柾木玲弥 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「柾木玲弥」

2017/01/18

「どんな作品、どの役に対しても絶対に手を抜かず、本気で向き合っていく」

柾木玲弥

爽やかイケメンから強烈キャラなど、作品によって色がまったく異なる変幻自在のカメレオン俳優・柾木玲弥。本郷奏多が演じるラブホテルスタッフ・上野さんが恋愛指南する、連続ドラマ『ラブホの上野さん』では、上野さんに従順な後輩・一条昇を演じる。同ドラマでこれまでとはまた違った一面を見せている彼の魅力に迫ります。


柾木玲弥
恋に悩むすべての人たちに贈る、明日から実践してみたくなるような恋の駆け引きや、恋愛テクニックが満載のドラマ『ラブホの上野さん』。原作を読んだときの感想は?
「いろいろと勉強になりました。あれはマンガだからどう、ということではなく、本当にタメになります。モテのテクニックとして、お世話になることもあるのかなとか思っちゃいますよね(笑)。意識しちゃいますよ。女性相手とかということではなく友だちに対してでも。例えば“こんな風にLINEでメッセージを送ったら、返しやすいのかなぁ”とか。メッセージ送るときに、“相手が返しやすい言葉が何なのか”とかなんて、これまで考えたこともなかったですからね」
この作品の魅力というと?
「男性が見ていて、“駆け引きや女性心理が勉強になる”というのはもちろんあるんですが、何よりも観ていて楽しいことなんじゃないかと思います。だって演じている僕たちが本当に楽しみながら演じることが出来ましたし、ここまで現場でスタッフさんや出演者さん、関わる全ての人たちの愛を感じながら演じるのもなかなかない機会だったなと感じましたから。“ああ、この現場を離れたくないな”とすごく感じたんです。だいたい普段は、現場が終わるときには“この現場も終わってしまうな……。よし、次の作品も頑張ろう!”と気持ちを新たにしたり、“吸収したことを活かしていこう”とか考えたりしているんですが、『ラブホの上野さん』は短期間で撮影をして、めちゃめちゃ濃い現場だったというのもあるとは思うんですが、終わる時にはすごく淋しかったです」
めちゃめちゃ濃い現場だったんですか。
「それはもう! 監督さんがすごいのはもちろん、スタッフさんとキャスト、合せても人数は多くなかったんですが、本当に一丸となって一つの作品を作れたという自負もあるんです。本当に楽しい現場でしたし、みんなで楽しみながら作ってもいたので、その楽しさが画面を通して見てくださるみなさんにも伝わったらいいなと強く感じています」

柾木玲弥
柾木くんが演じる一条くんは、上野さんに従順な後輩。快活で、オープンマインドな青年ですが、演じられていかがでしたか?
「演じていて、やりやすいキャラクターではあったんですが、あまり演じ慣れていないタイプでもあったので、見てくださる方たちの反応がちょっと怖いですね。演じている方としては自然なんですが、見ていて不自然になっていないかな?とか。あまりにもこれまで演じてきた役のタイプとは違うので、慣れない分、不安はあります。“わざとらしく見えないといいな”とか。“自然と演じられていたらいいな”と思っています。大人しい役とか心に闇を抱えているような役はこれまでも何度かあったんですが、そういうキャラクターとはあまりにもかけ離れているので」
しかも一条くんは表情だけでも何を考えているかわかっちゃうような、ストレートな青年ですしね。
「そうなんですよ! これまでは“何を考えているかわからない”という役がほとんどだったので、“見ただけで何を考えているかわかる”というキャラクターを演じるのはそのほかの役に比べても遙かに難しかったです。僕にとっては、1クールを通して明るい役というのは初めての経験で。単発でとか、ゲストではありましたが」
演じられた一条くんを、ご自身ではどんな人物だと感じますか?
「純粋で素直で元気で明るい……とはだいたいキャラクターの紹介でも書いてあるようなことではあるんですけど、日常生活の中でもああいう大学生っているんだろうなっていう感じがします。チャラチャラしているグループに属してはいないけど、地味なわけでもヲタクなわけでも根暗なわけでもない。明るい非リア充という感じで。上手くやろうと思えば出来るのに失敗しちゃう。素直過ぎる。もっと格好つけちゃえばいいのにと思いますね」

柾木玲弥
ご自身と似ているところはありましたか? 重ねやすい部分というか。
「テンションの持って行き方は似ているかもしれないです。落ちているところもアガっているところも目に見えてわかる。“コイツは今、元気だな”“今、落ち込んでいるな”という部分が。僕もその高低差はわりとわかりやすい方なので、そういう部分は似ていて、演じやすかったです」
役作りという部分でやったことはありますか?
「特にはないんですが、髪型とかで監督さんに自分の意見を伝えたのは初めてのことでした。イマドキの大学生っぽくしたかったので、『もうちょっと染めた方がいいんじゃないですか』って提案させていただいたり、自分からビジュアル面を考えたりするのは初めての試みで。でも僕が演じる一条の役割としては、上野さんとの対比をしっかりつけないと、上野さんが立たないなとか。そういうことを考えていましたね」
世界に寄ったんですね。
「そうですね。最初は寄っていたんですが、最終的には一条くんを僕に寄せていったような気がします」

柾木玲弥
上野さん役の本郷奏多さんはどのような方でしたか?
「お互いに人見知りなんですが、共通の趣味があったこともあって、いろいろとお話をさせてもらえるようになりました。最初は人見知りし合っていて、初対面の男女の会話というか。『ご趣味は……』みたいな、お互いにとっかかりを探しているような会話をしていたんですけど(笑)。でも、徐々に打ち解けて、一条くんと上野さんという関係性も2人で作っていけました。撮影の合間とかには『ラブホの上野さん』について話すことが多かったですね。『ここ面白いよね』『あそこはいいですよね』とか、そんな話が多かったですし、あとはお互いの好きなことの話とかもしましたね。あと、本郷くんはブラックジョークも多い方なので、そういう不意におっしゃることがすごく面白くて、楽しかったです」
では上野さんと一条くんとしての関係性はいかがでしたか?
「とてもやりやすかったです。けっこう上野さんが一条くんに仕掛けてくるので、僕はそれに乗ればいい感じだったんです。だから上野さん……というか、本郷さんに助けられている部分がすごく多かったかな。一条くんとしても上野さんに助けられている部分は多かったと思うんですが、僕としても本郷さんに助けられました」
実践してみたくなった恋愛テクニックはありましたか?
「信じられないことならあるんです。“ラブホに行くときに手を繋いで、相手が握り返して来たらイケる”みたいな……あのテクニックはどうしても信じられないんですよ。それは本当なのかなって(笑)。だから誰かにやってみてもらいたいんです。ほかのテクニックはうなずけるものもあるし、説得力もあるんですが、あれだけは“本当に握り返してくるのかな”って。それは誰かに実践してみてもらって、結果を僕に報告して欲しいですね」
今回の一条くんをはじめ、柾木くんは本当に出演する作品ごとに全然違う役を演じていらっしゃいますよね。
「ありがたいですよね。どの役を演じるのも楽しいです」

柾木玲弥
演じる上で常に心掛けていることというと?
「手を抜かないことですね。手を抜こうと思えばいくらでも抜けちゃうんですよ、表現って。でもそれってわかる人にはわかってしまうこと。僕は常にどの作品も“次へと繋がる経験”だと思っているので、どんな作品、どの役に対しても絶対に手を抜かず、本気で向き合っていくことを心掛けています」
ご自身の中で、デビューしてこれまでで特に転機になった作品というと何ですか?
「『高校入試』ですね。当時、僕自身は何もわからずにやっていたのですが、結果、今にも繋がっている作品だと思います。生まれ持ったものだけで勝負したようなところがありましたが、未だにいろんな方から『あの作品が印象的だった』と言われるんです」
『ラブホの上野さん』で幕を開ける2017年はどんな年にしたいですか?
「焦りたいですね。これまでは若かったですし、何とかなるだろうっていうのがあったんですが、ここからは“楽しいからこの仕事をやっている”ということ以外のモチベーションが欲しいなと思っています。“どうしてこの仕事なのか”“これからどうしていきたいのか”。そういうしっかりとしたビジョンを持ちたいと思っています」
柾木玲弥
では最後に、この世界を目指す『Deview』読者へメッセージをお願いします。
「自分が何をしたいか。ビジョンを明確にすることは大切だと思います。自分は何に長けていて、どんな需要に応えられるか。それをはっきりさせていないと残ってはいけないと思うので、自分としっかり向き合うことは大事だと思います。あとは『ラブホの上野さん』の地上派放送が1月18日から始まりますが、ぜひ観ていただいて、楽しんでいただきたいです。作品を作るというのは本当に楽しいんです。だから一緒に楽しんでもらいたいですし、そういう芝居の楽しさも感じてもらいたいです」

インタビュー・終
撮影/mika 取材・文/えびさわなち ヘアメイク/石邑麻由 スタイリング/吉田ナオキ

Profile

柾木玲弥
まさき・れいや●1995年3月24日生まれ、北海道出身。ヒラタオフィス所属。2009年『第22回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』審査員特別賞。主な出演作に、ドラマ/『高校入試』(フジテレビ)、『みんな!エスパーだよ!』(テレビ東京)、『学校のカイダン』(日本テレビ)、映画/『ライチ☆光クラブ』、『幸福のアリバイ〜picture〜』、『Oh My Z!』など。2月6日スタートのドラマ『きみはペット』、映画『PARKS』(4月22日公開)に出演が決定。

INFORMATION

『ラブホの上野さん』
『ラブホの上野さん』
(C)フジテレビ

連続ドラマ『ラブホの上野さん』
2017年1月18日(水)スタート 深夜26:25〜(初回10分拡大)

「月刊コミックフラッパー」(KADOKAWA)で連載中のマンガ「ラブホの上野さん」を本郷奏多主演で実写ドラマ化。五反田の繁華街にたたずむラブホテル「五反田キングダム」で働くスタッフ・主人公の上野さん(本郷奏多)が、天然な後輩・一条くん(柾木玲弥)も交えて、、お客様の様々な恋の悩みやトラブルを解決へと導く物語。
恋に悩むすべての人たちに贈る、明日から実践してみたくなるような恋の駆け引きや、恋愛テクニックが満載。上野さんが、ラブホテルという人間の本性が露わになりやすい環境で、普段はお客のためにその身を隠し気配を消しているスタッフという存在だが、なかなか分かり合うことができない男と女の本音を客観視し、分析してきた経験から、男女を問わず共感を得るような、的確なアドバイスとモテるためのコツを少しサディスティックに教えてくれる。
FOD(フジテレビオンデマンド)にて先行配信中。毎週木曜0時に最新話を更新。

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