池田エライザ | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「池田エライザ」

2019/04/23

「みなさんから刺激をいただけることを楽しみにしているので、ぜひ気軽にオーディションに参加してください!」

池田エライザ 撮影/mika 取材・文/児玉澄子

モデルはもちろん、5月には主演映画『貞子』の公開が控えるなど女優としてもますます活躍が広がる池田エライザが、故郷の福岡を舞台とする青春映画で監督デビューを果たす。それに伴い、同映画のヒロインや男性キャストを選ぶオーディション『The New Era Audition 2019』を開催。エライザ自身が企画・プロデュースする同映画への思いや初監督への意気込み、さらには自らのオーディションや現場での経験を通して、これから応募する人にアドバイスとエールを送ってくれた。

池田エライザ

――映画監督としてのオファーがあったときはどんなお気持ちでしたか?

「最初は純粋に嬉しかったです。いつか監督として映画を作ってみたいという話は、いままでのインタビューなどでも何度もしていて、今回のオファーも制作の映画24区の方がそれを読んでくださったのがきっかけだったんです。ただ、本当にお受けするかどうかは、事務所とも何度も話し合いをしました。日々、監督と作品を作っていく中で、監督というのは一番現場の指揮を高める存在であって、監督の1つ1つの発言が現場を作っていくものだと感じていたので、自分に務まるのかという不安もありましたし、その覚悟を決めるまでいろいろと話し合って気持ちを整理していきました。女優としてまだまだ未熟な自分が人に演出をつけることのリスクもそうですし、映画に関する知識も勉強中とはいえ、専門で勉強してきた方と比べたらはるかに足りない。それでもやっぱり映画を作りたいという気持ちのほうが勝って、覚悟を決めてお返事をしました」

池田エライザ

――女優ではなく、なぜ監督として映画に携わりたいと思ったんですか?

「振り返ってみると、私は映画デビューからずっと監督との出会いに恵まれてきたなと思うんです。当たり前ではありますが、みなさんそれぞれ演出の仕方がまったく違う。たとえ同じ本でも全然違う作品になるんだろうなと思うくらい、監督によって様々で。“きっとこの監督だったらこういう感じでいくだろうな”というこちらの予想をいつも余裕で覆される。そういう方々と一緒にお仕事をさせていただくうちに、小説を読んだりしていると、もし自分がこの本を映画化できたら、このシーンはこういう風に撮りたい、ここは大事にしたいって想像するようになっていったんです。それと、自分の中で“もうこれ以上の芝居は出せない”と諦めそうになったときに、まだまだ自分の深い部分からいろんな感情を引っ張り出してしてくださったり、この仕事をやっていく上で監督に救われた瞬間が本当にたくさんあって、いつしか私もそんなふうに若い役者さんの、彼ら彼女らが自分でも気づいていない自分に出会わせてあげられたら、なんて幸せだろうと思うようになったんです。今回、初監督でそれが実現できるかどうかはわかりませんが、それでも精一杯理想を追いかけようと思います」

池田エライザ

――映画は福岡県田川市を舞台としたオリジナル作品になるとのこと。どんなストーリーになりそうですか?

「メインの登場人物は高校3年生の男の子2人。同じ土地で同じ時を過ごしてきたんだけど、夏の終わりにそれぞれの道が分岐していく瞬間のその刹那を描きたいとイメージしています。昨年末に、シナリオハンティングで田川市を訪問して、中学生、高校生、20代、お父さんお母さん世代のそれぞれ2〜30人くらいで座談会を開いていただいたんですが、田川市の魅力や最近悩んでいることなど、いろんなお話しを聞かせていただいて、田川だからこそ撮れる人間ドラマがたくさんあるなと思いました。その中で、とても印象的な少年と出会ったんです。彼はまさに人生の分岐点に立とうとしていて、だけどその夢もいつ揺らいでしまうかわからないような不安定さがあった。だけど私にはそれがとても美しく見えて、そんな感情を見せてくれた彼に感謝する意味でも、確かな形でそんな物語を描きたいと思っています」

池田エライザ

――今回、ヒロインと男性キャストをオーディションで一般から募集するということで、最終審査にはエライザさんも参加される予定なんですよね。オーディションではどんなところを主にチェックしますか?

「一番は人間力ですね。今はもうビジュアルがどうのとかそういう時代じゃなくて、いかに人の心を動かせるかが大事だと思うんです。私は、田川で出会った少年の気持ちを受け継いでいて、その気持ちをオーディションで出会った人に託したいと思っているので、その伝達ができる人。それと、脚本を読んだときに、その役をどこまで掘り下げられるかという部分も重要なポイントになってくるのかなと思っています。私の意見ばかりで役を演じるのではなく、“自分はこの本を読んで、こういう男の子だと思ったから、こう演じたい”というような、その人自身の気持ちを大事にしたいなと。そういう風に役を堀さげられる人や、人をすごく深いところで見られるような方と一緒にお仕事したいなと思います」

池田エライザ

――オーディションを受けようとしている人たちに、何かアドバイスを送るとするなら?

「大人たちの顔色を窺って模範解答したり、自分を良く見せようと背伸びしないことが大事なんじゃないかなと思います。オーディションを受けたことがある方はご存知だと思うんですが、オーディションって思った以上にアッという間に終わってしまうんですよね。限られた時間の中で、その人がどういう風に今まで過ごしてきて、どんな人たちと出会って、今どんなことを思っているのか……というような、その人の本質を私は見たいし、見せてほしいなと。そこで自分を見せられなかったらもったいないし、私たちもその人の本質を見つけられないのは悲しいので、オーディションでは、100%自分の意見をちゃんと言えるようにしたほうがいいんじゃないかなと思います」

池田エライザ

――これまでいろいろなオーディションを受けてきた、エライザさんご自身の経験を踏まえて感じることでもある?

「そうですね。私自身も昔は人の顔色を窺ってしまう癖があったし、オーディションを受けても受けても全然仕事が決まらなかった頃は、人のせいにばかりしていたんです。“大人が私のことをわかってくれないから受からないんだ”って。そうやって大人を攻めているうちに、『自分なんてダメだ』と思うようになって、何もできなくなってしまって……。そんなときに事務所のスタッフさんから、『どんなに取り繕っても大人はそういう嘘を見抜いているんだから、そのままの自分で行きなよ』と言われて、その言葉で心が軽くなったというか、自分の中で腑に落ちた。オーディションで本当の自分をちゃんと出して、それを見てもらってダメだったら、“今回は合わなかったんだな、じゃあ次頑張ろう”ってなるし、本当の自分で勝負してダメだったということは、今の自分では足りないものがあったんだなと思うと自分を磨こうとも思える。そういう単純なことに気づいた瞬間、人の顔色を窺って模範解答を言っていく人生はやめよう、たとえ嫌われてもいいから自分の意見をちゃんと言おうって心がけるようになりました。そこからですね、お芝居の仕事をいろいろといただけるようになり始めたのは」

―― 一緒にお仕事をするかもしれない相手だから、変に媚びるんじゃなくて対等に行きましょう、ということですかね?

「もちろん私も受ける方と対等な目線で、お互い成長できるようなオーディションにできたらいいなと思っています。ただ、たまに『ありのままの自分』というのを勘違する人がいるんですが、自分は人に媚びるタイプではないからと無愛想にしたり、反抗的な態度を取ったりするのは違います。それこそ一緒にお仕事する仲間になるかもしれないんだし、何より初対面の相手には挨拶。それが基本ですよね。あと自分の意見をきちんと言えるのは大事だけど、そこに凝り固まるんじゃなくて、いろんな人の意見も聞いた上で自分の中で噛み砕けるような柔軟な姿勢も持っていてほしいなと思います」

池田エライザ

――この映画で初めて演技に触れる人もいると思うんですが、エライザさんが考える芝居の面白さとはどんなところですか?

「特に若い頃は、自分のことで頭がいっぱいだと思うんです。だけど芝居というのは、自分ではなく役の人生を生きることで、その役が抱える痛みや悩みを表現するにはどうしたらいいんだろう?と考えるようになる。そんな積み重ねをしているうちに、自分とは違う誰かの気持ちを大切にできるようになるんだと思うんですね。実際、私が共演した役者さんの中には本当に心の美しい人が多くて、またそういう方たちに芝居の上でもたくさん助けられてきました。涙を流すシーンで変に『泣かなきゃ』なんて意識しなくても、目と目を合わせただけでわけもわからず涙がボロボロ溢れてきたり──。やっぱりそれは相手の役者さんの人間力だと思うし、芝居をしているとそういう瞬間にたくさん出会えるんです。日々、モノを作ってワクワクしているこの感じを、ぜひみなさんにも体験してほしいなと思うし、田舎でくすぶって人の悪口ばかり考えていた昔の自分にも教えてあげたい。情報過多の時代で心が鈍感になっていたり、夢がなくて、人生の楽しさの見出し方がわからないとか、そんな風に思っている人が“役者”という一つの道を選んでみるきっかけになったらいいなと思っています」

池田エライザ

――読者の中には『ぜひ出たい!』と思っている子が多いと思うんですが、夢に近づくために今できることはどんなことですか?

「さっきの『自分の意見を言う』に通じる話なんですが、今の時代ってすごく情報が溢れていますよね。手元のスマホでも日々いろんな人が意見を言っていて。怖いのはそういうのを見ているうちに、誰かの意見を自分の意見のように思ってしまうことなんです。『誰かがこう言っていたから、これは良いことだ』『悪いことだ』というふうに、自分で考えなくなるというか、自分の中の物差しで物事を計れなくなるというか。たとえば自分の夢が“誰かが喜ぶから”という想いだけでつき進んでいた場合、それが折れてしまったときに心を修復するのはすごく難しいことだと思うんです。空っぽになって、次に何をやろうかも考えられなくなってしまって……」

池田エライザ

――今回の募集対象の10代でなくても、考えさせられますね。

「だから小さなことでいいから、常に自分の本質と向き合うことが大事だと思います。“私はこの色が好き”“こういうことで心が動かされる”とか、そういう小さなことの積み重ねで良いと思います。好きなものは好きでいいと思う。誰かにダメと言われてもそれを好きだと思ったことを忘れないでほしい。わけわかんないこと言っているなと思う人もいるかもしれないですが、『池田エライザがそんなこと言っていたな』くらいに、頭の隅っこにでも置いといてくれたら嬉しいです(笑)」

――では最後に、読者へのメッセージをいただけますか?

「この記事を見てワクワクしたり、少しでも心が動いたならぜひオーディションを受けに来てほしいです。オーディションを受けるってけっこう勇気がいることだとは思うんですが、その一歩を踏み出したらきっと新たな世界が広がっていると思います。今回は書類審査なしの全員面接なので、気軽にオーディション会場にお越しください! 最終審査には私も参加するので、お会いしたみなさんから刺激をいただけることを楽しみにしています」

池田エライザ初監督作に出演するヒロイン&男性キャストを大募集!

PROFILE

池田エライザ(いけだ・えらいざ)●1996年4月16日生まれ、福岡県出身。エヴァーグリーン・エンタテイメント所属。2009年に『ニコラモデル・オーディション』グランプリを受賞し、同誌の専属モデルとして活動をスタート。その後、2013年6月号〜2018年3月号まで『CanCam』の専属モデルを務める。また、モデルとして活動する一方、2011年に映画『高校デビュー』で映画デビューを果たす。以降、映画/『映画 みんな!エスパーだよ!』、『オオカミ少女と黒王子』、『ReLIFE リライフ』『トリガール』、『一礼して、キス』(主演)、『となりの怪物くん』、『億男』、ドラマ/『JKは雪女』、『ホクサイと飯さえあれば』、『伊藤くんA to E』、『青と僕』、『ルームロンダリング』(主演)などに出演。今後、3月23日(土)・24日(日)放送のテレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル 『二つの祖国』、映画『貞子』(5月24日公開)主演、『賭ケグルイ』(ドラマ:4月スタート/映画:5月3日公開)などが控える。

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Information

池田エライザ初監督作品!新しい時代のニューヒロイン大募集「The New Era Audition 2019」

「The New Era Audition 2019」

女優・モデルとして活躍中の池田エライザが初の映画監督に挑戦。福岡県田川市を舞台にした青春映画をエライザ自身が企画・プロデュース、そして監督をつとめ、その映画のヒロインと男性キャストを一般から広く募集する。

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2019年5月7日(火)23時59分まで。

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