百田夏菜子 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「百田夏菜子」

2020/06/25

「小5の時、オーディションを受けて事務所に入った当初は、正直ここまで芸能活動を続けていると思わなかった」

百田夏菜子(ももいろクローバーZ) カメラマン/加藤千絵(CAPS) 取材・文/柳真樹子

これまで様々な新人募集を掲載し、数多くのスターを輩出してきた『デビュー』が、窪田正孝や百田夏菜子(ももいろクローバーZ)、小笠原海(超特急)、秋本帆華(TEAM SHACHI)など、数多くのデビューOG・OBスターが所属する「スターダストプロモーション」とのコラボオーディションを開催中! そこで、『デビュー』に載っていた『スターダスト☆オーディション2005』で芸能界デビューのきっかけを掴んだデビューっ子・夏菜子ちゃんに直撃インタビュー! 事務所所属からちょうど15周年という、『デビュー』読者の“先輩”に、デビュー当時の思い出やこの15年で成長したことなど、たっぷりと語ってもらいました。

百田夏菜子(ももいろクローバーZ)

――6月でスターダストプロモーションに所属してからちょうど15周年を迎えた百田さん。『デビュー』には約3年ぶりの登場(2017年11月掲載:百田夏菜子インタビュー)になります。

「『映画かいけつゾロリ ZZ(ダブルゼット)のひみつ』のときですよね。えっ!? あれからもう3年も経つんですか? 早いっ!! 最近は芸能界への応募って来ていますか?」

――WEBや動画、SNSなど、応募の間口は広くなっていますね。

「そっか〜。確かに、YouTuberとか、私の応募した時代と違って、色んなジャンルが増えましたよね。私は当時、小学5年生だったので、女優さんという仕事しか芸能界については知らなかったけど」

――オーディションに応募した当時、15年前の百田さんは、どんな女の子でした?

「小5の時、オーディションを受けて事務所に入った当初は、正直ここまで芸能活動を続けていると思わなかったです。そもそも、私自身は、新体操やバスケットボールをしていて。将来はスポーツ選手になりたいという別の夢がありましたし。習い事で通っていたダンススクールで、オーディションを受けることが流行っていたので、私もたまたま応募したのがきっかけです。なので、最初は何をやりたいとか自分がどうなりたいとか、はっきりとした夢がこの世界にあったわけではないんです。やっていく中で、そこから夢や目標がいっぱいできてきました」

――小学生でしたもんね。

「そうですね。何か一つのことに対して本気で取り組んだり、熱中したりっていうことがなくて、新体操もバスケも”楽しかったらいい!“という考え方だったんです。だから、何度も監督やコーチに怒られたこともあったのですが…(苦笑)。そんな感じで、この世界も”楽しそうだな”って思って始めました」

百田夏菜子(ももいろクローバーZ)

――オーディション自体もダンススクールで他の生徒のお母さんに勧められたことがきっかけだったんですよね。

「当時は芸能界ってどんなものかぜんぜん分からなくて、母と一緒に雑誌の『デ☆ビュー』を買っていろいろと勉強して。その時に『スターダスト☆オーディション』を見つけて応募したことで、人生が大きく変わりました」

――小学生の百田さんが描く”芸能界”って、どんなイメージでした?

「私はダンスを習っていたので、当時はモーニング娘。さんが大好きでした。あと、柴咲コウさんや岡田将生さんが出ているドラマなどを観ていたので、そういう人たちが所属している事務所だから、きっと大きなところなんだと安心して応募した記憶があります。静岡に住んでいると、芸能界ってまったく別の世界のことに感じていたというか、本当に存在するのかな?っていうような不思議な感覚だったんです。事務所に入ってからも、柴咲さんや岡田さんにお会いすることはなかなかなかったので、自分も同じ事務所にいる実感もなかったです(笑)」

――オーディションに合格してから1年弱は、事務所から連絡がなかったんですよね。不安になりませんでした?

「本当に芸能界のことを何も知らなかったので、そこまで気にしてなかったんです。芸能事務所ってこんなものかなと。合格してから1年後くらいに連絡がきて、そこからレッスンを受け始めたっていう感じで、週末に部活と両方しながら静岡から通っていました。レッスンを受ける中で、年に数回、事務所からオーディションの案内が来て、それを受けては落ちる……という繰り返しでした」

百田夏菜子(ももいろクローバーZ)

――それほどモチベーションがない時期としても、オーディションに落ちることってショックじゃないですか?

「私、受かると思って受けたことがなかったんですよ!(笑)。オーディション会場にはいつも大勢の人が受けに来ていて、一緒にオーディション受けていても、自分よりすごい人たちしかいないし、自分なんかが受かるハズがないだろうなって思っていて。でも、学校生活や部活に影響を及ぼすような仕事がなかったので、普通に学校行事や部活に一生懸命打ち込めていたから、逆に焦りもなく良かったのかもしれません。そんな中、事務所内でオーディションっぽいことがあったみたいで、宣材写真を撮ったりしていたら、新人開発部から芸能3部に所属という感じになっていたんです。その頃、事務所内でアイドルグループを作る動きがあったみたいで、私はプロフィール欄に”特技=ダンス“って書いていたので、それでオーディションに呼ばれたみたいで。そこからいろんなことが動き始めていきました」

――それが、後の”ももいろクローバー”に繋がると。“ももクロ”は結成時に、路上ライブやビラ配り、自分たちで考えてのファンイベントなど……。けっこう酷な下積みがレッスンとイコールになっていましたね。

「子どもなので、何も知らないから上手く大人に騙されてたりしていましたけど(笑)、それが私たちにとっては、すごくいいことだったんですよね。周りの人たちに『変わってるね』とか『そんなことやっていたんだ』と言われて、”自分たちは珍しいことをしていたんだな“と気づきました。インディーズだった頃、マネージャーの運転するワゴン車で車中泊しながら全国を回ったり、路上ライブで照明がないからと、ワゴン車のライトを当ててライブをしていたり……。自分たちも“アイドル”の経験がなかったので、それが普通のことだと思っていて気づかなかったんです」

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