長澤樹 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「長澤樹」

2025/07/20

「いつかはやっぱり世界に行きたいですし、言語も関係なく、いろんな人に何かを感じていただけるようなお芝居をしたいと思います」

長澤樹

――相手役の方との関係や、現場の空気感の中で起きることを、受け入れる余裕を持つということでしょうか?

「先ほどお話しした“夢の中みたいな感覚”は、そういう余裕の中から出てきたんじゃないかと思います。監督と日々話しているうちに、もしかしてあのシーンのあのセリフはこういう意味じゃなかったのかな?と知ることが本当にたくさんあったんです。事前にワークショップなどで準備はしていたのですが、撮影が始まると、現場の皆さんが作ってくださる空気、照明や衣装が加わり、また全然違うものになっていくので。その違いも楽しみながら、それを受け入れる余裕を持って演じていました」

――今回取材させていただいているこの場所で、実際に演技のコーチングを受けてきたんですね。

「最初はモデルからお仕事をスタートしたのですが、お芝居の仕事を始める前から、姿勢や目力については学んでいたと思います。姿勢については、お芝居以外でも活かせるものですし、芸能という職業とも関係なく全てに役立つものだと思っています。はじめは表現するための基礎になる体作りから学びました」

――役者は天性の勘やセンスだけでやっていると考えている人も多いと思いますが、ベースとなる技術は大切ですよね。

「私も感覚や場の雰囲気に助けられてお芝居をすることが多かったんですが、天性のものは人によって違って、その良し悪しはあるかもしれないけれど、基本の技術は誰にでも身につけられるものだと教えていただきました。感覚やその場の感情だけで演じていると、例えば“泣く”ような感情が高ぶるシーンで、一度は泣くことができても、もう一度泣くことができないということがあるんです。そんな時は一旦感情を置いて、身につけた技術に立ち返ると、心が楽になりますし、プレッシャーで泣けない、どうしよう、となってしまうこともなくなると思います」

長澤樹

――俳優の仕事は難しいことも多いかと思うのですが、やりがいを感じるのはどんなときですか?

「昨年ミュージカルに出演させていただいたときに、生でお客さんの反応をいただけたことはとても嬉しかったですね。でも、自分は準備をしている時に一番やりがいを感じているかもしれないです。もちろん現場に入った時も楽しいのですが、まだ様々なセッションが始まる前の準備期間、個人で役に向き合っている時に、一番責任を感じますし、どこまで自分がこの子のことを分かってあげられるか、という時にやりがいを感じます」

――長澤さんのアクティングコーチを務めた仲祐希さんのスクールが開講し、受講生の募集が始まるのですが、実際に学ばれた長澤さんからの言葉をいただけますか?

「映像や文面だけでは伝わらないけれど、スタジオで実践しながら見せていただけるのは、このスクールの強みだと思います。実際に演じて見せていただけますし、自分もできる状態にしてもらえますので、職業も年齢も関係なく、いろんな方にこの場に足を運んでほしいと思います。姿勢や目力など、人の目を引き付ける技術は、お芝居以外でも、普段生きていくなかで必要なことだと思いますし、驚きや発見がたくさんあると思います」

――少しお話は戻りますが、長澤さんがこの世界を目指されたのは、オードリー・ヘプバーンに憧れたことがきっかけだそうですね。

「祖母の家に飾ってあったオードリー・ヘプバーンさんの写真を初めて見て、すごく綺麗な方だなと思って調べたのがきっかけです。女優以外にも、福祉の活動もされているという人柄に惹かれ、こういう人になりたいと思ったんです。憧れの女優さんというより、人としての目標という感じなんです」

長澤樹

――今後の、ご自身としての夢や目標はありますか?

「いつかはやっぱり世界に行きたいですし、言語も関係なく、いろんな人に何かを感じていただけるようなお芝居をしたいと思います。そして、自分が知らない世界を知ることも楽しいので、たくさんの人と出会いたい。オードリー・ヘプバーンさんが行っていたような活動を、自分も俳優という職業を通してできたらいいなと思います。今は日本映画が映画祭や配信を通じて注目されることも増えて、すごくいい時代になったなと思うとともに、せっかくなら日本らしい作品で海外にいけたら嬉しい。今、ドラマ『あきない世傳(せいでん) 金と銀』シリーズに出演しているんですが、時代劇を世界の方に広められたら嬉しいし、もちろん日本の方にも時代劇を忘れないでほしいという気持ちもあります」

――これから俳優を目指す人たちに、ご自身の経験を踏まえてメッセージをお願いします。

「俳優としての活動のなかで、今までも想像もしなかったようなことが起こったり、嬉しい出会いがあったり、悲しい・悔しい結果があったりしました。でも一つの目標、例えば私ならオードリー・ヘプバーンさんみたいになりたいとか、そういう強い想いがあれば、何があっても大丈夫だと思うんです。信じられる何かを見つけられたら、それに向かって一生懸命になってほしいと思います」

PROFILE

長澤樹(ながさわ・いつき)●2005年10月24日静岡県出身。
2016年雑誌『キラピチ』(Gakken)専属モデルとしてデビュー。同年『がっぱ先生!』でテレビドラマ初出演。2020年『破壊の日』で映画デビュー。また同年には「INSPIRE陰陽師」で舞台デビュー。2024年公開『愛のゆくえ』にて第34回日本映画批評家大賞 新人女優賞(小森和子賞)受賞。映画『みんな、おしゃべり!』の公開が2025年11月に控える。

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Information

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