谷内里早 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「谷内里早」

2011/04/22

複雑で切ない背景を表情で演じるのが難しかった

谷内里早
魔法が使えなくなった「元魔法少女」はみんなの記憶の中から消えてしまう…。青春ファンタジー映画『魔法少女を忘れない』で、ヒロインの「元魔法少女」みらいを演じる谷内里早ちゃん。難しい設定の役を、せつなく、瑞々しく演じ切った里早ちゃんにインタビュー! 役への想いや、漫画好きの素顔ものぞいちゃいました。



Q 演じる役が「元魔法少女」って聞いた時の感想は?

谷内里早

谷内里早

「魔法が使えなくなった魔法少女ってどうなるんだろう?とか、“魔法界にいた”っていうことは聞いていても、魔法界の話が映画にまったく出てこないから本当に想像だな、と思って。アニメで魔法少女モノってあるじゃないですか。でも映画では普通の高校生活がリアルに描かれていたから。アニメみたいにキラキラした魔法少女じゃなくて、どちらかというと『ハリー・ポッター』みたいな感じだったのかなって思いますね」

Q 確かにみらいが魔法少女だったという片鱗って、ホントに部分的にしか出てこない。そんな中、みらいというキャラクターをどうやって作っていったの?

「魔法少女とか関係なく、みらいはどういう子なんだろうってまず考えました。原作を先に読ませていただいたときに、すごく可愛らしい子だなと思ったんですよ。本当に妹系で、可愛くて明るくて、キラキラしててっていう、こんな可愛らしい役ができるのかすごく不安になって(笑)。でも台本を読んでみると、割とセリフも少なくて、あまり言葉に出して言わない、表現しない子だったので、台本の方に近づけて、元気なところもあるけど、大人しい感じで」

Q 最初は不思議な言葉遣いだったけど…

「原作ではずっとああいうしゃべり方なんですよ。イラストでもフリフリの服を着ていたり、本当に妹系全開でやっているけど、監督さんが漫画っぽくしたくないらしくて、映画では本当にシンプルに普通の高校生を出したかったみたいですね」

Q 普通に見えるけど普通じゃないって一番難しいと思う。

谷内里早

(C)しなな泰之/集英社・『魔法少女を忘れない』パートナーズ

「いろいろ複雑で、お兄ちゃん(悠也・高橋龍輝)とは兄妹なんだけど、恋愛感情を持ったり、みんなと仲良くしたいけど、いつか忘れられちゃうっていうのが分かっているし。しかも、初めてホームステイしたみたいな感じで魔法界とガラッと変わった“こっちの世界”に来てるというのもあって、自分的には、すごいパニックしちゃうんじゃないかなって思ったんですよ。だけど普通にお兄ちゃんの部屋で昼寝していたり、結構馴染みやすい子なのかなと思ったりして、そういうシーンから探りながら頑張りました」

Q すごく明るい笑顔を見せているんだけど、背景を考えるとすごく寂しげに見えたりして。表情だけで演技するシーンが多かったよね。

「難しかったです。気持ちは出来ているというか、みらいの感じがちょっとつかめていたんですけど、それを表現する力がなかったというか…。自分の力不足だなっていうところが、試写を見せていただいて思いましたね 」

谷内里早

(C)しなな泰之/集英社・『魔法少女を忘れない』パートナーズ

Q 全体を通して、何気ないシーンがすごくキラキラしてるように感じました。

「学校生活の、体育の時間とかダンスしてるシーンとか、本当に楽しくやりました。でも結局、この楽しい時間が忘れられちゃうことも、そのときは忘れて楽しんでいるけど、後になってやっぱり忘れられちゃうことが決まっているから、余計に切ないですよね」

Q 水着で海に入ってはしゃぐシーンも楽しそうなんだけど、実は撮影は秋で寒かったという?

「そうなんです(笑)。10月の後半に撮ったんですけど、もう、本当に空も結構寒空(笑)。晴れてくたらよかったんですけどね。結構寒かったですね、やっぱり(笑) 」

谷内里早

(C)しなな泰之/集英社・『魔法少女を忘れない』パートナーズ

Q 共演の方々はどうでした?

「同年代で一つ、二つ年上の方たちなんですけど、すごく優しくしてもらって、本当に頼っちゃってました」

Q 龍輝くんは本当にお兄ちゃんな感じ?

「そうですね。すごく優しかったんですけど、お互い人見知りだったんで、最初全然しゃべれなくて(笑)。いちばん最初が海のシーンだったんですけど、本当に楽しくやらなくちゃいけないところで、全然会話もないまま始まってしまって(笑)。碓井(将大)さんは、一番年上だったので、みんなを引っ張ってムードメーカーになってくれて。すぅちゃん(森田涼花)も優しくて、ふわふわしてて、もう癒される!(笑) 現場で見ててとても癒されました」

Q すぅちゃんは年上だけど、結構天然なところがある感じじゃない?

「そうですね〜。でもすごくしっかりしていて、尊敬してましたね。演技になるとパッと変わるのですごいなって思ったり、いっぱい話しかけて、和ましてくれたり。みんなでいて楽しかったです」

Q メインの4人の仲の良い空気は出来あがっていたと思う。

「そうなんですけどバラバラに撮っていたので、ずっと4人で一緒に過ごしてるときは少なくて。私は高橋くんと一緒のときが多かったんですけど、高橋くんは朝から晩までずっと出続けてたからゆっくり話す時間は少なかったですね。でも会ったときは面白い話をしてくれたり、ものまねしてくれたり。高橋くんはものまねが上手くて(笑)。ミッキーマウスとか、武田鉄矢さんの『金八先生』とか、『ROOKIES』の市原隼人さんとか、ジブリ系とかいっぱいレパートリーがあって(笑)」

Q オール福岡ロケだったんだよね?

「すごくキレイで広いところが多かったです。家のシーンも新しい住宅地で、こんなところに住みたいなって思いましたね。道路も広いし、よく登場するスケートボード場も広くて、お兄ちゃんと一緒に自転車に乗るシーンもキレイで広い公園で撮ったし。海も広かった。なんか福岡ってすごい広いなってイメージ。広々とゆったりと使ってるなあって思いました」

谷内里早

(C)しなな泰之/集英社・『魔法少女を忘れない』パートナーズ

Q 自分でここは好きだなっていうシーンは?

「みんなに褒めてもらえるのはダンスのシーン。結構頑張って、家で何回もDVDを見て練習したし、みらいが一番輝いてるときなので、そのシーンが好きですね。あとは撮影現場で印象に残ってるシーンあって。千花ちゃん(森田)がみらいのことを忘れちゃうシーンで、はじめお兄ちゃんと三人で手をつないで歩くんですけど、そのときの空気がすごく本当にしんみりしてて、やりやすかったです。自然と役に入れたような」

Q 千花ちゃんまでもフッと忘れてしまって、つないだ手が……というとても切ないシーンですよね

「そうなんですよ。あそこが好きです」

Q 画面にも現れていたけれども、演じている三人の空気がまさにそんな感じだった?

「直前のシーンでバーって揉めた後に、三人の間がすごいしんみりとしたいい空気だったので、一番印象に残ってます」

インタビュー・Part2へ続く



たにうちりさ●1993年12月11日、東京都出身。俳優・国広富之の次女。08年よりファッション誌『ピチレモン』の専属モデルとして活躍。同年映画『火垂るの墓』本城昭子役で映画デビュー。映画では『好夏zerφ3 パンプキンレクイエム』(主演)、『少女戦士伝シオン』(主演)、ドラマでは『チャレンジド』(NHK)などに出演。NHK『すイエんサー』のレギュラーメンバーとしても出演中。映画『魔法少女を忘れない』は4月23日より、池袋テアトルダイヤ他にて全国ロードショー。


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