関水渚 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「関水渚」

2019/06/06

「いつかまた石井監督の作品に呼んでいただけるような女優さんになることが目標のひとつ」

関水渚

――初めての映画の現場はいかがでしたか?

「自分の思い通りに行かないことがたくさんありました。私ができないせいで時間がかかってしまったシーンもいっぱいあって。しかも『ハンカチを渡す』など何気ない動作で指導を受けることが多くて。でも、それはぜんぜん苦ではなくて、むしろ監督がそこまで細かく見てくださっていることがうれしかったです。なので、それに応えられるように頑張らなきゃ!と、毎日、毎シーン、とにかく必死でした」

――本作は豪華な共演者揃いということでも話題ですが、一緒にお芝居した方とのエピソードを教えていただけますか?

「クラスメイトの友達役が前田敦子さんで、私はとにかく緊張していたんですが、本当にお友だちみたいな空気感でお話ししてくださって。それだけでもうれしかったのですが、私が『日焼けしやすいんです』という話を前田さんにしたら、『いい日焼け止め、知っているよ』と、次にお会いしたときにそれをプレゼントしてくださったんです。あと高畑充希さんと前田さんとの3人のシーンの撮影のとき、お2人はもともと仲が良いそうなんですが、私も話に混ぜてくださって。今作でお会いした方々はみなさん、お芝居も素晴らしい方々なんですが、人間的にもステキな人ばかりでした」

関水渚

――日焼けしやすいと言えば、2015年のホリプロタレントスカウトキャラバンの決選大会のとき、デビューでも取材に入ったのですが、日焼けした関水さんの姿がとても印象に残っていたんです。

「え!? そうなんですね!! 当時、高校で野球部のマネージャーをやっていたのですが、顧問の先生がすごい熱血な方で、選手のみんなも必死に練習している中、自分だけ日焼け止めを塗っている場合じゃないなと思って……その結果、真っ黒に焼けちゃったんです(笑)」

――もともとどんなきっかけで、この世界に興味を持ったんですか?

「中学生の頃にふとテレビをつけたら、石原さとみさんの笑顔が画面いっぱいに広がっていたんです。その表情がとてもステキで、なんだか気持ちが明るくなったんです。『リッチマン、プアウーマン』というドラマだったんですが、それから夢中になってそのドラマを見るようになって、私もさとみさんのようになりたいなと思ったのがきっかけです」

関水渚

――オーディションを受けていた当時の思い出も聞かせていただけますか?

「私はファイナリストとして決選大会まで進むことができて、審査中はずっと楽しかった思い出があります。特に合宿審査でサイパンに連れていっていただき、グラビア撮影をしたり、仲良くなった子たちと夜にしゃべったりしたことがとても印象に残っています。合宿審査に参加しているみんなは、もちろんライバルではあるですが、同じ夢を持った仲間同士という感じで、すごくいい出会いだったなと。そのなかでも(グランプリの)木下彩音ちゃんと(ソフトバンク賞の)井上咲楽ちゃんとは年齢が近いこともあってすごく仲良くなって、今もよく遊んだりしています」

――この映画でいよいよ女優としてスタートしたわけですが、この仕事の面白さってどんなところにあると思いますか?

「私はまだこの作品しか映画の現場を知らないんですが、先輩俳優さんもスタッフさんもとにかく熱量が高かったんです。すごく暑い真夏の時期の現場でしたが、気温に負けないくらいみんな燃えていて。いくつになってもこんなに一生懸命になれることがあるって、本当にステキだなと思いました。お芝居そのものはすごく悩みますし難しいなと感じることのほうがまだまだ多いですが、それがぜんぜん苦ではなくて、今は悩んでいる時間すら楽しいです。それもやっぱり、この現場だから味わえたことだと思いますし、最初の作品が『町田くんの世界』で本当に良かったと思ってます」

関水渚

――では最後に、今後やってみたいことを教えてください。

「たくさんあるのですが、まずは、いつかまた石井監督の作品に呼んでいただけるような女優さんになることです。ドラマも良く見るので、ドラマにも出てみたいです。あとはマツコ・デラックスさんの番組が大好きなので、いつかマツコ・デラックスさんともトークをしてみたいですし、バラエティ番組も大好きなので、挑戦できたらいいなと思います」

――夢は尽きないと(笑)。でも関水さん、お話が上手だからバラエティとかもいけそうですね。

「いえ、上手ではないんですけど、話すのが好きなので止まらなくなっちゃうんです(笑)」

PROFILE

関水渚(せきみず・なぎさ)●1998年6月5日生まれ、神奈川県出身。ホリプロ所属。『第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン』でファイナリストに選ばれ、2017年に『アクエリアス』のCMでデビューを果たす。映画主演オーディションに参加したのは、本作が初だったが、プロデューサーが『演技経験もテクニックも何もないはずなのに、不思議な魅力というか華やかさというか、とてつもない伸びしろを感じ、彼女に賭けてみようと想った」と語るほどの存在感で、見事役を射止めた。2020年1月10日に映画「カイジ ファイナルゲーム」が公開予定。

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Information

映画『町田くんの世界』
2019年6月7日(金)全国ロードショー

『町田くんの世界』©安藤ゆき/集英社 ©2019 映画「町田くんの世界」製作委員会

≪story≫
町田一(細田佳央太)、16歳。地味なメガネの高校生。見た目は優等生なのに勉強は苦手。運動神経はゼロに等しく、要領も悪い。そのうえ、機械音痴で携帯不所持。得意なものが見当たらない……。でも、“人を愛する才能”だけはズバ抜けていた! 困っている人を放っておけず、バスで立っているお年寄りがいれば必ず席を譲る町田くん。
ある日、授業中にけがをして保健室へ行った町田くんは、そこでサボっていた猪原さん(関水渚)と出会う。不在の養護教諭に代わって手当てをしてくれた猪原さんだが、彼女は「人が嫌い」だと言う。そんな“人嫌い”の猪原さんが町田くんはとても気になった。今まで出会ったことのない“わからない感情”が芽生え始める町田くん。誰かに優しく接することは、ほかの誰かを傷つけることもある……!?
生まれてはじめて直面した現実に、町田くんの中で嵐が吹き荒れる! これまで関わったすべての人たちを巻き込んで、町田くんが走り出す。“わからない”の先にある未知なる世界に向かって――!

■公式HP:wwws.warnerbros.co.jp/machidakun-movie/

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映画『町田くんの世界』豪華キャストに失神寸前!超新人オーディション舞台裏

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