南乃彩希 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「南乃彩希」

2016/11/24

「舞台は以前からやってみたかったので、不安もありますが、楽しみでいっぱいです!」

南乃彩希

今年「ミスセブンティーン2016」に選ばれ、『Seventeen』の専属モデル入りした南乃彩希ちゃんが、伝説の戯曲『シブヤから遠く離れて』で舞台デビュー! 2年間の芸能界休業を経て、本格復帰を果たした今年。中3から高1までの休業期間に考えたこと、得たもの、そして再チャレンジの決意から、久しぶりの仕事への期待と不安、さまざまな思いを語ってもらったよ。


南乃彩希
南乃さんの舞台デビュー作、『シブヤから遠く離れて』がいよいよ間近に迫ってきました! 今の気持ちはいかがですか?
「まだ、まったくの未知の世界なので、自分が舞台の上でお芝居していることが想像できないです。でも、舞台は以前からやってみたかったので、不安もありますが、楽しみでいっぱいです。いつも舞台を観るたびに、テレビや映画で観ていた俳優さんが目の前で生き生きとお芝居されている姿に引き込まれて、“自分もあんなふうになりたい!”とずっと憧れていたので」
同作は12年前に初演された"伝説の戯曲"。小泉今日子さんは続投されますが、あとは全員、新キャストだそうですね。
「はい。みなさん経験豊富な方ばかりで、舞台未経験の私はオーディションで選んでいただきました。お芝居のオーディション自体が本当に久しぶりだったのもあるけど、あんなに緊張したのは人生で初めてでした」
12年前に蒼井優さんが演じたトシミ役だけに、受けた方も多かったんじゃないですか?
「そうですね。たぶん受けているなかでは私が最年少だったと思うんですけど、テレビでよく見る方もたくさんいました。しかも演技審査では私が一番最後だったんです。ということは、ずっと他の方の審査を見ているわけで、どんどん自分の番が迫ってくる、それもすごいプレッシャーで……」

南乃彩希
たしかに前の方のお芝居を見てしまうと「あんなふうにやるんだ」とか思っちゃいますよね。
「そうなんです! しかもみなさんいろんなアプローチをされるので、だんだん何が正解かわからなくなってしまって。でも、最後は“とにかく自分らしくやるしかない”と覚悟を決めました」
見事、そんなプレッシャーに打ち勝ったわけですが、手応えはありましたか?
「全然ありませんでした。オーディション中は、審査員の方のほうを見る余裕すらなかったので」
むしろ、そうやって無我夢中でやったのが評価されたのかもしれないですね。
「そうかもしれないですね。でも選んでいただいた以上は、精一杯頑張ります。やっぱり伝説の戯曲だけに、初演もご覧になっていて、今回もいらっしゃるという方はたくさんいると思うんです。だけどオーディションでもそうだったように、自分らしいトシミを演じられればいいなと思っています」

南乃彩希
南乃さんが芸能界に入ったのは、小6のときに北乃きいさんにスカウトされたのがきっかけでした。現在は高2ですが、中3〜高1の間はお仕事を休業されていたとか?
「はい、学業に専念するためにお休みをいただいていました。一時は、このまま芸能界を辞めようと考えていた時期もあります。純粋に部活や学校生活が楽しかったのもあるけど、やっぱり2年もお仕事を離れて、また戻れるのかなという不安も大きくて」
復帰を決意した理由は?
「やっぱりテレビや映画を観ていて、“もう一度挑戦したい”と思ったことが大きかったです。このお仕事って本当に正解がないなと思っていて。でも、いつまでも勉強や努力することがいっぱいあるのって、最高のやりがいだなって思うんです」
南乃彩希
南乃さんは、かつてチアリーディング日本選手権大会で何度も優勝しているけど、たしかに芸能界はそういう明確なゴールがないですもんね。
「そうですね、どんなに頑張っても届かないこともありますし……。それでも努力は絶対に必要で、それに努力した分だけ、少しずつでも成長はできると思うんです。そのことは休業前にも感じていたので、もう一回チャレンジしたいと思って、復帰を決めました。それと何より、家族の支えが大きかったです。復帰を決めたときは、スカウトでこの世界に入ることになったときより、たくさん家族と話し合いました」
ちなみに、休業して良かったなと思うことはありますか?
「まず、部活をしっかりとやれたことですね。中学はソフトボール部、高校ではダンス部に入っていて、部活や学校生活を通して先輩・後輩関係、人との関わり合い方などを学べました。一番良かったと思うのは、心から信頼できる友だちができたことです。その子は私がダメなときに、必ず叱ってくれるんですけど」

南乃彩希
最近はどんなことで叱られました?
「えっ!? いっぱいありすぎてわからなくなるくらいなんですけど(笑)。でも、どんな私でも受け入れてくれて、絶対に味方でいてくれる子なんです。その子は中学の同級生だったんですが、本当に仲良くなったのは中3のときで、1年間しっかり学校に通えたからこそ、そういう関係も築けたのかなとも思うんです」
復帰後初のお仕事は、来年3月公開の映画『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』。特技であるチアリーディングも活かせたのでは?
「それがチアダンスとチアリーディングってぜんぜん違うんですよ。私の感覚的には、野球とサッカーくらいの差があると思いました。だから私としても初挑戦で、年明けくらいから共演のみんなと練習に参加しました」

南乃彩希
演じるのはどんな女の子?
「ヒップホップが好きなクールな子で、最初はみんなともあんまり仲良くできないんです。それとチアダンスは笑顔も大切なんですが、あんまり笑うのも得意じゃなかったり。それがだんだんみんなと絆を築いて、最後には心から笑えるようになるんです。登場する女の子たちはそれぞれ何かを抱えているので、一人ひとりのドラマにも注目してもらえると嬉しいです」
映画はもうご覧になりましたか?
「はい。先日、試写を見せていただきました。正直、自分のお芝居には目を瞑りたいところもいっぱいあって、悔しいという思いしかないんですが……。でも、ラストシーンのみんなで踊るところは涙が止まらなくなりました。同世代の方はもちろん、大人の方にもきっと感動していただける作品なので、ぜひたくさんの方に見ていただきたいです」
そのほかにも今年は「ミスセブンティーン2016」に選ばれ、専属モデルとして活動するなど、いい形で再スタートを切れたのでは?
「そうですね。去年とは環境も180度変わりました。だから来年は環境というよりも、自分を変える年にしたいです。環境は自分と関係なくどんどん変わることもあるけど、自分を変えるには、自分で殻を破っていくしかないと思うので」

南乃彩希
ぜんぜん物怖じしなそうだし、明るいし、殻に閉じこもっているようには見えないけど?
「まだまだ自分を出し切れてないと思うんです。最初にデビューした頃のほうが、もっとあっけらかんと自分を出せていたような気がして」
それはきっと、復帰という大きな決意を経て心の面でも成長したんですよ。
「自分ではぜんぜん子どもっぽいほうだと思うんですけど。でもとにかく演技の面では、もっともっと殻を破って成長をしていきたいです。今は演技のレッスンもそうですが、ひたすらたくさんの映画やドラマを見るように意識しています」
では最後に、芸能界を目指す子に南乃さんならではの“夢を叶えるヒケツ”を教えてください!
「努力は大前提だと思うんですが、特には周りに合わせることも大切だけど、人に流されない自分の確固たる芯を持つことも大切だと思います。周りからのアドバイスをしっかり聞いて、いいものは取り込んで、でもそれがいいか悪いかを判断するのも自分なので、まずは自分の芯をちゃんと持つこと。そうすれば、きっと後悔なく進んでいけると思います」

インタビュー・終

撮影/mika 取材・文/児玉澄子

Profile

南乃彩希
みなみの・さき●1999年4月27日生まれ、神奈川県出身。フォスター所属。夏祭りに訪れた際、北乃きいからスカウトされた美少女。ドラマ『悪夢ちゃん』(日テレ系)で女優デビューを果たす。その後、『コドモ警視』(TBS系)、『激流〜私を憶えていますか?〜』(NHK)、『天誅〜闇の仕置人〜』(フジ系)などに出演。学業に専念するため2年間の休業を経て、2016年に本格復帰。「ミスセブンティーン2016」に選ばれ、『Seventeen』専属モデルとしても活動中。2017年には、映画『チア☆ダン 〜 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』(3月11日公開)が控える。

INFORMATION

シブヤから遠く離れて
シブヤから遠く離れて

シアターコクーン・オンレパートリー2016
『シブヤから遠く離れて』
12月9日(金)〜25日(日)Bunkamura シアターコクーン

[作・演出] 岩松了
[出演]村上虹郎 小泉今日子
鈴木勝大 南乃彩希 駒木根隆介 小林竜樹 高橋映美子
たかお鷹 岩松了 豊原功補 橋本じゅん

現実と虚構の狭間を生きる、孤独な魂たち。観客の心を揺さぶる、ミステリアスなラブストーリー。岩松了が蜷川幸雄に初めて書下ろした戯曲を、12年経ったいま、満を持して岩松本人が演出を手掛ける。04年の上演では蜷川の視覚的なアプローチが功を奏し、“自身が得意とする領域に劇世界を引き寄せた”として高い評価を得た本作。そして2016年、小泉今日子以外のキャストを一新してシアターコクーンに蘇る。
暗い記憶の狭間を浮遊する青年ナオヤと、全てから逃れようとする不思議な女マリーとの静かな、しかし力強い愛は「椿姫」をモチーフに描かれ、その切なさは観客の心を揺さぶる。ナオヤを廃墟にいざなう少年・ケンイチが纏うほの暗い青春の香り。さざ波をたてるように登場する少女トシミ。マリーに熱烈な想いをぶつけるアオヤギの放つ狂気と、彼らを追い詰めるフナキの独特のユーモア。どこか破滅の匂いをさせる登場人物たちの陰影ある魅力で、簡単に清算できない各々の過去が鮮烈に浮かび上がる。

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