豊嶋花 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「豊嶋花」

2023/02/21

「日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞することが今、私の中で一番大きな夢です」

豊嶋花

――どんな風に役づくりされたんですか?

「トットちゃんはこういう子だから、このセリフはこんな風に言おうとか、いろいろと意識して、まず座り方から変えました。普通に座るときって、ストンって座るじゃないですか。でも、“トットちゃんはこんな感じかな?”って思って、オーディションでも“ピョン!”って感じで座ったんです。それと、周りの子たちはセリフを言うだけだったけど、私はセリフを言いながら、トットちゃんがやりそうな仕草を加えてお芝居したんです。そうしたら、私が演技を始めた瞬間、星田(良子)監督が前のめりになって見てくださって。それが芝居をやりながら横目で見えて、すごくうれしかったのを今でもよく覚えています。自分で役作りをいろいろ考えて挑戦した結果、その役をやることができたっていうことがすごく嬉しくて。そこから“私がやっているこの仕事って、こんなに楽しいことなんだ!”と、より実感できて、仕事に対してさらに前向きになりました」

――『トットちゃん!』をはじめ、これまでもたくさんのオーディションを受けてこられていると思いますが、どんなことを心掛けていますか?

「周りをライバルと思わないこと。どうしてもライバルだから…って思ってしまいがちだと思うのですが、自分がその役に合っていたり、努力していればたぶん大丈夫なんですよね。周りと比べて云々じゃないから、自分がやってきたことを信じるというのを意識しています。周りをライバルだと思うと焦って自分のことが手につかなくなっちゃたり、いっぱいいっぱいになってしまう。なので、むしろ自分を敵だと思って一生懸命努力して、それまでやってきたことを信じてオーディションに臨むようにしています」

豊嶋花

――オーディションに受からず落ち込んだりしたとき、どのように切り替えてきましたか?

「そういうときは、お仕事だけではなく、学校の勉強や友達関係とか、他のことを充実させていました。お仕事でストレスが溜まると、ほかでもストレスが連鎖して出てきちゃうんですよね。だから難しいとは思いますが、他のことを充実させて、仕事のストレスを忘れるようにしています。大好きな友達と過ごすだけで忘れられたりするんですよね。なので、友達と遊んだり、出かけたり、ゲームをしたりして、ストレスを発散しています」

――昨年は高校生になったり、ドラマ初主演をやったり、変化のあった1年だったと思いますが、それを踏まえ、2023年はどんな1年にしたいですか?

「そうですね、昨年は人生で1番充実した1年でした。高校生活はきっと楽しくなるだろうなとは思っていましたが、まさかこんなに楽しいとは思ってなくて(笑)。お仕事も本当にたくさん素敵なお仕事をやらせていただいて充実していましたし、16年間生きてきて一番良い年だったなと思います。この1年で高校生活はけっこう楽しめたというか、わりと満足できたので、今年は高校と両立させながらも、よりお仕事を頑張りたいなと思っています!」

豊嶋花

――夢を叶えるために、豊嶋さんが大切にしていることはどんなことですか?

「夢が1つあったとして、それだけに集中しすぎないっていうことが大事なのかなと思います。1つに固執しすぎてしまうと、周りが見えなくなって、気づいたら何もなくなってたり、誰もいなくなったりすることがあると思うので。それに、夢ってずっと1つじゃないじゃないですか。2つになったり、時にはゼロになったり、新しく生まれたりすると思うので、その1つの夢だけじゃなくて、他のことも完璧とは言わないまでもちゃんとやるっていうことが大切なのかなと思います」

――では最後に、将来の目標や夢を教えてください。

「いろんな役ができるカメレオン俳優になりたいです。今やってみたいのは、見た目と中身にギャップがある役をやってみたいなと思っています。それと、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞することが今、私の中で一番大きな夢です」

Special Movie

注目の若手俳優・豊嶋花、NETFLIX映画『ちひろさん』に出演!

PROFILE

豊嶋花(とよしま・はな)●2007年3月27日生まれ、東京都出身。スターダストプロモーション所属。 主な出演作として、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」「あまちゃん」「ごちそうさん」、NHK大河ドラマ「八重の桜」、ドラマ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち」「キッドナップ・ツアー」「トットちゃん!」「青のSP−学校内警察・嶋田隆平−」、映画『外事警察 その男に騙されるな』『真夏の方程式』『恋妻家宮本』など数多くの話題作に出演。2021年に放送された「大豆田とわ子と三人の元夫」では、大豆田唄を演じ一躍注目を集める。
その後、ドラマ「教祖のムスメ」「みなと商事コインランドリー」「祈りのカルテ〜研修医の謎解き診察記録〜」などに出演、フジテレビ「第34回フジテレビヤングシナリオ大賞 瑠璃も玻璃も照らせば光る」ではドラマ初主演を務める。
2023年は、NHK大河ドラマ「どうする家康」にたね役で出演。

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Information

NETFLIX映画『ちひろさん』
2023年2月23日(木・祝)Netflix 全世界配信&全国劇場にて公開

ちひろさん©2023 Asmik Ace, Inc. ©安田弘之(秋田書店)2014

出演:有村架純
豊嶋花 嶋田鉄太 van
若葉竜也 佐久間由衣 長澤樹 市川実和子
鈴木慶一 根岸季衣 平田満
リリー・フランキー 風吹ジュン
原作:安田弘之『ちひろさん』(秋田書店「秋田レディース・コミックス・デラックス」刊)
監督:今泉力哉 脚本:澤井香織 今泉力哉 音楽:岸田繁
主題歌:くるり「愛の太陽」(VICTOR ENTERTAINMENT / SPEEDSTAR RECORDS)
製作:Netflix、アスミック・エース 制作プロダクション:アスミック・エース


<ストーリー>
きっと彼女に、会いたくなるー。
ちひろは、海辺の小さな街にあるお弁当屋さんで働く元・風俗嬢。
ちょっと口が悪くて、マイペース。そして⾃由。そんな彼女は街では浮いている。へんな”おとな”だ。
でもなんでだろう、彼女に会いたい。
ひとり母の帰りを待つ小学生、本音が言えない女子高生、そして無口なホームレスのおじさん・・・・ちひろの優しくない言葉と素っ気ない態度が、さびしくて不思議とあったかい。
この不思議を体験しに、さあ、ちひろさんに会いに行こう。

◆公式サイト:https://chihiro-san.asmik-ace.co.jp/

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