外岡えりか | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「外岡えりか」

2010/10/01

メッセージを投げかけることのできる“女優”の仕事は楽しいです

外岡えりか
映画主演第2作『Re;Play-Girls(リプレイガールズ)』が、9月25日から公開となる外岡えりかちゃん。アイドルユニット「アイドリング!!!」で活躍する一方、連続ドラマ『明日の光をつかめ』の水島アヤメ役など女優としても評価の高まるえりかちゃんが、撮影のエピソードや女優への想いについて語りました。



Q 人生を「REPLAY」するために、自殺サイトに集まった女子高生たちが、逃れられない自殺ゲームの参加者になってしまうという映画『リプレイガールズ』。世界観もストーリーも斬新な作品だね。


外岡えりか

外岡えりか(アイドリング!!!)

「映像がゲームっぽくなっていてビックリしました。撮ったときには素の状態でしたが、そこから加工されていて、女子高生たちが話す“チャット”のシーンとかが変わっていました。撮影は主に去年の夏、愛知県の豊橋で行ったんですが、砂丘でのアクションの撮影は大変でした。暑さと風で髪の毛と顔がボロボロになって、メイクも直せなくて…」

Q 過酷なアクションシーンは主演映画『あばしり一家 THE MOVIE』でも経験済みだけど……。

「『あばしり―』は寒くて、『リプレイ―』は暑いという感じで(笑)。『あばしり―』のときに殺陣を教えてもらっていたんですが、今回は“下手にやって”って言われて、ドジっぽくやるのが難しかったです。にぶい動きや、女のコ女のコした動き方が普段の自分とまったく違い過ぎて。普段私はすばしっこいですね(笑)、運動が好きなので。自分が客観的に見たら、“何でそこで立たないの!?”“早く走りなよ!!”“今のタイミング逃げられたでしょ!!”って(笑)。でも、そこで逃げられないのが私の演じた主人公・ミチなので、そこが難しかったです」

Q 親友のハルナにイジメを受けたショックで自殺サイトを訪れたミチ。目の表情が印象的だったんですが、演じるにあたってどんなことを考えました?

「『あばしり一家』ではガッチリ目ぢから全開だったので(笑)。今回、前半はホワホワと浮いてるような感じで、ハルナの“妹”みたいな雰囲気に見えるように気をつけました。絶望して精気のない表情は感じたままに演じたんですが、ただ、ミチが闘うことを決意したところだけは目ぢからを強くしようと思いました」

Q 「ミチ」とえりかちゃんが似ている部分、違う部分はどこ?


外岡えりか

映画『Re;Play-Girls』より

「元々明るい部分は似てると思います。でもミチは子供過ぎて、ストレートに自分の夢とかを、相手のことを考えずに言ってしまうんです。自分はあまり思ったことを、そのまんま出すということはしませんね」


Q 撮影で印象に残っているエピソードは?

「自殺ゲームの中で殺人マニアに追われるシーンがあるんですが、ナイフを持って追ってくる役者の方が強烈過ぎて、撮影が終わるまでずっと夢に出てきたんです(笑)。その方は役作りでめっちゃダイエットしたらしくて、血の付いたナイフをペロッて舐めたりするんですけど、夢にそのまま出て来てずっと追われるんです。それだけ怖かった分、私も入り込めて良かったというか…(苦笑)」

Q ミチは「自殺ゲーム」に参加するなかで生きる希望を取り戻していくけど、えりかちゃんは葛藤したり、落ち込んだりしたときはどうやって立ち直るの?


「自分には相談できる人がいることが“救い”です。お母さんとか友達とか、人間って一人じゃ絶対に生きられないと思うので。最終的にミチもハルナが背中を押してくれたから生きようと思ったわけで、人って大事ですね。人に傷つけられるけど、救ってくれるのも人だという。落ち込んでいるときでも、実は自分の中で答えは出ているんです。それでも一歩が踏み出せないときには人に話します。そうすると“ポンッ”て押してもらえるので、ヒョイっと乗り越えられたりしますね」

Q ヘビーなテーマを描いた映画だけに、いろいろと考えるきっかけになりますね。


外岡えりか

映画『Re;Play-Girls』より

「自殺案内人・実原の『だったら軽々しく死ぬなんていうな!』っていう言葉と怒鳴り声は印象に残ってますね、せっかくもらった命だから、どんなに辛くても生きてみようよって。最近小中学生のイジメでも“死ね”とか平気で言うじゃないですか? それは“ダメ”だよって思いますね。映画を観ていただいた方から“なんか考えさせられるね”って言われると、やってよかったって思います。女優の仕事って、そういうメッセージを投げかけられることがすごく楽しいです」

Q そのほか女優の仕事では、この夏『明日の光をつかめ』で連続ドラマにレギュラー出演!

「ドラマにレギュラーで入ったのは初めてで、すごく楽しかったですね。渡辺いっけいさんや共演の方から、演技面でのアドバイスもそうなんですけど、普段から優しくしていただいて、学んだことがすごくたくさんあります。それが何かは自分の中に大切にしまっておきたいので言いませんけど(笑)。話のなかで“おっちゃん”(渡辺いっけいが演じる北山修治)から学んだこともたくさん! アヤメ(外岡)には響かないことでも自分には響いたこともあります。ドラマを通じて人生修業ができました」

Q ドラマの撮影を終えて、アイドリング!!!のメンバーとしての活動にも本格的に戻ってきました。

「アイドリング!!!の“品はちライブ”に久しぶりに復帰したんですけど、緊張し過ぎて本番前に頭が真っ白になって。自分がいない間にたくさん変っていた振付を一気に覚えたのでテンパっちゃって、でも楽しかったです。ここまで長い間空けるのは初めてで、この場所が“当たり前じゃないんだ”ってことを改めて思いました。アイドリング!!!に入っていること、毎週毎週ライブができること、番組を持っていることも当たり前じゃない。常に忘れないようにしてますけど、離れると余計に強く思う。サボったら自分に返ってくるし、一生懸命やったら自分に返ってくる。だから大事なのは目の前にあることを一生懸命にやることだと思います、アイドリング!!!にしろ、演技にしろ」

Q 今後、外岡えりかとしての目標は?

「演技をもっとやりたいですね。すごく良い環境を与えていただいて、充実した夏だったので次につなげたい。学園モノや、ミュージカルとかもやってみたい、歌も演技も両方好きなので、これからも演じたいですね」

【profile】とのおかえりか●1991年6月11日生まれ、神奈川県出身。フジテレビ系バラエティ『アイドリング!!!』に1期生として加入。アイドリング!!!6号として『アイドリング!!!日記』(フジ系)ほか、バラエティー出演、CDリリース、ライブ、舞台出演などもマルチにこなす。初主演映画『あばしり一家 THE MOVIE』に続く主演第2弾映画『Re;Play-Girls リプレイガールズ』が9月25日(土)、シネマート六本木他にて全国順次ロードショー。

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