中村 蒼 | インタビュー | Deview-デビュー

Deview LOGO

お知らせ

検索の条件設定はコチラ

Deview LOGO

検索の条件設定はコチラ

インタビュー「中村 蒼」

2016/11/02

「(アイドル衣装は)最初は『おぉ!』と思ったけど、あっという間に慣れて、意外としっくりきていた」

中村 蒼

撮影/mika 取材・文/熊谷真由子

前クールのドラマ『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)でイケメンすぎる広報マン・宮沢綾を演じ、女子の心を鷲づかみにした中村蒼が、現在放送中のテレビ東京土曜ドラマ24『潜入捜査アイドル・刑事(デカ)ダンス』では、アイドルに扮する新人刑事を熱演中!! 中村演じる主人公・辰屋すみれが、芸能界の表沙汰に出来ない事件を取り締まるため、アイドルとして潜入捜査にあたる、“刑事×アイドル”の新感覚コメディー。放送されるや否や大きな反響を呼んでいる同ドラマへの想い、役作りについて、撮影エピソードなどを語ってもらった。
中村 蒼
――現在、放送中の『潜入捜査アイドル・刑事ダンス』ですが、芸能界で起こる事件を解決するために刑事がアイドルとして潜入するという、いい意味でふざけたドラマですが、最初に企画を聞いた時の率直な感想は?
「最初は台本ができる前にざっくりとした設定だけ聞いたんですけど、想像できない内容で“どうなるんだろう”と思いました。一番、魅力を感じたのは、バラエティー班とドラマ班が一緒になって作るということ。ぜひやりたいなと思いました」
――プロデューサーには『ゴッドタン』などの佐久間宣行氏が名前を連ねていますもんね。普段からバラエティーは好きなんですか?
「はい、好きでよく観ています」
――では、上がってきた台本を読んでみていかがでしたか?
「セリフや掛け合いが特に面白かったです。よくある映画やドラマのコメディー作品とかの、勢いだけの笑いだけじゃないというか。バラエティーの人たちが作っているから、“わかる人にはわかる”みたいなセンスのある笑いもあって、すごいなと思いました。でもその分、面白いはずのセリフを僕が言ったことによって、笑いが半減してしまわないだろうか?とか、そういう心配な気持ちはありました」
中村 蒼
――笑いを損ねないために、演じる時にはどんなことを意識しているんですか?
「監督には『欲しがらずにやって』と言われたので、笑いを取りに行こうとせず、とにかく真面目にやることだけを意識しています。面白い掛け合いもありますが、劇中ではみんないたって真面目に真剣にやっているんです。でもだんだん、“これでいいのかな?”とかみんな不安になってきて、どうしても味付けしたくなってしまうんですよね。コメディーをやっている感じとか、やった感がどうしてもしないので。でも冷静になってやめています(笑)」
――熱血なのに何故か空回りしがちな辰屋すみれですが、演じていていかがですか?
「タツヤは熱血で一生懸命ですぐ感動するタイプの人間。最初は嫌々アイドルをやるんですけど、途中で投げ出すことが嫌な人間なので、“任務”ということで一生懸命アイドルをやっています。“デカダンス”のメンバーとはあっという間にすごく仲良くなって、現場の雰囲気もいいので、自分の役も楽しみながら演じていて、苦労するということはあまりないです。タツヤは自分とは全然似ていないですけど、自分と違う方が演じていて楽しいです」
――デカダンスメンバーには、大東駿介さん、横浜流星さん、森永悠希さん、立花裕大さんと多彩なキャスト陣がそろっていますが、現場ではどんなふうに過ごしているんですか?
「中心になってくれているのは大東さんで、現場のムードメーカーです。デカダンスメンバーの中で最年長ということもあるんですが、みんなの兄貴的存在。と言っても、無理やりみんなを引っ張っていくということではなく、勝手に僕たちがついていきたくなるような感じなんです。明るくて優しくていろいろなことを知っていて、自然とみんなに慕われています。森永(悠希)くんは、役柄通り、実際に元子役なので、すごくどっしりしているというか、安心感がある人です。横浜流星くんは、今、20歳なんですが、まだ少し子どもっぽさも残っていて、役柄は暗いですけど、実はすごく明るいです。立花(裕大)くんは変わっているというか、演じているDと同じように、人と違う感覚を持っていて興味深い人(笑)。友達と一緒に神奈川から京都に自転車で行ったりとか、友達とピザ窯を作ったり。すごいアクティブなんですよ」
中村 蒼
――ピンクのアイドル衣装も印象的ですが、もう馴染みましたか?
「今回のドラマで初めてああいう衣装を着ました。最初は、見た目『おぉ!』と思いましたけど、何回か着たら、あっという間に慣れて。抵抗みたいなものもなく、意外としっくりきていたと思います」
――ダンスや歌うシーンもありますよね。ご自分でアイドル向いているなとか思いましたか?
「全然思わなかったです(笑)。ダンスも歌も苦手です。芸能界の裏側を描くドラマなので、表立ってそういうシーンがあるわけではないんですけど、実際にやってみると、アイドルって、歌って踊って、さらにお客さんにもサービスするとか、やらないといけないことが多くて。今回、初めてやる僕からしたらすごく難しかったです。それでいて、アイドルの方たちはお芝居をやったり、バラエティーに出演したりしていて、いろいろな才能が詰まっていないとアイドルって務まらないから、本当にすごいなと改めて思いました」
――芸能界の裏側が描かれているのもお楽しみですが、中村さん自身、「わかるわかる」と共感することや、“芸能界あるある”だなと思うことはありましたか?
中村 蒼
「今回描かれているのは、役者のあるあるというより、バラエティーとかアイドルのあるあるですけど、ありますよ。“一巡目タレント”と言って、売れたら各局のさまざまなバラエティー番組を1周するんですけど、その間に爪痕を残して、2周目も呼ばれるかどうかが重要ということは、芸人さんやバラエティーを中心に出演している人にはあるあるだと思います。僕たちがドッキリにかけられるシーンがあるんですけど、『ドッキリにかけられたら売れた証拠だ』っていうやりとりがあったり。そういう芸能界の内情を元子役のテル(森永)が全部説明してくれるんです。小ネタもたくさんあって、いろんな人をモデルにしたり、もじったりしているので、それに気付いてくれる人がいたらいいなと思います。芸能ニュースをよく観ている人はわかることも多いんじゃないかな。それに情報量が多いので、1回観ただけではわからないネタもあるかも。脚本のオークラさんは、舞台の脚本も書いている方なので、同じ空間にいる人がそれぞれいろんなことをしているというシチュエーションも多いです」
――中村さんは、『せいせいするほど、愛してる』や『無痛〜診える眼〜』など、最近は特に幅広い役柄を演じている印象あります。先ほど、タツヤは自分とは似ていないから楽しいとおっしゃっていましたが、演じていてどんなところが楽しいですか?
「テンションが高い役だったり、今回みたいな格好をする役は、やっぱり普段の自分ではなかなかないので、“こういう自分もいるんだ”っていう発見になります。自分でも知らない自分の感情や表情を知るのは楽しいですね」
中村 蒼
――役者として順調に歩んでいらっしゃいますけど、役者をやっていて良かったなと思う瞬間は?
「この前の『せいせいするほど、愛してる』で言えば、演じた宮沢は関西弁を話す役柄だったこともあり、スタッフやキャストの方と雑談をしていると関西弁を忘れてしまいそうだったので、現場でワイワイすることもなく、毎日初日みたいな感覚で緊張感がずっとあってけっこう大変だったんです。でも、周りの方から『良かった』と言ってもらえたり、『観てるよ』と言ってもらえると、やっていて良かったなと思います」
――現場にいる時に常に心がけていることは?
「“自分がどうしたいか”ということより、監督の言うことや指示にちゃんと応えることを意識しています」
――夢を叶えるために必要不可欠なことは、どんなことだと思いますか?
「この仕事は本当に大変なことばっかりで、楽しいこととかはほぼないと思っているんですけど(笑)。もちろん『潜入捜査アイドル・刑事ダンス』の現場はすごく楽しいですけど、やっぱり大変な部分はあって……。僕自身は、この仕事を特別なこととは思っていなくて、会社員の方やアルバイトの方と何も変わらない職業のひとつだと考えています。だから、この業界に入ろうとしている人も、手の届かないものとか、すごい世界に飛び込むんだとか、そういうふうに気負わず、もっとフラットな気持ちでやってみたらいいんじゃないかと思います。オーディションを受ける時は僕も緊張しますけど、それは会社員の方が入社の面接を受ける時に緊張するのと同じだと思います」
――なるほど。そう思うと読者の方も気が楽になるかもしれませんね。ちなみにそういうふうに考えるようになったのはいつからですか?
中村 蒼
「ずっと昔から思っていることです。自分に自信が持てないからなのかわからないですけど、自分はこの業界に入る前と後とで何も変わっていないんです。この世界に入って、お芝居するようになって、いろいろな人に出会っても、鏡で見る自分は、福岡に帰った時の自分と何も変わらないし、こういう仕事をしているからって普通と違うとは全然思えないんです。もちろんお芝居がすごく上手でカッコイイと思う人はいますけど、僕は全然まだまだ、そういう尊敬する先輩方の足元にも及ばないです。……説明は難しいですけど、お芝居って、例えば“宇宙人が襲来して驚く”とか、よくよく考えるとありえないし、変じゃないですか。そういう意味で言うとお芝居ってふざけている面もあるというか(笑)。だからすっごく難しいことではなく、普通の感覚を持っているからこそできる仕事だと考えてもらえたらいいなと思います」
Profile
中村 蒼(なかむら・あおい)●1991年3月4日生まれ、福岡県出身。レプロエンタテインメント所属。2006年に寺山修司・原作の舞台『田園に死す』主演で俳優デビューを果たす。主な出演作に、主演映画『東京難民』、主演ドラマ『なぞの転校生』、舞台『真田十勇士』、ドラマ『無痛〜診える眼〜』、『せいせいするほど、愛してる』、映画『バースデーカード』など。11月11日より上演されるONEOR8新作公演『さようならば、いざ』に出演。
土曜ドラマ24『潜入捜査アイドル・刑事(デカ)ダンス』
毎週土曜 深夜0:20〜 テレビ東京
刑事(デカ)ダンス
刑事(デカ)ダンス
刑事(デカ)ダンス
バラエティー班×ドラマ班の混成チームが爆笑と感動を巻き起こす、かつてない“刑事×アイドル”の新感覚コメディー!
熱くてまっすぐな男・辰屋すみれ(中村蒼)が念願の刑事になって配属されたのは、芸能界の表沙汰に出来ない事件を取り締まる、警視庁特殊芸能課だった。
ネット番組に送られた脅迫状、編集による捏造、枕営業……。タツヤはそれらに立ち向かうため、アイドルとして潜入捜査を始める。しかし、同じアイドルグループとして活動することになったメンバーは女ったらしの元詐欺師や、元ひきこもりのコミュ障、売れない元子役、明るい能天気なバカ…と一癖も二癖もある仲間たち。
個性豊かなメンバーとともに、芸能界の裏側で起こる様々な難事件に挑む!

公式サイト: http://www.tv-tokyo.co.jp/dekadance/

最近のインタビュー

インタビュー一覧

ア行のタレント
カ行のタレント
サ行のタレント
タ行のタレント
ナ行のタレント
ハ行のタレント
マ行のタレント
ヤ行のタレント
ラ行のタレント
ワ行のタレント
×