Shout it Out | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「Shout it Out」

2016/07/06

「10代としての青春を締めくくれるような、渾身の一曲を作ってやろうという気持ちでいた」

Shout it Out

昨年8月末に、10代限定の夏フェス『未確認フェスティバル2015』にて、3,254組の中からグランプリを獲得したShout it Outがついにメジャーデビュー! 10代ならではの青々しい感情をストレートに表現した楽曲が胸を打つ、彼らの渾身の1枚『青春のすべて』が完成。Vo&Gの山内彰馬とDr&リーダーの細川千弘に、メジャーデビュー目前の今の想いを語ってもらった。


Vo&Gt山内彰馬凌

Vo&Gt 山内彰馬

去年、10代限定の夏フェス『未確認フェスティバル2015』でグランプリを獲得。その後、環境はどのように変化しましたか?
山内彰馬「すごく変わりました。それまでは学生をやって放課後にバンドをやる……という日常だったんですが、『未確認フェスティバル』でグランプリを頂いてからはいろんなところにライブをしに行くようになったんです。それが大きな変化だなと感じていて。ライブも今までは東京と大阪くらいだったのが、一気に全国で僕らを知ってくれる人が現れて。じゃあ、会いに行かなきゃいけないなってことで地方でのライブも増えたし、『音源が欲しい』という声や“自分たちの音源を作りたい”という欲求も高まったことで、インディーズ盤のCDを作って、それを聴いてライブを待っていてくれる人が増えて……といういいスパイラルが発生したんです。まさに音楽が中心の生活になりましたし、僕たちバンドにとってはすごくいい変化でした」

Dr(リーダー)細川千弘

Dr(リーダー)細川千弘

『未確認フェスティバル』の時はまだメンバーではなかった細川くんは、どういう経緯で加入となったんでしょうか。
細川千弘「もともとバンドをやっていた僕の兄とShout it Outが知り合いで。僕も彰馬の存在を知っていましたし、ドラムを探しているということも知っていたんです。“このボーカリストみたいな絶対的な存在と一緒にバンドをやりたい”とずっと思っていたので、“このチャンスを掴みたい!”と自分からアプローチをしました。ちょうど『未確認フェスティバル』が終わって、彼らの中に変化が出てきたところでサポートとして参加したので、僕自身も一緒に変化ができて、このバンド中心の生活になっていきました。それで昨年、彰馬が僕の誕生日前夜のライブ中に、サプライズで『もうメンバーでいいよね!』ってお客さんの前で言ってくれて、正式メンバーになったんですけど、その時は本当に嬉しかったです」
そして、7月6日に満を持して、シングル『青春のすべて』でメジャーデビュー。デビューというのはやっぱり夢や目標の一つでしたか?
山内「もちろん僕にとっては、夢であったり憧れではあるんですが、一方では“メジャーに行ったら自分たちのやりたいことができなくなるんじゃないか”っていう不安もあって。この話が決まる前はそんなイメージで、“楽しみではあるけど不安”という感じでいたんですが、実際にはそんなことはなかったです」

Shout it Out

Shout it Out

実際には元々持っていたイメージとは違っていたと。
山内「僕の勝手なイメージだったんですけど、威圧的に『君たち、それじゃイカンよ』みたいなことを大人の人から言われるのかな?とか(笑)。でもそんなのではなく。より多くの人に聴いてもらうために、届け方をレクチャーしてくれるので、このタイミングで僕らは今まで出したどの作品よりも自分たちらしいものを、送り出す自信を持てています」

Shout it Out
メジャーデビューでの一発目の曲。どんな想いで制作に臨みましたか?
山内「今までより多くの人が知ってくれる、出会いの機会だと思うんです。その機会に、“自分たちが納得できないものを出すわけにはいかない”というプレッシャーは大きかったんですが、今までも100%込めてきた気合をさらに増幅させて向き合って作った『青春のすべて』です」
細川「デビュー曲というのは、これから先もずっと歌っていくことになるだろうなってことも感じていましたし、制作期間も今まで以上に費やして作ったので、演奏面でも納得のいく作品になっています」
プレデビューではないですが、今年3月にリリースしたEP『僕たちが歌う明日のこと』は収録されている『逆光』が「未確認フェスティバル2016」の公式ソングだったり、『ハナウタ』がドラマ『ニーチェ先生』の主題歌になったりと、この1枚をきっかけにみなさんの名前が広がったりもしたのではないでしょうか。
山内「そうですね。確かにテレビから流れてくるというのは大きかったです。でもメジャーデビューは、比べものにならないくらいのプレッシャーがあります」

Shout it Out
なるほど。そのデビュー曲『青春のすべて』にはどのような想いを込めたのでしょうか。
山内「一曲の中で10代としての青春を締めくくれるような曲を作りたいと思っていて。それは年明けすぐくらいからだったんですけど、『僕たちが歌う明日のこと』を作る少し前から考えるようになっていたんです。このEPの制作が落ち着いたら、そういう意味を持った渾身の一曲を作ってやろうって気持ちでいて。『青春のすべて』というタイトルもその時には決めていたんです。なので、自分の中ではじっくり制作に向き合えたのがこのデビューシングルなんです。本当にこだわって、曲にしていきました。だから自分がやりたかったことから1ミリもズレずに、ストライクゾーンの真ん中に投げられたなと」
その曲を聴いたときにはどんなことを感じましたか?
細川「いつも曲ができると弾き語りでワンコーラスくらい聴かせてくれるんですけど、聴いた瞬間から“この曲はいい!”って感じていて。『青春のすべて』という歌詞を書きたい!って言いながら試行錯誤して書いているっていう段階での彰馬を初めて見たんですね。だからこそその歌詞を見せてもらったときにも“これでいこう!”って思いましたし、それだけの衝撃を感じていました」

Shout it Out
メジャーデビュー4日後には、山内くんが20歳を迎えますね。
山内「≪僕らの春はまだまだ青い≫というフレーズをバンドのキャッチコピーにして僕らは活動をしてきたんですけど、それを歌詞の中に入れることで今のShout it Outを見せよう、という決意の表れでもあるんです。ちなみに歌詞の中では≪僕らの春はまだ青い≫なんです。「まだ」を一つ取ったんです。最初のキャッチコピーは僕らが高校生の頃から掲げていたもので。いざ20歳が近づいてきて、それでも自分たちはこのフレーズを胸を張って言えるし、メジャーデビューしても尚、胸を張って言える。20歳は大人と子供の目に見えた境界ですし、僕は昔から大人が嫌いだったんですけど、自分が大人になる時でも、“僕らの青春は終わっちゃいないぜ”っていう意味での≪僕らの春はまだ青い≫にしたんです」

Shout it Out
大人になるが、しかし青い。いいですね、それ。気持ちがそのまま出ているからこそ伝わるまっすぐさがありますよね。そんな今作にはプロデューサーとしてSUPER BEAVERの柳沢亮太氏が参加されていますね。
山内「感無量です」
細川「本当に“まさか!”の展開でした」
山内「SUPER BEAVERは、僕が高校生の頃に初めてライブを見たときから大好きなバンドで。“いつかこうなれたらいいな”“こんなカッコイイことができるようになれたらいいな”ということを全部やっていて、僕にとって指針でもあるバンドなんです。なので、メジャーデビューのタイミングで誰にプロデュースしてもらうかという話になったときにお名前を挙げさせてもらいました」
柳沢氏のプロデュースはいかがでしたか?
山内「“僕らがどうしたいか”というのをうまくキャッチして発信してくださって。僕が1ミリもやりたいことからズレなかったのはヤナギ(柳沢)さんの力が大きかったと思います」
細川「ヤナギさんは、“僕らから発信しなかったら手を出さない”というスタンスを最初に話してくださったので、自分たちからもどんどんヤナギさんにお話しましたし、発信をしていくことができたんです。だから自分たちらしさが出せたと思います。それに音楽的だけにとどまらず、人間的にも大きなものを見せてくださったので、ヤナギさんに胸を借りることができたからこそ完成した1枚だと思います」

Shout it Out
MVでは、現在『動物戦隊ジュウオウジャー』に出演している、女優・立石晴香さんが出演されています。こちらでも10代ならではの“青春”を感じ取れる仕上がりになっていますね。
細川「もともと青春に対しては、真っ青な青空というよりもどこかどんよりした空のイメージを彰馬がずっと持っていたんですが、そのイメージ通り、撮影の日はずっと曇り空だったんです。そういう意味では天候に恵まれたなと思います」
では、同じく青春まっただ中でもがいている『Deview』読者へメッセージを。
細川「僕らも順風満帆ではなくて、挑戦してもなかなか結果が出なかったりして“なにくそ!”と思いながらやってきています。キラキラしたものよりもむしろドロドロとしたくらいの感情で登ってきているので、悔しいという気持ちを糧にするのも大事だと思います」
山内「“悔しい”と思ったときに折れてしまうのではなく、そういうときにこそ自分を信じること。自分が選んで、やろうとしたことは間違っていないと思うんです。だからこそどんなときも自分を信じ続けることが大切だと思います」

インタビュー・終

撮影/草刈雅之 取材・文/えびさわなち

Profile

Shout it Out
シャウト・イット・アウト●Vo&Gt山内彰馬、Gt露口仁也、Baたいたい、Dr(リーダー)細川千弘による、大阪・堺を拠点に活動する平均19歳のギターロックバンド。高校入学直後に、軽音楽部で山内・露口・たいたいが出会いバンドを結成。2014年には『十代白書−頂上決戦2014−』、『閃光ライオット2014』などのコンテストに相次いで出演。2015年には閃光ライオット時代から含めて3度目の挑戦となった『未確認フェスティバル2015』で念願のファイナルステージへの進出を果たし、グランプリを獲得。同年10月に前ドラマーが脱退。ドラマー細川が新たに加わり、アーティスト活動を本格始動。山内の誕生日である7月10日に渋谷・チェルシーホテルにて、東京初ワンマンライブを開催。

INFORMATION

『青春のすべて』
初回限定盤(DVD付)1,600円(税込)
『青春のすべて』
通常盤1,200円(税込)

メジャーデビューシングル『青春のすべて』
7月6日発売/ポニーキャニオン

ほとばしる想い。まっすぐに、ただただ突き刺すように放たれるストレートなロックンロールがリスナーの胸を逸らせる。いつだって青春はそんな色を帯びているものだ。真っ青に晴れた空よりもどこか曇った、モヤモヤとした空の色。あちこちに現れる壁に心がぶつかりもがきながらも前へ前へ。足を踏み出す時の気持ちがそのままつまっているかのようなShout it Outの4人の「今」。10代から20代へ。繊細な心の機微を圧倒的な疾走感で綴るタイトル曲『青春のすべて』を聴けば、ダイレクトに伝わる。彼らの春はまだ青い。そしてその春はここから尚も続いていく。SUPER BEAVERの柳沢亮太をプロデュースに向かえてパワーを増すナンバーに加え、彼らの息吹宿る『列車』『一から』を収録したデビュー作。

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