小篠恵奈 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「小篠恵奈」

2012/11/16

「はじめてオーディションで勝ち取った役。『やばい!お芝居好きだ!』と思えた作品です」

原作が2011年本屋大賞2位、第24回山本周五郎賞受賞で話題の小説『ふがいない僕は空を見た』が映画化され、17日に公開。この作品に出演し、注目を集めているのが小篠恵奈さん(18)。自然体の演技やマイペースなキャラクターが持ち味の彼女が、映画撮影のエピソードや、デビューのきっかけについて語りました。

映画『ふがいない僕は空を見た』に出演する
小篠恵奈

恵奈さんが芸能活動を始めたきっかけを教えて!
「3年前の冬に『月刊デ☆ビュー』の雑誌を初めて買って、『冬の特別オーディション』で、今の事務所(フラーム)の面接を受けました」
事務所のオーディションの時に心掛けたことは?
「実は、あまり考えずに行ったんです。髪もボサボサで(笑)。面接では、あまり緊張してなかったかもしれません。ただ、面接中の会話は大丈夫だったんですけど、台本読みの審査ではすごく緊張しました」
合格後の活動は?
「最初は、有村架純ちゃんや藤原令子ちゃんなど、同じ事務所の同年代の子と一緒に演技のレッスンを受けていました。それで昨年『ふがいない僕は空を見た』の話が決まりました。クランクインは昨年の11月23日でした!」
ちょうど1年前ですね!
「はい。これまでの作品のなかでも特に思い入れが強い作品です」
最初に台本や作品の内容を聞いて、感じたことは?
「最初は『やったー!』としか思わなかったです。初めてオーディションに受かって決まった作品だったので。でも現場に入ってから『あれ!?これはすごく大事な役かもしれない』と責任を感じてきました。撮影の最初の頃は、ただ現場にいることがうれしいだけだったのが、自分なりにすごく頑張りました!」
今回演じた役柄は?
「主人公の卓巳(永山絢斗)の幼なじみの福田くん(窪田正孝)の友人の、あくつ役。自分の思いのままに行動する女の子で、私みたいな人です(笑)」
聞けば、監督が恵奈さんを見た時、「もうオーディションやめていい」と言ったほど、「あくつ」のイメージにピッタリ合ったとか。
「オーディションでは、特に話が盛り上がったというわけではなかったんです。自己PRのあと、台本を読んで、『次はこんな感じで読んでみて』と注文に応えて、3回くらい読みました」
「受かったかも」という手応えは?
「全くなかったです。でも、それまで受けたオーディションよりは、緊張しなかったかもしれない。いつもは緊張して、脚がガクガクになっちゃうのに、その時は、演技審査を台本を読みながらやっていいというのと、あとは座って台本を読んでいい、という形だったので。それがすごく大きいんですよ(笑)」
演技審査は苦手?
「セリフを覚えていくのは大丈夫なんですけど、オーディション中に動きをつけられると、私、挙動不信になるんですよ(笑)。あんまり動きが得意じゃないんですよ」
でも実際の芝居では動きながらしますが(笑)。
「オーディションの場で動くのが苦手なんですね(笑)」
今回の撮影は順調でしたか? カベにぶつかったような場面は?
「1シーンありましたね。実は、途中で原作を読んだんです。私、もともと原作を読んでなかったんですけど、福田役の窪田(正孝)さんが撮影の合間に原作本を貸してくれて、軽い気持ちで読んだんです。そしたら、今まで自分が思っていた役のイメージと違ってて…。途中から急に芝居を原作寄りに変えちゃったんです。そしたら、監督に『違うよ』と言われました」
台本はそれまで意識して読まなかった?
「特にこだわりがあって読まなかったわけではないです。その、ブランコで七菜(田中美晴)としゃべるシーンは、ものすごいカベでした。でも監督はダメならダメという方なので、それはそれでよかったのかもしれません。私としては納得できてはいないんですけど…」
そこから芝居を立て直すことはできましたか?
「はい。福田との会話を通して、最初の感覚を取り戻せてきました。監督からも『(掛け合いで)福田がいたら、だいたい安定してるよね』と言われていました」
福田との自然なやりとりが、監督のイメージに合ってたのかもしれませんね。ところで女優のお芝居には、この世界に入る前から興味はあったんですか?
「もともと目立つのは好きでしたよ。学芸会とかも好きでした。小学校の時には声優さんに憧れていたんです。中学生の時に舞台をやりたいなと思うようになって、今は映画にすごく出たいと思っています」
映画を好きな理由って?
「単純に私がドラマより映画のほうが好きなんです。観るのが好きだから、出るのも映画がいい、と。観るのは、特に邦画が好きです。私、10代のうちに三池崇史監督の映画に出たいんです」
三池監督の作品が好きなんですか?
「いいえ、実はほとんど観たことないんです」
なんじゃそりゃ(笑)。
「(笑)。共演者の方たちに『三池監督の作品には出ておいたほうがいい』とよく言われるんです。『“やんちゃ”ができるようになる』って。今の私に足りないのはそれだなと思うんです。アドリブというわけじゃないんですけど、もっと自由に芝居をできるようになればなと。弾けた役とかもやったことがないので、そういうのもやってみたいです。たとえば殺人鬼とか。すっごく難しいと思います。でも挑戦したいと思います」
今は自然な会話が、小篠さんの芝居の魅力になってると思います。
「何にも考えてないから、よく怒られるんです。多分、普通に会話をしてるんだと思います。セリフだけど、相手の言葉を聞いて返して。それは、役に入ってるとか、自分を出そうというのとは少し違うと思うんです。今、もう一本、映画を撮ってるんですけど、その監督は自然な会話は通用しないので苦戦しました。『こうでしょ、こうでしょ』と監督のプランが全部決まってるので、『はい、こういうふうにします』という感じで演じています。でも新しい発見もいろいろとあって、いろんなアプローチの仕方があるんだなと思いました」
今回の『ふがいない〜』は、恵奈さんにとって、大きなターニングポイントになったようですね。
「事務所に入ってしばらくは仕事がない期間もあって、大丈夫かな? 諦めたほうがいいのかな?という時期に、オーディションに受かった作品だったんです。高校3年生で区切りの時期だったんですね。この作品で変わったというのもあるし、すごく感謝しています。『やばい!お芝居好きだ!』と思えた作品です」
撮影以降、自分なりに心掛けてやってることなどはありますか?
「たとえば、自分が泣いてるときや怒ってる時に、この感情を覚えておこうというのはありますね。でも、そういうのって、悲しいことなんですかね。プライベートの感情も客観的に見てしまう自分って…」
そんなことはないと思います。女優を職業にしている人ではそういう人も多いと思います。
「今はプライベートより、仕事をしているときが楽しいので。毎日仕事でもいいんだけどな。特に現場がすっごい楽しいです。現場ではずっとはしゃいでます。苦しい時もすっごい楽しいです。今は現場では大体自分が一番年下です」
一番年下だから、失敗しても許されるということもあります。
「でも、それは嫌なんです」
いや、失敗を恐れずに思い切った芝居ができるということで。
「そうですね。思い切ったことをできるようになりたいです。芝居ではなかなか思い切ったことが出来ないんです。ビビりなので。『これ大丈夫かな、やめとこう』ってなって。 『だめだよ』と言われるのが怖いのではなくて、周りをイラっとさせるのが怖いんです(笑)。今は映画観ているときに『この人、ここで自然に今アドリブいれてるんだろうな』とか気にしてしまいます。もっと自然ななにかをその役でやりたいと考えています。自然な芝居をしようと意識しすぎたらダメになると思うんです」
最後に『ふがいない僕は空を見た』公開にあたって、メッセージを
「今年一、オススメの邦画です!ぜひ観てください」

Profile

こしの・えな●1993年11月24日生まれ、東京都出身。身長169cm。今年、映画『カルテット!』でデビュー。ドラマ『クレオパトラな女たち』(日テレ系)にも出演。映画『ももいろそらを』が2013年1月に公開予定。その他にも公開待機映画が。フラーム所属。

INFORMATION

小篠恵奈

(C)2012「ふがいない僕は空を見た」製作委員会

映画『ふがいない僕は空を見た』 17日(土)より、
東京・テアトル新宿ほか全国ロードショー。

高校生の卓巳(永山)は付き合いで行ったイベントで“あんず”と名乗る里美(田畑)と知り合い、アニメキャラのコスプレをして情事に耽るようになるが、その写真や動画が何者かばら撒かれてしまい……。

出演は、永山絢斗、田畑智子、窪田正孝、小篠恵奈/原田美枝子、ほか。

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