チャオ ベッラ チンクエッティ | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「チャオ ベッラ チンクエッティ」

2015/09/24

「“壁”はこれからも出てくると思いますけど、もう“何でも来い!”っていう感じです」

チャオ ベッラ チンクエッティ

撮影/mika(f-me) 取材・文/斉藤貴志

デビュー10年目に入り、THEポッシボーから改名したチャオ ベッラ チンクエッティ。最新シングルが自己最高のオリコン3位とV字回復真っ最中! そんな勢いに乗る中でメンバー・秋山ゆりかの卒業……。波乱万丈ながらも前に進み続ける彼女たちに、新体制で挑む秋ツアー前に、現在の心境を語ってもらった。
チャオ ベッラ チンクエッティ
岡田ロビン翔子
――改名から数ヵ月が経ちましたが、ファンの間でもチャオ ベッラ チンクエッティの名前は浸透したようですね。
岡田ロビン翔子「最近では、みなさん『チャオベラ』と略して呼んでくれてます」
後藤夕貴「9年間『THEポッシボーです』と言ってきたので、最初の頃は『ポッシボーの新曲は……』とか、すぐ『ポ』が出ちゃうトラップがありました(笑)」
――改名後、初のシングル『表参道/二子玉川/Never Never Give Up』がオリコンウィークリーランキングで、初の3位に入ったのも、改名効果があるのでは?
橋本愛奈「チャオ ベッラ チンクエッティって長いので、“えっ?”と二度見、二度聞きしてもらえたり、気にしてもらえるのは良かったかなと思います」
諸塚香奈美「改名を報告した瞬間、ツイッターが盛り上がりました」
後藤「“ベッラ”がトレンド入りして」
ロビン「改名を知って久々にイベントに来てくれた方や、“面白そうなので初めて来ました”という方もいました」
橋本「“きれいなお嬢さん”というグループ名なので、衣裳も以前に比べて大人っぽくなりましたね。今までなら着ていないような、おしとやかな感じで」
諸塚「私は25歳にして女子大生を連想するような衣裳を着て、生まれ変わった気がします」
ロビン「もろりん(諸塚)は、今まで髪を明るくして巻いていたのが、ジャケ写のときの髪は黒めで徐々に短くして、一番正統派になってます」
チャオ ベッラ チンクエッティ
後藤夕貴
諸塚「“いかに清楚に若く見られるか”を重視しています。どんどん若い子たちが出てくるので」
ロビン「こぶしファクトリーに、つばきファクトリーにね(笑)」
諸塚「もう、見た目年齢でしか勝てないので」
ロビン「見た目も勝ててないから(笑)」
諸塚「中学生はさすがに無理でも(笑)、18歳ぐらいには見られたくて」
橋本「けっこう攻めるね(笑)」
――改名は、“チェンジ”というテーマでツアーをして、全員20代にもなり、これからも走り続けるために、名前の変化とともに大人になった自分たちを表現するため、進化を目指すため……とのことでしたが、最初からメンバー内に反対意見はありませんでした?
後藤「なかったです。来年の10周年へ向けて踏み出したかったので」
橋本「『THEポッシボー』の名前には愛着がありすぎましたけど」
ロビン「葛藤はありつつ、事務所を移籍して久々にシングルを出すので、今やらなかったらいつやるんだ?と。みんなでカフェに何回も行って、新しいグループ名を考えるミーティングをしました」
――他にはどんな候補が?
橋本「はしもろ(橋本&諸塚)で最後まで推したのは“ブルーム・アゲイン”。ちょっとバンド名っぽいのと、私たちにはカッコよすぎるということで(笑)、却下されました」
諸塚「ロビンは“スカイ”を入れたいって言ってたよね」
ロビン「アメリカ人のダディに『いい英語ない?』と電話したら『アナザー・スカイ』と言われて、某番組と被るからボツにしました(笑)。そのうち、メンバー内で『イタリア語の響きがいいね』という話になって……」
チャオ ベッラ チンクエッティ
橋本愛奈
――誰かイタリア語に堪能なんですか?
ロビン「いや、まったく(笑)」
橋本「インターネットを駆使してね(笑)」
ロビン「そうこうしながら“チャオ ベッラ”の響きがしっくり来て、これに合わせようと」
橋本「徐々に決まっていきました」
――進化のための改名を経て、シングルもTOP3入りと勢いに乗る中、8月には、メンバーの秋山ゆりかさんが卒業。4人体制の活動になって、今どう感じていますか?
ロビン「あっきゃん(秋山)は、声のツヤがあって、5人のユニゾンでもメインだったんです。なので、『4人になってパワーが落ちた』と言われないようにしないといけないなと」
橋本「私はあっきゃんとツインボーカルで歌う曲がいくつもあって、相手が変わるとやっぱり雰囲気も違います」
ロビン「あっきゃんとはしもん(橋本)が絡むのは、セクシーな曲が多くて、それを今はもろりんが担当してるんですが、慣れてないから……その絡みを見ると『もっと頑張れ』と思います(笑)」
橋本「アゴクイみたいにされるところで、もろりんにはアゴをわしづかみされて(笑)」
諸塚「セクシーに表現しないといけないので、もっと研究します!」
――もともとセクシー担当でしたよね?
ロビン「自称ね(笑)」
橋本「今はしれっとその設定は外してます」
ロビン「最近は“ゆるキャラ”とか言い出して(笑)」
諸塚「“自称セクシー”はボロが出てきて、そろそろ無理だと気づきました(笑)。路線を変えようと思いつつ、まだキャラが定まらないんです」
後藤「もうハロプロエッグから12年目だよ(笑)」
チャオ ベッラ チンクエッティ
諸塚香奈美
――後藤さんがブログで「いつもここから!って時に大きな壁が現れる」と書いていましたね。
後藤「そうですね。単独ライブを中野サンプラザでやるために、『ツアーの合計動員2222人』というのが課題になったとき、27人足りなかったり。今回もオリコン3位になって『新しい道に行けるね』というところで、あっきゃんの卒業があって……」
ロビン「遡れば、もともと6人だったのが、メジャーデビューの後に大瀬楓が卒業したのも大きかったし。5人になってCDを2年間出せなかった時期もあって」
橋本「V字の底だった時期」
ロビン「その後、月イチライブを始めて、何とか中野サンプラザに立てた!と思ったら、壁ではないけど事務所を移籍して、空気がガラッと変わったり」
後藤「上がり下がりが激しくて……。でも、めげないのがチャオベラらしさかなと思います」
ロビン「雑草魂。メンタルは強くなりました」
――今までの壁はどう乗り越えてきたんですか?
ロビン「楓の卒業ときはまだ若くて、みんな大号泣して」
橋本「受け入れることしかできなかった」
後藤「中野サンプラザに27人足りなかったのは大阪公演で発表されて、ファンの方が赤いサイリウムを振ってくれたんです。『諦めるな!』って。メンバーもファンの人も泣きながら」
橋本「初めて全員が泣いたね」
諸塚「あと27人……と思ったら、急に涙が溢れて。後日、その映像が入ったライブDVDを夜中に観て、また泣きました(笑)。悔しくて、頑張らなきゃと思って」
――今も4人でのツアーを控えて、話し合いをしていたりするんですか?
ロビン「移動中に話しています。4人体制になって約60曲の歌割りが変わるので、『これは声的に誰が歌ったらいい』とか。大変ですけど、『パフォーマンスが落ちた』と言われたらイヤなので」
後藤「あっきゃんの穴を埋めようとしても無理だと思うんです。5人のときは5人、4人のときは4人で、新しい形のチャオベラを作らないとダメだと思っています」
ロビン「ダンスも4人だからもっと揃えて、もっとお姉さんらしいセクシーな曲も歌って。大人の方向を強くしたいです」
チャオ ベッラ チンクエッティ
――それぞれの気持ち的に変わったところも?
諸塚「個人的には歌割りがすごく増えて、自分が成長できるという意味では楽しみです。余裕はないですけど」
ロビン「1人減ると、歌の面で自分がさりげなく避けてきたところが身に染みます。全然できてない実感があるので、お客さんを煽るだけでなく、自分が魅せられるようにならないと」
――4人で目指すグループの将来像はあります?
ロビン「グループ名に“きれいな女性”と入ったし、最近は女性ファンも増えているので、衣裳や髪型を『マネしたい』と言われる立ち位置になりたいです」
橋本「壁はこれからも出てくると思いますけど、もう“何でも来い!”って感じです」
ロビン「そういう私たちを見て、握手会で『俺もいろいろあるけど、チャオベラが一生懸命歌って踊っているのが元気の源』と言われることが多いんです。人生うまく行くことばかりじゃないけど、そんな私たちだからこそ歌える曲があればいいですね」
――『Deview』読者にも“オーディションになかなか受からない”と悩んでいる人がいると思います。停滞している時期にやるべきことはありますか?
ロビン「私は可愛いハート型の付箋に“明日こうする”とか1年後の目標とか書いて、部屋の壁にペタペタ貼っているんです。“今度は絶対成功する”とか書くと、本当にうまくいくことが多い。暗示や思い込みは大事。目標を書いて見えるところに貼っておくと、いいと思います」
橋本「笑顔でいることは大切だと思います。私はメンタルが弱くて落ち込みやすいけど、なんだかんだ笑っていればうまくいくと、最近思うようになりました」
後藤「私は、くじけそうなときに人に話すと、自分が気づいてなかったことがポロッと出たりします。話し相手がいなければ、思っていることを短い文章に書くだけでも、自分を客観的に見られて新たに気づくことがあるので、オススメです」
諸塚「大事なのは、よく寝ることです(笑)。私はイヤなことがあったら、何も考えず寝る。日付が変わって、朝起きて日の光を浴びれば、そこから『頑張ろう』と再スタートできるので!!」
Profile
チャオ ベッラ チンクエッティ
2006年8月2日に結成。今年、結成9周年をむかえるガールズボーカルグループ。日本一オーディエンスと距離感の近いライブが武器。2015年よりユニット名をチャオ ベッラ チンクエッティに改名。名前に負けないように只今絶賛!「いい女」修業中!!!!!

岡田ロビン翔子(おかだ・ろびん・しょうこ)●1993年3月15日生まれ、東京都出身。
後藤夕貴(ごとう・ゆき)●1993年6月12日生まれ、神奈川県出身。
橋本愛奈(はしもと・あいな)●1992年10月3日生まれ、神奈川県出身。
諸塚香奈実(もろづか・かなみ)●1989年11月1日生まれ、埼玉県出身。
『チャオ ベッラ チンクエッティ LIVEツアー2015秋
〜THE STORY IS NEVER-ENDING〜』
【東京】9月27日(日)TSUTAYA O-WEST
【大阪】10月3日(土)Shing Hall
【群馬】10月11日(日)高崎Club FLEEZ
【埼玉】10月12日(月祝)HEAVEN'S ROCK VJ-3 さいたま新都心
【神奈川】10月25日(日)F.A.D YOKOHAMA
【栃木】10月31日(土)HEAVEN'S ROCK VJ-2 宇都宮
【千葉】11月15日(日)柏PALOOZA
【大阪】11月22日(日)Shing Hall
【愛知】11月23日(月祝)Heartland STUDIO
【東京】12月27日(日)豊洲PIT

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