橋本祥平 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「橋本祥平」

2020/01/29

「映画の応援上映同様、観劇中でも客席のみなさんがいっぱい声をあげてくださって、僕らの励みにもなった」

橋本祥平 撮影/草刈雅之 取材・文/えびさわなち

歌、ダンス、ジャンプなどのパフォーマンスで観客をどれだけ魅了できるかを競うプリズムショーに挑む男子プリズムスタァたちの成長と輝きを描いた、大ヒットアニメシリーズ「KING OF PRISM」を原作とした、舞台『キンプリ』の第二弾公演、舞台「KING OF PRISM‐Shiny Rose Stars‐」が2月20日から上演される。第1弾に続き、主人公・一条シン役を演じる橋本祥平にインタビュー。前作での手応えや本作の見どころ、さらには、一条シンと同じような体験を経てこの世界に飛び込んだという、デビューのきっかけについても改めて振り返ってもらった。

橋本祥平

――前回、舞台『キンプリ』第1弾に一条シンとして出演されての手ごたえはいかがでしたか?

「この『キンプリ』という作品は“応援上演”という観覧がある、とても不思議な作品なんですね。僕もアニメの応援上映を体感するために実際に劇場に足を運んで、みなさんの応援を実際に生で体感しました。そこで、“この作品はお客さんがいて、応援というみなさんのレスポンスがあって初めて完成するんだ”ということを感じて。これを舞台でやるとなったときに、果たして、映画の応援上映のような声をみなさんがあげてくれるのだろうかということをすごく不安に思ったんですよね。普通の舞台では、笑ってしまうような場面ではもちろん思いっきり笑っていただきたいですが、基本的には静かに観劇するというのが、今の日本の舞台観劇マナーとしてあるじゃないですか。だから、最初は大丈夫かな?と不安に思っていたのですが、いざ幕が上がったら、映画の応援上映同様、観劇中でも客席のみなさんがいっぱい声をあげてくださって、僕たちのことを応援してくださっていて。映画館でファンのみなさんの熱量として感じていたその声を、舞台の上ですごく感じることができて、僕らの励みにもなりましたし、より良い作品にするための手助けをしてくれたと感じました。まさに、“みなさんと一緒に舞台を作った”という感覚があって、すごくうれしかったです。本当にいい経験をさせてもらいました」

橋本祥平

――橋本さんは、『キンプリ』という作品について、どういったところに魅力を感じていますか?

「いろんなタイプの男子プリズムスタァたちがいて、その彼らが光り輝くプリズムショーで魅せるという物語なのですが、とにかくそのショーの演出がすごく派手なんです。アニメはもちろん、舞台もアニメ同様にプリズムショーを派手に演出してくださっていて。それは感動しました。それから、作品を見たことがある人はわかると思うんですけど、ある意味、中毒になるような魅力を彼らは持っているんですよね。僕も『キンプリ』という作品がみなさんに支持されている意味が、一条シンとしてステージに立って生きたことでわかったんです。心が躍るような、素敵な魅力のある作品なんです。一条シンって、わりと王道な“ザ・主人公”っていうようなキャラクターなんですが、そんな彼が仲間たちと一緒に成長していって、最後に大きなことを成し遂げる……というわかりやすくもパワーをもらえるストーリーが僕は好きだなと思っています」

――そんな一条シンについて、どんな人物像だと捉えていますか?

「とても純粋で、本当にいい子なんですよね。学生時代も特別に変わったことなどもなく、ごくごく普通に暮らしてきた子。でもある日、プリズムショーを見たことがきっかけで、プリズムスタァになりたいという夢を抱くのですが、本当に素敵なストーリーだなって感じます。というのも、僕もシンくんと同じような体験をしていて、事務所の先輩でもある松田凌くんの舞台を見たことがきっかけで、凌くんに憧れてこの世界の扉を叩いたので。誰かに憧れて夢に向かってスタートをするって、めちゃくちゃ勇気の必要なことなんですけど、そこに飛び込んでちゃんと結果を残しているシンくんは素敵だなって思います。そして、なによりシンくんはみんなからとても愛されるキャラクターで、こういう人が物語の中心になるんだろうなっていうのを感じています」

橋本祥平

――シンはOver The Rainbowのステージに衝撃を受けてエーデルローズへとやってきますが、橋本さんは松田さんの芝居を観たときにどんな衝撃を味わったのでしょうか。

「それこそ“稲妻に打たれる”ではないですが、ビカーン!と衝撃が走ったというか。初見で見たときには見入ってしまって、作品の内容は目で追っているけど、心の中では“俺もあっち側(舞台に立つ側)に行きたい”ということばかりを考えてしまって。あの感覚は僕も初めてのことだったんですが、とにかくステージ上が輝いて見えたんです。まさにそれはシンくんと同じ感覚だったのかなと思います」

――ご自身の性格とシンと似ているところや真逆なところはどんなところでしょうか。

「似ているところで言うと、やっぱりOver The Rainbowを見て衝撃を受けて今の世界に飛び込むところですね。あとは似ていないところのほうが多いかなと思います。たまに思うことがあるんです。僕は今26歳なんですが、年下の子や後輩がどんどんこの世界に入って来て、成長していく姿や、彼らが持っている煌めきを見ていると、“あぁ、僕にはもうあの煌めきはないんだろうな”って思っちゃうことがあって(笑)。たまにふとショックを受けることがあるんですが……でも、シンくんはずっと煌めきを放っているような子なので、シンくんを演じるからには、改めて煌めきを取り戻そうと思いますし、やっぱり年下の子たちにも負けていられない!という想いもあるし、“ずっと輝いていたい”と最近思えるようになってきました」

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Information

舞台「KING OF PRISM -Shiny Rose Stars-」
2020年2月20日(木)〜3月1日(日)TOKYO DOME CITY HALL

『シグナル100』 ©T-ARTS / syn Sophia / エイベックス・ピクチャーズ / タツノコプロ /舞台「KING OF PRISM -Shiny Rose Stars-」製作委員会2020

歌、ダンス、ジャンプなどのパフォーマンスで観客をどれだけ魅了できるかを競うプリズムショーに挑む男子プリズムスタァたちの成長と輝きを描いた、大ヒットアニメシリーズ「KING OF PRISM」の舞台化作品第2弾。脚本は引き続き、アニメ版の監督、脚本を務める青葉譲が続投し、アニメでは描かれていない、劇場版「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」(2017年)とTVアニメ「KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-」(2019年)の間の物語を舞台オリジナル新作エピソードを描く。
ストリートデュオ大会「KIDUNA climax」を舞台に、史上初の組み合わせとなる7組のデュオによる熱いストリートバトルが繰り広げられるという新作ストーリーはもちろんのこと、話題沸騰となったお風呂シーンは今作でも必見。楽曲面もパワーアップし、デュオ曲は全てオリジナル新曲、さらに20曲にも及ぶ舞台初披露曲を予定している。

◆舞台公式サイト:kinpri-stage.com
◆公式Twitter:kinpri_stage

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