバズバ言えちゃう。しかも、すごくフランクで、誰とでもすぐに仲良くなってしまう子だから、そういうのが藤澤からしたら生意気に見えてしまうんだよね」

野口「そうなんですよ、めっちゃフレンドリーなんです。今までやったことのない役柄なので、自分の中でも挑戦ですし、新たなステップアップに繋がる、重要な役だなって思っています」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹

――そして、一ノ瀬さんは、ドッキリのために雇われた劇団員・谷川を演じますね。

一ノ瀬「谷川は気が弱くて、ちょっとどんくさいところがある役で、周りから『弱そうだから、殺人鬼役には見えない』って言われるんです。なので、最初の頃、僕はどうにかその“弱そう”という部分を、セリフや動きとかで表現しようっていうのを一番に考えてしまっていて。でも、瑞樹さんや大樹さんに『谷川はそこじゃなくて、一番は芝居に対する想いは誰よりも強い、芝居に熱い男っていうのが重要だから』と教えていただいて、今は芝居に対する熱量を大事に演じようと思っています」

佐野「みんなちゃんと考えているんだね〜。僕はドッキリに紛れ込む、本物の殺人鬼を演じるんですが……どうすればいいか、わからなくて、(3人に)教えて?」

一同「僕らがですか!?(笑)」

佐野「殺人鬼でしかもけっこう頭もキレる役どころなんです。まあ、それだけ頭が良かったら気づくだろうって思うこともあったりするけど(笑)、それがこの芝居の面白さでもあって。ちょっと変な人ではあるんだけど、“変な人”を作りにいくわけじゃなくて、結果的にお客さんから見て変な人に見えればいいなと思っています」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹佐野大樹

――コメディの楽しさや難しさはどのように感じていますか?

野口「僕はコメディをやらせていただくのが、今回が初めてなので、お客さんを笑わせる難しさを痛感しています。これまでお芝居をする上で重点的に思っていたものとは別のところに神経を使わないといけなくて、本当に繊細なんだなっていうのを感じました。コメディだからといって、笑わせにいってはいけないという発見もあったりして、難しさを感じつつも、まずは自分たちが一番楽しまないとダメなのかなとも思っています。これから稽古をもっと重ねて、セリフとか段取りとかがしっかり自分の中に入ってくれば、きっと演じる側としてもやっていて楽しくなると思うし、それがお客さんに繋がって笑いへと繋がるというような、いい循環になればいいなと」

佐野「コメディといってもいろんなタイプのコメディがあるんですが、今回のワンシチュエーションコメディというのは、仕掛けだったり、ちょっとした細部のことまで計算しつくされていて、“お見事!”ってならないといけない。余計なことは捨てて、そこだけに特化していくということがとても難しいことではあるんですが、みんなが各々自分の役割を全うしてまっすぐ進んでいけば、自然と笑いが生まれてくる。だからこそ、チームワークが大切なのかなと思います」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹一ノ瀬竜

一ノ瀬「僕は前回、同じ羽仁修さんの作品で初舞台・初コメディに挑戦させていただいて。本番が始まってみて、“あ、ここでも笑いが起きるんだ”っていう、稽古場では気づかなかった発見もあったりして、お客さんに笑ってもらえているのが、自分のセリフや行動じゃなくても、作品全体として笑ってもらえているっていうのがすごく嬉しかったことを覚えています。お客さんの笑い声やリアクションを体感して、コメディって気持ちいいなって思いました。大樹さんもおっしゃっていましたけど、コメディって僕が思っていた以上に、すごく細かいところを1つ1つ決めていて、個人個人の面白さではなくて、カンパニー全体で笑いを作るという感じなんだなということを改めて感じています」

佐野「今回の作品でいえば、ドッキリを仕掛けるチームの芝居が繰り返されていくんですが、その繰り返しがズレていくっていうコメディで。最初の客・小山田のパターン、その次の客・齊藤のパターン、最後の客・さとみのパターンで、それぞれ“どこが違うんだろう”っていう部分が笑いになる。だからこそ、1つ1つ印象に残していくところを作っていかないといけないんだけど、それがあることによって、どこがどうズレたのかっていうのが、わかりやすくなって、それが笑いに繋がる。今回は、シチュエーションコメディでもあり、その繰り返しバーションだからけっこう難しいんです。自分たちがどこかで楽をした瞬間に終わるという怖さもあって、苦しさもある。でも、その苦しい芝居をも楽しむっていうのがコメディの面白さでもあるのかなって思います」

――しかも、嘘の殺人事件のために、ドッキリを仕掛けるチームは劇中劇を演じるという難しさもありますよね。

一ノ瀬「めっちゃ大変です。普通の芝居のときと劇中劇(ドッキリの芝居)では、人によって人間関係がちょっと変わる部分もあったりするので、それを演じる人たちはより大変そうだなと」

野口「僕が演じる小山田も途中からそのドッキリに加わっていくんですが、その部分はやっていてけっこう苦労しています」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹

――岩城さんもコメディ初挑戦なんですよね?

岩城「はい。この台本を最初に読んだとき、ギミックとか細かい部分まですごく計算されていて、すごく面白いなと感じました。台本が本当に面白いから、藤澤さんに振り回される中、僕は全力で真面目にやっていけば、自然と面白くなるのかなと思ったので、そういう意味では、先輩たちに身を委ねながら、全力でやっていきたいと思っています」

――この作品で注目してもらいたいところは?

野口「ワンシチュエーションコメディということで、本当に細かいところにも意味があったりするので、細部にも注目して観てもらえたらと思います。自然とそこに目がいくように演出してくださっているので、思ったままに観てほしい。そういうシーンをきちんとお客さんに印象づけるというのは僕らの仕事なので、しっかりと演じていきます!」

佐野「僕個人としては、僕も一度この作品を演出させてもらったことがあるので、成くんがどんな風に仕上げるのかがとても楽しみです。僕の場合は、わりと羽仁さんに近づけた感じだったけど、成くんの演出をみていると発想とか着眼点が面白いなって感じることも多くて。なので、この作品を観たことない方はもちろん、以前観たことがある方でも楽しむことができる作品になるんじゃないかなと思っています」

岩城「稽古を見ていて思ったことなんですけど、大樹さん演じる殺人鬼と瑞樹さん演じる藤澤先生が対峙するシーンが、もうこのまま本番いけるんじゃないかな?って思うくらい本当に面白くて。ほかのベテランの方々もそうなんですが、まだまだ稽古期間がある中ですでに仕上がっている感じで、さらにこれから稽古を重ねて進化するということで、そこも本番がすごく楽しみです。もちろん、僕ら若手もそこに負けじと食らいついていって、進化してきたいです」

一ノ瀬「僕が演じる谷川は、最初の2/3くらいは基本、あんまり出てこないんですが、残りの1/3はすごいキャラが濃い感じで出てきます。そこでしっかり演じようと思っているので、ぜひ後半の谷川に注目してもらえたらと思います」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹岩城直弥

――みなさんそれぞれ、どんなところにお芝居の魅力というものを感じていますか?

野口「僕はもともと、芸能人になりたいという強い想いがあって事務所に入ったわけではなくて。事務所に入ってからお仕事をさせていただくうちに、楽しくなって本気で頑張ってみようと思って、今もその夢を追いかけている感じなんです。僕は自分に自信が持てないことがけっこうあるんですけど、役を演じているときは自信が持てたり、こういう人ってこんな感情を持つんだとか、視野が広がるなと感じていて、やっていてすごく楽しい。舞台に立ったときの景色やその感覚、みんなとのコミュニケーションの取り方とか、本当に勉強にあることが多くて、他ではできない体験ができるというのも、芝居の魅力だと思います」

一ノ瀬「僕は前回の舞台でお客さんに笑ってもらえたときが、すごく嬉しくて。自分は芝居を始めたばかりですし、まだまだできないことも多いんですが、やるべきことがたくさんある状態で、もっと芝居ができるようになりたいということを考えているのが楽しいです。なので、芝居自体を楽しめているかというと、きっとまだそこまでではないと思うんですが、できないことをちょっとでもできるようにするという模索している時間も含めて、毎日が本当に楽しいです」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹野口準

岩城「僕は今まで本当に物静かに生きてきて、普段は怒ったりテンションがすごく高くなったりっていう、感情の起伏があまりないタイプの人間なんです。もちろん友達と一緒にいるときとか、楽しいときは楽しいんですけど、それがあまり表に出ない。でも、役を演じていると感情を思いっきり出すことができるので、それが楽しいのかなと思います。僕も不器用な人間なので、いろいろと試行錯誤しているんですけど、“今、上手くできたな”って思ったときに、『すごく良かったよ』とか言われたりすると、すごく気持ちがいい。普段、感情を表にあまり出さない分、お芝居でそれができることが楽しいんだろうなと思います」

――この中ではキャリアが一番長い大樹さんは、芝居の楽しさ・面白さをどう感じていますか?

佐野「苦しいことしかないですよ!(笑)……というのは冗談ですが、僕は“受けの芝居”をわかるようになってから楽しくなりました。それまでは、思いっきりやって“今日はいい汗かいたな〜”みたいな感じの発散型の芝居で。でも、受けの芝居をわかるようになってから、面白さも増したし、演出方法も変わっていきました」

――芸能界デビューという夢を叶えるために頑張っている読者に向けて、みなさんが夢を叶えるために大切だと思うこと、普段から心がけていることがあれば教えてください。

佐野「僕は真摯でいることが大事なんじゃないかなと思います。自分の芝居に対して怒られたり、何を言われたりしてもぜんぜん構わない。恥ずかしいことなんてまったくなくて。一番恥ずかしいのは変なプライドを持つこと。僕も昔そうだったんですけど、僕がリーダーをつとめている*pnish*は同世代の役者の集まりだから、“こいつの前では怒られたくない”とか、そういう想いがあったりしていたことがあって。でも、稽古でいっぱい恥をかいて、最後に勝つのは舞台上しかない。お客さんは誰も見てないですからね、稽古場なんて。本番で発揮するのが一番。そのためには真摯でいなきゃいけないなと思います。あと、僕は自分自身、芝居は下手くだと思っていて、滑舌悪いし、ダンスは踊れないし、アクションもできない…そんな僕が20年続けてこられているので、『デビュー』読者のみなさん、大丈夫ですよ!! みなさん、ぜひ今後WBBに出てください! よろしくお願いします!!」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹

野口「僕は自分に厳しくいることを心がけています。ほかの人の意見やアドバイスに対して、“違うんだけどな”って否定的になるんじゃなくて、一回冷静になってそれを受け入れて、自分のことを客観的に見るということが大切なんじゃないかなと思っていて。それができたら、きっと成長スピードも速くなるだろうし、人に対する考え方や接し方とか、すべてにおいていい感じになるんじゃないかなって思います」

岩城「僕も似ているかもしれませんが、ダメ出しされたときに、落ち込んだり反発するのではなくて、それを前向きのエネルギーに変えてやることが大事なのかなって思います。反発したくなるときもあるかもしれないけど、一度それを受け入れて、自分の中でかみ砕いて整理する。それでその時の悔しい気持ちは忘れずに、それをエネルギーに変えて、次の機会にちゃんと見せるということを僕も心がけています」

一ノ瀬「僕はよく自己啓発系の本を読むのですが、その中に、自分の目標をノートに書いていって、それを朝起きたときと夜寝る前に見返すという習慣をつけると、書いたものが気づくと叶っているというような内容が書いてあったものがあって。僕もそのノートを作って、たまに見返しているんです。何歳から何歳までにこういうことをやりたいという目標をズラって書いてあるんですが、見返したときに、“今のペースだともうちょっと頑張らないいといけないな”って改めて思ったり、“あ、これやらなきゃ! 忘れてた!!”ということにも気づける。具体的な方法としてオススメです!」

野口「それ、すごくイイね!! 僕もやろう!」

野口準×岩城直弥×一ノ瀬竜×佐野大樹

――では、最後に舞台のアピールをお願いします。

野口「チケットがけっこう好調なくらい注目が集まっている舞台なので、ぜひ見逃さずにチェックしてもらえたらと思います。舞台が好きな人はもちろん、あまり見たことがないという舞台初心者の方が観に来ても楽しめる作品ですし、当日券も出るみたいなので、ぜひ、劇場でお待ちしています!!」

一ノ瀬「きっと1回では観きれないくらい、見どころがたくさん詰まっている舞台なので、2度、3度観て楽しんでもらえたら嬉しいです」

岩城「僕は初めてのストレートプレイになるんですが、稽古していて本当に面白いし、素敵な舞台になると思います。ぜひ舞台を観たことがないという人にも見てもらいたいですし、観に来た方には『WBB面白かった!』と拡散してもらえたら!」

佐野「このように、舞台でも若い力が躍動しております!ぜひ観に来てください!!」

PROFILE

野口準(のぐち・じゅん)●2000年2月6日生まれ、大阪府出身。サンミュージックブレーン所属。2015年舞台「十五少年漂流記」で俳優デビュー。主な出演作は、サンリオピューロランドミュージカル「ちっちゃな英雄(ヒーロー)」、ドラマ『科捜研の女−season17−』、MANKAI STAGE「A3!」〜SPRING & SUMMER 2018〜など。

岩城直弥(いわき・なおや)●1995年4月16日生まれ、埼玉県出身。「ちっちゃな英雄(ヒーロー)」で俳優デビュー。2017年より、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 平古場凛役で出演。

一ノ瀬竜(いちのせ・りゅう)●1997年11月23日生まれ、神奈川県出身。『第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』ファイナリスト。主な出演作は、舞台「恋するアンチヒーロー」、総務省「テレワーク・デイズ〜くらしを変える、働き方」webムービーに出演。

佐野大樹(さの・だいき)●1979年1月22日生まれ、静岡県出身。ラ・セッテ所属。演劇ユニット「*pnish*」のリーダー。主な出演作は、舞台版『心霊探偵八雲』シリーズ、DANCE ACT「ニジンスキー〜神に愛された孤高の天才バレエダンサー〜」、映画『こちら葛飾区亀有公演前派出所 THE MOVIE〜勝どき橋を封鎖せよ!〜』、ドラマ『新・警視庁捜査一課9係 season3』(EX)、高橋書店CM「未来がはじまるよ」篇など。

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Information

WBB Vol.13『まわれ!無敵のマーダーケース!!』
2018年12月7日(金)〜16日(日)赤坂RED/THEATER

作:羽仁修
演出:川本成

出演:佐野瑞樹/
野口準 岩城直弥 後藤大 一ノ瀬竜 畠山紫音
松村泰一郎(StudioLife) 若松春奈(シタチノ)/
政岡泰志(動物電気) 和泉宗兵 / 新谷真弓(ナイロン100℃)/
佐野大樹

『まわれ!無敵のマーダーケース!!』

作家、藤澤智彦は悩んでいた。
なぜなら彼は全く書いたことのないサスペンスものを書くことを引き受けてしまっていたからだ。
何日経とうが、一向にアイディアは浮かんでこない。それどころか根本的な描写の仕方すらわからない。それほど藤澤はサスペンスに疎かった。
そんな中、彼はとんでもないことを思いつく。
「そうだ!嘘の殺人事件を起こして、人間のリアルな反応を見よう!」
これでインスピレーションが湧かないはずがない!
編集者の末国に協力を仰ぎ、人里離れたいかにもなペンションを探し、売れない役者を雇い、知人を招き、いざ計画を実行した…までは良かったが、そこに本物の殺人鬼が現れた!!

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