財木琢磨×荒井敦史 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「財木琢磨×荒井敦史」

2017/09/27

「僕らを入口にして、“時代劇っておもしろいな”って思ってもらえたら嬉しい」

財木琢磨×荒井敦史

10月4日よりスタートする武田鉄矢主演『水戸黄門』(BS-TBS)。1969年の放送開始から長きにわたって親しまれてきた国民的ドラマで、熱血漢で女好きの助さんこと佐々木助三郎を演じる財木琢磨と、真面目でしっかりものの格さんこと渥美格之進を演じる荒井敦史にインタビュー。


財木琢磨

財木琢磨

昔からお茶の間で愛されてきた時代劇『水戸黄門』。お二人はご覧になったことはありますか?
財木琢磨「僕はおじいちゃんと一緒に住んでいたので、子供の頃によく観ていました」
荒井敦史「僕らが子供の頃もよく再放送していた記憶があって。世代を問わず、観ている作品なんじゃないかなと思います。それぞれ世代ごとにキャストが違うっていうのはあるだろうけど、お約束の『この紋所が目に入らぬか〜』っていう名セリフも、子供のころからしっかり刷り込まれていますよ(笑)」
そんな名作時代劇にキャスティングされたお二人ですが、きっかけはオーディションだったとか。
財木「はい。まず、“『水戸黄門』って、オーディションがあるんだ!?”っていう驚きがありました」
荒井「そうそう! さらに、そのオーディションを受けて、出演が決まってまたびっくりするっていう」
財木「オーディションでは、同世代の若手俳優の方がたくさんいらっしゃったので、今回の助さん格さんに求められているものは“若さ”や“元気さ”なのかな?と思いながら受けていました。オーディション自体は、助さんか格さん、どちらか選んでやってみるっていうスタイルだったんです。僕は一応、(オーディションでは)両方やらせていただいたんですけど」
荒井「僕もそう。どちらになるかは、出演が決まるまでわからなかったです」

財木琢磨×荒井敦史

荒井敦史

どちらを演じるかというのは、なんとなく自分の中で予想はついていた?
財木「僕は今まで、どちらかと言えば、明るめというよりも真面目だったり、クール寄りなキャラクターを演じることが多かったので、もしかしたら格さんのほうなのかな?って思っていたんですけど、助さんでした」
荒井「僕は、自分より大きい人が来ない限り、格さんになるだろうなと思っていましたね(笑)。でも、周りの人が抱くイメージだと、助さんみたいなんです。『水戸黄門』に出演することが決まってから、会う人みんなに、『助さん役やるんだよね』っ言われていて(笑)。毎回『いえ、格さんです』って訂正しています。なぜそう思うのか、まったく解せません!(笑)」
助さんは明るくて素直で、現代風に言えば、ちょっとチャラいところもある青年で、逆に格さんはカタブツっていうキャラクターですよね。
荒井「僕自身は、カタブツなんですけどね。なんでか助さんって思われる……(笑)。みんな集めて、『なぜじゃ!?』って問いただしたいくらいです(笑)」
財木「僕は逆に格さんって言われることが多かったよ(笑)」

財木琢磨×荒井敦史
オーディションでアクションというか、体を動かしてみる審査はあったんですか?
財木「ほんの少しだけ、ありました。木刀で手を合わせてみる……くらいかな?」
荒井「4、5手ぐらい?」
財木「うん。あとは正座だったり、畳風の上で草履を脱いで座る、刀を置くっていう所作もみられました。でも、まったくわからないので、なんとなくの雰囲気でやるしかなかった。めちゃくちゃ緊張していたので、“これで合っているのかな!?”って考えながら、ゆっくり、ゆっくり、やりました」
荒井「僕は緊張しなかったけど、わからないものをわかっている風にやっても仕方がないので、そのまま、自分が思っている感じでやってみました。今ある自分を見せればいいかなっていう」
財木「歌の審査もあったよね?」
荒井「あったね。あのお馴染みの主題歌は助さん、格さんが歌うからね」
決まったあとの周囲の反響は?
財木「今まで全然やりとりしていなかった人からも“おめでとう”ってメッセージが来たり、誰もが知っている作品っていうこともあって、いろんな方から連絡をいただきました」
荒井「両親も喜んでくれていたけど、おじいちゃん、おばあちゃんがすごく喜んでくれました」
財木琢磨×荒井敦史

財木琢磨

実際の撮影現場はどうですか?
財木「本格的な時代劇は初めてなので、わからないことは素直に聞いて教えてもらいながらやっています。立ちまわりも何度もやったよね」
荒井「そうだね。あと正座のシーンも多いんです。助さんは結構動いているけど、格さんはご隠居の横で正座していることが多いから、けっこう大変で、足首の様子がおかしくなっています(笑)。剣道と書道で正座をやっていて良かったなと」
財木「クライマックスの、ご隠居が正体を明かす場面で、みんながひれ伏すシーンは、実際にその場面を目の当たりにして“これかぁ!”って鳥肌が立ちました」
デビュー読者のような若い世代にむけて、時代劇ならではの見せ場、おもしろさというのは?
財木「『水戸黄門』の良さって、人を殺さずに懲らしめて、悪いことは悪いと思い知らせるところだと思うんです。見せ場はやっぱり立ちまわりのシーンで、僕は峰反しが好きですね。刀の刃じゃないほうにカチッと持ち直して戦い、『そろそろいいでしょう、けが人が出ますから』と、印籠を出す。それを見たみんなが心を改めるっていう、その流れは本当にカッコイイ!」
荒井「作品全体の雰囲気として、戦いのシーンはもちろん見どころですし、登場人物の関係性もおもしろいなと思います。印籠を出す場面の手前や、出したあとも、今作ならではの特徴が感じられると思います。定番でありつつ、決める前後にも注目してもらえたらと。この新しい『水戸黄門』の“助・格”の感じもわかってもらえるだろうし、いい意味で、“えぇ〜!?”ってなってもらえると思いますので!(笑)」

財木琢磨×荒井敦史

荒井敦史

観てもらえればわかると。この2人で助さん、格さんができてよかったなと思う瞬間もありますか?
財木「すごく心強いです。同世代だし、一緒にいてくれて本当にありがたい。(荒井は)年齢は一つ下ですが、僕はどっちかっていうとちょっとポワっとしてるけど、すごくしっかりしていて頼もしい。お兄さん気質なのかな?」
荒井「そうかも。兄弟構成でいうと男兄弟の兄だからね」
財木「僕、姉が2人いる弟なんだよね(笑)」
荒井「ぬくぬくと育ってきたんでしょ!? こっちはサバンナ状態だからね(笑)」
財木「俺、そんなぬくぬくじゃないよ! 空手やってたし!!」
荒井「ポワっとした感じを空手で補っているんだね〜。あ、ちなみに、僕は剣道やっていたんですけどね」
そう考えると、そこも逆なんですね。刀使う助さんと、拳で戦う格さんと……面白いですね。荒井くんから見た財木くんは?
荒井「本当に優しいから、甘えまくれます。穏やかだし、素直に頼れる存在です」
財木「現場では大先輩たちばかりですが、みなさんにこやかに話しかけてくれて、とても優しいですね」
荒井「そんなピリッとした緊迫感とか、全然ないよね。武田さんとも合間に話をしたり、現場はけっこう和気あいあいとしていると思います」
財木「うん。ゲストの方たちを含めて、本当に勉強になることが多く、とてもありがたい現場だなと思います」

財木琢磨×荒井敦史
若手が担うということで、助さんと格さんは、ちょっとワチャワチャしていたりもするんでしょうか?
荒井「簡単に言うと、常に言い合っている感じはありますね。特に格さんは、大人ぶった子供というか。上から目線で何か言うんだけど、自分が突っつかれると、ムキになって反発しちゃう。そんな助格コンビです(笑)。ご隠居からみたら孫みたいな年齢差があるから、今回は少し子供っぽい感じでもいいんじゃないかなと。それは、クランクインの前日に、二人で話し合って決めたことなんですけど」
財木「台本を読んで、今回の助・格の空気を感じ取りながらも、歴代の助・格を観ると、全然イメージが違っていたから、自分の中でわからなくなってしまって。それで眠れなくなってしまったので、相談したんです」
そんなことがあったんですね。
荒井「やっぱり観てきた作品だから、昔のイメージも強く残っているんだよね。どうしても歴代の助・格のイメージが頭にあるから、そのイメージ通り大人っぽく台詞を言ってみるんだけど、今回の台本の助・格とは違うからなんだかしっくり来ない……。それをお互いが感じていて、“じゃあ、どうしようか!?”って話し合って、僕らは僕らなりの助・格をやろうってなったんです。若いままの、子供っぽいところのある助・格でいこうと。それが、自分たちがキャスティングされた意味なんじゃないかとも思ったので」

財木琢磨×荒井敦史
なるほど。それが若手を起用した理由でもあるんじゃないかと。
財木「撮影を通してみて、監督が求めているのもこっちなんだろうなっていうのもわかりました」
荒井「作品の中で成長していく伸びしろもあるし、今まで観ていた人たちにとっても、そんな助・格が新鮮に感じてもらえると思います。僕自身、歴史的な作品に出演できることをすごく光栄に感じていて。『水戸黄門』という誰もが知っている時代劇に、若手の僕らが出ることによって、僕らの同世代やそれよりもっと下の世代の人にも時代劇の良さが伝わればいいなと。本当にこの作品にはいろんな要素が詰まっているので、時代劇の魅力をもっともっと伝えていけたらと思います」
財木「ホントにそうだね。僕らを入口にして、時代劇っておもしろいなって思ってもらえたら嬉しいし、時代劇を観るきっかけになってもらえたらいいなと思います」

インタビュー・終
撮影/booro(BIEI) 取材・文/根岸聖子 ヘアメイク/芹川善美 スタイリスト/岡村春輝 衣装協力/COS、WAVEN

新生『水戸黄門』で、“助さん・格さん”を演じる財木琢磨&荒井敦史が見どころをアピール

Profile

財木琢磨
ざいき・たくま●1992年10月15日生まれ、福岡県出身。長良プロダクション所属。『第25回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』フォトジェニック賞。主な出演作は、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(手塚国光役)、ミュージカル『刀剣乱舞』〜三百年の子守唄〜(大倶利伽羅役)など。2018年1月に上演される舞台『クジラの子らは砂上に歌う』に出演が決定。

荒井敦史
あらい・あつし●1993年5月23日生まれ、埼玉県出身。ワタナベエンターテインメント所属。近年の主な出演作は、舞台『新・幕末純情伝』、『里見八犬伝』、舞台&映画『真田十勇士』、ドラマ&映画『笑う招き猫』など。主演映画『神さまの轍』が2017年秋頃に全国順次公開。2018年1月27日には出演映画『ちょっと待て野球部』の公開が控える。

INFORMATION

水戸黄門
©BS-TBS/C.A.L

BS-TBS『水戸黄門』
10月4日スタート 毎週水曜 後7:00〜7:55 全10話

1969年のドラマ放送開始から長きにわたり国民的ドラマとして親しまれてきた『水戸黄門』がBS-TBSでレギュラー放送として復活。主人公・水戸光圀に武田鉄矢を迎え、熱血漢で女好きの助さん(佐々木助三郎)役に、財木琢磨、真面目でしっかりものの格さん(渥美格之進)役に荒井敦史という若手俳優を起用。そして、元義賊で水戸光圀の密偵として活躍する「風車の弥七」役に津田寛治、光圀と敵対する将軍御側御用人・柳沢吉保役に袴田吉彦、吉保の手先として御老公一行を付け狙う忍び・柘植九郎太役に長谷川純が決定するなど、キャスト陣も一新し、新生『水戸黄門』として、再スタート。
今回の旅は、東日本大震災で多くの被害を受けた東北の太平洋沿岸部を中心に、青森・八戸を目指す。

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