成田 凌 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「成田 凌」

2016/01/20

「役者を始めてまだ1年ちょっとだけど本当に今、毎日が楽しくてしょうがないんです」

成田 凌

『MEN'S NON-NO』専属モデルとしても活躍中の成田凌くんが、映画『残穢【ざんえ】 ―住んではいけない部屋―』に出演。もともと役者志望だったという彼に、映画の見どころ、役者の魅力などを語ってもらった。


映画『残穢【ざんえ】 ―住んではいけない部屋―』のオファーを受けた時の心境から聞かせてください。
「僕、最初は怖い映画だって知らなかったんです。『中村監督と会うよ』って言われて。ベタですけど、『アヒルと鴨のコインロッカー』が好きだったので、“やった!”と思って。実際に行ってみたら、まさにオーディション会場っていう感じで、長テーブルの前に人がたくさん座っていて。その前に立っていたら、遠くにいた中村監督がとことこって歩いてきて、椅子をテーブルの前にボンっておいて、『ま、座りな』って。その時は、オーディションというよりは、すごく近い距離でいろんなことを話しただけで終わったんですけど」
台本の『このセリフを読んでみて』とかもなく?
「なかったですね。役者を始めて半年経つか経たないかくらいの時だったんですけど、ただ単純に、“よっしゃ! 中村監督に会える!”っていう嬉しい気持ちというか、とにかく見てもらいたいっていう思いがあって。現場に入ってからも、会うたび会うたびにオーディションみたいなもんですからね。次の作品にも出たいな〜って思いながら、撮影の日は、“どうにか次につながるようにしたい”と思って臨んでいました」

成田凌
作品のテイストに怖さはなかった?
「特にはなかったです。単純に“どうやって撮るんだろう?”っていう興味の方が先行してました。最初に僕がもらった準備稿と最終稿ではだいぶ変わっていて、最終稿ではしっかりと霊と対面するシーンがあったんです。だから、より“うわ、これ、どう撮るんだろう”っていう興味が勝ってしまって。それよりも、現場に入る前は、役者として、違う怖さがありました。“どんなスタッフさんがいるんだろう”とか、“監督はオーディションの時は優しかったけど、現場では恐いよな……”とかいろいろ考えたんですけど、実際の現場はすごく明るくて。しかも、呼び名がどんどん変わっていったんですよね。最初は『成田くん』だったんですけど、最終的には『凌くん』になって。それが怖いなって」
あはははは。怖くないですよ。どこかで距離が縮まったんじゃないですか。
「どこだろうな〜。うまくいかなくて、何回もやったシーンが終わったあとに、そうなったんですよ。だから、ちょっと怖いなって……。ま、呼び方は冗談としても、中村監督は愛情がすごい人だなって思いました」
役柄に関してはどう考えてました? 住んではいけない部屋・事故物件だとわかって住んでいる大学生役です。
「気持ちはわかりますよね。家賃は安いし、僕もお化けとか霊に対する恐怖感もないから、きっと気にならないだろうなと思って。年齢も一緒くらいだし、普段、ヒゲも剃らないし、家でヘアバンドをつけて、ガウンを着てるし。衣装合わせの日につけていったピアスもそのまま使ってるんです。身なりはほとんど普段の自分のまんまなんですけど、逆に、どうやって別の人として作っていったらいいのかっていうのが難しくて。しかも、そんなに作り込める役でもないので……」
成田凌
自分と似てる役柄だけど、自分と離していくっていうことですよね。
「そうですね。チャラい話し方が一番違うかなって。何を言っているかわからないくらいの感じというか、周りがフラストレーションをためる人間でいいんじゃないかなと思ったんです。登場シーンが少ないので、そこまで細かい部分は台本には書いてない。だから、自分なりに考えてやるしかないんですよね。それは、一種にチャレンジでもあって。“大丈夫かな?”っていう疑問を持ちながらも、自分に近づけることはせずに、“こうやって人にフラストレーションを溜める人いるよな〜”っていうところから作っていきました」
2階の部屋から、外にいる大家さんとのやりとりが中心になってます。
「ちょうど、映画『百円の恋』の2回目を観た後だったんです。大家さん役の稲川実代子さんは、主人公の一子の母親をやっていた方だったので、『最高でした。よろしくお願いします』って握手をして。監督からは見ている人より、遠い距離にいると思って話てって言われて。物理的な距離以上に、心理的な距離を感じながらやっていたんですけど、2階から1階にいる人と喋るお芝居はなかなかないので、面白かったです」
お芝居、楽しいですか?
「みるみる楽しいですね。役者を始めてまだ1年ちょっとだけど、毎日が楽しくてしょうがないです。周りには面白い人間しかいないし、みんな志が高くて、熱量というか、芝居の対する向かい方もすごい」

成田凌
2014年12月にドラマ『FLASHBACK』(高梨臨とのW主演)で役者デビューを果たしてから、『学校のカイダン』『She』……と、約1年でドラマ8本、映画2本に出演していて。
「本当に、何の作品をやっていても、楽しいんですよね。こないだは、ドラマ『ラーメン大好き小池さん』のゲストに出させてもらったんですけど、いつもと全く違う作り方をしてやれたことが新鮮で楽しくて。その現場には、毎回、頭をバン!と破裂させて行っていたんですね。それもチャレンジだったんですけど、チャレンジすることが面白いし、芝居ってやっぱりいいですよね。1ヵ月前は『ティファニーで朝食を』で森カンナさんと常に対峙する役をやらせてもらって。初歩的な言葉だけど、感じ合う瞬間があるんですよ。受け取って、与えて、受け取って……っていう。合間に、このシーンはどうとかっていう話をして、本番に臨みに行く。その感じが、すごく人間味があっていいんですよね。僕、普段より、人間をやっている感じがしますもん。その役を演じられる期間、その人間が世の中にいられる期間って少ないから、いかに自分が一番その役を愛せるかっていうところを大事にしていて。実際に演じるのは一瞬なので、考えている時間が楽しいのかもしれないです。前日の夜とか、本を読みながら、“こう喋ろうかな”って考えている。最近は徐々に自分が想像したことをやれるようになってきたので、より面白くなっています。自分を表現させてもらえる場で一生懸命に考えて、いろんなパターンを試してみて、足りないところやうまくいったところを確認して、また考える。何より、やりたくてやりたかったことなので、本当に今、毎日が楽しくてしょうがないんです」
もともと役者への願望があったんですか?
「そうですね。『MEN’S NON-NO』のモデルのオーディションを受けた時も『役者をやりたいので、手助けしてもらっていいですか?』ってお願いして入ったんです。役者としてはまだ1年目なので、まだボロばかりが出てしまっているんですけど、もともと自分がやりたいと思っていたのは役者の仕事。だから、毎日、充実感があります。この仕事を始めてから、寝る前に“明日も仕事か……”って憂鬱な気持ちになったことが1回もない」

成田凌
同じく『MEN’S NON』モデル出身で、同世代の坂口健太郎くんも映画に出演していますね。
「昨日も連絡とってたんですけど、なかなか会えなくて。本人は素晴らしい人間ですけど、そろそろね、超えなきゃいけない壁があるなって思います。ジャンルは違うし、本人にも言ってるけど、そろそろ、坂口健太郎と成田凌に対する世間の見え方を逆転させてもいいんじゃないかなって思ってます。ま、まだまだ足りないことばかりで、毎日が勉強中ですけど、一生懸命にやって、いつか人を感動させる役者になりたいです」
期待しています! 最後に、芸能界デビューを目指す読者への応援メッセージをお願いします。
「自分に自信を持つことが一番大事じゃないかなと思います。オーディションを受けるにしろ、僕の場合は、“誰かに見てもらえるって超楽しくない?”って思うので、自信を持ってその場を楽しんで欲しいなって思います。あとは、もしみんなが青か赤をやっているなら、黄色をやればいいんじゃないかなって思う。自分に自信を持って、人と違うことを楽しんでやってください!」

インタビュー・終

撮影/草刈雅之 取材・文/永堀アツオ スタイリスト/伊藤省吾 ヘアメイク/宮本愛

Profile

成田凌
なりた・りょう●1993年11月22日生まれ、埼玉県出身。ソニー・ミュージックアーティスツ所属。2013年より『MEN'S NON-NO』専属モデルとして活動し、2014年12月連続ドラマ『FLASHBACK』にて高梨臨とのW主演で俳優デビュー。その後、ドラマ『学校のカイダン』(日テレ系)、『She』(フジ系)、『ランチのアッコちゃん』(NHK BSプレミアム)、映画『飛べないコトリとメリーゴーランド』などに出演。

INFORMATION

『残穢【ざんえ】 ―住んではいけない部屋―』
『残穢【ざんえ】 ―住んではいけない部屋―』

映画『残穢【ざんえ】 ―住んではいけない部屋―』
2016年1月30日(土)全国公開

小野不由美(『屍鬼』「十二国記」シリーズなど)の小説『残穢』(ざんえ)を、ミステリーの名手・中村義洋監督(『白ゆき姫殺人事件』『予告犯』)が映画化。小野自信を彷彿とさせる主人公「私」には、人気実力派女優=竹内結子。「私」とともに調査を重ねる「久保さん」には、神秘的な魅力を放つ女優=橋本愛。初共演の2人に加え、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一ら個性的な出演陣が集結。 ある日、小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から、1通の手紙が届く。「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」 好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。 彼らは、なぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか。事件をつなぐ<穢(けが)れ>の正体とは?「私」たちは、100年以上の時を経た壮大なる戦慄の真相に辿り着き、やがて、さらなる事件に巻き込まれていく――。

(c)2016「残穢−住んではいけない部屋−」製作委員会

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