南圭介×多和田秀弥 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「南圭介×多和田秀弥」

2018/04/19

「観てくださる方が“舞台に出てみたいな”と思うきっかけになったら嬉しい」

南圭介×多和田秀弥

『宇宙戦隊キュウレンジャー』の脚本やミュージカル「陰陽師」〜平安絵巻〜の脚本・演出など、様々な作品を手がける毛利亘宏が主宰する劇団「少年社中」。20周年を迎える劇団の第34回本公演『MAPS』に出演する南圭介&多和田秀弥に直撃インタビュー。ミュージカル『テニスの王子様』やスーパー戦隊シリーズなど、共通点も多い二人に、本作への想いや舞台の魅力などをたっぷりと語ってもらった。


南圭介×多和田秀弥

南 圭介

お二人とも、少年社中へは初参加となりますが、出演が決まった際の率直な感想をお聞かせください。
南圭介「『宇宙戦隊キュウレンジャー』で脚本のメインライターをやられていた毛利さんが主宰の劇団ということで、キュウレンジャーが終わってすぐに、今度は毛利さんが脚本・演出という、また違った形で再会できたというのは、すごくご縁があるなと感じました」
多和田秀弥「『手裏剣戦隊ニンニンジャー』でも、毛利さんには脚本で何話かお世話になって。それと、ニンニンジャーのファイナルライブツアーのとき、最後にスタッフの皆さんから花束をもらうタイミングがあって、僕は毛利さんからいただいたんです。その時に『いつか一緒にやろうね』というお話をしてくださっていたこともありましたし、しかも共演者にはニンニンジャーで一緒にやっていた山谷花純がいて、主題歌を歌ってくれていた伊勢大貴もいるし、繋がっているなって感じて、すごく嬉しかったです」
今年20周年という長い歴史のある、少年社中に対してはどんな印象を抱いていますか?
「直近の作品でいうと、やっぱり『ピカレスク◆セブン』が印象に残っています。すごく華やかでゴージャスで、その中に人間味も溢れていて。みんなが主役であるような輝き方をしていて、チーム力の強さを感じました」
南圭介×多和田秀弥

多和田秀弥

『ピカレスク◆セブン』をはじめ、どの作品の登場人物もすごく色濃いですよね。
多和田「作品の中に、エンタメ要素やファンタジー要素がすごく詰まっているなと感じます。普通だったら思いつかないような設定とかが多い印象なんですけど、でも、それを違和感なく観ることができるし、観ている側もスッっと作品の中に入り込むことができるんですよね。“この世界とこの世界って一緒にならないよね?”というものを、うまく融合させて新しい一つの作品にされている。そして、最後に“え!? そうなるの?”というような、いい意味での裏切りがある感じが少年社中や毛利さんの作品のイメージです」
毛利さんに対してはいかがですか?
「今回、僕が演じる“漫画家”は、毛利さんの現在を反映しているような役だと言われて、より一層、毛利さんってどんな人なんだろうという興味がわきました。もともと、自分で物語を生み出す作家さんに対して、頭の中には何が描かれているんだろうとすごく興味があって。毛利さんとは『キュウレンジャー』のときにも、何度かお話をさせていただいたことはあったんですが、今回は演出家と俳優という関係性ですし、毛利さんの人となりがより気になるようになりました」

南圭介×多和田秀弥
稽古の中で、毛利さんの人となりがより一層みえてくるかもしれないですね。
「個人的な願望としては、ある種の変態性を持っていてほしいなとは思っています」
多和田「あくまでも誉め言葉としてですけど、きっと変態だと思います(笑)」
多和田さんは、毛利さんに対してどんな印象をお持ちですか?
多和田「僕の中では、普段からすごくにこやかで、熊さんみたいなキャラクター要素があるというか、可愛らしいイメージがあって。でも、作品を観させていただくと、あの穏やかな見た目からは想像できないような話を作り出す方だなって思っています。そういうギャップがある方だなと。僕はそこまでお話をさせていただいたことがないので、あのにこやかな方が、演出をされるときに、どういうスイッチの入れ方をされのか、とても興味があります。意外とあのままかもしれないし、キャラ変して、厳しい感じになるかもしれない。今はまだ想像がつかないので、とても楽しみです」
「僕もそこは想像つかないから、稽古が今から楽しみですね」
今回の『MAPS』は、3枚の地図を巡る三つの物語が展開されていく作品ということですが、ずばり“見どころ”いうと?
「“冒険家”と“伊能忠敬”、漫画家”という、三つの物語それぞれに主人公がいて。ファンタジーと時代もの、そして現代の物語と、この三つの世界がどんな風に交わっていくのかが、見どころだと思います」
多和田「二つの物語が交錯することはあっても、三つの物語が一つの作品の中で展開されていくって、なかなか無いことですよね。お客さんもみなさんそれぞれ感性が違うから、三つの物語の中でどれが一番好きかとかの好みも分かれるだろし、きっと観る方ひとり一人違う感想を抱くんだろうなというのは感じています」
南圭介×多和田秀弥
“地図”と“嘘”というのが三つの物語の共通テーマでもありますよね。
多和田「その共通テーマの下それぞれの主人公が、もがきながら冒険して何かを見つけていく……という彼らの物語を感じていただけるように、僕らは精一杯やるだけです」
「僕が演じる漫画家が作り出した世界が、多和田くんが演じる冒険家の世界になるということなんですが、ただ、最初に多和田くんに謝っておきたいのは、南は絵が下手っていう……(笑)」
そうなんですね! 漫画家という役ではあるけど、実際の南さんは……。
「印象派というか、わかる人にはわかるという個性派タイプです」
多和田「大丈夫です! 僕も絵は下手なので(笑)」
いわゆる“画伯”と呼ばれるタイプだと。
多和田「僕もそっち系です」
「多和田くんも画伯系? じゃあ、流派が一緒なんですね」

南圭介×多和田秀弥

南 圭介

流派があるんですか(笑)。ちなみに、まだ稽古前ではありますが、現段階で考えている役作りについてもお聞きしたいです。
「まだまだこれからではあるんですが、こうして受けている取材のひとつ一つも役作りに反映されているなと思っていて。さきほども井俣(太良)さんと対談させていただいたときに、毛利さんのスタイルとかを教えてくださったりして。そういうヒントを一つずつストックしていって、役を作っていけたらなと思います」

南圭介×多和田秀弥

多和田秀弥

多和田さんは、冒険家を演じますね。
多和田「毛利さんが『冒険家は、若いときの自分を反映している』とおっしゃっていて。毛利さんが劇団を立ち上げて上京してきた頃のような、若いときのご自身がイメージで、漫画家が現在、そして伊能忠敬が、これから先の自分みたいなイメージだと。それもすごく面白いなと思いましたし、きっと一緒に答えを見つけていけるんじゃないかなと思ったので、あまり作り込み過ぎずにいきたいなと思っています。僕が思うものを全力でぶつけていけば、きっと毛利さんがうまいこと料理してくださるという安心感もあります」
少年社中の劇団員をはじめ、多ジャンルで活躍するキャストが勢ぞろいした本作。楽しみにしていることは?
「みなさんとの共演が非常に楽しみです。多和田くんとは同じ役(ミュージカル『テニスの王子様』手塚国光)をやっていた関係性でもあるし、小野健斗くんとも同じ役(舞台『K』宗像礼司)をやっていたし、なにかと縁があるなと感じていて。さらに、出演される少年社中の劇団員の方が12人と、『キュウレンジャー』と同じ人数の中に、僕らが追加戦士として入っていくみたいな流れもすごく縁を感じます」
南圭介×多和田秀弥
南さんと多和田さんは、ともに追加戦士という共通点もありますが、南さんから見て、多和田さんはどんなイメージですか?
「多和田くんとは似ているなって思っていました。纏っている雰囲気からなのか、周りから『似ている』と言われることも多くて」
多和田「確かに、『似てる』って言われますね」
「すごくいい子だなって思いますし、弟にしたいなとも思います。きっと、こんな弟がいたら楽しいだろうなって」
多和田「でも、こんな弟いたら鬱陶しいですよ?(笑)。すごくしゃべるし、かまってほしいタイプなので」
では、南さんの印象は?
多和田「めちゃめちゃマイルドな人っていうイメージです。優しくて雰囲気が落ち着いている方は、他にもたくさんいらっしゃるんですが、その中でも群を抜いている気がする。なんて言えばいいんだろう……雲の上に乗ったみたいな感覚というか、フワっとした感じで包み込んでくれるようなイメージ。お話させていただいていても、口調もすごく穏やかですし、怒ることあるのかな?って思うくらい良い人だなって感じます」
「これから稽古が始まったら、一緒に過ごすことも多くなるだろうし、もっとパーソナルな部分が出てくると思うので、それは楽しみですね」
稽古始まるのが楽しみですね。
多和田「そうですね。以前、ミュージカル『テニスの王子様』で手塚国光をやっていたときにも、南さんにお会いしたことがあったんですが、そのときに『いつか一緒にやれたらいいね』という話をしてくださっていて。それで、僕が先にニンニンジャーでスーパー戦隊シリーズを経験して、その後、南さんがキュウレンジャーの追加戦士で出演するというニュースを目にしたとき、めっちゃ嬉しかったんです。“また1つ繋がりができた!ヤッター!!”って。今回、舞台という1つのホームで、こうしてご一緒できるのがすごく嬉しいです!」

南圭介×多和田秀弥

南 圭介

“舞台は1つのホーム”ということですが、舞台作品ならではの楽しさや魅力はどんなところで感じていますか?
「毎公演、同じことをやっていても空気感とかぜんぜん違ったりするんですよね。観てくださるお客さまも毎回違いますし」
多和田「そこは確かにやりがいがありますよね。“あれ?昨日はここで笑っていたのに、今日は笑いが起きないな”とか、それが一つの面白みでもあるなって思います。それと、役者同士が生で芝居をぶつけ合っているというのが、すごく好きで。映像作品もすごくキレイだし、映像ならではの世界観があって入り込みやすいですが、舞台は生ものとしての迫力があるじゃないですか」
「ライブ感があるもんね」
多和田「たまに予期せぬハプニングが起こることもあるけど、それを上手くフォローしあって芝居を続けるのも舞台の良さだなって思います。映像だったらもう1回撮り直したり、編集して切ったりできるけど、舞台はミスしたとしたら消すことはできない。だからこそ、役者の技量も試されますし、カンパニーのチームワークが発揮されたりするところも面白いです」
目の前で繰り広げられる芝居を生で体感できるからこそ、舞台は感じるものもたくさんありますよね。
多和田「たとえば、役者の汗が飛び散ったり、唾が飛んだりすることもあるし、“あ、生きているな”とより実感できるんです。僕は舞台を観るのもやるのも両方好き。舞台を観に行くとエネルギーをもらうし、舞台っていいなって毎回思わされます」

南圭介×多和田秀弥

多和田秀弥

ちなみに、4月ということで、新学期・新生活スタートの時期ですが、お二人がこの春“デビュー”したいとは?
多和田「ピアノが弾けるようになりたい! ミュージカルにも出演させていただいていることもあって、もともと興味はあって。ちゃんと楽譜を読めるようにもなりたいですし、自分でピアノを弾きながら確認しつつ、歌えたらベストだなって思うので」
「僕は英語やインドネシア語など、語学に挑戦したいです。以前、日本とインドネシアの合作ドラマ(日本・インドネシア国交樹立55周年ドラマ「Aishiteru(愛してる)」)に出演したことがあって。そのときに、現地のスタッフの方と一緒に仕事をして、インドネシア語を少しだけ勉強したんです。言葉がそこまで通じない環境の中、“作品を撮る”という、向かっている方向が一緒だったので、エンターテインメントって国境を越えるなと感じて。語学力を身につけて幅広くやっていけたらいいなと思います」

南圭介×多和田秀弥
では最後に。芸能界デビューを目指す『Deview』読者に向けて、本作のアピールをお願いします。
「観てくださる方が“舞台に出てみたいな”と思うきっかけになったら嬉しいなと思います。毛利さんの脚本・演出に加えて、このカンパニーで作品をやれるということで、観た方に何かを与えられる自信はありますし、損はさせないですよ!!」
多和田「やりたいと思っていても何か行動を起こさないと何も始まらないと思うんです。その中で、“舞台を観に行く”というのも大きな一歩になると思います。きっと観てくださる方も背中をいろんな形で押したりとか、引っ張れるような話になるんじゃないかなと思うので、ぜひ観に来ていただけたらと思います。僕らが全力で、舞台上で生きている姿を観てもらえたら嬉しいです」

インタビュー・終
撮影/加藤千絵(CAPS)

南圭介×多和田秀弥、出演舞台『MAPS』の見どころを語る

Profile

南 圭介
みなみ・けいすけ●1985年7月3日生まれ、東京都出身。ルビーパレード所属。2004年、映画「少年と星と自転車」で俳優デビュー。その後、ミュージカル『テニスの王子様』(手塚国光役)をはじめ、数多くの舞台やドラマ、バラエティ番組などで活躍。南圭介・渡辺大輔・馬場良馬によるレギュラー番組『トリプル・ゾーン』(ニコニコ生放送)のほか、2018年6月「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」が上映開始、2018年秋には、映画『BLOOD-CLUB DOLLS』の公開が控える。

多和田秀弥
たわだ・ひでや●1993年11月5日生まれ、GVjp所属。2012年にミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで手塚国光を演じ、2015年には『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のキンジ・タキガワ/スターニンジャー役で話題に。その後、ドラマ『不機嫌な果実』(テレビ朝日)、SHATNER of WONDER #4『ソラオの世界』主演、ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』、『文豪ストレイドッグス』など、様々な作品に出演。2018年7月・8月に上演される舞台『野球』 飛行機雲のホームラン 〜HOMERUN OF CONTRAILに出演が決定。

INFORMATION

『MAPS』
『MAPS』

少年社中20周年記念第二弾
少年社中第34回公演『MAPS』
【東京】5月31日(木)〜6月12日(火)紀伊國屋ホール
【大阪】6月22日(金)〜24日(日)ABCホール

2017年2月上演の第33回公演『アマテラス』以来、約1年4ヵ月ぶりとなる劇団本公演。少年社中20周年記念の第二弾公演として、満を持しておくる劇団公演は、3枚の地図をめぐるファンタジー。
「楽園を目指して旅する冒険家」「江戸時代、日本の地図を作ろうとした伊能忠敬」「一人の漫画家が苦悩の果てに生み出す漫画」
―三枚の古地図、三つの嘘。
   それでも、僕らは楽園を目指す―\

Present

南圭介×多和田秀弥

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件名:「南圭介×多和田秀弥 サイン入りポラプレゼント」と明記し、本文:[名前]、[年齢]、[都道府県]、[インタビューの感想]、[今後インタビューしてほしい人・要望]を記入して、下記メールアドレスに送信して応募。

【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp

【応募締切】
2018年5月3日(木・祝)23時59分まで。

※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

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