福本愛菜 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「福本愛菜」

2015/02/18

思っていた以上にたくさんのお仕事を経験させていただいてます。まさかドラマに出させていただけるなんて思っていなかった

福本愛菜

NMB48を卒業して吉本新喜劇に入団してから1年半。舞台や単独ライブで活躍してきた福本愛菜が、ドラマ『保育探偵25時〜花咲慎一郎は眠れない!!〜』(テレビ東京系)に出演している。新人保育士の役で、ゴールデンタイムで連ドラデビュー。演技への取り組みについて聞いた。

『保育探偵25時』で女優デビューということですよね?
「はい。まさか呼んでいただけるとは思っていませんでした。演技の勉強をしっかりしたことがなかったし、新喜劇とも全然違いますし」
ドラマと新喜劇はやはり別物という感覚?
「別物だと思います。新喜劇は舞台に出たら一発勝負。ドラマはダメだったら何回も撮り直しで、大変だなーと思います」
最初に撮ったシーンは覚えていますか?
「診療所のシーンですね。私、全然わかってなくて。どこら辺を見て台詞をしゃべればいいのか? 自然に動いていいものか? 新喜劇はアドリブだらけで自由ですけど、ドラマは台本で決められたまま台詞を言わないといけないのかと思っていました。でも、山口(智充)さんを見ていたらアドリブを加えているし、自分の言いやすいようにアレンジして台詞を言うし、立ち位置も関係性が現れるようにポジションを取っていて。最初はすごく驚きがありました」



福本愛菜

福本愛菜

演じる上での戸惑いもありました?
「たとえば自分では楽しい気持ちになっていても、画面には出ていなかったり。感じた以上のものを出さないと、観ている人に伝わらないとわかりました。あとは、ちょいちょい関西弁が出ちゃうんです(笑)。敬語の台詞だとそうでもないけど、子どもたちとしゃべっているときに“えっ、そうなん?”とか。出さないように意識していてもつい出ちゃうので、それを抑えて標準語でしゃべるのが難しいです」
大原南役は「地域でも美人と評判」という設定で。
「ありがたいです。私は美人と言われたことなんて全然ありませんけど、そういうことで売っていきます(笑)」
役作りとして、やっていることはありますか?
「新人保育士ということで、南にもちょっと子どもっぽい部分があったり、子どもの目線になりやすいのかなと思いました。だから撮影の合間も子どもたちと遊んだり、お話をして距離を縮めて、ちゃんと“先生”と呼んでもらえるようにしました」
実際の保育園を見てきたりしました?
「高校のときは先生になりたくて、教育実習に行かせてもらいました。小学校と保育園と児童館みたいなところと。そのときの保育園の子どもたちは2歳ぐらいで、今のドラマの子たちより小さかったんですけど、コミュニケーションの取り方というか、子どもに合わせて話を進めていくことに役立っています」
じゃあ、現場で子どもたちとはすぐ馴染みました?
「元気すぎて、ついていけませんけど(笑)。子どものパワーって、すごいです。本当に疲れを知りません。同じことで何回も笑ってたり(笑)。いたずらっ子もいて、お尻を触ってきたりもしますけど、それも自然な感じでいいかなと思っています。そのパワーを吸収しながら、保育士になりきりたい。でも、撮影でこれだけしんどいんやったら、子どもたちとずっと一緒にいる本物の保育士さんは素晴らしいなと、尊敬するようになりました」
芝居の仕方とかで悩むこともありますか?
「演技のメリハリみたいのが、まだ全然ないと思うので。OKはもらっても、自分的にまだちょっと変えていけると思うこともあるし、もっと研究してやっていきたい気持ちはあります」
我ながらいい感じでできたと思ったシーンも?
「ヘンなポーズをするシーンがあって、私の低い声も生かしてやったら、子どもたちが笑ってくれたんです。それも演技だと思うんですけど(笑)。そこは唯一、自分でも目一杯やれたかなと思いました」
現場の雰囲気は「めっちゃ楽しい」とブログにありました。
「楽しいです。山口さんがすごく面白くて。撮影の合間に普通にしゃべっていても、コントみたいのが始まって。誰かしらのモノマネが入って話が広がります」
山口さんはお笑いに演技に音楽に、本当に多才ですよね。
「熱い男のオーラをメラメラ感じます。正義感の強い園長先生にピッタリだなと思います」




福本愛菜

福本愛菜

愛菜さんはNMB48を卒業して1年半ぐらいですよね。思い描いていた通りのことができていますか?
「思っていた以上にたくさんのお仕事を経験させていただいてます。本当にまさかドラマに出させていただけるなんて思っていなかったし、順調です。さらにいろいろ幅を広げていきたい気持ちが強くなりました」
もともとはアイドルになりたくてNMB48に入ったんですか?
「芸能界というものにまず憧れを持って、何でもやりたいと思っているころに、アイドルを好きな時期がありました。コンサートに行って、歌って踊るのがカッコイイと思って、自分もなりたいって。そんなときに、関西でアイドルグループのオーディションがあると聞いて、受けることにしました」
いいタイミングでNMB48のオープニングメンバーオーディションがあったわけですね。
「はい。関西発のアイドルなんてなかったので。しかも、そのときはAKB48さんがすごく売れていて、1位ばっかり獲っている時期だったんです。難波に姉妹グループが生まれるとなったら、興味が出ました」
NMB48で活動しながら、バラエティ志向になっていったんですか?
「NMB48でのたくさんのお仕事のなかで、コメディの舞台を1年間やらせていただいたんです。そこで舞台で演技するのが楽しいなと思って。もともと関西人として吉本新喜劇に憧れていたし。その舞台が終わってから卒業を決めて、“新喜劇に進みたい”というお話をさせてもらいました」
NMB48を卒業することに迷いはなかったんですね。
「なぜか“今や!”と思いました。NMB48もアルバムを出してすぐで大事な時期やったんですけど。でも、自分の中で“今ここで卒業して違う道に進んだほうが行けるんちゃうかな”という気がして。うまくいく保証はもちろんなかったんですけど」
理屈ではなく直感で。
「はい。次の道に行きたい気持ちが前に出すぎて、卒業を決意しました」
周りからは「もったいない」という声もあったかと。
「“衝撃的”というコメントをたくさんもらいました。卒業するメンバーはたくさんいたけど、“新喜劇に行くってどういうこと?”みたいな(笑)。でも、舞台に立つのは一緒。ファンの方は今でも観に来てくださいますし、“新喜劇でもドラマでも観られて嬉しい”というコメントもいただきます」
そういえば、卒業を控えている山田菜々さんと食事をしたそうで。
「私は山田菜々とコンビを組みたいと思っているんです。一緒に新喜劇に出る願望を勝手に抱いていて、いろいろなイベントでも言ってましたけど、本人は全然OKしてくれなくて(笑)。ごはんに行って話したときも“それは絶対ない”と言われました。“私はそっちに行きたいわけじゃない”みたいな。TVタレントさんになりたいようです」
愛菜さんは今や、大阪でかなりの人気者だそうで。
「いやもう、全然まだまだです。NMB48にいたから知ってる方もいるし、新喜劇から新しく知ってくれた方も増えてますけど、まだ全然知名度はないので」



福本愛菜

福本愛菜

でも、単独ライブは毎回盛況だそうで。
「ありがたいことに、関西でも関東でも満席でした。ファンの方がみんな暖かくて、一緒に盛り上がってくださるので、すごく楽しいです。全然面白くないことを言っても、笑ってくださるんですよ(笑)。甘やかされていますけど、これからも続けていきたいです」
新規のファンも増えているんですよね?
「意外といてて。東京のテレビで夜中に放送している新喜劇を観て、大阪のイベントまで来てくれた方とか。新喜劇で気になってイベントに夫婦で通ってくださる方もいます。いろいろな年代の方に会えるのは嬉しいです」
愛菜さんに引きつける力があるからでしょうけど。
「どうなんですかね? でもあまり若い男の子がいないんです(笑)。その年代にも愛されるように頑張ります」
活動が広がるなかで、特に今、自分磨き的に力を入れていることはありますか?
「演技はもっともっとうまくなりたいので、録画したいろいろなドラマを見返して勉強しています」
参考になる女優さんはいますか?
「沢尻エリカさんが昔から好きなんです。今までのドラマや映画を見返すと、本当に幅の広い役柄をされていて、その都度、人が全然変わっていて。すごくカッコイイなと思います。『へルタースケルター』とか、ここまで役に入りこめるんだ……って。もともときれいで、いろいろな方に愛される美貌を持ってらっしゃるので、私も近づきたいです」
美貌でも近づこうと。
「はい(笑)。女子にも憧れられたいんです」
東京進出も考えてますか?
「まず関西でいろいろな年代の方に知名度を上げてからでないと、考えられないです。関西の方に愛されて背中を押してもらって、東京進出するのが夢です。でも、東京でのライブでゲストに来てくれた千鳥さんから、ガチアドバイスをいただいて。“船が来てないのに行ったらダメ。意外と仕事ないぞ”みたいな(笑)。それから考え直しました」
浮き沈みの激しい世界ですが、将来に不安はありませんか?
「ないですね。先のことを不安に思わないようにしています。マイナスに考えちゃうと、仕事にも出ちゃいそうなので。すべてをフレッシュな気持ちで受け入れて、頑張っていこうと思っています」

インタビュー・終
撮影/厚地健太郎 取材・文/斉藤貴志


Profile

ふくもと・あいな●1993年3月25日生まれ、奈良県出身、158p。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。2010年にNMB48のオープニングメンバーオーディションに合格。2013年にNMB48を卒業し、吉本新喜劇に研究生として入団。吉本新喜劇の舞台に立つほか、現在ドラマ『保育探偵25時〜花咲慎一郎は眠れない!!〜』(テレビ東京系毎週金曜日夜7時58分放送)に出演中。

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