内田理央 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「内田理央」

2017/09/20

「劇団の皆さんが『楽しくやろう』と、まず好奇心で動くのを見て『うわーっ、私に足りないのはそこだ!』と刺激を受けています」

内田理央

撮影/厚地健太郎 取材・文/斉藤貴志

ドラマ、映画、バラエティ、モデルと幅広く間断なく活躍し、男性にも女性にも人気の内田理央。10月には久々の舞台『チョップ、ギロチン、垂直落下』で女子プロレスラー役に挑む。生でプロレス技も見せるとのことで、道場で特訓中の彼女を直撃した。
内田理央
――もともとプロレスに興味はなかったそうですね。
「無縁でした。テレビでも観たことがなかったくらいで」
――観てないなりに、何かプロレスのイメージはありました?
「アントニオ猪木さんとかのイメージです。赤いタオルに黒いタイツ、みたいな。それで、ぶつかり合う?」
――同じレプロ所属の高田延彦さんも元プロレスラーです。
「高田さんはテレビのイメージが強すぎて(笑)。プロレスラーだったことは知ってましたけど、本当にすごかったんだと最近年上の人から聞きました。勝手にバラエティの方だと思っていて、すいません(笑)」
――『チョップ、ギロチン、垂直落下』でプロレスラー役をやると決まってからは、勉強のために観たりも?
「両国国技館に新日本プロレスを観に行きました。めっちゃ面白かったです。何も知らない私でも盛り上がっちゃったし、会場の熱気がすごくて! みんなで掛け声を合わせたり一体になる感じで、そのなかで必殺技が出る。私のなかでは『ドラゴンボール』みたいだと思いました」
内田理央
――天下一武闘会みたいな。
「バーンとやったらバーンとふっ飛んで! 飛んで攻撃したりするのも見たことなくて」
――特に目を引く選手はいましたか?
「オカダ・カズチカ選手がすごく強いと聞いていたんですけど、私が観た試合ではケガもあって負けちゃったんですよ。それがショックでした。ボコボコにされるのを見て『頑張れー!』と思って、余計気になりました」
――プロレスにハマりそうな気もしました?
「それはありました。レスラーさんはみんな個性があって、チェーンを持ってくる人とかコミカルな感じに戦う人とかいろいろいて、応援する選手を見つけたら、もっと楽しめる印象でした」
内田理央
――舞台に向けて、理央さんもプロレス道場で2週間稽古をしているそうですが。
「受け身と筋トレから始めて、ロープを使う飛び技以外は結構やってます」
――ポスターにはコブラツイストをかけている写真が使われていますが。
「あれは練習をする前で適当にやっていたので(笑)。今見ると『もっとちゃんとできたな』という。他には卍固めとか、逆エビとか、持ち上げるの(バックブリーカー)とか習いました。あと、キック技もちょっと」
――ブログには「毎日身体が筋肉痛」とありました。
「重心を下げた体勢を維持しなきゃいけないから、足腰に結構きます。階段を上るのも辛い(笑)。腹筋や筋トレも毎回するので、もう全身が痛いです」
――アクションものは以前にもやったことがありましたよね?
「でも、映像だったので。正直ずっと動いていて撮るわけでなく、一発ごとだったり。筋トレもしてなかったし、とにかくその場を乗り切る感じでやっていたんです。今回は生の舞台ということで、アクシデントがあるかもしれないし、ケガにも繋がりかねない。そういう意味では、やっぱり怖いですね」
――運動神経は良いんですか?
「いやー、悪いんですよ。学校の体育も休みがちで、体育祭もできれば出たくなかったくらい。だから今、高い壁が立ちはだかっています」
内田理央
――理央さんはそんなにきれいなんだから美人女優路線で行けば……とも思いますが、ふんどしになったり、今回みたいに体を張ったり。
「よく『どこに向かっているの?』と言われます(笑)。もともとグラビアをずっとやっていたから、そんなに自分を守る姿勢はないし、そこまで考えてないし(笑)」
――「何でもやる」的なチャレンジ精神もあって?
「やらせていただけることは、なるべくやりたいです。今回の舞台のお話も最初はビックリしたし、『生でプロレスなんてできるの? 危なくないですか?』というところから入りました。心配性なので。だからこそ今、一生懸命練習しているのかもしれません」
――もともと女優のキャリアは舞台から始めているんですよね?
「最初はアイドルの舞台でした」
――本数もかなりこなして。
「テレビに出てない頃は、ずっと舞台とグラビアをやってました。とは言っても、本格的な演劇ではなかったので(笑)。出演者はアイドルやグラビアの子たちが中心で、お芝居をメインにしている人は誰もいなくて、そのころは私のモチベーションもそんなにお芝居に向いてなかったと思います。できなくて当然。でも頑張ろう……という感じの舞台でした」
内田理央
――“頑張っている姿を見せる”という、アイドル演劇的な?
「そう。お客さんもお芝居を観に来るというより、アイドルを見に来ていて。だから、今回は全然違うと思います。『子供鉅人』さんという劇団に客演で入るんですけど、劇団員の皆さんは本当にお芝居をやりたくてやっている方たちだから。初めて観たとき、自分がいかに楽しんでやっていないかがわかりました」
――昔、舞台に出ていたときは?
「ううん、今も。私はとにかく『来たお仕事を全うしよう』という気持ちのほうが強かったんです。『期待に応えるために頑張ろう』みたいな。でも劇団さんのお芝居を観ると、楽しくてやりたい気持ちが先にあって動いている感じがすごくしたんです」
――心の底からお芝居をしたい気持ちが溢れ出ていて?
「そう、そう。そのなかに私が入ったら『活き活きしてない……』みたいになっちゃう。もちろん私もドラマや映画で演技をするなかで楽しさは感じていましたけど、『できなかったらヤバイ。ついていこう』となってしまって。劇団の皆さんを見ていると、できなかったとしても『楽しくやろう』と、まず好奇心で動くんです。『うわーっ!』と思いました。私に足りないのはそこだと。お芝居の稽古には、これから入りますけど」
内田理央
――東京公演を行う浅草九劇に立ったことはあるんでしたっけ?
「イベントを何回かしました。良い空気感はありますけど、お客さんとの距離が近いので、そのなかでお芝居に引き込むには、勇気が要るなと思います」
――この劇場で公演を打っている後輩のローファーズハイ!!のメンバーと、繋がりはありますか?
「発表会のときに彼女たちのお芝居を観たら、スーパー輝いていました! フレッシュで活き活きとしていて、さっき言ったお芝居への好奇心や楽しさがすごくあって『マジで私にはない!』と思わされました」
――理央さんにもなくはないでしょうけど(笑)。
「たぶん昔は私も活き活きやっていたんだろうなと思います。きっといろいろなことを経験して、年も取って(笑)、一番大切な“仕事も楽しくやる”ことを忘れていたなと、最近思っています」
内田理央
――現在、そのローファーズハイ!!の新メンバーや新たな男性演劇ユニット「シャフ」の1期メンバーを募集中です。理央さんの経験上、舞台からスタートするプラス面はどんなことだと?
「やっぱり度胸はつくと思います。私も最初、何も経験がないところから急に大勢の人の前に生で立つのは、すごく勇気が要りました。覚えてきたことを、そこで全部出さないといけない。もちろん演技も勉強できますけど、一番大きいのは生で仲間と同じ空間を共有してやることかな。達成感はすごくあるし、いい思い出にもなると思います」
――10代の役者志望者にはオススメだと。
「私は1人でグラビアから始めて、いつも仲間がいるのを羨ましいと思ってました。グループでケンカしたり、ぶつかり合いながら進んでいくのに憧れていて。だからスタートがローファーズハイ!!だったりするのは、素晴らしいことだと思いますね」
――オーディションを受けるうえでのアドバイスもありますか?
「私がローファーズハイ!!を観た感じだと、活き活きしていることを大事にしてほしいなと思います。できなくてもいいから、オーディションを楽しむ。緊張はするし、失敗したら恥ずかしいから完璧を求めがちだけど、このオーディションではとにかく楽しくやった人が勝つ気がします」
Profile
内田理央(うちだ・りお)●1991年9月27日生まれ、東京都出身。レプロエンタテインメント所属。『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)にてヒロイン役を演じ知名度を上げ、映画『血まみれスケバンチェーンソー』で映画初主演。ドラマ24『侠飯〜おとこめし〜』(テレビ東京他)ヒロイン役で出演や、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS 系)に出演し注目を集める。2017年、ドラマ・映画『トモダチゲーム』でヒロインを務め、『将棋めし』(フジテレビ)で連続ドラマ初主演を果たす。雑誌『MORE』専属モデル。
浅草九劇こけら落とし公演 劇団子供鉅人本公演ニューカウント vol.7
『チョップ、ギロチン、垂直落下』
【大阪公演】 10月17日(火)〜23日(月) HEP HALL
【東京公演】 11月6日(月)〜19日(日) 浅草九劇
チョップ、ギロチン、垂直落下
2005年に大阪で結成され、関西タテノリ系のテンションと骨太な物語を併せ持つ劇団子供鉅人。今回、内田理央と星野園美を客演に招き「演劇でプロレス」を描く異色作に挑む。レプロエンタテインメント創立25周年プロジェクトとして、今年2017年4月に浅草にオープンしたばかりの劇場「浅草九劇」のこけら落とし公演として上演される。
≪あらすじ≫
女子プロレスラー、マンモス稲子はリングのコーナーポストから垂直落下し、謎の自殺を遂げた。故郷の岬で夜毎受けていた風速 10.85mの風を全身に感じながら、死の直前、彼女は何を思ったのか? 大都会の片隅(実家のガレージ)で練習にいそしむ「メスの穴」のメンバーは女同士の傷の舐め合い試合から抜け出すことができるのか?「中野区イチの大不幸女」マンモス稲子の垂直落下に転落していった人生と彼女をめぐる女子レスラーたちの「生きること」への復讐と再生の物語。そう、戦う相手は人生だ!

公式サイト: http://www.kodomokyojin.com/cgs/
デビュー×レプロエンタテインメント
『2017年4クールオーディション』〜芸術の秋!
舞台『ローファーズハイ!!』&『シャフ』出演キャスト大募集!!〜
レプロ募集
浅草少女歌劇団『ローファーズハイ!!』
川島海荷、内田理央、マギー、菊地亜美、古畑星夏、久間田琳加、中村蒼、稲葉友ら、今注目の若手タレントが数多く所属する芸能プロダクション「レプロエンタテインメント」とオーディション情報サイト「デビュー」がコラボし、2017年の年間を通して4クールにわたる『特別オーディション』を実施。

第3弾では、レプロエンタテインメントによる初の若手男性演劇ユニット“浅草軽演劇集団・ウズイチ”が、来年3月に浅草九劇にて行なう旗揚げ公演『シャフ』の出演キャストを募集、さらに、今年の4・8月に公演を行なった”浅草少女歌劇団『ローファーズハイ!!』の新メンバーも大募集。

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