電車内で、セリフを大声で…！？

『仮面ライダーディケイド』(テレビ朝日系)で、ヒロインの光夏海を演じている森カンナちゃん。デビューのきっかけやオーディションを受けるときの秘けつ、セリフ覚えに至っては恥ずかしい失敗談を織り交ぜ、とてもフランクに語ってくれました。そんなカンナちゃんが綿密に立てているという将来の夢とは…？

Ｑ　デビューのきっかけを教えて！

「京都から父の転勤で東京に出てきたときに、親戚に勧められてモデルを始めました。だけど高校2年生くらいのとき、CMのオーディションでちょっとだけ演技をしたら、演技もやりたいなと思うようになって。それで今の事務所を紹介してもらったんです」

Ｑ　『ディケイド』の出演が決まったとき、家族は？

「すごく喜んでましたね。お父さんは“お祝いだ”と言って『かんな』って名前のお酒を買ってきたりして(笑)。おばあちゃんは、ちらし寿司を作ってくれて、すごかったですよ、盛り上がりようが。あと、お父さんは42インチのテレビも買ってました(笑)」

Ｑ　『ディケイド』のオーディションはドキドキした？

「確かに緊張しまたけど、キャラを作ったりせずにそのまんまの自分を出して受けました。でも、その時の様子をあとで聞くと、挙動不審だったってよく言われます。“ちょっと変な子が来た”って(笑)」

Ｑ　オーディションの前に行う“儀式”はある？

「顔の筋肉が固まるので、顔を“アウ、アウ”って動かして(笑)。あとオーディションの緊張感ある空気が嫌なので、自分から周りの人に話し掛けちゃいます。“覚えてきました？”みたいに(笑)。相手の方には驚かれるけど、自分としては“よし、これでいいや”って(笑)」

Ｑ　『ディケイド』の撮影では、アクションや特殊効果もたくさんあるね。

「アクションは大変ですけど楽しいですね。この間、キャンプ場でいきなり大きな火に迫られるシーンがあったんです。最初は少し離れた場所で演じる予定だったけど、監督から“もうちょっと近づこうか”って指示が(笑)。で、近づいたんです。スタッフの方には“これ以上近づくと危ないですよ”って言われたけど、“私、ジャッキー・チェンなんで大丈夫です”って(笑)。挑戦するっていうのが本当に楽しいんです！」

Ｑ　チャレンジャーだね。アクション以外のシーンで気をつけているところは？

「写真館のシーンは、石橋蓮司さんがいらっしゃるので緊張しっぱなしですね。私みたいな新人が、大ベテランの方と一緒に仕事ができるってすごいことですよね。あるシーンで、蓮司さんに“この表情をするなら、最初にこういう表情をしていた方がメリハリがついていい”ってアドバイスをいただいて。そういう方法があるんだって、ビックリしました」

Ｑ　共演の井上正大さんたちとどんな話をしてるの？

「最近は、お互いの役のモノマネをしてツッコミ合ったりしています(笑)。放送の次の日だと、CGのすごかったシーンについても話しています。仲はいいですね。自分の正体がバレているので、女のコ扱いされることはないですけど(笑)。スタッフの方からも“最初は何であんなに気を使っていたんだろう”って言われるし。私としては“今も気を使ってください”って思います(笑)」

Ｑ　撮影でつらいことはある？

「やっぱり睡眠時間が短いことが一番。前は、忙しいのってカッコイイ、寝てない自分ってカッコイイなあって思ってたんです(笑)。でも最近は、ちょっとでも時間があると“寝よう”って変わりました」

Ｑ　時間がない中で、セリフはどうやって覚えるの？

「移動中に集中して覚えますね。この間、電車の中でウォークマンをしながら、台本を見られないように気をつけて覚えていたんです。そうしたら、何か周りが私を見てくるんです。あんまり見られるからイヤホンを取ってみたら、自分がしゃべってたんですよ！ (笑)。セリフを声に出して、音読していて」

Ｑ　(爆笑)。それは、さすがにみんな見るよね。

「“エーッ！　どのくらいのボリュームでしゃべってたんだろう！？”って焦りました。入り込んでたっていうか……。私バカなんでしょうね(笑)」

PART2につづく…

Text／日刊編集センター